初めての「ブライダルフェア」を上手く回るコツ~どこを見る?事前準備は?~
結婚式準備のファーストステップともいえる「ブライダルフェア」。行けば楽しい時間が過ごせますが、それだけで終わらせてはもったいなさ過ぎ!行く前に事前準備をして、せっかくの機会をしっかりと会場選びに生かすためのノウハウを紹介します。
コツ1.【基礎知識】「ブライダルフェアって何?」をおさらい
会場見学の中でも、よりリアルな体験が可能
ブライダルフェアとは、結婚式を検討する人のために催されるイベントのこと。会場見学は館内の素の状態を見て回るものですが、ブライダルフェアは装飾などウエディングのセッティングがされた状態で、模擬挙式や模擬披露宴の体験、アイテムのチェックをすることが可能。結婚式ならではの高揚感を味わいながら、楽しく見学・検討が行えます。
挙式、披露宴etc.新郎新婦やゲストになったつもりで参加を!
ブライダルフェアで体験できる主な内容は以下の通り。参加者当人たちは新郎新婦になったように、またゲストの視点でも式当日をイメージしやすいため、自分たちの求める結婚式像が明確に。行く前に情報誌やインターネットで見ていた世界を、ぜひ現実として味わって。所要時間は2時間半~3時間をみておきましょう。
●ブライダルフェアで体験できる内容って?
【模擬挙式】
【模擬披露宴】
【演出体験】
実際にバージンロードを歩く、ゲスト席に座って一連の流れを体験する等で式当日への想像を膨らませて。模擬披露宴中には映像などの演出体験も。また試食会を兼ねる場合もあります。
【試食】
フルコース、ハーフ、厳選3品といったコース一部のみなどさまざまな設定が。また有料と無料の場合があるので、内容と料金は参加前に確認を。
【試着】
衣裳を身に着けるほか、会場によっては撮影やヘアメイクのサービスも。花嫁気分を味わいながら扱う衣裳のセンス・テイストもチェック。
【装飾・装花チェック】
装飾や装花セッティングからは、写真やインターネットの画面では分かりにくいボリューム感を確かめて。ボリュームに応じた金額のチェックも忘れずに。
【ギフトなどのアイテムチェック】
引出物や引菓子などのギフトや写真・映像、ペーパーアイテム、ウエディング小物などの実物を確認。一度にまとめて見られるので効率的です。
【相談会】
希望内容や条件を伝えつつ、予約状況やその会場で叶う結婚式について説明を受け、見積りを作成してもらえます。スタッフの雰囲気を知る機会にもなります。
ブライダルフェア当日の流れ
ブライダルフェア当日の主な流れは以下の通りです。
1.まずはカウンセリング
2.施設内を見学
3.ドレス試着や婚礼料理の試食
4.見積りの確認
会場到着後はアンケートの記入や簡単なヒアリングの後、担当者がついて挙式の時期やどんな結婚式にしたいか、最初の希望を伝えます。その後式場スタッフと施設内の見学がスタート。挙式会場や披露宴会場の雰囲気や広さだけでなく、待合室などゲストの導線もチェックして、当日の流れをイメージできるよう回ることが多いでしょう。試食会や試着会などのコンテンツがある場合は、実際にここで体験できます。最後に事前のヒアリングやふたりの希望をもとに作成してもらった見積りを確認し、質問や相談の上会場を決定する場合は契約へと進んでいきます。
他の会場の見学の予定があったり、ふたりで検討の時間が必要な場合は、一度持ち返りましょう。
当日の流れの詳細は体験レポートをチェック!
行って良かった!エピソード
【担当者から直接話を聞けるのが良いです】
動線など会場側の配慮や工夫点を、担当者から説明を受けられて良かったです。他会場を見る際の参考にもなるし、また装飾アイデアなども聞くことができ、イメージが膨らみました。(さんさんさん)
【パンフレットでは分からないことがスッキリ】
雰囲気、広さ、スクリーン設備などインターネットやパンフレット写真では分からないことも。天気が悪いときの館内の雰囲気、撮影スポット、バリアフリー対応なども確認できました。(まどかさん)
【実際の雰囲気は、行って初めて分かります】
意外とバージンロードが短い、動線が良くない、足の不自由な方にも問題がなさそうなどは、行って分かるものです。また実際の式も行われているので接客の態度やゲストが過ごしている様子なども気を付けてチェックしました。(YHさん)
【じゅうたんの色に好みがあることを発見!】
写真だけでは分からないことが多く、実際に行くと狭く感じたり、その逆のパターンも。また、会場のじゅうたんの色に好みがあることにも気付きました。会場は自分の目で見てから決めることを心からオススメします!(赤迫由貴さん)
コツ2.【事前準備】ブライダルフェア参加前に考えるべきこと
行く前に人数、予算といった大枠と、こだわる部分をまとめる
卒花たちへのアンケートから、「行く前に考えるべき」と多くの声が挙がった項目をピックアップ。それぞれが会場検討に大きく関わる内容で、明確であるほど見学先が希望に合う会場かどうかの判断もスムーズです。ただこれらを明確にするのに時間がかかるというカップルもいるはず。その場合、まず行ってみるのもあり。見学の際は以下の項目を意識しながら見て回り、式のイメージを膨らませて。
●行く前に決めておくと良いこと
【日程】
空き状況が確認できるのはもちろん、お日柄や季節によって費用も変動します。事前にそれぞれの親にも相談しておき、いくつか候補を挙げられると理想的。
【予算】
予算を伝えることで、実施日時や式でできる内容に関するこちらからの質問にも、より具体的な答えをもらえます。親の援助予定も含め、ざっくりとでも予算額を考えておいて。
【ゲスト数】
かかる費用と、披露パーティに使用する宴会場の選定の目安に。40名、50名、60名など10人単位で出せると理想的。また、人数に合う披露パーティ会場の見学にも繋がります。
【やりたいこと、ゆずれないこと】
実施を強く希望する演出や、独立型チャペル、バージンロードの長さ、眺望など。特に設備面へのこだわりは他会場では代わりが利きにくいので、しっかり意識しておきましょう。
【持ち込みたいもの】
外部からの衣裳や写真・映像撮影、引出物等の持ち込みに制限を設けている会場も。特典利用に影響を及ぼすこともあるので、持ち込んででもこだわりたいアイテムは明確に。
決めておくべきことはコレ!
【親に、お日柄について確認を】
お日柄についてこだわりがあるかをお互いの親に確認しておいても良いかもしれません。大安の日に式を決められたことに対し、とても喜んでいた家族の姿を見てそう思いました。(赤迫由貴さん)
【聞きたいことのリスト化を!】
私が重視していたのはキッズスペース、ピアノの有無、ゲスト動線でした。式場に着いてあれこれ見学するうちに聞き忘れてしまいがち。不安などはメモにまとめて全て確認することをオススメします。(ばにらさん)
【重視したいことを固めて】
自分が何を重視しているのか、が大事だと思います。これを決めておかないと、会場を見学するたびに見るべきところや考えがブレてしまいます。(おさなさん)
ブライダルフェアに行く時の服装はこちらをチェック!
コツ3.【当日のチェック】ブライダルフェア会場で確認すべきこと
体験イベント含めその周辺にもチェックポイントはたくさん!
現場だからこそ、いや、現場に行くことでしか確認できない項目も多数。情報誌やパンフレット、インターネットでは映し出されていない細かな場所、そしてその場の空気感といった”リアル”な部分を見ておくべきです。先輩花嫁へのアンケートで上位回答に挙がった「現場で確認すべきポイント」を、ぜひ参考に。
卒花に聞いた「現場でのチェックポイント」の上位重要項目はコレ!
ゲストに喜んでもらえるか・負担がないかどうか、そして式当日までパートナーとなるブライダル担当者に関することが上位にランクイン。ゲストへのおもてなしと快適さを重視して見学する花嫁が多いようです。
【1位/アクセス】
ゲストだけでなく何度も打ち合わせに通う自分たちにとっても重要。道順の分かりやすさ、徒歩での実際の所要時間、歩きやすさなど、行き帰りにチェック!
【2位/料理の味】
料理を重視したい、本命に近い会場だけれど料理が分からないなどの場合は試食会に参加を。楽しさも魅力です!
【3位/ブライダル担当者の雰囲気】
ブライダルフェアでの担当者が実際の担当プランナーとなるかは会場により異なるものの、説明を受ける際にはコミュニケーションの取りやすさ、信頼できそうかなどを意識して。
【同率4位/会場の動線・バリアフリー】
エントランス、挙式会場から披露宴会場へなどの館内移動、階段の上り下り、エレベーターなどをチェック。ゲストに高齢者や妊娠中の方がいるならマスト。
【同率4位/会場周辺の雰囲気】
到着までに通る場所の雰囲気や治安も重要。二次会を予定しているなら、近くに候補店があるかどうかも調べては。
こんな観点でもチェックを!
【距離以外のことも考えて】
“駅から徒歩10分” なら近く感じますが、実際はパンプスといった履き物、その日の気温で道のりを長く感じることも。バス利用ができるかどうかも確認しました。(さんさんさん)
【足りない部分のフォローも確認】
階段しか移動手段がない場所では、祖父母へのケアがどうなるのかを担当者に確認。車いすの貸し出し、授乳スペースの有無もチェックしました。(fさん)
【式と同じ時間帯に周辺チェック】
会場周辺の雰囲気は、平日と休日では異なる可能性もあります。式の希望時間帯と同じ時間に合わせて行ってみるといいかも。(まどかさん)
6位~10位はコレ!卒花に聞いた「現場でのチェックポイント」
ランキング6位以降にはさらに細かなチェック項目が出現。こちらでも、ゲストへの意識の高さがうかがえます。写真・映像撮影、装飾などのアイテムはインターネットや情報誌、パンフレット等の資料からある程度の情報が手に入るともいえそう。ゲストにまつわることはしっかり現場確認を!
【6位/会場の内装・雰囲気】
自分たちらしいか、ゲストも落ち着いて過ごせそうかどうかを考えながら見学を。
【7位/化粧室】
広さ、清潔さをチェック。個室の数は、同じフロアに複数の宴会場があるのなら利用時間が重ならないかどうかも聞いてみて。
【同率8位/会場スタッフの接客】
当日、ゲストが主に接する存在。エントランス、クローク、給仕係などの雰囲気をチェック。
【同率8位/会場からの景色】
館内は素敵でも外に目を向けると真逆の世界だったら……。人によっては、それを残念に思うことも。自分たちは気になるかどうかの確認も込め、まずは見るべき!
【同率10位/ゲストが待機できる場所】
挙式前、挙式と披露パーティの間、二次会までの時間など空き時間が生まれることも。その過ごし方も想定しておきたい。
【同率10位/衣裳室の品揃え】
好みのものが揃っているかどうかは、衣裳持ち込みの検討にも影響。持ち込みの有無は費用にも関係するので要チェックです。
こんな観点でもチェックを!
【ホテル全体の空気感もチェック】
ホテル婚だったので、ブライダル周りだけでなく、ホテル全体に流れている空気感やスタッフさん、他の利用客の方々の雰囲気をしっかりチェック。また足を踏み入れただけで、少しでも非日常感を味わっていただける会場を選びました。(赤迫由貴さん)
【挙式会場からの眺めを確認】
挙式会場からの眺めが気になりました。ゲストからは見えないのですが、新郎新婦の立ち位置からは道路が見えて。挙式中に車の往来が見えるのは嫌だと思い、その会場は候補外に。(M・Nさん)
【会場の雰囲気はコーディネートの参考に】
雰囲気は、装花をはじめとしたアイテム類のコーディネートに関わります。会場のテイストや色合い、調度品などをチェックしました。(横井理子さん)
コツ4.【参加後にやること】ブライダルフェアで収穫した情報の整理
ブライダルフェアの記憶が薄れないうちに情報整理を
ブライダルフェア参加後の「楽しかったね」「素敵だったね」という余韻は大事だけれど、それだけで終わらないように。良かった点とそうでなかった点は、記憶が薄れないうちにきちんと記録を残すことが肝心。以下の要領で情報を整理しておきましょう。他会場と比較検討する上でも、必須です。
●ブライダルフェア参加後にすべき情報整理
【1/良かった点の書き出し】
「挙式会場がきれいだった」「スタッフがいい感じだった」といったぼんやりした印象だけではいま一つ!「挙式会場の光の入り方がきれいだった」「全スタッフが、目が合うと笑顔を見せてくれる」など具体的に書き出して。
【2/こだわりポイントへの評価】
参加前に考えておいたこだわりポイントや重視点について、実現の可能性や自分の満足度を記録。5段階で評価するのも、他会場との比較に役立つのでオススメ。
【3/ふたりで意見交換】
上記2項目をまとめつつ、ふたりで評価や感想、意見を伝え合おう。記憶が鮮明なうちに言葉にする、言葉に出すことで、会場への印象や評価はより明確に!
【4/撮った写真に説明を加える】
日が経ってから見返すと「なぜ撮ったんだろう?」と首をかしげてしまう写真も少なくない。画像のファイル名に撮影理由を入れておこう。
【Q・A集】参加前に知っておきたい、ブライダルフェアの素朴な疑問
内容盛りだくさんのブライダルフェア。行きたい気持ちが膨らむ一方で、「ブライダルフェアに行ったら、そのまま契約に?」「気軽に行ってはダメ?」といった疑問も浮かぶのでは?ブライダルフェアを楽しみ、現場での確認や体験に集中するためにも、気掛かりなことはスッキリとさせてから当日に臨むべし!
Q.参加費は必要なの? →A.ほとんど無料です!
ブライダルフェアへの参加は無料と考えて大丈夫ですが、試食会は費用が発生するケースがあるので要確認。といっても、通常料金よりもグッとお得な金額で済むはず。
Q.行ったら契約させられない? →A.契約の必要なし!
ブライダルフェアに参加=契約ではないので安心を。別会場も検討中であることや、迷う気持ちは正直に伝えて構いません。それにより、さらに詳細な説明や解決策の提案を受けられることも。
Q.飛び込み参加は可能? →A.大半が事前予約制と考えて
“新しい日常”においては事前予約が基本と考え、時間に余裕を持って申し込みを。またブライダルフェアで実施される内容ごとに予約の有無が異なるので確認して。試食は大半が“要予約”で、模擬挙式や模擬披露宴、ドレス試着も“要予約”“予約優先”などが設定されていることがあります。
Q.式に関してノープランです →A.OK!積極的に参加を
どんな式にしたいのか考え付かないのなら、なおさら参加をオススメ。見て、体験するうちに、やりたいこともそうでないものも固まってくるはず。希望の日取りや予算、ゲスト層と人数が大まかにでも決まっていると、担当者からの説明などからより具体的なイメージが湧くように。
Q.ふたり一緒じゃないとダメ? →A. ひとり参加でもOK
ひとりで参加してもいいし、家族と行くのもあり。親視点の感想や評価も参考になるはずです。ただしふたりでの情報共有は、記憶が鮮明なうちに済ませて。
Q.ブライダルフェアでの服装は? →A.ある程度のきちんと感を
場所柄「きれいめ」の服装がふさわしく、周囲から浮くこともないので自分たちも落ち着いて参加できるはず。女性は疲れにくいパンプスやローヒールなどで、男性は革靴とジャケットも。記念日にきちんとしたレストランへ食事に行くイメージで。また試着に参加するなら脱ぎ着しやすい前開きのワンピースなどがおすすめ。肩ひものないブラや下着を身に着け、さらにペチコートを履いておくと良い。スタッフも一緒に試着室に入ることも想定して準備を。
From 編集部
「良いかも?」が確信に変わるブライダルフェアへ!
ブライダルフェアには、情報誌やインターネットからだけでは気付きにくい「生」の情報がたくさん。足を踏み入れた時の高揚感、自然光や照明といった明るさ、音の響き、スタッフの優しさや笑顔、居心地の良さなど、五感をフル稼働させて確かめましょう。「ココしかない!」と自信をもって言い切れる会場に出会えるはずです。
取材・文/弘中栄美 イラスト/南 夏希
※記事内のデータおよびコメントは2020年9月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー75人が回答したアンケートによるものです。
※掲載されている情報は2020年11月時点のものです。
[ブライダルフェア予約のマナー]
予約したフェアは無断でキャンセルしないようにしましょう。都合がつかなくなった場合は、ネットや電話で必ず連絡を入れましょう。
- 挙式1年前
- 挙式半年前
- 式イメージ収集期