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お金・常識
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お金が貯まらないのはなぜ?「原因」別・家計簿の見直し方

なんだかお金が貯まらない……どうすれば貯まる?と悩む新婚カップルは多いようです。ただ「お金が貯まらないカップルは、その原因によって主に4タイプ。そして打開策も原因ごとに違います」とファイナンシャルプランナーの丸山晴美先生。あなたの家計はどのタイプ? 貯まらない原因をはっきりさせ、家計簿を見直しましょう。

まずはお金が貯まらない「原因」を探る!

次の【1】から【20】のうち、夫・妻・または両方が当てはまるものをすべて選び、番号をメモしていきましょう。

当てはまるものを選んで……

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夫婦どちらかだけでも
当てはまったらチェックですよ!

【1】自分の総資産がいくらあるかわからない
【2】相手の収入がいくらかわからない
【3】食費に毎月いくらかかっているかわからない
【4】クレジットカードの明細や引き落とし額に焦る
【5】食品ラップや洗剤などの在庫が3個以上ずつある
【6】家賃が高い(月収の3割以上ある)
【7】水道光熱費が高い(月収の2割以上ある)
【8】車を所有している
【9】スマホ、Wi-Fiなど通信費が世帯で月4万円以上
【10】習いごとやジム、サブスクなどが月3万円以上
【11】欲しい物を我慢できず、クレジットカードで購入
【12】毎日コンビニでお酒、タバコ、お菓子などを買う
【13】美容(ネイル、まつエク、化粧品など)・
    服飾費が月4万円以上
【14】スマホのゲーム課金、ギャンブル
   (パチンコ、競馬)などが月1万円以上
【15】気が付くとメイン口座の残高が4桁以下に
【16】親や知人から10万円以上借りている
【17】車や住宅のローンを抱えている
【18】奨学金の返済をしている
【19】リボ払いの返済をしている
【20】キャッシングを利用したことがある

選んだ番号の数からタイプをチェック!

上で選んだ番号の数を数えて、自分の家計が以下のどのタイプに当てはまるかをチェック。次の章からのアドバイスをしっかり頭に叩き込みましょう。

【1】~【5】が3つ以上
 → typeA:管理が下手

【6】~【10】が3つ以上
 → typeB:固定費が多い

【11】~【15】が3つ以上
 → typeC:浪費癖がある

【16】~【20】が3つ以上
 → typeD:借金がある

例えば「AもBも3つ以上」など当てはまるものが複数ある人は、複合タイプ。該当する全タイプのアドバイスに目を通してください。

3つ以上の当てはまるタイプがなかった人は合格。でも、例えば「AとCが2つある」など気になるタイプがあれば、アドバイスを参考にしてみては。

次からタイプA~Dのアドバイスを紹介します。

typeA「管理が下手」危険度★★☆☆☆

収入と支出を把握し、具体的な貯蓄プランを決めよう

type_A

【1】~【5】に当てはまるものが多かったカップルは、お金の「管理が下手」というのが貯まりにくい原因と考えられます。

まずはお互いの収入を知り、1カ月いくらで生活できるのか、いくら貯蓄に回せるのかなどを話し合い、お金の整理整頓からスタートしましょう。

このタイプは、節約を意識しているつもりで結果できていないケースも多いのが特徴。例えば、よりどり3点セールに飛びついたり、ポイントが貯まるからとクレジットカードをバンバン使ったり、ということは多くありませんか?

このようにお得な雰囲気に惑わされず、明確な目標をもってお金を貯めることが大事。例えば住宅購入を希望するなら「○年○月までに○万円を貯めるために、月○万ずつ貯める」などと、ゴールとプロセスを具体的に決めましょう。家計の管理も、費目ごとに細かく予算を決めて、その中でやりくりする習慣を。

共働きであっても、一つの世帯の家計としてお互いに興味を持つ、意識することが大事。毎月、例えばお給料日の前くらいにお金会議の場を設けてみては? 今月はいくらかかったか、次の1カ月はどうやりくりしていくかという話し合いができる関係になれれば、すぐにいい家計になっていきますよ。

typeB「固定費が多い 」危険度★★★☆☆

家賃、光熱費……と個別に見直しを

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【6】~【10】に当てはまるものが多かったカップルは、「固定費が高い」というのが貯まりにくい原因と考えられます。

例えば家賃や駐車場代、水道光熱費など、毎月かかる固定費が高いと、なかなか生活費にお金が回らず、当然ながら貯蓄が進まないということになります。

特に家賃は支出のうち多くを占めますが、これが月収の3割以上など、占める割合が高くなればなるほど生活は苦しくなります。これから引っ越す機会があるなら、手取り月収の3割以内に収まる物件を探しましょう。そうでなければ、ほかの費目でやりくりを。

水道光熱費が高い場合の主な原因は、使い方か家電の古さが考えられます。電気もガスも水道もつけっ放し・流しっ放しにしないのが基本。もしくは、冷蔵庫やエアコンなどが古い場合、新しい機種にするだけで電気代が減ることがあります。特に15年以上ものものはチェックしましょう。

車は、所有しているだけで年間50万円以上かかります。仕事や生活で使う場合は必要ですが、休日に遊びに行くだけの車なら、手放すことも検討を。今はカーシェアやレンタカーもあるので、活用することを考えましょう。

習いごとやジムなどは、ふたりで予算を決め、その範囲内に抑えましょう。

typeC「浪費癖がある 」危険度★★★★☆

やめられない嗜好品は上限を決めて

type_C

【11】~【15】に当てはまるものが多かったカップルは、「浪費癖がある」というのが貯まりにくい原因と考えられます。

このタイプは、普段の生活の中で無駄が多いのと、それが本当に必要かどうかの判断ができていないのが特徴。目についたものを買ったり、人気商品の行列に並んだり、いわゆる「バエ」が好きな人が多いはず。身なりは良くても家計はボロボロ、という可能性があります。

このタイプの人がすべきことは、自分が普段何にいくら使っているのかを把握し、本当に必要かどうか、購入前に考えること。そして1回あたりは少額でも「チリも積もれば」的に大きな浪費につながることに気づいてください。

例えばタバコやお酒、ジュース、コーヒーなどに1日500円使うとして、毎日だと月で1万5000円、年間18万円、10年で180万円。これがもし手元にあれば、もっといろんな使い方ができるはず。そんな発想を持って生活しましょう。

そして、貯蓄は「先取り」が基本。生活費が余ったら貯蓄ではなく、先に貯蓄分を引いて、残ったお金でやりくり、が基本です。手取り収入の最低でも2割、できれば3割以上を貯蓄分として確保しましょう。

嗜好(しこう)品はやめなくていいので、ルールを決めましょう。お小遣いの中でやる、月いくらまでにするなどを夫婦で話し合って決め、限られた範囲内でやりくりしましょう。

typeD「借金がある」危険度★★★★★

金利の高いものから返済し、現金管理を基本に

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【16】~【20】に当てはまるものが多かったカップルは、「借金がある」のが貯まりにくい原因と考えられます。

特に4つ以上当てはまった人は、自転車操業になる一歩手前か、すでになっている可能性も。ここで収入が下がると、借金が雪だるま式に膨らんでいき、自己破産になってしまう危険性もあります。

まず、リボ払いやキャッシングをしているなら、すぐやめる。そして、こうした金利の高いものから返済していき、家計を立て直していくことが急務です。

このタイプの家計は、現金管理が基本。クレジットカードやキャッシュレスで支払うと、お金の実態が見えなくなってしまうので、手持ちのお金の中でやりくりする習慣を身に付けましょう。

ちなみに、キャッシングやリボの怖さを知らないのは男性に多い傾向が。生活費を入れるのが遅い、期限通りに決めた金額を入れない人は、要注意。収入があっても、先に返済に回してしまうので、生活費にお金が回ってこない。だから、最初に決めた金額を期限通りに入れられないという可能性があります。

家計の負担を分担制にしているカップルも注意。例えば家賃は夫、生活費は妻などと分けていると、気づいたときには家賃の滞納が続いて退去命令が出ていた、などということに発展するケースも。

このタイプは、共通の口座を管理することが大事。どちらかだけが口座の残高を見られる状態ではなく、ふたりで共有しましょう。

どのタイプの人も、
どれにも当てはまらなかった人も……

世帯の収支を共有し、予算を立ててやりくりを

お金が貯まらないのには、必ず原因・理由があります。そして、それに気づかない限り貯まっていきません。

では、どのように気づけばいいかというと、どのタイプにも共通することですが、「収入と支出をすべて洗い出す」ことからスタート。その作業をして、毎月の固定費がいくらかかるのか、貯蓄はいくらできるのか、生活費はいくらでやりくりしないといけないのかを知ることが大事です。

その中で優先順位を決めて、それぞれの費目について、予算を決めていきましょう。その中でやりくりする意識が生まれたら、もうあなたはお金が貯まっていきます!

From 編集部

貯まらない原因を夫婦でしっかり認識して

新婚は人生でお金が一番貯まるときと言われますが、家計の管理をスタートしたばかりで、上手な管理の仕方がわからない時期でもあります。だからこそ、夫婦で話し合いの機会を設けて、お互いに情報をオープンにし、最強の家計を築いていきましょう。

maruyama
Profile

丸山晴美 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどさまざまなメディアで活動中。
URL:http://www.maruyama-harumi.com/index.html

構成・文/前川ミチコ イラスト/Sachicafe 監修/丸山晴美
※掲載されている情報は2020年10月時点のものです

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