[全文掲載] 花嫁の手紙vol.3～ゲストそれぞれに感謝を伝える～

花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない……なんて悩む花嫁さんもいるのでは？
そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか？

「ゲストそれぞれに気持ちを伝えたい」

今回ご紹介するのは、まゆげさんのお手紙。
「両家や家族だけではなく、来てくれているゲストそれぞれに感謝の気持ちを言葉で伝えたい」と花嫁の手紙を読みました。

【基本DATA】
■2019年1月挙式（シャルマンシーナ東京）
■招待ゲスト数…約100名（家族、親族、職場関係、友人）
■花嫁の手紙を書き始めた時期…挙式の2週間前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…2～3時間
■事前練習の有無…有
■挙式で花嫁の手紙を読んだ時間…5～7分

まゆげさんの「花嫁の手紙」

【GOODポイント＆感動ポイント】

2000組以上のウエディングをサポートし、多くの花嫁さんから「花嫁の手紙」の相談を受けている、ウエディングプロデューサーの澤さんにコメントを頂きました。

新婦の人柄が大いに伝わってくる手紙でGOOD

まるで新婦の人生の走馬灯のようなお手紙で、お一人お一人への感謝の思いがしっかり伝わりました。
文頭と文末の【Ａ】ではゲストへの配慮と感謝を、文中ではそれぞれへの感謝を伝えています。
【Ｂ】では、面白エピソードも入り、ゲストから笑いが起きたのではないでしょうか。
【Ｃ】のように、当日お越しになられなかった方への思いは、列席されたご親族がご本人に伝えてくださっているはずです。
温かいエピソードもあれば、クスッと笑えるエピソードもあり、メリハリが効いていて構成がお見事！新婦のお人柄の魅力を大いに感じられるお手紙でした。（澤さん）

花嫁の手紙「読んでどうだった？」「受け取ってどうだった？」

今回のお手紙を書いたまゆげさんと、まゆげさんのお母さまにお話を伺いました。

花嫁の手紙を読んでどうでした？

言葉が伝わっていくのを感じた

両親や家族だけではなく、来てくれるゲストに感謝を言葉で伝えたいと考えていたのですが、その言葉がゲストの方にも家族にも伝わっていくのがわかり、読んで良かったと思いました。

苦労＆工夫したポイントは？

構成を考えるのに苦労しました

ネットなどで検索したとき、あがっているのがすべて両親や家族に向けてのものばかりだったので、ゲストに感謝を伝える場合、どういった書き出しにすればよいのか、文章の構成などがわからず、一から自分で考えるのが少し難しかったです。2～3回くらい構成を考え直して、文章を整えました。

事前練習はどうしましたか？

聞き取りやすく読む練習をしました

事前に、読んで変な箇所がないかを彼に確認してもらいました。何度か読む練習もし、何分くらいかかるか時間を考えながら、聞き取りやすく読む練習をしました。

後輩花嫁さんへアドバイスを

きちんと考えて自分の言葉で伝えて

「誰に対して、どのような感謝を感じているのか」ということをきちんと考えて言葉にすると良いと思います。
「みんなの前で読むのは恥ずかしい」と感じる方は、心のこもったお手紙を手渡すなど別の表現方法も検討してみては。

お手紙を受け取ったお母さまより

ゲストの方へ、親として感謝の気持ちが湧きました

もともと新婦父が「花嫁の手紙でしんみりムードは嫌いだ」と話していたこともあり、娘なりに考えて感謝の言葉を伝えてくれたのだと感じ、嬉しかったです。また、ゲストの方への感謝を聞き、自分たちの知らない娘の姿が垣間見えたり、親元を離れたときに支えてくれた友人や同僚の方へ、親としての感謝が湧いてきました。

From 編集部

ゲストにも感謝の気持ちをたくさん伝えよう

今回のお手紙は、支えてくれた友人などゲストそれぞれに、これまでの感謝を伝えるものでした。
新婦は、日頃から「両親や家族には、この場を借りずに日頃から感謝を伝えればいいのに……」と感じており、自分の式ではゲストへの感謝を伝えたいと考えていたそう。
ゲストごとに細かい当時のエピソードを盛り込みながら感謝の気持ちを伝えることは、聞いたゲストがその瞬間に一気にタイムスリップし、思い出に浸れますね。
心で思っていたとしても、なかなか伝える機会のない感謝の気持ち、言葉で改めて聞くと嬉しいものです。