最後までこだわりを!「お見送り演出」でゲストを“わくっ”とさせちゃおう
披露宴が無事終わり、最後は名残惜しいゲストのお見送りの時間。「ありがとう」の気持ちを伝えるのはもちろん、披露宴のエンドロールからお見送りが終わる最後の最後まで結婚式を楽しんでほしいですよね。そんな思いを込めて、ふたりがゲストにできるとっておきの送賓の演出をゼクシィ編集部とウエディングプランナーの畑 英志さんがご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
お礼のギフトの渡し方に“わくっ”
最もポピュラーなのが、プチギフトをゲストに渡してあいさつするお見送り。そんな定番の演出も、ギフトの渡し方にひと工夫してゲストの驚きを引き出してみては?
プチギフトの代わりに駄菓子を詰め放題に
新郎新婦が用意するのは、籠などに詰めた大量のお菓子数種類と人数分の袋。お見送り時はゲストに空の袋を渡し、「袋に収まること」を条件にお菓子を詰め放題してもらいます。駄菓子屋でお菓子を選ぶような懐かしさを感じる演出に、ゲストからは「面白い!」「楽しい!」と大好評。袋を伸ばして、少しでも多くお菓子を入れようとするおちゃめな姿も見られました!
“わくっ”を届けるポイントは?
おふたりには100円ショップなどにあるラッピング用の小さなビニール袋と300~500円程度のお菓子を用意してもらいました。お菓子は全て個包装されているものを選ぶのがポイントで、スナック菓子やチョコレート、キャンデーなど5種類以上あると、より吟味しながら選んで楽しんでもらえます。お菓子は絶対に余ると思うくらいの量がちょうどよいと思います。(畑さん)
自分宛てのサンクスカードを探してもらう
忙しい中足を運んでくれたゲスト一人一人に、ふたりから感謝のメッセージを贈るサンクスカード。プチギフトと一緒に手渡しするほか、席札や引出物に添えることが多いサンクスカードも、会場装飾のように目を引くデコレーションにしてゲストに自分の名前を探してもらうことでより印象に残る演出に。オシャレなフォトスポットとしてもゲスト同士で最後まで楽しんでもらえそう!
“わくっ”を届けるポイントは?
最近は、エスコートカードを準備する新郎新婦も多くなりましたが、その逆バージョン。ありがとうのメッセージを最後の最後にお渡しします。ポイントは、ゲストに負担を掛けず「少しだけ自分の名前を探してもらう」コーディネートにすること。アルファベット順やテーブルごとなどに分けておくとわかりやすく、ゲストがストレスなく探せます。(畑さん)
新郎新婦へのメッセージの残し方に“わくっ”
送賓の待ち時間やお見送り後の時間を使ってゲストにコメントを残してもらう演出アイデア。ゲストが式の感想やふたりへのメッセージを思わず伝えたくなるようスペースや装飾を工夫してみて。
ビデオカメラに向かってゲストが自由にコメント
お見送りした先に固定したビデオカメラを用意し、ゲストに自由にコメントを残してもらう演出。動画撮影スタッフがいない分、ゲストも当日の余韻に浸りながらリラックスして話しができます。ひと言だけの人や、長々話してくれる人、漫才のような掛け合いをする人など、ゲストの個性が見られるのもうれしいところ。実際に取り入れた新郎新婦も、後日映像を見て爆笑してしまったそう!
(写真提供:牧部歩美さん)
“わくっ”を届けるポイントは?
ボックスや仕切りを作って個別に撮影できる空間を作ることがポイントです。周りにご友人やお知り合いがいると、恥ずかしくてうまくメッセージを言えない方もいらっしゃいます。また、仕切りやボックスの前に、話してほしいお題(今だから言えること、実はあの時……、結婚式の中で感動したこと、よかったところ)などを書いておくのも楽しく話してもらうコツです!(畑さん)
大きな一面にみんなで書きこむ寄せ書きボード
音楽フェスやイベントでよく使われる寄せ書きボードは、結婚式でも抜群の存在感を発揮!ロビーに大きなボードを設置し、お見送りが終わったゲストに自由に寄せ書きしてもらいます。大きなボードをキャンバスに自由にメッセージが残せるので、子どもから大人まで幅広く楽しめるのはもちろん、ゲスト全員で一つの作品を作るワクワクも味わえます。
“わくっ”を届けるポイントは?
用意するボードはなるべく大きなサイズ(写真はサイズ180cm×180cm)、油性ペンは数をたくさん用意することがポイントです。一度にたくさんのゲストに寄せ書きしてもらうことで、その光景を見ている人にも楽しんでいただけます。当日は、お見送りが終わったゲストから順番に書いてもらうように案内していましたが、先に寄せ書きをされる方もいました。(畑さん)
パーティの予想外の続きに“わくっ”
これで式も終わり……とゲストが一息ついたパーティのエンドロールやお見送りでまさかのサプライズ!ゲストの驚きと感動を誘う演出アイデアで最高の一日を締めくくって。
早着替えしてスタッフみんなとカーテンコール
ミュージカルやバレエなどの公演で定番のカーテンコールを、結婚式に取り入れた感動的なエンディング。エンドロール終了後、カーテンが上がると早着替えしたふたりと式場スタッフが登場し、全員でお辞儀してゲストにあいさつします。このままお見送りになるかと思いきや、まさかのサプライズ登場にゲストも「初めて見た」「ドキドキした」と大興奮!ミュージカルさながらの演出に会場全体が盛り上がります。
(写真提供:ぴょんさん)
“わくっ”を届けるポイントは?
ポイントはなるべく多くのスタッフの皆さんに参加してもらうことです。結婚式には、目に見えるスタッフさんのほかにもたくさんの方が裏方でお手伝いをしています。参加してもらうスタッフさんが多いほど、一体感が生まれ、より感動的なカーテンコールになること間違いなし!事前に打ち合わせで、スタッフ全員とカーテンコールがしたい!とプランナーさんに伝えておきましょう。(畑さん)
お見送り後ゲストとロビーでアフターパーティ
結婚式のウエルカムパーティは定番になりつつありますが、披露宴直後のアフターパーティは経験した人も少ないのでは?こちらは送賓後、もうおしまいかなと思っていたゲストと一緒に結婚式の余韻に浸りながら一日を振り返ることができる新しいスタイルのアフターパーティ。ゲストにとっても「素敵な結婚式だった」と新郎新婦に直接感想を伝えられ、改めて感動をシェアできます。
“わくっ”を届けるポイントは?
飲物を充実させることがポイントです。皆さんお食事をされた後なので、食事はカナッペなど軽いものでOK!カクテルや、コーヒー、紅茶などにもこだわってオシャレなドリンクを用意すれば披露宴や二次会とは違った、大人の空間をつくり出すことができます!(畑さん)
From 編集部
お見送りにこだわって、最後まで楽しいが続く式に!
お見送りシーンは感動的で涙を誘う演出が多くなりがちですが、わくわくをプラスすることで参加した全員が楽しめ、よりゲストの満足度もアップ。みんなの笑顔は新郎新婦にとってなによりもうれしいはずです。最後までふたりのこだわりを詰め込んで、ゲストの記憶に残る式にしてくださいね。
畑 英志 ウエディングプランナー
ホテルクラウンパレス浜松の婚礼支配人。2016年度GOOD WEDDING AWARD 準グランプリ受賞。結婚式の本質を大切にしながらもカタチにとらわれない自由な発想で、新郎新婦に寄り添った提案をしてくれます。
文/古閑真梨子 イラスト/Hanna 監修/畑 英志 構成/小堀そら(編集部)
※掲載されている情報は2020年6月時点のものです
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