顔合わせ食事会のエリア、どう決める?パターン別アドバイス&体験談
両家の親睦を深める顔合わせ食事会。「やろう!」とみんなの意見が一致したら、まず決めたいのは「どのエリアで行うか」ですよね。今回は、顔合わせ食事会を実施するエリアの選び方を、ケース別に先輩花嫁の体験談とともに紹介します。マナーのプロのアドバイスもぜひ参考にして。
Case1:ふたりの居住地とお互いの実家が遠い
ふたりの居住地と、それぞれの実家が遠い場合は、「移動の負担をどう軽減するか」「不平等感を与えないためにはどうすればいいか」に重点を置いて考えましょう。
アクセスがいいエリアで実施
ふたりの居住地と、それぞれの実家が遠い場合は、全員にとってアクセスが良い主要駅、中間地点で行うのがおすすめ。
【メリット】
・両家にとってアクセスの良いエリアで行えば、不公平感がなく両家の親も気を使わずに済む。
私たちこうしました!
【移動が楽で疲れず集合できた】
実家が滋賀と大阪だったため、両方の実家の間を取り、アクセスしやすい京都で顔合わせを。全員が電車一本で移動でき、疲れることなく集合できました。(さぁさん)
花嫁・花婿の居住地:大阪
花嫁の実家:大阪
花婿の実家:滋賀
顔合わせ実施場所:京都
【新幹線で集まりやすい場所で実施】
彼の家から近く、私の親、彼の親も新幹線などを使って集まりやすい場所で顔合わせを。大阪から来た私の両親はホテルに泊まり、翌日観光も。「旅行にもなった」と喜んでいました。(mamiさん)
花嫁の居住地:埼玉
花婿の居住地:神奈川
花嫁の実家:大阪
花婿の実家:栃木
顔合わせ実施場所:神奈川
集まってくれた親を案内できるように準備を
「ふたりは先に到着するように心掛け、いざとなったら親を案内できるようにしておきましょう。親が初めて訪れる場所であれば、ふたりが自分の親の到着時刻に駅まで迎えに行き、家族単位でお店に集まれば安心です」(マナー講師・岩下宣子さん)
どちらか、あるいはふたりの実家近くで実施
一方の実家があるエリアにみんなが集まって食事会を行うパターンも。実家同士が、県内、隣県などの場合は気軽に足を運びやすい。親が高齢で、移動の負担を掛けられない場合などにもおすすめです。
【メリット】
・相手家族に地元を案内できる。
・どちらかの親が高齢等で移動に不安がある場合は、負担を軽減できる。
私たちこうしました!
【親の負担を軽減】
私の親も彼の親も愛知県在住なので、名古屋に来てもらい駅近くのレストランで開催。私と彼が東京から新幹線で帰省するだけでよく、みんなが便利でラクでした。(なっちゃんさん)
花嫁・花婿の居住地:東京
花嫁・花婿の実家:愛知
顔合わせ実施場所:愛知
【両家なじみのある場所で実施】
私と彼の実家は他県ではあるけれど意外に近く、どちらの実家からも車で行ける両家なじみのあるエリアで顔合わせをすることに。義母のすすめで選んだのは有名な会席料理のお店。両家とも事前に店の雰囲気がわかっていたので安心でした。(あおいさん)
花嫁の居住地:東京
花婿の居住地:北東北
花嫁の実家:北東北
花婿の実家:南東北
顔合わせ実施場所:北東北
迎える側は来てくれる側への配慮を忘れずに
「実家同士が遠く離れている場合、出掛ける側は交通費や宿泊代がかかります。迎える側の家は相手の負担を考え、『食事会の予約や支払いは任せてください』と先に申し出ると親切です」(マナー講師・岩下宣子さん)
ふたりの居住地に来てもらって実施
ふたりがすでに同居していて、お互いの実家が離れているなら、両家の親に自分たちの住んでいるエリアに来てもらうのもよいでしょう。顔合わせ食事会のついでにふたりの住んでいる街を紹介するのも◎。
【メリット】
・ふたりが住んでいる街を親に紹介できる。
私たちこうしました!
【新居選びも彼親と一緒に】
千葉在住の彼の親に、私の地元栃木まで来てもらうのは申し訳なかったので、ふたりが住んでいたエリアに近いところで食事会をしました。彼の親は、新居選びにも付いてきてくれて、都内に土地勘があったため、新居近くのお勧めレストランでの食事会を提案してくれました。(nanaeさん)
花嫁・花婿の居住地:東京
花嫁の実家:栃木
花婿の実家:千葉
顔合わせ実施場所:東京
親を招くなら自分たちが費用を負担しよう
「支払いも子どもがすれば、親は気を使わずに済みます。顔合わせ食事会の後に、ふたりの家に寄ってもらうのもいいですね」(マナー講師・岩下宣子さん)
Case2:どちらかが実家または地元に住んでいる
どちらかが実家近くに住んでいる場合は、そのエリアを軸に考えるといいでしょう。
どちらかが現在住んでいる地元で実施
実家もしくは実家近くの地元に住んでいる場合、他県の親に来てもらって食事会を行うパターンも。この場合も、遠方から来てくれるほうの親には気遣いを忘れずに。
【メリット】
・移動する人数が少なくて済む。
・地元を相手の親に知ってもらうことができる。
私たちこうしました!
【移動しやすい彼の地元で実施】
私は奈良、彼は大阪の実家暮らし。通勤や買い物、食事などで、私も親も奈良から大阪に行くのは慣れていたので、両家とも移動しやすい大阪で食事会を行うことに。高層階で見晴らしのいい和食屋さんでおいしい料理を楽しめてよかったです。(Miyoさん)
花嫁の居住地:奈良
花婿の居住地:大阪
花嫁の実家:奈良
花婿の実家:大阪
顔合わせ実施場所:大阪
【多数派が住むエリアで実施】
私と彼、私の親が同じ県に住んでおり、彼親から「移動する人数が少なくて済むから」という申し出があったので来てもらいました。「以前訪れたときはほとんど外食をしなかった」と聞いたので、地元の特産物を出す料亭を予約。大変満足してもらえました。(rieさん)
花嫁・花婿の居住地:熊本
花嫁の実家:熊本
花婿の実家:長崎
顔合わせ実施場所:熊本
土地勘のある家がリードしよう
「土地勘のある家の方がリードしてお店など決めるといいでしょう。また、この場合も遠くから足を運んでもらう側の負担を考え、会場の予約や支払いは会場から近い側の家族が行うとよいでしょう」(マナー講師・岩下宣子さん)
Case3:結婚式を挙げるエリアが決まっている
すでに結婚式を挙げるエリアが決まっている場合は、そのエリアを軸に考えるのも◎。
結婚式を挙げるエリアで実施
結婚式を挙げるエリアに集合し、顔合わせを実施する方法も。
【メリット】
・結婚式前に会場の雰囲気を見てもらえる。
私たちこうしました!
【結婚式予定のホテルを下見】
遠方に住んでいる彼のご両親に結婚式予定のホテルを見てもらうために東京で開催。東京は宿泊施設や観光スポットも多く、顔合わせの後に両家で一緒に観光することができて絆が深まりました。(酒井友美さん)
花嫁・花婿の居住地:神奈川
花嫁の実家:神奈川
花婿の実家:静岡
顔合わせ実施場所:東京
結婚式を挙げない方の地元のエリアで実施
一方の実家が、結婚式を行うエリアに近い場合、顔合わせはあえてもう一方の実家のあるエリアで行う方法も。
【メリット】
・顔合わせ食事会と結婚式をそれぞれの地元で行うことで、不公平感をなくせる。
私たちこうしました!
【地元をじっくり紹介】
結婚式を挙げるのは新郎の実家のある東京だったので、顔合わせは私の地元に来てもらい、結納を行いました。昔ながらのしきたりに従ったので仲人の移動などなかなか大変でしたが、1泊してゆっくりしてもらい、私の地元を紹介できてよかったです。(コジさん)
花嫁・花婿の居住地:大阪
花嫁の実家:大阪
花婿の実家:東京
顔合わせ実施場所:大阪
Case4:結婚後住むエリアが決まっている
結婚後ふたりが住むエリアが決まっている場合は、そのエリアを軸に検討してもいいでしょう。
結婚後住むエリアで実施
結婚を機にふたりまたは一方の居住地が大きく変わる場合、新居を構えるエリアで行うのもおすすめ。
【メリット】
・ふたりが新たに暮らし始める街を紹介できる。
私たちこうしました!
【顔合わせでプチ旅行気分】
結婚に伴って岩手県に引っ越したので、顔合わせは岩手県で。私の両親は岩手県に来るのが初めてだったのでプチ旅行気分で来てもらえました。(上野絵里さん)
花嫁・花婿の居住地:岩手
花嫁の実家:神奈川
花婿の実家:岩手
顔合わせ実施場所:岩手
結婚後住むエリアではない方で実施
結婚後住むエリアが新郎または新婦の地元またはその近くになる場合、結婚後住むエリアではない方の親を招いて顔合わせをするのもおすすめ。
【メリット】
・なかなか訪れる機会のない地元を親に紹介できる。
私たちこうしました!
【一緒に観光を楽しんだ】
結婚してからの住まいが彼の地元である島根県と決まっていたので、私の故郷に来てもらう機会を作りました。なかなか彼の親が来ることのない土地だったので、一緒に観光や買い物などを楽しんでもらえてよかったです。(さすらいさん)
花嫁の居住地:愛知
花婿の居住地:島根
花嫁の実家:愛知
花婿の実家:島根
顔合わせ実施場所:愛知
地元の魅力をアピールして楽しんでもらう工夫を
「食事会だけでなく、エリアの魅力を紹介できる過ごし方を工夫するといいですね」(マナー講師・岩下宣子さん)
From 編集部
両家の親の希望を聞きながら、ふたりが間に立って調整を
顔合わせは両家が気持ちよく会えることが一番重要。ふたりが間に立って自分の親の意見を聞き、両家納得いくエリアを考えましょう。お互いの地元やふたりの新居を訪れる貴重な機会になるケースもあるので、両家の素敵な思い出づくりとして楽しみながら計画を立てると◎。遠方に来てもらうときは、心配りも忘れずに。素敵な顔合わせ食事会にしてくださいね。
岩下宣子さん
現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
取材・文/笠原恭子 イラスト/ナガミネショウコ 監修/岩下宣子 構成/伊藤りつ子(編集部)
※掲載されている情報は2021年7月時点のものです。
※記事内のコメントは2021年6月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー89人が回答したアンケートによるものです
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