婚約指輪のダイヤモンドは“0.3カラット”が人気！その理由とは？

婚約指輪のダイヤモンドは0.3カラット（ct）前後が多いのはなぜか。その理由をひもとく前に、まずはカラットのお話から。ダイヤモンドの大きさを語る際にカラットが出てきますが、これはどういう単位だかご存知でしょうか？

大きさを表す単位と思われがちですが、実はカラットとは宝石の重さを表す単位なのです。１カラットは0.2ｇ。重さとサイズは必ずしも比例するわけではなく、カットによって軽くても大きく見えるものもあるし、重くても小さく見えるものもあります。

ただ、ラウンドブリリアントカットが施されたダイヤモンドの場合は、一般的にはカラット数が増せば、サイズも大きくなると考えていいでしょう。ちなみに、0.1カラットのラウンドブリリアントカットのダイヤモンドの直径は3.0mm程度。0.1カラット増すごとに、0.6～0.8mm程度大きくなります。

次に、先輩花嫁たちはどれくらいのカラット数のダイヤモンドを選んでいるのか、見てみましょう。

「ゼクシィ結婚トレンド調査2023（全国推計値）」によれば、0.2～0.3カラット未満が33.9％、0.3～0.4カラット未満が24.6％で、約６割の人が0.2～0.3カラット台のダイヤモンドを選んでいることが分かりました。

このサイズのダイヤモンドを選んだ理由としては、「自分の手に似合う大きさだった」や「価格がちょうどよかった」という意見が多くを占めました。

私が0.3ct前後を選んだ理由

【0.318ct】指にはめたときのサイズ感がよく、手が美しく見えました。そこで扱っている中で最もきれいで、大きいダイヤモンドでした。（Marikoさん）

【0.34ct】0.2カラットだと小さいし、0.5カラットまでいくと大き過ぎる。ちょっとしたシーンで着けたいと思ったので、このサイズになりました。（あいささん）

【0.37ct】結婚指輪と重ね着けしたときのバランスが良かったです。また、ダイヤモンドの品質も良かったので決めました。（はむさん）

【0.26ct】普段使いしたかったのと、予算の兼ね合いでこのサイズに。カットが美しかったので選びました。婚約指輪はサイドにメレダイヤモンドをあしらったデザインで、センターダイヤモンドは実際のカラット数より大きく見えます。（愛さん）

【0.26ct】ちょうどよいサイズ感でした。また、私たちの記念日が26日だったので、お揃いになって素敵だなと思いました。（くーさん）

では、いよいよなぜ婚約指輪に0.3カラットのダイヤモンドをあしらうのか、その理由を解明していくことにしましょう。

ブライダルリングを扱うブランドにお伺いしてみたところ、「日本人女性の平均的な指輪のサイズ（10号前後）をベースに指輪のデザインを検討すると、ダイヤモンドは0.3カラットの大きさがマッチしやすいためです」（K.UNO BRIDAL［ケイウノ ブライダル］）とのことでした。

また、手頃な価格も理由に。「0.3カラットのダイヤモンドをあしらった婚約指輪は、平均的な予算にも合います。また、親御さんやご家族にも好まれるサイズ感であるというのも理由の一つと考えられます」（Ponte Vecchio［ポンテヴェキオ］）

さらに、デザインしたときにバランスがいいということも、理由の一つとして挙げられました。「多くの花嫁さんの支持を集めるのが、サイドにメレダイヤモンドがあしらわれたデザイン。このようなデザインの場合、0.3カラットのダイヤモンドだと脇石とのコントラストがつき、より美しいバランスに見えるのです」（4℃　ＢＲＩＤＡＬ）

日本人女性の指に似合うサイズ感や価格、デザインした際のバランスの良さなどで選ばれている0.3カラットのダイヤモンド。その魅力はどこにあるのでしょうか。

第一の魅力は程よい存在感。「0.3カラットは小さ過ぎず、大き過ぎないちょうどよい大きさで、ダイヤモンドの美しい輝きを存分に楽しむことができます。また、特別感も演出してくれます」（Ponte Vecchio［ポンテヴェキオ］）。

婚約指輪はずっと長く年を重ねても愛用するものですが、「手は年齢とともに節が張ってきたり、しわが目立ってきたりと見た目やボリューム感などが変化します。0.3カラット前後の大きさのダイヤモンドは年齢を重ねた指にも美しく映える存在感があるので、長く重宝すると思います」（K.UNO BRIDAL［ケイウノ ブライダル］）とのこと。

さらに、こんな楽しみ方も。「例えば、円周率にちなんだ0.314カラット。エンドレスに続く円周率と同じようにふたりの愛も永遠に続きますようにとの願いが込められています」（4℃　ＢＲＩＤＡＬ）。

いかがでしょう。婚約指輪に0.3カラットのダイヤモンドが好んで使用される理由がお分かりいただけたでしょうか。

次からは0.3カラットのダイヤモンドをあしらった魅力的な婚約指輪をご紹介します。

センターダイヤモンドとサイドのメレダイヤモンドの見事なバランス

緩やかにカーブを描くラインはインフィニティ（永遠）マークをイメージ。0.3ctのダイヤモンドの両サイドにメレダイヤモンドが輝き、ダイヤモンドの煌めきに魅了されます。手をエレガントに装ってくれ、長く愛用できるデザインです。

クラシカルなミル打ち装飾と存在感あるダイヤモンドの印象的な組み合わせ

細身のアームに配された繊細なミル打ち装飾が印象的なクラシカルな婚約指輪。デザイン性の高い４つ爪で留められたダイヤモンドが、ひと際存在感を放ちます。イエローゴールドが指輪の持つドラマチックな表情をより引き立てます。

３石のダイヤモンドが絶妙なバランス。優美なカーブが優しく手に添う

センターダイヤモンドの両脇に寄り添うように飾られたメレダイヤモンドが可憐な印象を醸し出します。３つのダイヤモンドはふたりの過去・現在・未来を象徴するもの。指に優しく添う優美なカーブのアームが、手を美しく見せてくれます。

仲良く寄り添う大小２石のダイヤモンドが愛らしい

センターダイヤモンドを挟むようにして配された緩やかなアームが目を引きます。サイドにあしらわれたメレダイヤモンドがまるで太陽に照らされる朝露のよう。仲良く寄り添う２石にふたりの未来を投影させて。

優雅なメレダイヤモンドのウエーブとダイヤモンドの存在感がベストマッチ

センターダイヤモンドから両端に向かって斜めに伸びるメレダイヤモンドの流れが目を引きます。優雅なウエーブと華やかなダイヤモンドの組み合わせが上品でエレガントな雰囲気。センターダイヤモンドの存在感も際立ちます。

ダイヤモンドが輝く華やかなエタニティタイプ。美しいウエーブで軽やかに

美しくカーブを描くアームに整然と並べられたメレダイヤモンドが強い輝きを放ちます。中央にはその輝きにも負けずに強い印象を放つ0.3カラットのダイヤモンド。華やかながらも軽やかな雰囲気があり、さまざまなシーンで活躍するはずです。

構成・文／粂 美奈子　イラスト／itabamoe　D／ロンディーネ
※記事内のコメントは2021年８月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー101人が回答したアンケートによります
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023（全国推計値）」によるものです
※指輪の価格は2021年９月取材時のものです。石の大きさや品質、リングサイズによって変更になる場合があります
※指輪の素材は略号で表記しています(Pt：プラチナ、YG：イエローゴールド)　
※掲載されている情報と商品の取り扱いは2021年９月時点のものです

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