式当日の不安解消!イラストで分かる「ドレス×ヒール」の歩き方講座
試着時にドレスショップの中で少し歩いてみたけれど、結婚式当日にきちんと歩けるか少し不安……。そんなプレ花嫁さんに、ドレスのプロが“うまく歩くコツ”をイラストと共に分かりやすく解説します。前日にもしっかり見返し、リラックスして式当日を迎えてくださいね。
今回、監修いただくのは……
ドレスサロン責任者を経験後、Dressmoreのオリジナルドレスのデザイン制作、海外での買い付けを担当。ドレスやタキシード、海外トレンドなど豊富な知識で、花嫁の想いに寄り添って美しさと個性を引き出している。
【シーン1】まっすぐ歩くとき
POINT:パニエが入っていないドレスは、裾を「持ち上げて」歩く
【パニエなしのドレス】
パニエが入ってないスレンダーラインや、インポートの裾が長いドレスは、ブーケを持った指先で そっとスカートをつまみ、床すれすれまで持ち上げて歩きましょう。
【パニエありのドレス】
中にパニエが入っているドレスの方が比較的歩きやすくなります。膝でパニエを軽く持ち上げるようにして歩きましょう。
POINT:下を向かない、目線は「前」
歩くときは、背筋を伸ばし、あごを引いてすっと立ち、真っ直ぐ前を向くのがポイントです。「ドレス×ヒール」の場合、足元が不安で下を向いて歩いてしまいがちですが、下を向いて前かがみになると、ドレスの前側の裾が長くなり、スカートの裾を踏んでしまいます。歩くときは、焦らずにゆっくりと普段よりも小さめの歩幅で歩くことを心がけてください。
【もしドレスの裾を踏んでしまったら……】
ズレたり、破れてしまうことがあるので、すぐに進まずその場で足踏みをして、裾を整えてから進みましょう。
【見せヒールの場合】
あえてチラリと見せたいようなおしゃれな靴を履く花嫁さんは、ヒールが見える位置まで裾を持ち上げて歩くと、歩きやすい&きれいに見えます。
【パンプス・厚底の場合】
シンプルなパンプスや厚底のヒールを選ぶ場合は、爪先がギリギリ見えない位置に裾の長さを調節して歩きましょう。
ヒールがドレスから見えているときは特に、ゆっくりでいいので、爪先から着地することを意識して、モデルがウオーキングするように歩くと美しく見えます。
花嫁のリアルVOICE
【感覚をつかむのが難しい】
真っ直ぐ上に体が伸びるように、体幹を意識して歩きましたが、ドレスのスカートの感覚が分からず何度も踏んでしまいました。(kameriさん)
【ブーケの位置に注意】
顔を上げて、まっすぐ前を見て歩きましたが、後で写真を見るとブーケの位置が上すぎて変でした。もっと持つ位置を意識すれば良かったです。(ゆかりーのさん)
【じゅうたんの上は難度が高い】
笑顔で「歩きにくくなんてありません」というふうに歩きましたが、じゅうたんの上などはドレスが引っかかって、動画で見返すとドシドシと歩いていてみんな笑っていました。(よもぎさん)
【シーン2】体の向きを変えるとき
POINT:「体全体」を動かして向きを変える
ドレスにボリュームがある場合、上半身だけで方向を変えようとすると、スカートが動かずに残ってしまうので、体全部を使うようにしましょう。スカートを軽く持ち体全体を動かすときれいに向きを変えられます。
POINT:トレーンがある場合、「まずはトレーンから」
長いトレーンは足元に絡み、転倒する恐れがあるため、アテンドの人に裾を持っていただき誘導してもらうのがおすすめ。自分で少し体の向きを変える場合は、無理に動かず、まずはトレーンだけを所定の向きにさばいてから、両手でスカート部分を持ち上げて方向を変えるようにしましょう。
先にトレーンを動かさないと、裾を踏んでしまいます。花嫁さんの大切な時間なので、焦らずゆっくりと一つ一つの動作を順番に行ってくださいね。丁寧にトレーンを動かすことで優雅に見えます。
靴が床に沿うような形で体の向きを変え、とにかくドレスの裾を踏まないようにすることが大事です。ヒールの下にドレスが入り込むと、裾を踏んで足元がぐらついてしまうので注意してください。
花嫁のリアルVOICE
【おなかとお尻ごと回転】
あまり姿勢を変える場面はありませんでしたが、ベアトップのドレスはおなかで固定されるので、おなかとお尻ごと体を使って回転するように意識しました。(玲子さん)
【アテンドさんに基本はお任せ】
歩くとき同様にゆっくり体勢を変えて、絡まるところはアテンドさんにお任せして自分は下手に動かないようにしました!(ririさん)
【ベールにも注意して】
ベールが長くて、勢いで向きを変えようとすると体に絡まりそうになりました。その時は、アテンドさんに助けてもらいました。(みのりさん)
【シーン3】段差を上がるとき・下りるとき
POINT:彼の「エスコート」を受けながら、「片手」で裾をたくし上げる
段差(階段)を上がるとき・下りるときは、スカート裾を内側に巻き込まない長さに調節してスカートをつまみ、軽く持ち上げてください。持ち上げる分量が多いと、足元が見えすぎてしまい見栄えが悪くなるので、注意が必要です。
【段差を上がる場合】
基本的に段差や階段を花嫁ひとりで上がることはほぼありません。片手は新郎にエスコートしてもらい、もう一方の手でドレスを持つイメージです。ひとりで歩く際は両手でドレスを持った方が安全ですが、見栄え重視なら片手で持つのがきれいです。(危ない場合は両手で持って歩いてください。)
【段差を下りる場合】
階段の手すりを持つか、ない場合は新郎にエスコートしてもらいながら姿勢が悪く見えないようできる限り真っ直ぐ前を見て、一段一段ゆっくり下りましょう。
POINT:必ず、新郎は「一段先」からエスコート
新郎と並んで同じ高さで段差を進むと、新郎がスカートの横裾を踏んでしまうことがあります。それを防ぐためにも、新郎が一歩早く一段前にいるとスムーズです。花嫁をエスコートするように新郎が先に立てば、ふたりのバランスも素敵。
ヒールのかかとが、段差にしっかりかかっているかを確認しましょう。爪先しか段差にかかっていないと、バランスを崩してよろけてしまいます。
花嫁のリアルVOICE
【新郎に歩調を合わせてもらう】
ゆっくり一段一段確認しながら登り、夫に歩調を合わせてもらいました。トレーンが長いので軽く裾を持ち上げ登りましたが、重くて大変でした。(みさりんさん)
【焦らずマイペースに】
せかす人は誰もいないし、スカートの中は誰にも見えないので、ゆっくりマイペースに上がりました。でも、つい彼に「待って~!」「あ~!」と叫んでしまい、余裕がないように見えたかも。(じゅんなさん)
【持ち上げる量が難しい】
姿勢を意識してゆっくり登りました。ドレスの裾を片手で少し持ち上げて歩いたが、あまり上げすぎると足元が見えてしまい不格好なので加減が難しかったです。(sayokoさん)
From 編集部
「ドレス×ピンヒール」でも美しく歩ける!
ピンヒールを選んだ花嫁さんは歩く難易度がちょっぴりUP……。そんなときは、足の甲にゴムバンドを着けるときれいに歩けるのでおすすめです。写真を撮るときは外せばOK。 ピンヒールでドレスを踏んでしまうと、破れたりバランスを崩したりする可能性もあるので、焦りは禁物!とにかく“ゆっくり”を心掛けましょう。
取材・文/竹本紗梨 イラスト/moeko D/ロンディーネ 構成/紺矢里菜(編集部)
※記事内のコメントは2021年11月に、「ゼクシィ花嫁会」のメンバー76人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年1月時点のものです
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