【少人数婚は要チェック!】結婚式に招待できなかった人へのフォロー
家族だけ婚やコロナ下の密回避など、さまざまな事情でゲスト数を絞ったときになってしまうのが、「招待したい人を呼べない」という状況。今後の付き合いを考えると、呼べなかった人へのフォローは大切!だけど、どうすれば失礼に当たらないの?マナー観点のアドバイスと先輩花嫁の声で、ギモンや不安を解決して。
呼びたいゲストを全員招待できた?
何に悩んだ?
コロナ下で結婚式を挙げた花嫁に、呼びたかった人を全員招待できたかアンケートを取ったところ、7割以上が「呼べなかった」と回答。ゲスト側の事情で出席が叶わなかったケースもあったけど、多くのカップルが自分たちの判断で人数を減らしたよう。
さらに、人数を絞った花嫁に、その後のフォローで悩んだことを調査。相手を気遣うからこそ、「不快な思いをさせないかな」「どう伝えればいいだろう」と、言葉選びに迷った花嫁が多かったみたい。
フォローのとき、何に悩んだ?
私が選んだのは家族だけ婚。そのため、招待できなかった人も多く、特に、「以前結婚式に招待してもらった友人を呼ばないのはどうなのかな」「相手はどう思うかな」と考えてしまいました。(あいささん)
キャパシティーの問題で、友人の中には招待できなかった人も。「結婚式が楽しみ!」という連絡をもらっていた人もいたので、がっかりさせることなく伝えるためにはどうしたら……と悩みました。(Megさん)
結婚式に招待できなかった人に二次会の案内をする際、どう言えばいいか迷いました。また、招待していない人から頂いたご祝儀について、いつお返しすべきかわかりませんでした。(ゆいさん)
【結婚報告】こんなときはどう伝える?
以前、自分を結婚式に呼んでくれた友人、目上の人へ結婚報告
結婚式に招待する人や事務手続きが必要な職場には、結婚式の前または婚姻届の提出前に伝えますが、それ以外の人には、「お祝いをしなければ」などと余計な気遣いをさせないために、結婚式後または婚姻届の提出後に報告を。
ただし、「遠慮して事後報告なんて、水くさい!」と思われそうな人には、事前に伝えて。
報告の仕方は、相手の環境が整っていればメールやSNSでOK。もちろん、転居通知を兼ねたはがきで報告しても構いませんが、結婚式の写真などが入った手紙は処分に困ってしまう可能性も。今は、受け取る側も「メールやSNSの方が気軽で助かる」と思う人が多いよう。
とはいえ、年上の方などに対しては、封書や季節のあいさつ状を兼ねたはがきで報告した方が好感を持ってもらえます。また、自分を結婚式に招待してくれた人にも、丁寧に手紙で伝えると印象が良くなりますよ。
結婚式に呼べなかった友人への結婚報告文例
◎月◎日に結婚式を挙げました。相手は、〇〇ちゃんも知っている大学時代の友人△△です。
結婚式には〇〇ちゃんにも来ていただきたかったのですが、彼の家の都合で身内だけの結婚式を挙げました。
今度、〇〇ちゃんの都合のいい日に家へご招待したいので、都合を聞かせていただけるとうれしいです。
先輩花嫁はどうした?
招待できないことへの申し訳なさもありましたが、「結婚式は家族だけで行うことにしました」と、正直にSNSで報告。結婚式の写真を添えて送りました。(あいささん)
コロナ下の結婚式だったので、高齢の祖母の出席は叶いませんでしたが、結婚式後にふたりで祖母の家に行き、写真やムービーをたくさん見てもらいました。(優香さん)
以前「結婚式に招待するね!」と言ってしまった友人を招待できない!
こちらも同様、基本的に結婚の報告は挙式の後に行います。その際、必ず、約束を破ってしまったことへのおわびをひと言添えて。とはいえ、相手は仲の良い友人なので、重いおわびにならない程度の言葉や文章で大丈夫。メールやSNSを使った報告で問題ありません。
結婚式に呼ぶ約束を果たせなかった友人への結婚報告文例
◎月◎日に結婚式を挙げました。〇〇ちゃんのような、皆さんに祝福される披露宴に憧れていましたが、諸事情で身内だけの結婚式になりました。
招待できなくてごめんなさい。
私の花嫁姿を〇〇ちゃんにも見てもらいたかったので残念です。
結婚生活の先輩として、これからアドバイスよろしくお願いします。
先輩花嫁はどうした?
「結婚式のムービーに、〇〇ちゃんと一緒に撮った写真を使ったよ!」と見せてあげると喜んでくれました。落ち着いたら披露宴のDVDを一緒に見る約束をしています。(優花さん)
コロナの影響で家族だけ婚に。前撮りにとてもこだわっていたので、招待できなかった友人にも撮影に参加してもらいました。(あつさん)
同僚や上司の招待が慣例化している職場への報告、どうする?
同僚や先輩の多くが上司や仲間を結婚式に呼んでいる職場では、「招待できないから、結婚報告が気まずい」と思うことも。それでも、長くお世話になるかもしれない人だから、「皆さんをご招待したいと思っていたのですが、彼の家の都合で身内だけで結婚式を挙げることにしました。会社の慣例を破って申し訳ありません」などと、素直に話して。
会社の場合、諸手続きが必要なので、結婚の1~2カ月前には報告を。業務ではなくプライベートなことなので、就業前や休憩時間など勤務時間を避けて話しましょう。事前に「仕事の前か休憩時間に少しお時間を頂きたいのですが」と、アポイントを取っておくとベスト。
また、職場の親しい人には自分から報告し、そのほかの人には上司から伝えてもらえるよう相談するといいですよ。
先輩花嫁はどうした?
「新郎側と人数を合わせなくてはいけないので、皆さまをご招待できずにすみません」と、正直に事情を話し、理解してもらいました。(のりこさん)
コロナ下のため人数を絞った結婚式に。会社の人には、「このような時期なので、皆さまにご迷惑をお掛けすることになっては申し訳なく、ご招待を控えることにしました」と伝えました。(ふーかさん)
結婚式後、招待できなかった相手へのフォローはどうする?
結婚式に招待できなかったけれど、お祝いを頂いた人へのフォロー
結婚式に招待していない場合でも、親族や友人からお祝いを頂くことがあります。結婚式で頂くご祝儀は、引出物としてお返しできますが、招待できなかった場合は、内祝いの品を直接渡すか配送しましょう。
昔から「お礼は3日以内」とされていますが、現代は電話もメールも気軽に使えるので、3日といわずもっと早いタイミングでお礼を伝えて。
お祝いを受け取ったら、まずは電話やメールで連絡を入れ、その後お礼状を出せば完璧です。
内祝いの品はすぐに送らず、結婚式を挙げてから3週間後が理想。結婚式後に頂いたお祝いについても、3週間から1カ月後くらいに送って。金額は、頂いた品物や金額の1/2~1/3が目安です。
品物には、赤白の結び切り(結び留め)ののしを付け、表書きに「内祝い」と書いて、水引の下に名前を入れます。
頂いたものをどう使っているかや、重宝している旨をカードや送り状に書き添えて、喜んでいることを伝えるといいですよ。
先輩花嫁はどうした?
結婚式には招待していないけれどお祝いをくださった親戚が数人いたので、結婚報告のハガキと一緒に、内祝いとしてカタログ式ギフトを送りました。(むーさん)
お祝いを頂いてすぐにSNSでお礼を伝え、1カ月以内をめどにお返しの品を送りました。(かなさん)
お祝いは頂かなかったけれど、挙式の報告だけしたい
挙式の報告だけをしたい場合、結婚式を挙げたばかりのタイミングで連絡をすると、相手が「お祝いをしなければ」と考えてしまうことも。親しい人には電話やメール、SNSで報告しますが、それ以外の、内祝いなど送る必要のない人には、年賀状や暑中見舞いといった季節のあいさつを兼ねて報告すると、相手も気を使わずに済みます。
例えば、「皆様のおかげで結婚できました。これからも、変わらぬお付き合いとご指導をよろしくお願いします」のような一文を添えて。また、どのような家庭を築きたいかなどを書くと、決意表明にもなりますよ。
先輩花嫁はどうした?
結婚式の後にSNSで報告。当日の写真を添えて、「無事に挙式できました」と感謝の気持ちを込めて連絡しました。(かなさん)
先に電話で挙式を終えたことを伝え、年始に結婚式の写真を入れた年賀状を送って改めて報告をしました。(A子さん)
結婚式に招待できなかったけれど、二次会に参加してほしい
二次会の案内をしたい人には、結婚式の日程が決まった頃に連絡し、出席をお願いします。幹事を誰かにお願いしている場合、二次会のふたりは「招待」する立場ではなく「参加者」。自分たちは招待される側ということを意識してお願いすることが大事です。
ふたりからメールやSNSを通じて個別にお願いをする際は、「◎月◎日に結婚式を挙げます。◎時より二次会を考えています。皆さまの大切なお時間を頂くことになり恐縮ですが、ぜひご参加いただけますようお願いいたします」という感じに。
幹事から案内を出す場合は「皆さんにくれぐれもよろしくと新郎新婦が言っています!」と伝えてもらいましょう。
先輩花嫁はどうした?
収容人数の関係で招待できなかった人に、「もし都合が良かったら、二次会に来てほしいな!」という感じで案内しました。(ゆいさん)
結婚式に招待できなかったことを申し訳なく思っていましたが、二次会に来てほしい旨を連絡。当日は結婚式のムービーや写真をお披露目しながら思い出話をたくさんしました。(優花さん)
From 編集部
大切なのは、相手への思いやり
招待できなかった人への結婚報告は心苦しいけれど、相手は「周りのうわさで聞くよりも、本人の口から直接聞いてお祝いを言いたい!」と思っているはず。感謝と「これからもよろしくお願いします」の気持ちを持って、素直に丁寧に報告すれば、きっと思いは通じますよ。
岩下宣子先生 マナーデザイナー
現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。
企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。
「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
構成・文/関東博子 イラスト/moko.
※記事内のデータおよびコメントは2021年11月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー56人が回答したアンケートおよび、2021年7月に過去2年以内に結婚式を挙げた女性103人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年1月時点のものです
- 挙式3ヶ月前
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