【少人数婚】家族も友人も呼びたい!ゲスト選び&式スタイル、どうする?
家族も友人も招待して少人数婚を挙げたいと考えている人は多いはず。でも、どこでどんなスタイルで行うか、誰を呼ぶかは迷いどころ。今回は家族と友人を招待する少人数婚について、どんなスタイルがあるかをご紹介します。プランナーさんのアドバイスと先輩花嫁実例をぜひ参考にしてみてください。
今回、教えてくれるのは……
荒井さやかさん
自らウエディングプロデュースを行う傍ら、全国の有志のウエディングプランナーが集う団体「SUEHIRO」の代表メンバーを務める。現場の経験を生かし、プランナー向けマガジン発行や、オンラインセミナーなどを開催。Withコロナの時代の新たな結婚式スタイルについて、ウエディングプランナーやカップル向けに結婚式ガイドラインを作成し、発信している。
少人数婚ってそもそもどんなケースがある?
人数は数人~40人くらい。両家の親と新郎新婦のみで行うことも可能ですが、きょうだい、祖父、祖母、叔父、叔母、伯父、伯母、いとこなど、交流の深い親族を呼んで行うファミリー婚が多いです。一方で、家族、親族に加えて、親しい友人を呼びたいという声も少なくありません。友人ゲストが参加することで、親族だけの少人数婚が華やぎ盛り上がるケースも多いようです。両家の人数を合わせる必要がなく、オンライン併用の結婚式が増えているのも今どきの傾向。結婚式の開催地や会場の広さ、両家の希望などに合わせて、スタイルや顔触れを考えましょう。
【CASE1】両家親族+両家親友を招待
家族、親族だけでなく、幼なじみ、同級生、部活仲間など、実家に遊びに来たことがあったり、親や家族が昔からよく知っている親友数人を招待すると、よりにぎやかで楽しい雰囲気に。顔を見るだけで懐かしく、共通の思い出があるので、お互い緊張せずにアットホームに会話が弾みます。
ここを工夫してもgood!
昔の思い出の写真やグッズを各卓に飾ったり、新郎新婦の親や家族との思い出を絡めたスピーチを親友たちにしてもらっても盛り上がります。親族と友人が同じ卓に座ってもらってもいいと思います。最後に親から親友に手土産を渡すなどのサプライズも喜ばれそうですね。
結婚式、どうだった?
少人数だったので挙式も緊張せず、ゲストの顔をしっかり見ながら歩け、みんながおめでとうと言ってくれているのもわかりとても幸せでした。披露宴では家族と友人は顔なじみなので会話も弾み、初対面の親族同士もいつの間にか仲良く。みんなが一つの家族みたいにアットホームに楽しめ、忘れられない一日に。ゲストを細やかにフォローできたのもこの人数だったからだと思います。(@ebimaru_weddingさん)
【ゲストDATA】
●挙式:28人
(新婦側)親族7人 幼なじみ5人 職場の同僚2人
(新郎側)親族7人 幼なじみ4人 夫婦共通の友人3人
●披露宴:26人
(新婦側)親族7人 幼なじみ5人
(新郎側)親族7人 幼なじみ4人 夫婦共通の友人3人
【会場タイプ】
●挙式:教会
●披露宴:専門式場
【CASE2】開催地に住む親族と友人を招待。相手側は父母のみ参加
ふたりの居住地で結婚式を行う場合は、開催地付近に住む親族、友人だけを招待。両家の地元が離れていて、高齢の祖父、祖母がいる場合など、一方の地元で結婚式を行い、その地に住む親族、友人だけを招待し、地元以外の出席者は新郎または新婦とその父母のみに絞る方法もあります。地元ゲストの移動の負担や心配を減らせるほか、訪れる側にとっては相手の故郷を知ることができ、観光も楽しめるというメリットがあります。お互いの地元を訪ね合い、2回少人数婚を行うのもおすすめです。
ここを工夫してもgood!
地元ゲストが多い場合、引出物は珍しがられるような、相手の故郷のものを用意。料理も相手の故郷にちなんだものを取り入れると喜ばれます。映像や演出などは地元のゲストに楽しんでもらえるよう地元側に寄せてOKです。新郎の地元なら新郎が手紙を読んでも素敵だと思います。また、地元以外のため来られなかった相手側の家族や親族を家系図や映像で紹介するのも〇。両家の親が一緒の卓に座るのもよいと思います。
結婚式、どうだった?
ひと目ぼれしたゲストハウスのチャペルでのキリスト教式は温かく厳かで、みんなと感動をシェアしました。披露宴も食事会っぽくせず、高砂席を別にして、ゲストは円卓に座ってもらう席次にし、入場、ケーキ同時入刀、お色直し入場、キャンドルサービスなど、結婚式らしさを満喫できるプログラムに。憧れの演出を行っても一人ずつ話せる時間が多く、写真もたくさん残せてよかったです。(liebemariさん)
【ゲストDATA】
●挙式・披露宴:21人
(新婦側)親族7名 開催地に住む友人6名
(新郎側)親族6名 開催地に住む友人2名
【会場タイプ】
●挙式:チャペル
●披露宴:ゲストハウス
【CASE3】挙式は友人も呼び、パーティは親族のみで行う
挙式には親、きょうだい、親族のほか、友人たちも招待。大切な人みんなに見守られて誓いを。パーティは人数を絞り、親、きょうだい、ごく親しい親族のみで実施すれば、高齢ゲストも安心でき、気を使わずに水入らずで楽しめます。広々としたチャペルがある会場、ガーデン挙式ができる会場などがおすすめです。
ここを工夫してもgood!
参加人数の兼ね合いで、来てくれた友人ゲストに食事を振る舞えない場合は、テラスやガーデンなどでのアフターセレモニーを充実させ、ドリンクや軽食などを提供し、プレパーティとして楽しんでもらうのはいかがでしょう。お重タイプの婚礼料理をおみやげに持ち帰ってもらう方法もおすすめです。
結婚式、どうだった?
挙式には今までの私の人生をよく知る友人たちや、職場の同僚を招待。来られなかった職場の方にも、Zoomで繋げて見てもらい感謝を伝えました。親族だけで行った披露宴は、他のゲストがいたら照れるキラキラのドレスを着たり、ラブラブなBGMで再入場しペンライトを振ってもらったり……好きな事を全部詰め込みました。両家家族と近い距離で気兼ねなく話せ、絆が深まり本当によかったです。(junさん)
【ゲストDATA】
●挙式:会場20人/オンライン7人
(新婦側)親族10人 友人5人(共通の知人含む) 職場の同僚2人
(新郎側)親族3人
●披露宴:13人
(新婦側)親族10人
(新郎側)親族3人
【会場タイプ】
●挙式:チャペル
●披露宴:専門式場
【CASE4】親族、友人を分けて二部制に
呼びたい人が多く、一堂に集めると大人数になってしまう場合、同じ日に2回、異なるゲストにお披露目する二部制にして各回の人数を絞るという方法も。親族とはおいしい料理と親族にフォーカスした演出や歓談をたっぷり、友人とはカジュアルに盛り上がるなど、メリハリをつけて楽しめるのもメリットです。
ここを工夫してもgood!
プログラムは、人数を絞るという観点から、「親族と挙式」→「親族と披露宴」→「友人と披露宴」が一般的です。人数と会場の広さによっては、「親族と披露宴」→「親族、友人と挙式」→「友人と披露宴」というイレギュラーのプログラムを組むこともできそうです。
結婚式、どうだった?
挙式と1部披露宴は地元の親族のみ。高齢の家族も安心して参加してもらえたし、気を使わずゆったり歓談と料理を楽しめました。2部の披露宴は友人のみ、1万円の会費制で行ったので、声を掛けやすく直前のキャンセルにも対応しやすかったです。2部に分けたことで親族、友人に集中しておもてなしができ、交流の時間をたくさん持てたのが何より。準備は大変でしたが、その分、結婚式の楽しさが2倍になりました。(mameさん)
【ゲストDATA】
●挙式・披露宴1部:18人
(新婦側)親族11人
(新郎側)親族7人
●披露宴2部:36人
(新婦側)友人26人
(新郎側)友人10人
【会場タイプ】
●挙式:チャペル
●披露宴:専門式場
【CASE5】友人のみオンライン参加に
祖父、祖母など高齢ゲストがいて少しでもゲスト数を減らしたい、友人が遠方に散らばっていて誰に来てもらうか選べないなどの場合、最小限の家族、親族で結婚式を行い、友人はオンライン参加にする方法も。会場選びの際に、オンライン結婚式に対応しているか、どんな方法で行うのかなどをしっかり確認しておきましょう。
ここを工夫してもgood!
ファーストミートなどの舞台裏もオンラインで見てもらうと盛り上がりますよ。挙式も生中継し、アフターセレモニーの中でケーキカットや乾杯まで行い、オンラインのゲストと交流する時間もたっぷりととってみてください。そこまででオンライン結婚式を完結させるプログラムを組めば、オンライン参加の友人に結婚式のハイライトをぎゅっと絞って見てもらえるし、披露宴は親族だけでオンラインを気にせず楽しめるのでおすすめです。
結婚式、どうだった?
ギリギリまで話し合って、両家族全員がこの式スタイルに納得して行えたことが何より。おかげでまったく後悔もなく、「~な結婚式がしたかった」なんてネガティブな気持ちもありません。お互いが一番大事にしている家族と存分に時間を過ごして、それをオンラインで大切な友人たちに見守ってもらえたことに、とても幸せを感じます。ゲストからも「家でゆったり楽しめてよかった」と言ってもらいました。(@_mayo_wdさん)
【ゲストDATA】
●挙式:11人
(新婦側)親族7人
(新郎側)親族4人
●披露宴:会場8人 オンライン77人
・会場
(新婦側)親族4人
(新郎側)親族4人
・オンライン
(新婦側)親族4組 友人36人
(新郎側)親族2人 友人35人
【会場タイプ】
●挙式:神社
●披露宴:ホテル
呼べなかったゲストへの対応はどうする?
挙式・披露宴には呼べなかったけれど、お祝いの言葉やギフトをいただいた人や、これからもいい関係を続けていきたい人には、プラスアルファの気配りを。関係性に合わせて、「しっかり」もしくは「さりげなく」感謝を伝えましょう。
こんな気配りがあると◎
【引出物や婚礼料理を宅配】
当日もらうのと同等のご祝儀をもらったけれど、呼べなかったゲストには、当日と同じ引出物や婚礼料理のお重などを宅配すると、結婚式に参列した気分を味わってもらえ、喜ばれます。
【特別感のあるギフト】
結婚式に参列した友人を呼ぶことができず、お祝いをもらった場合、内祝いとは別に、その友人がほしがっていたちょっと贅沢な実用品など、特別感のあるギフトを贈ると心が伝わります。
【プロフィールブック】
当日参加したゲストだけでなく、呼びたかったけれど呼べなかったゲスト全員に手紙付きで郵送すれば、結婚相手を紹介できるし、想いも伝わりgood。プロフィールビデオのQRコードを付けて見てもらうのもおすすめの方法です。
【結婚報告はがき】
さらりと相手に負担を感じさせずに結婚を報告できるのがはがき。会社関係者など、まとめてお祝いをいただいたけれど、呼ばなかった場合など、お礼として持参する菓子折りに結婚報告はがきを添えるのもいいかもしれません。
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From 編集部
みんなで楽しめる少人数婚スタイルを選んで
友人が参加する少人数婚といってもスタイルは多彩。顔ぶれや関係性によって、工夫できることはたくさんありそう。誰を呼んでどんな少人数婚を叶えたいか、イメージを膨らませて、ふたりらしい素敵な式を叶えてくださいね。
取材・文/笠原恭子 イラスト/moeko D/ロンディーネ 構成/紺矢里菜(編集部)
※掲載されている情報は2021年5月時点のものです
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