【ドレス試着】座って歩いてetc.“動いて”分かる！確認すべきポイント５
とても楽しみなドレス試着。だけどウエディングドレスって、どうやってアリ・ナシを判断するの？実は、ただ着るだけでなく実際に“動いてみる”が大事なんです！今回はそんな試着時のジャッジポイントをご紹介。ドレスコーディネーター中嶋さんに、試着室でぜひ実践したい動きやポーズを伺いました。卒花のアドバイスも必見！
ポイント１：動きやすさ
座る、お辞儀、腕を上げるの３つの動作でチェック
「試着スペースで立つ、座る、お辞儀をする、（ブーケトスで）腕を上げる、ダンスなどやりたい余興の動き等、当日する可能性のある一連の動作を行ってみてください。腕が上がらない、歩きにくいなど違和感やきついところはチェックして、ドレスショップのスタッフに伝えましょう。ロングトレーンなどの長いスカートも歩きにくくないか、実際に部屋を一周して確認するのが一番です」（中嶋さん）
卒花のチェック方法は？
動きやすいドレスでないと当日疲れるため、試着したときに挙式や披露宴でするであろう動きを一通りしてみました。（まほさん）
実際にドレスを着たまま、サプライズで踊る予定のジャズダンスを一通り踊らせてもらいました。（ＳＡＯＲＩさん）
動いて映えるドレスと写真で映えるドレスの違い
実はドレスには、写真映えするタイプと、動いたときや動画で見たときに良さが分かるタイプがあります。フリルや３Dモチーフ、アシンメトリーのデザインは写真で見たときの方が立体感がよく見えます。また、グリッター素材は動きに合わせて、キラキラ際立ちますし、チュールのような柔らかく軽い素材は、スカート部分を軽く持ち上げたり、風になびかせたりすると、素材の動きが出やすく動画に向いていると言えます。ドレスショップで撮影OKなら、試着の際に動画と写真の両方を撮っておくと選びやすくなります。
ポイント２：着心地はよいか
上半身をひねって胸元はずれないか、苦しくないかを確認
「試着時は真っすぐ立つだけではなく、上半身をひねって胸元のフィット感を確かめましょう。高砂席に座った時、後ろにゲストが来たことを想定して、胸元は心配ないか確認するイメージです。エンパイアなら胸元ぴったり、ウエストが締まっているビスチェなら胸に指１本入るぐらいが目安です。また、長丁場の結婚式でドレスが重く疲れないかは、大切なポイント。食事をした後でも苦しくないか、おなか周りの余裕も確認してください。長時間着ていられるかは、３時間ほどが当日の着用時間に相当すると考えると心づもりできます」（中嶋さん）
卒花のチェック方法は？
結婚式で座ったシーンをイメージしたり、ご飯を軽く食べた後に試着したりして着心地を確かめました。（ゆいさん）
実際に試着した際に、腕や背中を動かして、チクチクしないかかゆくならないか確認しました。（ＯＨさん）
着心地を左右する……ドレスの重い素材と軽い素材
ウエディングドレスのずっしりとした重さは、素材で変わります。サテンやミカドシルクなどのしっかりした素材は、型崩れしにくい分、重さや締め付けを感じやすいです。オーガンジーやソフトチュールなどのふんわり柔らかい素材は、ずり下がりにくく疲れにくい傾向。せっかくの結婚式で疲れてしまわないように、着心地や重さをきちんと確かめてくださいね。
ポイント３：ドレスが体形に合っているか
正面、後ろ姿、横と回って３方向から比較して
「体形は誰しもが気になるところですよね。試着したら、くるりと回転して、正面・後ろ姿・横からの写真をドレスごとに撮って比較してみてください。特に横のアングルから見ると、上半身の厚みや露出している箇所の見え方がよく分かります。着痩せを重視する花嫁さんなら、横から見たときの厚みが目立たないものを選ぶのがおすすめ。逆にスレンダーでデコルテが気になる方には胸元のデザインが華やかなドレスをご案内しています」（中嶋さん）
卒花のチェック方法は？
試着した上で自身の体の特長がきちんと生かせているか友人に見てもらい、自分の意見だけでは決めないようにしました。（Ｍｅｇさん）
彼や親に必ず写真を撮ってもらいました。鏡に映る自分と写真とでは客観的な見え方が違うのでとても参考になりました。（ｐｏｐｏさん）
ウエディングドレスは体形に合わせて調整できる？
背中が編み上げのデザインなら、少しゆるかったりきつかったりしても調整してフィットさせることが可能です。ただ、レンタルドレスだとビスチェやスカートの長さは変えられないので、身長に合っているか確認しましょう。スカート丈は、ヒールを履いて床に着くか着かないかくらいが一番きれいに見える長さです。
ポイント４：全身のバランスがきれいに見えるか
鏡からあえて離れて！遠くから引いて見て
「ドレスの全身バランスで大事なのはウエスト位置。位置が高すぎたり低すぎたりするとメリハリがなく、ずんどうに見えてしまいます。特にハイウエストやローウエストのデザインで体に合っていないと、バランスが悪く見えます。それを避けるには、鏡の近くで見て写真を撮るだけではなく、あえて距離をとって引きで見てください。全身のバランスを見るために、動画で動いているところを録画し、立ち姿やトレーンの長さもチェックするとよいです」（中嶋さん）
卒花のチェック方法は？
遠目からのシルエットも見たかったので、後ろ姿や全身などの写真も試着時に撮影しておきました。（Ｋａｚｕｓａさん）
下半身がぽっちゃりしているので、ウエストから下が膨らんでいるドレスを選んで試着していました。また、ずんどう体形をカバーするためにウエストの切り替えしが高い位置にあるかもチェックしていました。（ＯＨさん）
全身以外も！他にも気を付けたいドレスとのバランス
ドレス選びでは自分一人だけでなく会場との相性も大事。挙式会場や披露宴会場が決まっていたら、ドレスショップのスタッフに必ず伝えましょう。プロの意見として、「会場に映える」ドレスを教えてくれます。また、試着したら彼と一緒に写真を撮るのも必須。デザインや色みなど、ふたりのコーディネートのバランスを見て決定しましょう。
ポイント５：自分にしっくりくるか
鏡の前に立ってにっこり笑顔で顔映りをチェック
「“しっくり”を言葉にするのが難しいのですが、重視したいのは顔映りがいいか。着た瞬間にパッとお顔が明るくなり、ビビッと来て『このドレス！』と決定する人が多いですね。同じ白やオフホワイトでも、素材や微妙な色の違いで透明感や顔色が変わり、しっくりくると顔がパッと輝いて自然な笑顔が出ます。また、なりたいイメージが明確でないと、理想のドレスになかなか出会えず迷子になりがち。かわいらしい、クール、正統派など、イメージがあると判断しやすいです」（中嶋さん）
卒花のチェック方法は？
気になるドレスはとにかく着てみて、しっくりくるか確認しました。履きたい靴もあらかじめ持参しました。（ｋ．ｋ．さん）
ホワイトドレスではなくあえてスモーキーな色にすることで私らしさが出せたと思います。（岡留詩織さん）
なりたいイメージと似合うドレスが違ったら？
自分の好みと客観的に似合うイメージが違った場合は、好みを優先した方が着たときの満足度が上がることが多いです。迷って選べないという場合は、ウエディングドレスとカラードレスをそれぞれ「好き」と「似合う」で選んだり、小物を含めたトータルバランスで間をとったりすることもできるので、スタッフに相談してみましょう。
From 編集部
試着で「動いて」体感するのがドレス選びのカギ
写真やネットを見てイメージを膨らませる準備も大切だけど、ドレスはやっぱり試着！ジャッジポイントを参考に、気になっているドレスを着て動いてみて、自分の感覚で選んでみてください。きっと運命のドレスに出会えるはず。
中嶋桃子
ワタベウェディング
東京グランドプラザ店
ドレスコーディネーター
2018年から同店勤務で、延べ300組以上の衣裳提案を担当。花嫁の好みと体形を把握しながら、会場にいる姿が最も輝くドレスをご提案している。
取材・文／竹本紗梨 イラスト／別府麻衣 構成／小堀そら（編集部）
※掲載されている情報は2021年３月時点のものです
※記事内のコメントは、2021年１月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー89人が回答したアンケートによるものです
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