見学でチェックせず失敗……憧れの会場で起こった「まさか!」の事件簿
緊急報告です! 白亜のチャペル、長いベールと素敵なドレス……そんな憧れを詰め込んだ結婚式で、まさか!な事件が起きていました。今回は、「こんなはずでは」「夢が叶わないなんて」という声を現場から実況中継。事件に巻き込まれて後悔しないよう、会場見学のときにしっかりチェックしておくべきことを先輩花嫁の体験談から勉強しちゃいましょう!
事件簿1 【挙式・披露宴会場のまさか】
素敵な会場にうっとりし、実は大事なあれやこれやを見逃した……
チャペルやバンケットの雰囲気に感動して迷わず契約。ところが、会場のスペックと希望の招待人数がかみ合わず、ゲスト席がぎゅうぎゅう詰めになったり、ふたりやスクリーンが見えにくい席ができてしまい後悔したケース。また、天井の高さや窓の大きさがイマイチだったり、外観やアクセスなど他のところまで気が回らなくて、せっかくの素敵な会場の雰囲気が盛り下がってしまったという、「まさか!」が起きていました。
こんな“まさか”な事件発生!
披露宴会場の雰囲気にひと目ぼれして予約。でも、招待人数が思ったより絞れず、柱でメイン卓が見えづらい人も……。みんなに見てもらえずショックでした。(明音さん)
白を基調とした可愛らしい披露宴会場が気に入って予約しましたが、後になって、もっと天井が高い会場もよかったかも……と、ちょっと後悔してしまいました。(優香さん)
式場前の道路が工事中で見栄えが良くなかったけど、車は通れるし、式までに終わるだろうと楽観していた私たち。式後まで続く大掛かりなものと知ったのは契約の後でした。(b-holicさん)
会場見学ではここをチェック!
もちろん会場の雰囲気は大事だけれど、ふたりの「好き」をクリアしたら、式場や披露宴会場に招待したい人数は無理なく入れるか、ゲスト席からふたりやスクリーンが見えにくいところはないかなど、広さや天井高などスペックのチェックを忘れずに。さらに、上座下座など卓の配置バリエ、バリアフリー対応、キッズスペース設置の可否など、細かいけれど大切なポイントも頭に置いて、リアルな視点で確かめられるとなおベターです。
事件簿2【施設・設備のまさか】
当日に予期せぬ意外な落とし穴が発覚して……
メインの施設に気を取られがちですが、当日、ふたりやゲストが心地よく過ごすためのブライズルームや控室、着付け室などの施設や設備も重要。意外なまさかを引き起こす要因が潜んでいるかも。当日になって設備の使いやすさや充実度が気になったり、移動時の動線がクロスしてゲストや他の花嫁との予期せぬバッティングが起きてしまったり。そんなびっくり&がっかりな事件が報告されているんです。
こんな“まさか”な事件発生!
ゲストと新郎新婦の動線が同じだったから、お色直し入場の前にゲストに会ってしまいました。みんなを驚かせようと思っていたのに、残念なことになっちゃいました。(高田優希さん)
前の時間帯に挙式をした花嫁さんのお色直しと私の着付けのタイミングが重なって、ブライズルームで鉢合わせ。仕切りもなく隣同士で支度をすることになり、気まずかったです。(おさなさん)
家族の控室は挙式の45分前からしか利用できず、親族の更衣室は式場全体で男性・女性に1室ずつ。その上、他の結婚式の参列者と共有。信じられない~。(mahoさん)
会場はレストランで、スポットライトなどの設備はなく全体的に照明も暗め。ホテルや専門式場ほど明るくならず、ちょっと寂しいかなと感じました。(美人猫さん)
会場見学ではここをチェック!
施設や設備については、「あるから安心」ではなく、広さや使い勝手、当日の移動や動線を考慮しながら会場内の位置などもきちんと確認!十分な広さがなかったり、共用になる場合は、代わりのスペースの手配をお願いしてみて。また、ゲストとふたりの動線が重なる場合は、進行の調整や案内などの工夫でバッティングしないように、プランナーさんに相談してみましょう。
事件簿3【演出・装飾のまさか】
こだわりたいと思っていたところがイメージ通りにできないなんて……
ふたりが主役になれる演出や会場装飾は、ディテールまでこだわって理想を叶えたいところ。そうはいっても、見学の時にはまだ中身が決まっていなくて、細かなところまで聞けずにいたところ、「まさか!」が起きていました。会場装飾では、会場のレイアウトが変えられない、スペースの余裕や設備がないなどハードの制約、著作権や持ち込みNGなどのルールによって、イメージ通りにできないこともあるかも。
こんな“まさか”な事件発生!
憧れだったフラワーシャワー。定番の演出だし絶対やりたいと思っていたら、まさかできない会場があるなんて……。どこでもできるものなのだと思っていたので、あえて確認しませんでしたが、ショックでした。(おもちっこさん)
自分たちのオリジナルケーキを作れる会場と聞いて期待していたのに、著作権の問題で希望するデザインはNG。こんなことなら、初めに確認しておけばよかった。(かもめさん)
ウエルカムスペースをアンティークな雰囲気にしたかったのに、思ったよりも自然光がたっぷりと差し込む明るい場所だったので、集めた雑貨と何だかちぐはぐな雰囲気に。(宮嵜沙紀さん)
会場見学ではここをチェック!
こだわりの演出や装飾がある場合、できるかどうかは大問題。見学時に確かめるのがベターですが、細かいところまで決まっていないときには、その会場では絶対にできないことを聞いて、自分たちが譲れないことが含まれていないかを確かめる逆算方式もアリ。また、演出や装飾の自由度は会場によって異なるので、スクリーンや音響設備、余興の小道具、装花やデコレーションアイテムなどを持ち込めるか、式の前に準備に使える時間はあるかなども要チェックです。
事件簿4【写真撮影のまさか】
撮影自由と思っていたら、こんなに制約があるなんて……
写真は自由に撮れるのが当たり前と思っていたら、会場によっては、チャペルなど撮影NGな場所がある、挙式で撮影できるのはフォトグラファーだけ、撮影の時間が限られるなど、意外な制約に驚いた先輩花嫁、実は多いんです。他に、季節や時間帯の違いで、ガーデンの緑や花々の状況、自然光の入り方が大きく変わるので、思い描いていた雰囲気と違う仕上がりになってしまったという、まさかな事件もありました。
こんな“まさか”な事件発生!
当日の挙式での写真が一切撮れなかった!まさかです!!今まで結婚式に呼ばれて撮れなかったことなんてなかったので、本当にショックでした。(アズーラゆりこさん)
ガーデンで写真撮影をしたら、背景に披露宴会場のグレーのカーテンが写り込んでさえない仕上がりに。事前にわかっていればカーテンを開けたりアングルを変えたりできたのに残念。(b-holicさん)
全員での集合写真を撮りたかったのに、屋外にスペースはなし。披露宴会場に集合してもらって撮るしかないと言われ、当日の時間と手間を考えて諦めました。(山本 碧さん)
会場見学ではここをチェック!
写真に残したいシーンやシチュエーションが具体的に決まっていれば、事前に伝えて可能かどうかをはっきりさせておきましょう。希望のロケーションは撮影可能な場所か、窓の外や背景に雰囲気を壊すようなものは写り込まないか、撮影の時間は十分確保されているか、大人数での集合写真を撮影できるスペースはあるか、なども確かめておくと安心です。
事件簿5【見積りのまさか】
準備が進むにつれ、希望が膨らんで項目がどんどん増えていく……
見学時の見積りには、必要最低限の項目&低グレードのものしか含まれていないことも。例えば、アルバムやDVD、演出など、含まれていない項目が多いのです。打ち合わせが進んでいくうちに「料理や装花のグレードを上げたい」「お色直しは2回に」「デザートビュッフェも」など、やりたいことが増えて大幅予算オーバーになる事件が発生。ドレスの持ち込み料やレンタル料が予想以上に高額だったという先輩花嫁の証言もあります。
こんな“まさか”な事件発生!
会場見学で試食した料理がすごくおいしくて大満足。このコースにしようと思っていたら、後々1人3万円の最高ランクのコースとわかって、諦めました。(あみみさん)
結婚式を映像として残すことに憧れていたけれど、動画は費用が高くて予算をオーバー。そのため、写真撮影だけにしました。(美人猫さん)
初回の見積りでは、花嫁が持つブーケは入っているけど、ブーケトス用は入っていないなど、含まれていない項目が多数。最終的に、見積料金は2倍に。(岩谷梨紗さん)
消費税とは別に、サービス料がかかる項目があるということを見学時に把握できませんでした。希望の内容ではサービス料がかかる項目が多くて、見積りがアップ。(tomoさん)
会場見学ではここをチェック!
見積りをもらったときに、まず、やりたいことはすべて含まれているかを確認。特に、料理や装花のランク、写真の内容で料金が大きく変わってくるので、希望を伝えて、しっかり反映してもらいましょう。うっかりしがちなのは、装飾や演出のオプション料金、衣裳やギフトの持ち込み料、また、利用できるプランや特典、サービスの有無。わからないことは細かなことでもどんどん聞くという姿勢でいれば、間違いなしです。
From 編集部
現場に必ず足を運んで、納得するまで確認を
事件簿から、あいまいなまま&思い込みこそがまさかの引き金であることがわかってきました。大切なのは、きちんと言葉にして伝え、質問すること。自分の目で見て、確かめること。そのためには、見学前の下調べ&情報収集と、ふたりで理想の結婚式について話し合う時間も必要です。会場見学のときに抜かりなくチェックして、理想の結婚式を叶えましょう。
文/福原敦子 イラスト/つぼゆり 構成/小堀そら(編集部)
※掲載されている情報は2020年6月時点のものです
※記事内のコメントは、2020年4月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー97人が回答したアンケートによるものです
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