“親あいさつ”を成功に導く!「ふさわしい話題」「避けるべき話題」
結婚したい相手の親にあいさつに行くなら、当日の話題は、ふたりで相談しながらある程度準備しておくのがおすすめ。第一印象はとても大事なものですし、その場で話を合わせるつもりで、準備なしで臨むと思わぬ失敗をするかもしれません。大事な親あいさつの席で、相手の親に好感を持ってもらえる話し方や、話題の選び方を、マナー講師の岩下美和子先生に教えてもらいました。
結婚したい相手の親にあいさつに行くなら、当日の話題は、ふたりで相談しながらある程度準備しておくのがおすすめ。第一印象はとても大事なものですし、その場で話を合わせるつもりで、準備なしで臨むと思わぬ失敗をするかもしれません。大事な親あいさつの席で、相手の親に好感を持ってもらえる話し方や、話題の選び方を、マナー講師の岩下美和子先生に教えてもらいました。
岩下美和子先生
マナー講師
一般社団法人礼和の杜 代表理事。企業をはじめ、学校、商工会議所、公共団体などで、マナーセミナーや講演を行う。「マナーは愛」を信条に、形だけではなく、思いやりの心を持って相手の立場に立って考えるマナーを伝えている。
親あいさつでの話題選びはとても重要です。なぜなら、会話の内容が、親にとっては、相手の人となりを判断する材料となり、ふたりにとっては自己アピールの材料になるからです。親はどんな視点で子どもの結婚相手を見ているのか、また会話の際に意識すべきことは何か、岩下美和子先生に聞いてみました。
「親が一番知りたいのは、子どもの相手が、子どもを大事にしてくれる人なのか、安心して任せられる人なのか、ということです。ですから、親あいさつの場は『お嬢さんを(または息子さんを)、大切にしますので安心してください』とアピールする場だと思って、ご自身のことをしっかり伝えましょう。でも、よく見せようと背伸びはしすぎないで。誠実さや、人柄が伝わる話題を選ぶのが大切ではないでしょうか」(岩下先生)
彼が私の親にあいさつに来てくれたとき、普段あまり話さない父親から、彼にお願いがあり、「どんなときも娘の味方でいてくれることを約束してほしい」という言葉がありました。彼は緊張しっぱなしでしたが、私はなんだかとても感動しました。(カスタードさん)
「好感度を上げるには、第一印象が大事です。実は、人は出会って3秒程で相手のことを好きか嫌いか決めてしまうと言われています」と岩下先生。特に、目から入ってくる情報は、印象に大きく影響するため、まずは身だしなみを整えることが大事。そして、笑顔を忘れず、しっかりと聞く姿勢を見せて、この人は話を聞いてくれそう、と親に感じてもらうのがポイントです。
「親あいさつの場では、自身のことを話して知ってもらうことも大事ですが、加えて、相手の親御さんへの関心を示して『お話を聞きたいです』『教えてください』というスタンスでいくと好感を持たれます」(岩下先生)
会話が苦手だったり、緊張してしまう人もいるかもしれませんが、ここは頑張りどころ!親は基本的には子どもの結婚相手と話すのを楽しみにしているはず。緊張していても頑張ろうとしている姿を見てもらいましょう。
「訪問して最初に伝えるべきことは、お時間を頂いているわけですから、『貴重なお時間を頂き、ありがとうございます』というお礼と、『お会いできて嬉しいです』という気持ちの二つです。
また、親はやっぱり自分の子どものことをよく言われると嬉しいもの。『〇〇さんにはよくしてもらっています』といった、パートナーを褒める言葉が出てくるといいですね。例えば、『いつも〇〇さんからお話を伺っていて、素敵なご両親だなと思っていたので、今日はお会いできて嬉しいです』といった言い方をすれば、パートナーのことも、親のこともさりげなく立てることができます。
また、緊張していたら、正直にそのことを言ってください。『とても緊張していて、うまく話せず申し訳ございません』と伝えれば、パートナーの親御さんも素直な人柄に安心するのではないでしょうか」(岩下先生)
「緊張しがちなのでうまく話せなかったらすいません」と伝えました。(M太さん)
玄関を開けた瞬間にワンちゃんが最初にお出迎えしてくれたので、かわいいですね~と会話が広がりました。(ayakaさん)
手土産のお菓子を渡した時に自然に地元のお菓子の話になり、会話が続きました。(友紀子さん)
彼の内面を褒めたり、彼が家族のことを大切にしていることを伝えました。親は普段息子からは直接聞けないと思うので。(Happyさん)
自己紹介では、自分の名前、年齢、仕事、出身地や来歴、家族構成といった基本的なことをまず伝えます。「それらに加えて、趣味や好きなものなど日常につながる話をすると人柄も伝わると思います」と岩下先生。
どんな話題なら盛り上がりそうか、事前にパートナーに聞いて準備しておくのがおすすめ。自己紹介での話題選びのコツは、お互いの共通点を話題にすること。例えば、相手の親がスポーツが好きなら「高校まで野球をやっていて、〇〇チームのファンなんです」などと伝えると、自分が頑張っていたことが伝わりつつ、親との会話も弾みやすくなります。共通点が見つからない場合でも、故郷の話に触れて「私の地元は〇〇市で〇〇が有名なんです」と言えば「テレビで見たことあるよ」などと親も反応しやすいもの。仕事にまつわる話や、自分の家族の話も自己紹介につながりつつ、親の興味を引く話題となります。
彼が私の家にあいさつに来てくれた時、彼が自己紹介で話した仕事内容に母はすごく興味を持ち、楽しそうに話をしていました。(わかさん)
彼は自己紹介で、自分の出身地のことや、大学時代、東京に住んでいた話をしたのですが、私の母も東京で大学時代を過ごしていたので、その時の話などで盛り上がりました。(Mayuさん)
自己紹介では、私の地元が九州であることを伝えたところ、彼の両親にはあまりなじみがない地域だったようで、興味を持ってもらえました。(しいさん)
「結婚の承諾のお願いは、あまり先延ばしにせず、伺ってから30分くらいを目安に話を切り出しましょう。その際、会話の流れにもメリハリをつけた方がよいので、一度、姿勢を正し直します。和室なら座布団から下りましょう。話し方は、真剣さや誠実さが伝わるようにハキハキと。おどおどしたり、軽すぎる話し方は親御さんを不安にさせます。
また親御さんに対しては『結婚します』と宣言するのではなく、結婚の許可をもらうというスタンスが大事だと思います。そして、お相手を大切にすると伝えることが最重要です」(岩下先生)
結婚の承諾をお願いするときのセリフ例をいくつかご紹介します。参考にしてください。
「以前から、結婚を考えてお付き合いをしてきました」
「真剣に、〇〇さんと結婚したいと思っています」
「私たちふたりの結婚を認めていただけないでしょうか」
「至らない点もあると思いますが、〇〇さんを精いっぱい大切にしていきます」
「私も〇〇さんと一緒に温かい家庭を築いていけたらと思っています」
「私の親も結婚に賛成してくれて、とても喜んでくれています」
「〇〇さんには来週、私の家に来ていただくのですが、私の親も楽しみにしています」
彼の親にあいさつに行った際は、彼から彼親に「プロポーズしてOKしてもらいました」と切り出してもらいました。また、彼に私の家に来てもらった時は、 私から親に「プロポーズしてもらいました」と切り出しました。「おめでとう」と父に言われました。そのひと言が聞けて、ホッとしたのを覚えています。(あゆさん)
結婚の承諾を得た後は、歓談タイム。親交をより深めるためにはどんな話題が適しているでしょうか。
「シーン2の自己紹介のところでお伝えしたように、共通の話題を持ち出したり、親が話していて楽しいことを話題に選ぶといいですね」と岩下先生。例えば、親御さんの好きなものや趣味、仕事について話題を振って関心を寄せると会話が盛り上がります。また、パートナーの子どもの頃の話は鉄板の話題ですし、ほかにも、親自身の若い時の話、家族の思い出話、お孫さんやペットの話なども盛り上がる話題となります。
逆に、こうした歓談の場で避けておきたい話もあります。「一つ目は、宗教・政治・思想の話。二つ目は、自慢話に聞こえかねない話です。また、踏み込まれたくない話は誰にもあるもの。パートナーには事前に、親御さんに振らない方がいい話題や要注意ワードがないか、確認しておきましょう」(岩下先生)
年末にあいさつに行ったこともあり、父に「来年の抱負は?」と聞かれた彼が「妻を幸せにします」と答えて、大盛り上がりでした。(sayakaさん)
私の好きな野球チームが、彼のご両親と同じだったため、野球の話をして盛り上がりました。(めぐみさん)
彼のお母さんから「ふたりで何をしている時が楽しいの?」と聞かれたので、「ふたりで料理する時が楽しい」と答え、ふたりの思い出などを話しました。(ちゃんさん)
ふたりのなれそめを親に聞かれたら、基本的には、生々しすぎない程度に正直に答えればよいのですが、ゼクシィが行ったアンケートでは、マッチングアプリで出会ったふたりの場合、親世代がどう捉えるのか不安で、伝え方に悩んだ人も多いようです。
「親御さんの性格や価値観を踏まえて、変に心配をかけそうな場合は、うそはつかないけれど、全部は話さない、という考え方でもいいのでは。人からの紹介で出会ったなど、言い方を工夫してもいいのかな、と思います」(岩下先生)
また、考え方が柔軟な親なら、事前に「友人の〇〇さんがマッチングアプリで出会った人と結婚してもう3年になるけど幸せそうだよ」などと伝えて、「今の時代、アプリきっかけの結婚は珍しくもなんともないんだな」と価値観をアップデートしてもらうのも一つの作戦です。
お互いの友人が主催してくれた合コンで出会ったことを明るい雰囲気の中で話しました。両家の親にとって想定外の出会いだったようで、いい話題になりました。(いくみさん)
彼の親になれそめを聞かれ、出会いのきっかけは結婚相談所なのですが、それは伝えず、知り合いの紹介で、と伝えました。(みいさん)
マッチングアプリでの出会いだったので、彼とは事前に口裏を合わせ、友人の紹介ということにしました。(kanaさん)
マッチングアプリで出会ったことは両親には受け入れ難いかなと思っていましたが、事前に伝えたところすんなりと受け入れてもらえました。夫の方も同様です。(まりさん)
「結婚式をどうしたいか、将来どこに住むつもりか、今後の仕事をどう考えているか、といった話が出る可能性もあります。将来の話については、質問を想定して事前にふたりでどう回答するか、話し合っておきましょう。決まっていない場合は正直にそう伝え、『今後、ご相談させてください』『これからふたりで話し合います』と言えばよいでしょう」(岩下先生)
アンケートでは、親あいさつの場で、できれば触れられたくない話題として、健康、収入、家族仲などが挙がってきました。初対面の場で話しにくい内容があれば、事前にパートナーから親に「〇〇さんにはこういう事情があるから、後々きちんと話すけれど、親あいさつの日はあまり触れないでおいて」と伝えてもらうなど、連携をとっておくことをおすすめします。
もし、答えにくいことを親に質問されたときも、嫌そうな顔をしないこと。例えば収入の話を聞かれた場合、答えた上で「今はこうだけど、これからこうしたい」「これからこのように頑張ります」など、抱負を話す方向に持っていくことで、受ける印象もだいぶ変わるものです。
結婚式をするのか聞かれたこと。自分はあまりしたくなかったので、検討してますと取りあえず答えました。(tenさん)
彼女の親に「いつごろ家を買いますか」と聞かれました。(M.Kさん)
彼は長男なので、私の親が「将来、実家に戻る予定は?」と聞いていたが、事前の打ち合わせどおり、彼が「その予定はない」ときっぱり言っていました。(Tommyさん)
親に子どものことを聞かれ、笑ってごまかしました。(mさん)
持病のことを、会ってまだ一回きりなのに根掘り葉掘り聞かれることにはやや抵抗がありました。(みなみさん)
親あいさつでの話題選びは、事前リサーチが肝心です。ふたりで、どんな話をすればいいか、質問を想定し、それにどう答えるかを打ち合わせて、しっかり準備して臨みましょう。当日は緊張もするでしょうが、大好きな人を育てた人に会うわけですから、それを「楽しみ」と捉えると自然な笑顔も生まれやすいですよ。会話が盛り上がり、ふたりの結婚が親に喜ばれ、家族になる一歩が踏み出せますように!
構成・文/河内千春 イラスト/徳丸ゆう D/ロンディーネ
※記事内のデータおよびコメントは2026年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー79人が回答したアンケートならびに、2年以内に結婚式を挙げた男女220人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2026年7月時点のものです