ガーデン・ロケフォトetc.【屋外で映える】今っぽ花嫁へア実例
ますます人気を集めるガーデンでのウエディングやロケーションフォト。「屋外で映える」ヘアアレンジについて、ヘアメイクアップアーティストの大上絵理奈さんに伺ったところ、ポイントは「いかに“抜け感”を出すか」ということがわかりました。そこで今回は、抜け感を出す4つのポイントをご紹介。さらに、ポイントごとにインスタで見つけたおしゃれ花嫁さんのヘア実例をお届けします!
ポイント1【後れ毛】
まとめ髪には、後れ毛で軽やかな抜け感をプラス
花嫁ヘアといえばまとめ髪が定番だと思いますが、後れ毛があることで、顔周りがグッと軽やかな印象になります。屋外だと、風で後れ毛がフワッと舞う様子も素敵ですよね。
旬のスタイルに仕上げるには、軽やかさがポイントになります。まずは“長さ”。風になびいたとき、顔にちょっぴり掛かるくらいがおすすめです。本番前のヘアカットの際に「後れ毛を作ってください」と伝えるとバランスよくカットしてくれると思います。
もう一つはゆるやかにカールさせること。癖毛風になるような“波ウェーブ”でカール感が残らないような仕上がりをオーダーしましょう。さらに、後れ毛のボリュームは少なめに。数本の毛束が両サイド2、3つずつあるくらいが、重たくならず、今っぽい仕上がりになりますよ。(大上さん)
木漏れ日と風に舞う後れ毛で、表情もグッと柔らかく軽やかに
シンボルツリーの木漏れ日の中で行われた挙式でのヘアは、海外花嫁を意識したギブソンタックのまとめ髪。顔のサイドや襟足にたっぷりの後れ毛を出したスタイル。顔周りは短め、襟足は少し長めにし、かつたっぷりハイライトを入れた明るめのカラーで、柔らかい日差しと吹き抜ける風に映える、ナチュラルな仕上がりに。
花嫁ボイス
かわいいガーデンになじむナチュラルなイメージを意識しました。少しボリュームのあるベールを着けてももたつかないように首周りはすっきりさせつつ、自然でバランスよく後れ毛を散らしてもらいました。甘くなりすぎないようにお花を控えめにしたリーフ冠や、こだわりのハイライトも春の柔らかい日差しに映えて気に入っています!(sn49tkさん)
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髪の長さ/鎖骨下のミディアムヘア
シチュエーション/ガーデンでの挙式
高めシニヨンから“ハラリ”、ラフな雰囲気を醸す自然な後れ毛
ラフな高めのお団子ヘアだけれど、全体的にエアリーな感じでとオーダー。前髪から後れ毛への流れがとてもナチュラル。さらにすっきりとした襟足には少し長めの後れ毛を出して、下の方に大きめのカールを作ったことで、ハラリと自然に落ちたような印象に。
花嫁ボイス
普段から顔周りに後れ毛が出やすいように、顔周りのヘアをカットしてもらっているので、好みの位置に作ってもらえました。海風になびかせることで、カッチリしすぎないラフな雰囲気と抜け感を出せて、理想通りの雰囲気になりました!(@____s_wd_さん)
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髪の長さ/胸上くらいのセミロング
シチュエーション/千葉の御宿での前撮り
甘さいっぱいのくるくるポニーに、抜けを添える顔周りの波ウエーブ
風の強い鳥取砂丘での撮影のため、まとめ髪を希望し、玉ねぎヘアに。ロングヘアは重たく見えがちなので、ヘアメイクさんのおすすめで顔周りの髪の毛を少し短くカットしてもらった。全体をくるくるに巻いたものの、後れ毛は波ウエーブにしてゆるやかに。それが、存在感のあるリボンやボリュームのあるロングポニー、総レースのドレスとも絶妙なバランスが取れて、自然な表情に。
花嫁ボイス
くるくるヘアにオーガンジー、チュール、ラメの3素材のリボンを使うことで、下の方にボリュームのあるバランスがとてもお気に入りです。くすみピンクのリボンも引き立つようにしてもらいました。前髪もくるくるさせて後れ毛を出したことで、おしゃれな感じに仕上がったと思います。(@memento._wさん)
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髪の長さ/胸下くらいのロングヘア
シチュエーション/鳥取砂丘での前撮り
ポイント2【ゆる巻き】
空気をはらんだような立体感、今どきのゆる巻きはMIXが基本
長く花嫁さんに人気のゆる巻きヘアですが、まとめ髪でなく、ゆる巻きを主役にしたダウンヘアも多くなってきました。最近は“いかにも巻いた”感じをできるだけ出さないような仕上がりが人気。そのためには、フワッとしたエアリー感を演出する必要があります。
具体的にいうと、コテとストレートアイロンを駆使して、巻きの強弱や大小、さまざまなカールをミックスすることがポイント。また、毛流れをキレイに見せることで動きを出すこともできます。
より立体感を出すなら、明るいトーンのカラーリングをしたり、ベースに対してほんのちょっと色の違うハイライトを入れるのも有効ですよ。(大上さん)
全体はゆるく顔周りはしっかり、ハイライトで毛流れを見せて
結婚式当日とは全く違う雰囲気を出したくて、ロケーション撮影では、ゆる巻きダウンヘアを選択。全体はラフで自然なカールにしつつ、海風が強い場所だったので、顔周りをしっかり巻いたのがポイント。また、写真映えを意識して、ハイライトをしっかりめに入れてもらって、動きのあるヘアに。
花嫁ボイス
ロケーション撮影では抜け感を出したくてダウンスタイルにしました。ヘアで動きを出すことや写真映えを大切にオーダー。乾いたような岩肌の背景にも映えて、見てくれたゲストからも高評価でした。(wd_n526さん)
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髪の長さ/鎖骨下くらいのセミロング
シチュエーション/和歌山県千畳敷での前撮り
タイトヘアの毛先をクルン、リズムを生むような軽やかさに
キャミソールデザインに刺しゅうガウンを羽織ったカジュアルなドレスに合うダウンヘアに。前髪を横に長し、サイドに大きめのピンをあしらって全体をタイトにまとめつつ、毛先を外ハネに。大きめのカールでゆるやかな角度にすることで、モードになりすぎず、弾むような躍動感を出した。
花嫁ボイス
挙式や披露宴の1着目とのギャップを見せつつ、大ぶりのイヤーカフを主役にしたいということもあり、シンプルなスタイルにしました。ドレスにもマッチしていたので、とても気に入っています。(@sn49tkさん)
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髪の長さ/鎖骨下の長さのミディアム
シチュエーション/披露宴の2着目
ポイント3【ゴールドヘアアクセサリー】
少しくすんだ色や質感で、ヘアになじむ華奢なデザインに
BOHOウエディングなどのトレンドにもあるように、全体のスタイリングも少しトーンを抑えたナチュラル感が支持される昨今。
ヘッドアクセサリーは主張しすぎず、ヘアの毛流れや色になじむものが人気。ブラウンヘアに合うゴールドはその中でも主流のカラー。今っぽくスタイリングするポイントは、ちょっとマットな質感や、くすんだ感じ、ビンテージっぽさなど、ギラギラしたものではないタイプが抜け感を演出してくれます。
小花やリーフモチーフ、ホーンクラウンなどの自然を連想させるデザインで、小ぶりで華奢なものを、サラッと着けるのがおすすめです。(大上さん)
ひらひら舞う花びらに、やさしげに色づくゴールド
普段のファッションでもよく合わせるというゴールドのアクセサリーを、ロケ撮影のドレスと和装でも使用。ボリュームのあるデザインだけれど、トーン控えめで、まるで本物の花のように繊細なつくりだから、なじみ方がとても自然。花びらがひらひらと風に舞っているような見た目が屋外のシチュエーションにぴったり。
花嫁ボイス
和装のシニヨンスタイルとギャップを出したくて、ドレスではほうきヘアで少し変わった感じを意識しました。毛先も巻いて全体をゆるふわに仕上げたのがポイント。ヘッドアクセとピアスとも合っていて、お気に入りです!(@rh_wd_060さん)
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髪の長さ/鎖骨下5cmくらいのセミロング
シチュエーション/あやめ池での前撮り
マットゴールドのホーンクラウンを主役にした、タイトな編みおろし
ビーチに吹き付ける強い風の影響を考えて、まとめ髪に。ゴールドのホーンクラウンを着けるのが大前提にしてヘアを決定した。ヘッドアクセサリーが生きるように、あえて編みおろしをタイトに仕上げてもらった。クラウンは華奢でシンプルなデザインなので、複雑な編み方にして個性をプラスしたのもこだわり。
花嫁ボイス
こだわりを詰め込んだヘアは、どこから見てもお気に入りのアクセサリーが映えて、周りからも大好評でした。おくれ毛部分はどの角度でもかわいく見えるように、ウェーブではなくくるくるにしてもらったのもポイントです(@ume_wedding_127さん)
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髪の長さ/胸下までのロングヘア
シチュエーション/愛知県のロングビーチでの前撮り
花嫁感もあって自然体。リズミカルなリーフモチーフ
ふんわりとゆるく巻いたヘアの流れに沿うように、サイドからバッグにかけてゴールドアクセをあしらった。小さなリーフのみのデザインだから主張しすぎず、時折、向きの変わる葉の様子がなんとも自然で、長さのあるヘアのさりげないアクセントに。
花嫁ボイス
トップをふんわりさせ、編み込んだところもゆるめに仕上げていただきました。リーフモチーフとも相性ピッタリで、ナチュラルなスタイルにとても満足しています(@ma.ri_weddingさん)
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髪の長さ/ウエストより少し上のロングヘア
シチュエーション/桜並木のある公園での前撮り
ポイント4【アクセサリーなし】
主役は質感でヘアはノーアクセサリー、着けるなら耳元だけに
より自然体な仕上がりを求めるなら、ヘアにはアクセサリーを着けず、髪の毛の質感と毛流れやフォルムを主役のスタイルに。
あまりに装飾がないのはちょっと花嫁らしさに欠けたり、肌の露出具合によってはいやらしく見えてしまったりすることも。そんなときに、プラスしたいのは存在感のあるイヤーアクセサリー。ネックレスなどを合わせるよりも、ファッショナブルでこなれた感を出せますよ。
まとめ髪にはゴールドやシルバー、クリア素材などの個性的で大ぶりのタイプ、ダウンスタイルには、華奢でも、チラ見えしたときに目がいくような質感のものがおすすめ。不揃いのバロックパールなどもトレンドです。
またイヤーカフも最近人気ですが、つける位置が高めなので、髪飾りにも見えてより華やかな印象になります。(大上さん)
大胆な花びらモチーフがメイン!動きのある高めシニヨン
大ぶりの白い花びらモチーフにひと目ぼれしたイヤリング。前撮りではこのアクセサリーを目立たせたくて、ヘアは襟足がスッキリとした高めのお団子ヘアに。決めた感じになり過ぎないように、あえてヘッドアクセサリーは無しにして、ふわふわした動きのあるアレンジにしてもらった。
花嫁ボイス
自然の中での撮影だったので、決め過ぎずに動きのあるヘアスタイルを希望。前髪を含めてふわふわにしてもらい、かつハイライトも仕込んでおきました。イヤリングも映え、どこかアンニュイな雰囲気がお気に入り(@wd_coconutさん)
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髪の長さ/胸上あたりのセミロングヘア
シチュエーション/三浦半島での前撮り
シニヨンヘアを程よくラフに仕上げる、大粒の不揃いバロックパール
森の中でのキリスト教式だったので、ヘッドアクセサリーはあえて着けず、クラシカルな雰囲気を意識。そこに、少しラフな感じも出したくて、バロックパールのピアスを合わせた。さらに、ヘアにも抜けが出るように、全体から前髪までゆるく巻いた後にまとめたのもポイント。
花嫁ボイス
屋外だったので風がふいても崩れないように、また、バックスタイルにインパクトがあり、ドレスもミカドシルクのツヤツヤした質感だったので、シンプルなまとめヘアに。クラシカルとラフな感じが程よいバランスで、ロケーションにも馴染んでイメージ通りの仕上がりになりました。(@noz_wd_さん)
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髪の長さ/胸上あたりまでのロングヘア
シチュエーション/ガーデン挙式
コーディネートの足し算は、シルバーのイヤリングに一点集中
城ヶ島の豊かな自然になじむように、ゆる巻きヘアをまとめたシンプルで大人っぽいローポニーに。ヘアはノーアクセサリー、耳元には絶対合わせたいと思っていたシルバーの揺れるタイプの大振りイヤリングを着けて、コーデで上手に引き算足し算。
花嫁ボイス
ヘアが風になびいている写真がお気に入りです。最初からイヤリングでアクセントをつけようと思っていましたが、自然とも一体となったコーディネートになって、大満足です(@ak_trkwdさん)
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髪の長さ/胸下くらいのロングヘア
シチュエーション/城ヶ島での前撮り
From 編集部
ロケーションと一体になってこそより素敵なヘアに
柔らかな自然光や風がそよぐ自然の中で行われるウエディングや撮影。選んだシチュエーションとなじんでこそ、花嫁ヘアの素敵さも生かされるというもの。ぜひ4つのポイントを参考に、検討してみてくださいね。
大上絵理奈さん ヘアメイクアップアーティスト
スタジオ AQUA 表参道渋谷店の人気ヘアメイクアップアーティスト。「大人花嫁」に向けたヘアメイクが特に得意で、シンプルで華やかな、足し算と引き算のバランスを大切にしたヘアメイクを心掛ける。
取材・文/小松ななえ 構成/紺矢里菜(編集部)
※掲載されている情報は2021年6月時点のものです
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