喜んでもらえる結婚内祝いを贈りたい!上司・友人etc.相手別の選び方
披露宴に招待していない人からお祝いをもらったり、引出物に見合わないほどの高額なご祝儀を頂いたりした場合には、「内祝い」の名目で相応の品物をお返しするのがマナーです。そこで今回は、感謝の気持ちを伝えられる内祝いの選び方を“贈る相手別・関係性別”にご紹介。誰にどんなものを贈ると喜ばれるのか、ギフト選びのプロにじっくり聞いてみました。
これだけは押さえたい!内祝いの超基本マナー
【内祝いを贈る時期は式後1カ月以内】
結婚祝いを頂いたらすぐにお礼の連絡を入れ、式後1カ月以内に届くようお返しの品を手配して。なお、式を行わない場合は、受け取ってから1カ月以内を目安に。その際、「内祝」の熨斗(のし)を付け、赤白の結び切りの水引を掛けるのがマナー。
【金額は頂いた額の2分の1~3分の1を目安に】
内祝いの相場は結婚祝いの半返し(2分の1)が相場とされているけれど、高額のご祝儀や品物を頂いた場合は3分の1程度でも大丈夫。逆に頂いたものよりも高い品を贈るのは相手に対して失礼に当たるので気を付けて。また地域によってお返しの相場が異なる場合もあるので、親にも確認しておくと安心。
【郵送の場合は傷みにくく日持ちするものがおすすめ】
内祝いはできるだけ持参してお礼の言葉とともに贈りたいもの。直接届けるのが難しい場合は郵送や宅配でも構わないけれど、お礼状を添えることをお忘れなく。地元の名産品など食べ物を贈る場合は賞味期限にも十分気を配り、なるべく日持ちのするものを選びましょう。
ギフトのプロからアドバイス!
内祝いは贈る相手の年代やライフスタイル、家族構成などを配慮しながら選びましょう。例えば年齢が高めの方の中に食べ物を贈る場合、糖分や塩分を控えている方もいらっしゃるので健康に配慮したものだと◎。
その他、ハレの日にふさわしい品もおすすめ。例えば金箔(きんぱく)を使った華やかなテーブルウエアなどは、お祝い事があるたびに食卓を彩ってくれそうです。また、親しい人には記念として手元に残るものでも構いませんが、そこまで近しい間柄でない場合は、消耗品の方が喜ばれることも。
(ギフトコンシェルジュ/真野知子さん)
相手別の内祝いの選び方
1.お世話になっている親しい親戚への内祝い
【選び方のポイント】見た目に高級感があり、有名店のものなどおいしさが確かなものを選ぶ
【おすすめの品】高級店・老舗料亭のグルメギフト、グルメ系カタログ式ギフトなど
「親戚の方々は、目上の人が中心になるので、失礼がないよう、見た目にもきちんと高級感があり、おいしいものを選びましょう。親戚への内祝いは、高級店や老舗料亭のグルメ系ギフトなどがおすすめ。少しグレードの高いグルメ系のカタログ式ギフトなども喜んでもらえると思います」(真野さん)
私はこれを贈りました!
ワインとグルメカタログのセット、地元では売っていないお気に入りのお菓子をお取り寄せして、セットにして贈りました。披露宴でおもてなしできなかったので、お取り寄せしてワインと一緒に自宅で楽しんでもらえれば、と思い選びました。(渡邉裕子さん)
お酒が好きなので、祖父が好きなお酒と、もらって困らないお米。結婚相手の地元が京都だったので京都のお店のお米にしました。(YHさん)
会う機会が比較的少ない親戚におすすめの品は?
お会いする機会が少ないのであれば、ふたりの写真を使用した「オリジナルプリントの品」を、一品プラスして贈ってみてはいかがでしょう。結婚式の報告も兼ねられるし、親近感も持ってもらえますよ。(真野さん)
2.大親友への内祝い
【選び方のポイント】相手の好みに合ったもの、カスタマイズなど特別感のあるものを選ぶ
【おすすめの品】スパチケット、ホテル食事券、名入れコスメなど
「親しいからこそ堅苦しく考えず、相手の好みにあったものをお返しするのが一番です。例えばホテルで式を挙げる予定なら、ホテルの「スパチケット」や食事券がおすすめ。他にはコスメに本人の名前を入れてもらうなど、ちょっとしたカスタマイズを加えることで、より特別で気持ちのこもった贈り物になると思います」(真野さん)
私はこれを贈りました!
お祝いをくれたので、お返しに欲しいものを直接聞いて、ハンドブレンダーをお贈りしました。欲しいものを直接聞ける関係なので、本当に欲しいものをお贈りできてよかったです。(Marikoさん)
3.友人への内祝い
【選び方のポイント】生活スタイルや家族構成に合わせて選ぶ
【おすすめの品】有名店のお菓子、グルメ系カタログ式ギフト、季節に合った生活雑貨など
「独身の人、子どもがいる人など、生活スタイルや家族構成に合わせてセレクトしましょう。食べ物なら有名店のお菓子やグルメ系カタログなどがおすすめです。季節を意識した生活雑貨など、おうち時間を彩る暮らしの道具もいいですね。暮らしに心地よさを与えてくれる上質なアイテムを、相手のイメージに合わせて選んでみてはいかがでしょうか」(真野さん)
私はこれを贈りました!
友人が出産を控えていたので、出産、育児グッズが載っているカタログ式ギフトを贈りました。(ゆみさん)
家族婚を行った地である軽井沢のジャム。家族婚には招待できなかったのでお披露目も兼ねて。(mueさん)
4.公私ともに親密な職場の上司
【選び方のポイント】上質なものや、プチカスタマイズしたハイクオリティーな品を選ぶ
【おすすめの品】名入れハンカチ、スパチケット、高級感のある美容アイテムセット
「センスの良いハイクオリティーな品を選び、日頃の感謝を伝えてください。名入れした質の良いハンカチなど、プチカスタマイズした品物はいかがでしょう。女性の上司なら、式を挙げるホテルのスパチケットや高級な美容アイテムの詰め合わせセットなども喜ばれそうです」(真野さん)
私はこれを贈りました!
ACTUSのカタログ式ギフト、BARTHの入浴剤、オールシーズン使えるレッグウォーマーを贈りました。今まで本当に本当にお世話になったのですが、プレゼントを贈ったりする機会がなかったので、お祝いのお礼と、今までの感謝の気持ちを込めて贈りました。細身の方で、いつも寒いと言っているので「温活しましょう!」という意味も込めて。(渡邉裕子さん)
普段自分では手を出しにくいような高級なお菓子をお渡ししました。家族で食べられるように数が多めのギフトにしました。(ちよ子さん)
5.会社ではお世話になっているがプライベートは交流がない上司への内祝い
【選び方のポイント】プロフィール、家族構成、ライフスタイルを考慮して選ぶ
【おすすめの品】カタログ式ギフト、家族で食べられるスイーツの詰め合わせなど
「年代や性別のほかに、分かる範囲で家族構成・ライフスタイルなども考慮しながら選びましょう。おすすめはカタログ式ギフト。最近ではさまざまなジャンルのものが用意されているので、相手の好みに応じて選べます。認知度の高いグルメアイテムがそろうカタログも喜んでもらえそうです」(真野さん)
私はこれを贈りました!
家族のいる上司には家族で選んでもらえるようにカタログ式ギフト、1人暮らしの上司にはあって困らないお米の食べ比べセットを贈りました。(坂井友紀さん)
6.部署・同僚グループへの内祝い
【選び方のポイント】分けて配れるものを選ぶ
【おすすめの品】個包装のお菓子・ドリンク
「連名で頂いたお祝いへのお返しも基本は半返し。特に職場の場合は分けやすくて配りやすい個包装のものを選びましょう。グループへのお返しには、分けて配れるお菓子やドリンクが最適です。みんながよく知るお菓子やドリップコーヒーの中には、パッケージにふたりの写真をプリントしてもらえるサービスもあるので、カスタマイズも楽しめます。また、ハレの日の贈り物にふさわしく金箔を使ったもの(金粉入りのお茶やコーヒー)も、分けて配ることができるおすすめアイテムです」(真野さん)
私はこれを贈りました!
部署の有志からお祝いを頂いたので、みんなで食べられるよう個包装のユーハイムのバームクーヘンを持っていきました。おいしいいですし有名ですし、ひとつ150円くらいでコスパも良いので選びました。誰かが旅行に行くとお土産が配られる社風だったので、私も今日のおやつにどうぞ~という感じで渡しました。お祝いを頂いてから式まで半年ほどあったので、お祝いを頂いて3日後くらいに配りました。(まなみさん)
仕事帰りに持ち帰りやすいようにカードギフトにしました。(西川 周さん)
7.家族(親・祖父母)への内祝い
【選び方のポイント】ふたりを思い出してもらえる品を選ぶ
【おすすめの品】フォトスタントなど記念品、上品な食器類など
「離れて暮らしているなら尚の事、いつも側に置いておけるよう、ふたりの気配が感じられるようなアイテムを選んでみてはいかがでしょうか。家族への内祝いには、メッセージを刻印したフォトスタンドやふたりの写真をプリントしたアイテムなど記念に残る品物がおすすめです。それ以外のものなら、上品で華やかなテーブルウエアやプレート、酒器などに名入れして贈っても喜ばれると思います」(真野さん)
私はこれを贈りました!
たくさんお世話になったので!父にはお酒とわさび漬け、母には魚をプレゼント。式の後に行った新婚旅行で購入して送りました。(あっこさん)
8.実家のご近所さんへの内祝い
【選び方のポイント】形に残らない食べ物系のギフトを選ぶ
【おすすめの品】ご飯のお供、グルメ系カタログ式ギフト、食器など
「形に残るものよりも、食卓が豊かになるような『ご飯のお供』や、フード系のカタログ式ギフトがいいと思います。家族ぐるみでお付き合いがあり、特に親しくしている間柄の人なら、テーブルウエアや高級なお酒などを贈ってもいいでしょう」(真野さん)
私はこれを贈りました!
だしの詰め合わせ。高級調味料を貰って嫌な人はいないと思ったから。(ぱぶろさん)
From 編集部
マナーを守り、感謝の気持ちが伝わる品を選ぼう
内祝いは感謝を込め、贈る相手の顔を思い浮かべながら選びたいもの。もちろんお祝いの場なので、おめでたいアイテムをチョイスしたり、熨斗や水引といった贈り物のマナーをしっかり守ることも大切です。プロのアドバイスを参考に、ふたりの思いが伝わる素敵なお返しを選んでくださいね。
真野知子さん ギフトコンシェルジュ
ウエディングなどのハレの日の贈り物から手土産などの日常的なギフトまで、さまざまな媒体で多彩なシーンのギフトを提案。テレビ・ラジオ出演、執筆活動のほか、商品開発やプロデュースなども行っている。
取材・文/南 慈子 イラスト/naohiga 構成/伊藤りつ子(編集部)
※記事内のコメントは2021年9月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー109人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2021年11月時点のものです。
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