[忙しい花嫁必見!] 卒花に聞いた“手作りアイテムの所要時間”はどのくらい?
「ふたりらしさ」の演出としてウエディングアイテムのDIYを考えているプレ花嫁さん。アイテムのDIYって実際どのくらい時間がかかるものなのでしょうか。今回、プロに依頼するかDIYするかで迷いがちな7つのウエディングアイテムについて調査しました。DIYを考えている人は参考にしてくださいね。
ウエディング7アイテム、「DIY」 or「 プロに依頼した」ランキング
印刷物など数の多いアイテムはプロに依頼している傾向
ウエディング7アイテム、それぞれ「DIY(手作り)した」or「プロに依頼した」ランキングはこのような結果に。
ムービーやウエルカムボードなど、点数自体が少ないアイテムはDIYに。数が多く印刷やレイアウト、文字の細かい確認が必要となるアイテムはプロに依頼している傾向。
また、「平日コツコツ型、休日集中型、平日・休日まんべんなく型」など、それぞれのライフスタイルに合った制作パターンで取り組んでいることがわかりました。各アイテムのDIYにかかった所要時間やアイテムごとの特徴、工夫ポイントなどを卒花に教えてもらいました。
【ウエルカムボード】平均所要時間7.4時間
まとめて時間を取って作業する卒花が多く、「休日集中型」が半数以上
式当日、新郎新婦の代わりにゲストをお迎えする「ウエルカムボード」。
黒板風ボードに文字を書くだけのシンプルなものから、イラストや刺しゅうを施したもの。アイテムの完成イメージによって、所要時間は異なります。
多くの卒花が、インスタグラムなどで参考にしたいイメージを集め、ある程度イメージが固まってから材料を集めて作成。
所々に100円ショップで揃えた飾りや材料を使うことで節約している卒花も。
式後に部屋に飾ることを予定している場合は、会場の雰囲気だけではなく、部屋に置いても違和感のないデザインや大きさも心掛けていました。
卒花のDIY所要時間は?
[5時間×7日=35時間]
ハンドメイドが趣味だったので、高い所に掛けられるウエルカムフラッグを作りました。ゲストが一番初めに目にするものなので、オリジナリティーに富んだものが良いと思い、毛糸ししゅうで作成。制作期間は1週間程。大変な作業でしたが、ゲストからも好評で、毛糸のボコボコした立体感が気に入っています(arisaさん)/平日・休日まんべんなく型
[1.5時間×2日=3時間]
インスタグラムで素敵なウエルカムボードをいくつか見つけたので、自分たちも作成してみることに。一字一字丁寧に作り、字体にもこだわりました。木にペンキを一緒に塗ってから、夫がデザインや字体を考えて私がデザインのチェックや実際に文字を木に書くという分担作業で楽しく作りました(mizukiさん)/休日集中型
[2時間×7日=14時間]
絵を描くことが好きなので、木製パネルを発注し時間をかけて作成しました。式が終わっても自宅に飾ることができ、かつ会場で見栄えもするようサイズもよく考えました(えつこさん)/平日・休日まんべんなく型
【プロフィールムービー】平均所要時間25.8時間
彼との休みが合う日にまとめて作業する「休日集中型」が多数
ふたりのなれ初めや人となりを紹介するプロフィールムービーは、編集ソフトを使ってDIYする人も多数。節約のためやパソコンなどの機器類に抵抗が少ない人が挑戦しているようです。
作業はふたりの写真を集めるところから。写真の選定、スキャン、テロップの検討、BGMの微調整など、どこまでこだわるかで制作所要時間に違いが。
写真などの素材はコツコツと集め、まとまった時間が取れる休日に彼と相談しながら制作をする卒花が多い傾向。
思ったより彼の写真が少なく素材集めに時間がかかったり、音楽と動画のタイミングが合わなくて苦労したという声も。会場の再生機に合うような形式でDVDに焼くため、動画ファイル形式は事前に会場と確認を。
卒花のDIY所要時間は?
[3時間×14日=42時間]
時間に余裕があり、映像の依頼費用をほかのところに回したかったので、自分たちで作成。ふたりの幼少期から現在に至るまでを物語のように作成しました。実家でアルバムを探し、写真データを集めるのが大変でしたが、自分たちの懐かしい思い出を振り返る良い機会にもなり、周りにも感謝を伝える内容にできたようで嬉しくなりました(yukiさん)/平日・休日まんべんなく型
[3時間×8日=24時間]
自分たちで構成を考えられ、細かい設定ができるので手作りしました。写真の取り込みや動きや文字の微調整が多く、動画と音楽がうまく合わないなど編集作業は大変でしたが、全体の大きな構成は大ざっぱな性格の私が、細かい微調整は几帳面な性格の彼に任せて役割分担しながら作りました(misonoさん)/休日集中型
[3時間×5日=15時間]
プロに頼むと費用が高くなりそうなこと、途中で文字や写真を変更するのが難しいのではと思いDIYしました。プロフィールムービーのテンプレートを購入して作成したので、編集は簡単にできました。納得いくまで編集できたので、DIYして良かったです(ちむさん)/休日集中型
【席次表&席札】平均所要時間10.9時間
席次は彼と相談して休日に進め、残りは毎日コツコツと
席次表や席札は節約のためにDIYを選んだ卒花が多数。
ベースデザインは集中して制作し、ゲストへのメッセージ記入は毎日コツコツと進める人が多いようです。
「欠席連絡が重なり、そのたびに席次を調整して大変だった」という卒花もおり、本番用の席次表出力は、式直前にした方が良さそう。
招待ゲストの抜け漏れや名前間違いがないかなど、特に親族ゲストについては親に一度見てもらうと◎。
各席に置かれている席札は、席次表とデザインを合わせて統一感を持たせたり、持ち帰っていただけるようメッセージを書いたり、式後も使えるようキーホルダー形にするなどの工夫がされていました。
卒花のDIY所要時間は?
[1.5時間×5日=7.5時間]
節約のため100円ショップで買える材料と自宅にあるもので、総額700円程度で席札を作成。プラバンを使用したのですが、アルミホイルを使い表面に凸凹のテクスチャーを施し、挙式する1月に合わせた雪や氷のキラキラしたイメージに。今っぽさを出すようカリグラフィー風に名前を書き、一つ一つあえてランダムな形にカットするなどひと手間加えました(ゆり恵さん)/平日コツコツ型
[4時間×2日=8時間]
ゲスト一人一人に来てくれた感謝を伝えることができ、持ち帰ってもらえる席札を作りたいと思いました。1日目は木材を塗装して乾かし、2日目にウッドバーニングを施しました。作成数がかなり多くなり、実際の制作時間は予定より長くなってしまいましたが、ゲストにとても喜んでもらえました(詩織さん)/休日集中型
[1時間×14日=14時間]
席次表と席札をコツコツ作成しました。結婚式のテーマ「市電」に合わせ、席札は切符をイメージしたデザインに。紙を二つ折りしているのですが、鹿児島市交通局のデザイナーさんと直接連絡を取って使用許可を頂き、市電の画像原画を裏面に掲載。子どもゲストには名前の入ったロゼットも作成しました(尚可さん)/平日・休日まんべんなく型
[1時間×2日=2時間]
費用を抑えるに当たり、プランナーさんから席次表を手作りされる方もいると教えていただいたのでDIYすることに。挙式テーマに合わせて一輪のバラのイラストが中央に来るよう筒状にし、麻のひもでリボン結びに。文字の配置やデザイン決めは難しかったですが、出来上がりを見たとき、自分が想像していたより短時間でお洒落に完成し良かったです(はづきさん)/平日コツコツ型
【リングピロー】平均所要時間5.6時間
比較的短時間で制作できるため「休日集中型」が多い
リングピローは、比較的DIY初心者でも挑戦しやすいアイテム。
和婚では和風にするなど結婚式のテーマに合わせてDIYしているようです。
アイテムが小さく短時間で作ることも可能なので、まとまった時間が取れる「休日」に制作する卒花が多い傾向。飽き性の方も短期集中で挑戦できそう。
彼からプレゼントされた花やアイテムをリングピローの一部にするなど、自宅にあるものを上手に使って作成している卒花が多く、手芸店で売っているリングピロー制作キットを買って作ったという方も。
こちらも式後には部屋に飾るアイテムとして、部屋の雰囲気にも合うように作成した方が多数いました。
卒花のDIY所要時間は?
[2時間×1日=2時間]
インスタグラムで見掛けたガラスケースのリングピローに憧れて自分で作成。夫からもらった花をドライフラワーにして中に詰め、リングピローに仕立てました。思い出の花が思い出深いアイテムに変身したので、自分でもとても満足しており、周りからの評判も良かったです(ぷーさん)/休日集中型
[4時間×3日=12時間]
神前式で十二単(ひとえ)を着るので、お揃いのデザインで作成。スポンジ、ちりめん風の布、プラスチックのケースなど材料はすべて100円ショップで揃えました。神前式の雰囲気にも合うものが作れて満足です(めぐみさん)/休日集中型
[5時間×1日=5時間]
人とかぶらないもの、思い出に残るものにしたいという気持ちでDIYしました。お気に入りの小物入れを利用し、ナチュラルな雰囲気になるよう多肉植物と互いの誕生石風の石を中に設置。意外と短時間でイメージ通りのものができ、結婚式後もインテリアとして自然に部屋になじんでいます(4&Mさん)/休日集中型
【招待状】平均所要時間10.8時間
「平日・休日まんべんなく型」が約半数
招待状は、ゲストが最初に目にするふたりのおもてなし。
切手の種類や印刷する用紙の選定、書体選び、封入アイテム数などこだわりどころによって所要時間が変わるアイテムです。
宛名確認、打ち出し、切手を貼るなどの作業にも時間がかかるのであらかじめスケジューリングしてから進めましょう。印刷は休日にまとめて進めたり、封入作業や宛名書きは空いた時間にコツコツ進める卒花も。
住所や役職、宛名は間違いがないよう、彼とのダブルチェックで進めて。
招待状の文面や敬語の使い方など失礼に当たらないか心配な場合は、事前にプランナーさんに確認してもらうのも◎。
卒花のDIY所要時間は?
[3時間×2日=6時間]
節約のためDIYに。こまごました作業が苦手な夫には、簡単な作業やパソコンでの入力を担当してもらいました。「わくわくするね!」と話しながら共同で作成したので、制作過程も思い出に残っていますし、達成感も得られました(高田あすかさん)/休日集中型
[平日3時間×10日、休日3時間×5日=45時間]
国際結婚なので2ヵ国語で作成する必要があり、自分たちらしいデザインにしたいのでDIYに。用紙をはと目パンチでまとめ、スライドして見るタイプにしました。表紙はトレーシングペーパーで透けるように。マナーが間違っていないか不安で、いろいろ検索しながら作成しましたが、友人からお洒落で私たちらしいと言ってもらえました(4&Mさん)/平日・休日まんべんなく型
[2時間×14日=28時間]
式場提携の物は、値段が高く入れられる写真の数も少なかったので自分たちで作成。ゲストに私たちをよく知っていただく機会だと思い、前撮りの写真だけではなくオフショットの写真も入れました。クオリティーは十分で、式場提携の物に比べ値段は抑えられたので大満足です(ちなちゃんさん)/平日コツコツ型
【メニュー表】平均所要時間6.4時間
メニューが決まってから一気に仕上げる卒花が多数
メニュー表のDIYを選んだ卒花からは費用を少しでも抑えたい、自分たちの式に合うイメージで作りたいという理由が。
デザインをあらかじめ作成し、メニューが確定してから残りを進める卒花が多い印象。用紙に加工を施す場合は、所要時間が長くなる傾向があります。
結婚式のテーマカラーに合わせたり、邪魔にならないよう卓上式にするなどDIYに当たっての工夫も見られました。メニューが決まってからの作成になるので、式直前に作る場合が多いようです。
料理に英語やフランス語など聞きなれない外国語表記がある場合は、スペルをひと文字ずつ読み上げながら入力した卒花や、間違いがないように、会場からメニューのテキストデータをもらってから作成した卒花も。メニューのデータをもらって作成する場合は、比較的短時間で制作できているようです。
卒花のDIY所要時間は?
[7時間×1日=7時間]
式場に頼むと有料なのでDIYに。テーブル上で場所を取らないよう、メニュー表とドリンク表を裏表に印刷しました。少しラメが入った用紙を選び、ゴールドの筆ペンで着色するなど高級感が出るような工夫を。木製のカード立ては父が作成。カード立てには私たちの名前と日付を付けましたが、ゲストが持ち帰り後々使っていただきたいので名前と日付はシールで貼り付けました(yukieさん)/休日集中型
[1時間×3日=3時間]
招待客が25名の家族婚。高齢ゲストにも読めるような大きさの文字にしたいと手作りにしました。挙式が秋だったので、和風で秋らしく会場の料亭の雰囲気にも合うデザインに。趣味で集めていた和紙を使い、水引き細工などを施しました(お星さまさん)/平日・休日まんべんなく型
[2時間×12日=24時間]
節約のためにDIYしました。テーマカラーのボルドーの紙に、同じくテーマカラーのゴールドを加えるべく金箔(きんぱく)を上下に配置。金箔を一枚ずつ貼っていくのは大変でしたが、ゲストから満足の声を聞けたので、頑張って良かったです(ぷーさん)/平日・休日まんべんなく型
【プロフィールパンフレット】平均所要時間16.9時間
「平日・休日まんべんなく型」が46%と多数
新郎新婦のなれ初めや家族構成など、人となりを紹介するプロフィールパンフレット。式が始まるまでの時間もゲストに楽しんでもらいたい、自分たちのことをよく知ってもらいたいと独自のこだわりポイントを入れたい花嫁がDIYを選ぶ傾向。
席次表やメニュー表との一体型にする場合は所要時間も長めで、デザインが決まるまでに平日・休日とまんべんなく進め、印刷は休日にまとめて行っている様子。
参加する親族全員のファミリーツリーページを作ったり、彼とこれまでに旅行した国を紹介するトラベルマップを入れる、ゲスト同士の会話のきっかけにとゲストのひと言紹介文を入れるなど、独自の工夫が見られました。
こだわって選んだ用紙が家庭用プリンターに対応しているか、また印刷後に文字などのずれがないかの確認も忘れずに。
卒花のDIY所要時間は?
[1時間×60日=60時間]
席次表と一体型のプロフィールパンフレットを作りました。気に入るテンプレートデザインがなく、デザインも一から作成したので、納得いくものができるまで時間がかかってしまいました。ゲストが読みやすいよう、雑誌風にプロフィールを紹介。右下にはゲストへのメッセージを記入するレター風の仕掛けを入れるなど工夫しました(保奈美さん)/平日・休日まんべんなく型
[3時間×10日=30時間]
外注では、自分の入れたい内容が盛り込めないだろうとDIYしました。ゲスト卓を全て異なるカラーにしたので、パンフレットの表紙も卓のカラーと合わせて作成。自分たちをより知ってもらえるよう、これまでの旅行歴や趣味、お気に入りのものを紹介するページを作成。結婚式場のスタッフさんから「参考にしたい」とお褒めの言葉も頂きました(mizukiさん)/平日・休日まんべんなく型
[5時間×5日=25時間]
ゲストに式が始まるまでの時間も楽しんでもらいたいという思いで、プロフィール表、席次表、メニュー表を盛り込んだ一体型のものを作りました。卒花さんの事例を参考に、パソコンの資料作成ソフトを使ってDIY。パソコンに強い友人を巻き込み、細かいところまでこだわって作ったので、かなり時間がかかってしまいました(詩織さん)/休日集中型
DIYはスケジューリングが成功のカギ
節約のためや趣味が手作りの人、細部までオリジナリティーを出したいと感じる花嫁がDIYに挑戦している傾向。
多くの卒花さんが最初にインスタグラムや卒花の事例を見ながら完成イメージを固め、実際の作成に移っているようです。
卒花から「DIYはとにかく早めのスタートが肝心」との声もあるように、トラブルや修正にも対応できるような余裕を持ったスケジューリングが成功のカギ。アンケートからは、彼の力をうまく借りてそれぞれの得意分野に合わせて分業している様子が多く見られました。彼を上手に巻き込んで制作するのも成功のポイントです。
From 編集部
自分のライフスタイルに合ったスケジューリングで進めていってね!
納得のいくよう直前まで手を加えられるのは良いけれど、どこまでこだわるかによって所要時間が大きく異なるのがDIY。「何にどこまで時間をかけるか」というスケジューリングが大切です。花嫁さんは、結婚式が近づくにつれてどんどん忙しくなる傾向にあるので、自分のライフスタイルに合ったスケジューリングを。制作過程の苦労やトラブルも楽しむ気持ちを持って。
構成・文/RIE☆ イラスト/山本あゆみ
※掲載されている情報は2020年6月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2020年4月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー94人が回答したアンケートと、2020年5月に過去2年以内に結婚式を挙げた女性206人が回答したマクロミル調査によるものです
※記事内で紹介している平均所要時間は、上記アンケートで所要時間を答えていただいた方のおおよその平均値です
- 挙式1年前
- 演出・アイテム
- アイテム検討期
- ふたりらしい
- 頑張りたい