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結婚式スタイル
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プランナーに聞く!最新の“テーマウエディング”は「ふたりを見つめ直す」がキーワード

結婚式にテーマを設けて、テーマに沿った演出や装飾を行う「テーマウエディング」。以前と比べて、最近「テーマウエディング」そのものが変わってきています。現場で活躍するプランナー2人に「これからのテーマウエディングとは?」という質問を投げ掛けてみたところ、新しいキーワードが見つかりました。

<教えてくれたプランナーは、この2人>
1

荒井さやかさん

Coco style WEDDING 代表
フリーランスウエディングプランナー

ウエディングプランナーとして、北海道札幌市内の結婚式場に4年半勤務し、2011年に独立。ホテル、専門式場、レストランの他、公園や学校、自宅などさまざまな場所でふたりらしい結婚式を叶えるフリーランスのプランナーとして活躍中。
http://www.ccsw.jp/

2

永野智恵美さん

CN WEDDING代表
フリーランスウエディングプランナー

福祉業界からホテルでのウエディングプランナーの実務経験を経て、現在はフリープランナーとして千葉県を中心に活動中。前職で学んだ経験を生かして、きめ細かなケアで新郎新婦の個性を引き出し、多くの人の「記憶」に残る結婚式をつくり上げている。プライベートでは、小学生男子2人のママ。

今、テーマウエディングが変化している!

現場で感じた最近の傾向とは?

会場全体をテーマカラーで統一し、装飾や演出でインパクトを出す・・・そんなイメージだった「テーマウエディング」が、今変化しています。その変化を現場で感じている2人に、最近の傾向を聞いてみました。

「大げさにしたくない、イベントっぽいことはあまりしたくない、と言われるカップルが増えてきています。例えば以前は、ユニークな内容や奇をてらったテーマの方が人気がありましたが、最近はシンプルに幸せを分かち合い、ゲストのみなさんとゆっくり過ごしたいというニーズが高まっているように感じています」(荒井さん)

「以前は趣味を軸にしたインパクトのある装飾こそ“テーマウエディング”というイメージでしたが、最近はふたりのバックグラウンドを軸にした内面的なテーマに変わってきました。自分たちらしく背伸びをしない結婚式を望む人が多いですね」(永野さん)

2人の感想から共通するのは、「素の自分たちらしさを追求する」カップルが増えているということ。結婚式という節目を機に、お互いの関係や方向性を見つめ直すことが、「テーマウエディング」のスタートラインとなっています。

「シンプルに」「結婚式っぽいことはしたくない」という声に応えて・・・

荒井さんの考える「これからのテーマウエディング」とは?

コメント1

「ふたりのライフスタイルにそっと溶け込む」とは、結婚前後のふたりのライフスタイルから、結婚式の一日の過ごし方を考えていくという方向性だと、荒井さんは話します。
「結婚式は、ふたりの新しい暮らしが始まる証しそのもの。その日だけの特別なものでつくり上げるよりも、式後に活用できるものを選べば、新生活がより豊かになり、アイテムや演出選びももっと楽しいものに。特別なものではなく、普段のふたりの関係や想いを見つめ直して結婚式のテーマにするのが、新たな流れです」(荒井さん)

そんな視点を形にした「テーマウエディング」の実例を、2組紹介してもらいました。

【Case1】テーマ:be ordinary

1

テーマの「be ordinary」は、「いつも通りで」という意味。ふたりでご飯を食べて、ふたりでお酒を楽しむ、「日々の暮らし」を大切にするふたりにとって、結婚式もまた特別なものではなく、そう「いつも通り」。

【ウエディングスタイル】
農園パークでのガーデン挙式&パーティ。食事はレストランで立食に。

【アイテム】
・リングピロー
式後もずっと家で使えるものを探して、富良野の『しばれガラス』に。時がたつごとに細かいヒビが増える器で、長く楽しめるのが◎。

・ドレス
できるだけゲストと長くいられるよう、お色直しはせず1着に。挙式とパーティでリボンの結び方を変えて、雰囲気をチェンジ。

【装飾】
緑豊かなガーデンに、シンボリックなシラカバのティピーを設置。その他はシンプルにして、一点豪華主義に。青空になじむ優しげな色のリボンを飾った。

【演出】
・挙式前にファミリータイム
家族への感謝は静かにしっかり届けたいというふたりの想いから、挙式前に家族だけの時間を設定。新郎新婦それぞれが親へ手紙を読んだ。

・青空の下、みんなでダンス
ゲストとわいわい過ごすのが、いつものふたりのスタイル。パーティでは、ゲスト全員でダンスを楽しむ時間をつくった。

亮太さん&あずささんカップル
(撮影/うさぎとカメラ)

【Case2】テーマ:ツナグ

2

婚姻届を出してから3年がたつふたり。結婚式をしようと思ったのは、「なかなか会えない人たちと楽しい時間を過ごしたい」「母に感謝を伝えたい」から。集まった人たちとの縁がこれからずっと続いていくことを願い、「ツナグ」をテーマに。

【ウエディングスタイル】
神社での神前式の後は、親族との会食と友人とのパーティを分けた二部制に。話したい人とゆったりしっかり話せる時間を設けた。

【アイテム】
・ロゴ
二部制に統一感を出すため、テーマのロゴを作成。招待状や家系図、鏡開きの升などいろいろな所に同じロゴを付けた。

・家系図
神前式から会食までの間に、両家のゲストに家系図を配布。2つの家族がつながったことが実感でき、会話が弾んだ。

・ゴールテープ
マラソンがふたりの共通の趣味。1部と2部のゲスト全員からゴールテープに寄せ書きをしてもらった。

【装飾】
マラソンウエアを着せたマネキンや賞状、メダルなどをウエルカムコーナーに設置。

【演出】
・当日まで楽しませるWEBツール
招待状よりも先にプロフィールブックをゲストに送付。専用のSNSアカウントを伝え、ふたりの結婚式までの準備の様子を配信していった。

・母の子育て完走レースを開催
両家の母がわが子とゴールテープまで走るというサプライズ演出を実施。その後、感謝のメダルを渡した。

健児さん&玲奈さんカップル
(撮影/イトワフォトグラフ)

「背伸びをしない」「同じ瞬間を過ごしたい」そんな想いを受け止めて・・・

永野さんの考える「これからのテーマウエディング」とは?

コメント2

生まれてから今までどんな出会いやドラマがあったのか「自分のヒストリー」を見つめ直すことが、テーマを見つけるカギだと永野さんは言います。
「2つの人生が交わってできたヒストリーの中に、ウエディングテーマが隠されています。それは人が驚くようなドラマチックなものではなく、形のないシンプルなもの。流行を丸ごと取り入れるのではなく、自分たちを知って”ふたりならでは”を表現すること自体が、今っぽい結婚式を創る秘訣です」(永野さん)

新たなキーワードを表現した「テーマウエディング」の実例を、2組紹介してもらいました。

【Case1】テーマ:キミの歩幅

3

同じ学校で学び、同じ職業に就き、いつも同じペースで長い年月を歩んできたふたり。時に立ち止まる彼女の歩みのペースに、彼がいつもそっと合わせる、そんな関係こそがふたりらしい。「キミの歩幅」は、ふたりの関係性から見つけたテーマ。

【ウエディングスタイル】
ガーデンでの人前式の後は、レストランでのカジュアルなパーティ。

【アイテム】
・靴
テーマに合わせて、ウエディングシューズを用意。あえて高級ブランドではなく、日常的に使うことができるものに。記念日にはこの靴を履いて過ごしてほしいと提案。

・結婚証明書
ウエディングテーマを記した結婚証明書。ふたりのことをヒアリングしたプランナーから贈られたコンセプトや想いが記されている。

【装飾】
装飾はオータムカラーで統一。ウエルカムコーナーには、紅葉の形をしたエスコートカードをタペストリーのように飾った。

【演出】
・お互いのプロフィールを紹介
お互いが生い立ちやこれまでの歩みをヒアリングして、相手のプロフィールをゲストに紹介した。パートナーの歩んできた歴史(歩幅)を知るための演出。

・ファーストダンス
歩幅を合わせるというテーマから、新郎新婦によるファーストダンスを披露。息の合ったステップに、会場は大盛り上がり。

Yさん&Mさんカップル
(撮影/目良 康博)

【Case2】テーマ:星降る夜に君に花束を

4

前向きな彼女と慎重派の彼。沈むとき、何も言わずそばにいてくれる相手の存在が互いの支えに。それはまるでいつも見守ってくれる星空のよう。日々変化する日常の中、変わらない絆を星空に例え、ふたりのテーマに。

【ウエディングスタイル】
仲間を集めた140名のビッグウエディング。チャペルでの人前式に続き、ホテルのバンケットでパーティ。

【アイテム】
・ブーケ&アクセサリー
星くずをちりばめたようなブーケやヘッドアクセサリーを選んで、テーマに揃えた。

・席札
星のかけらが降ってきたようなイメージで、天然石にゲストネームを記したものを席札に。

【装飾】
会場全体を星空のイメージに。高砂席やゲスト席の頭上に電飾を垂らし、星空を表現。テーブルの至る所にキャンドルを置き、照明を落とした。バンケットにゲストが入った瞬間、別世界に。

【演出】
・キャンドルリレー
アンバーな会場で、ゲスト140名全員が一つずつキャンドルを持ち、灯火をリレー。幻想的な雰囲気で会場全体が一体感に包まれた。

・花束をプレゼント
いつも背中を押してくれる新婦に、新郎から空に輝く星くずをイメージした花束のサプライズプレゼント。

Tさん&Kさんカップル
(撮影/小澤 彩聖)

From 編集部

自分たちを見つめ直して、ふたりらしいテーマを見つけよう

普段のふたりの好きなものや過ごし方、相手との関係性など形のないものを見つめ直して、「ふたりらしさ」を表現していくのが、これからの「テーマウエディング」と言えそう。「結婚式だから」といつもと違う自分たちになる必要はない。自然体のふたりの中から、自分たちらしいテーマを見つけて。

構成・文/稲垣幸子 D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2020年6月時点のものです

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