[全文掲載] 花嫁の手紙vol.2~ふたりならではの演出を加えてみる~
花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない……なんて悩む花嫁さんもいるのでは?
そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?
「ゲストの皆様に直接の感謝の気持ちを伝えたい」
今回ご紹介するのは、啓(けい)さんのお手紙。
「感謝の気持ちを伝えたい」と花嫁の手紙を読み、続けて新郎新婦の演奏でゲストに音楽で感謝を届けました。
【基本DATA】
■2019年6月挙式(帝国ホテル 東京)
■招待ゲスト数…70名(家族、親族、職場関係、友人、恩師)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…挙式の2~3週間前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…1~2時間
■事前練習の有無…有
■挙式で花嫁の手紙を読んだ時間…約3分(演奏は約5分)
啓さんの「花嫁の手紙」
【GOODポイント&感動ポイント】
2000組以上のウエディングをサポートし、多くの花嫁さんから「花嫁の手紙」の相談を受けている、ウエディングプロデューサーの澤さんにコメントを頂きました。
手紙の朗読と演奏、ふたりならではの演出がGOOD
お手紙からは、ご家族の絆や家族愛が伝わってきます。
文中【A】で、お名前についてのエピソードを書かれていますが、お名前はご両親からの最初のギフト。新婦がお名前を大切に思っていることも伝わり、ご両親はとても嬉しいと思います。
また、【B】で新郎の人となりやご家族について触れており、彼や彼の家庭をとても好きな気持ちが伝わってきます。相手のご家族を褒めることは、両家の結び付きとなる結婚式で心掛けると良いですね。
お手紙の最後に新郎との演奏を披露されましたね。これは会場で歓声が上がったのではないでしょうか。新郎はお手紙を読まないことが多いので、このようなおふたりならではの演出で気持ちを伝えるのは素敵だと思います。(澤さん)
花嫁の手紙「読んでどうだった?」「受け取ってどうだった?」
今回のお手紙を書いた啓さんと、啓さんのお母さまにお話を伺いました。
花嫁の手紙を読んでどうでした?
家族や大切な皆さまへの思いを言葉に込めることができ、それを受け取ってもらえたので、心から良かったと思いました。夫とは音楽を通じて出会ったのですが、言葉だけで伝えきれない温かみや感謝をゲストに音楽で伝えたいと、夫がエレキベース、私がピアノの演奏で手紙の最後に「ジュピター」とバッハの「メヌエット」のジャズアレンジ、2曲を演奏しました。
苦労&工夫したポイントは?
苦労したことは特にありませんが、忌み言葉には気を使いました。ネットで調べて、言い回しを考えながら書きました。
事前練習はどうしましたか?
読み上げる練習をしました。本番と同じように感情を込めたので、練習でも思わず涙がポロポロこぼれてしまい、家族への感謝の気持ちがあふれてきました。
後輩花嫁さんへアドバイスを
花嫁の手紙は、日頃なかなか伝えられないダイレクトな気持ちを伝えるチャンス。率直な「ありがとう」や「大好き」を恥ずかしがらずに伝えられると良いと思います。
お手紙を受け取ったお母さまより
挙式当日は、本当に晴れやかな嬉しい気持ちでいっぱいでした。娘からの感謝の気持ちを聞くと、「こちらこそあなたのお母さんで幸せです。ありがとう」という気持ちでした。「これからもずっと応援してるよ!」新たなスタートの良き日が、本当に素晴らしい日で嬉しかったです。
From 編集部
花嫁の手紙に演出を加えると、グッとふたりらしさが強くなる
新婦父がこだわりを持って名付けてくれたことを知っていた新婦は、以前から人生の大きな節目である結婚式で、名付けへの感謝を伝えたいと思っていたそう。
また、出会いのきっかけであり、音楽で人と人が繋がれる喜びを感じていた新郎新婦は、言葉では伝えきれない感謝を音楽でも伝えることに。
縁の素晴らしさと絆、感謝の気持ちを、手紙以外の方法でも表現すると、グッとふたりらしさが強くなり、オリジナリティーにあふれた演出となりますね。
澤 智子さん
株式会社NEO FLAG.
ウエディングプロデューサー
ウエディング歴16年で通算2000組のカップルをプランナーや司会者としてサポート。
花嫁より、手紙の相談をされることが多く、親やゲストにしっかり伝わる手紙の書き方をアドバイスしている。
構成・文/RIE☆
※掲載されている情報は2021年4月時点のものです
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