【結婚式の司会】選び方完全ガイド~会場手配・フリーetc.~
進行を担う司会者は結婚式の雰囲気づくりにも大きな力を発揮してくれます。だからこそ、どんな人が自分たちにふさわしいのか、しっかりと見極めて依頼をする必要があります。ここでは結婚式の司会者について徹底解説。先輩花嫁たちの経験も参考に、ぜひふたりの結婚パーティを盛り上げてくれる最適な司会者を選んでください!
【結婚式の司会】みんなは誰に頼んでいるの?
会場や会場提携の専門司会者が圧倒的に多い
結婚式の司会を誰に頼むか。大きくは以下の4つに分けられます。
・会場や会場提携の専門司会者に依頼する
・外部のフリーの専門司会者に依頼する
・友人や知人、親族に依頼する
・新郎新婦自らが行う
かつてはゲストとして招待する友人や知人、親族に依頼するというケースも少なくありませんでしたが、ここ20年くらいはプロの専門司会者に依頼する人がほとんどです。これは友人や知人、親族に負担を掛けたくないという気持ちの表れともいえます。
プロに頼む場合で多いのは会場や会場提携の司会者に依頼する方法で、9割近くがこのやり方で司会者を依頼しています。会場の中には、外部からのフリー司会者の持ち込みができない所や、司会者込みのプランを用意している所もあり、そうしたことが数字に反映されていると考えられます。
なお、司会者の費用は平均7万円。首都圏は比較的高く、北海道や東北などはリーズナブルな傾向があります。
結婚式の司会を【会場または会場提携】で手配する
メリット・デメリット
探す手間が省けるのが最大のメリット
【メリット】
多くの人が選択している会場や会場提携の司会者。その最大のメリットはやはり選ぶ手間が省けるということでしょう。複数人の司会者の中から選ぶケースもありますが、多くの会場ではプランナーがふたりにふさわしい司会者を選び、提案してくれます。
会場を通しての依頼となるため、打ち合わせの日時を会場がセッティングしてくれたり、披露宴の内容などの情報もプランナーが司会者へ共有してくれるなど、いちいち連絡する手間も省けます。
また、何か問題があった時には会場が責任を持って対応。司会者とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、結婚式当日に司会者に何らかのアクシデントがあった場合なども、会場依頼であれば会場が何らかの対処をしてくれるので安心です。
【デメリット】
会場側が司会者を選ぶケースが多く、大勢の中から自分たちの好みの人を選ぶことはしにくいようです。会場が間に入るので、費用が少し高めになる場合も。また、対面での打ち合わせは1回で、メールなどのやりとりも頻繁に行えない場合があります。
卒花’s Voice
どんな人を選んだらいいのかわからなかったので、プランナーさんに「明るい雰囲気にしてくれる司会者さん」をお願い。担当の司会者さんは私たちの希望を踏まえ、メリハリがきいた司会進行ぶりで、かしこまらずに楽しく明るい結婚式になりました。会場との連携もスムーズで、やりやすかったです。(たかこさん)
実は最初に紹介された人とは相性が合わず、別の人に替えてもらいました。新しく紹介された司会者さんは明るくはきはきとしたお人柄で、私たちの披露宴のイメージにぴったり。テーブルスピーチではゲストから上手に話を引き出してくれ、さすがプロと感心しました。(misonoさん)
サンプル動画を見て、表情や声が明るくていいなと思った方にお願いしました。打ち合わせではその会場の造りや良さを踏まえた上でのアドバイスをくれ、メールでのやりとりにも対応してもらえたので、安心して本番に臨めました。(まほさん)
【会場や会場提携の専門司会者】はこんなふたりにお勧め
・結婚式準備をかなりの部分、
会場とプランナーさんにお任せしている人
・準備の手間をできるだけ省きたい人
・司会者の費用は相場であれば構わないと考える人
結婚式の司会を【外部】で手配する
メリット・デメリット
自分たちに合う司会者を納得して選べるのが魅力
【メリット】
会場を通さずに外部のフリー司会者を選ぶメリットの一つは、たくさんの選択肢の中から自分の好みの人を選べるということでしょう。披露宴の雰囲気を大きく左右する司会者ですから、自分たちでイメージに合った司会者を厳選できるのは大きな魅力といえます。
また、じかに司会者とやりとりすることになるので、コミュニケーションも密に取れますし、料金がリーズナブルな人を選べば節約にもなります。
【デメリット】
ネットなどで結婚式司会者を検索すると、実に多くの人や事務所が見つかります。膨大な情報の中から、自分たちにふさわしい人を選ぶのはなかなか大変な作業といえるかもしれません。
また、会場によっては外部の司会者にお願いすると、持ち込み料が必要となるケースも。会場で依頼するよりもリーズナブルな料金で依頼できたとしても、持ち込み料を加算すると逆に費用が高くなってしまうことにもなりかねないので、注意が必要です。
卒花’s Voice
外部の方でしたが、その会場での司会の経験があったので、安心してお任せできました。年齢も近く、対面での打ち合わせも楽しくできました。当日は会場スタッフとの息もぴったりで、滞りなく進行してくれました。(小堤麻子さん)
私たちが披露宴を行った会場での司会経験が豊富な方にお願いしました。会場経由で依頼するよりも料金はリーズナブルでした。堅苦しくない、温かみのある司会をお願いしたところ、期待通りでした。細かなところまで打ち合わせしてもらえ、とても安心できました。(安西理紗さん)
【外部のフリー司会者】はこんなふたりにお勧め
・動画などで声や雰囲気を確認し、
納得して司会者を選びたい人
・料金を比較して選びたい人
・好みの司会者を選ぶためには手間をいとわない人
結婚式の司会を【友人や知人、親族】に依頼する
メリット・デメリット
ふたりをよく知る人なら親密な雰囲気が醸し出せる
【メリット】
友人や知人、親族に司会を依頼するメリットはやはり雰囲気でしょう。新郎新婦を知る人だからこそ醸し出せる親密な雰囲気はゲストにも伝わり、披露宴がアットホームなムードに包まれるはず。また、友人や知人、親族に司会を頼む場合の謝礼は3万円程度が一般的で、プロ司会者に頼むよりは費用もリーズナブルです。
【デメリット】
友人や知人、親族はプロではありませんので、言い間違いがあったり、進行がスムーズにいかない可能性があります。綿密な打ち合わせや準備も必要となり、ふたりにも負担がかかります。一方、司会を依頼された人にとっては大きな責任がのしかかり、負担を掛けてしまうことになります。
【友人や知人、親族の司会者】はこんなふたりにお勧め
・アットホームな雰囲気の結婚式にしたい人
・少人数ウエディングの人
・友人や知人に適任者がいる人
・費用をなるべく抑えたい人
【結婚式の司会】打ち合わせ内容は?
司会者との打ち合わせでは、自分たちの結婚式のコンセプト(ゲストに伝えたいこと、結婚式で大切にしたいことなど)をはじめ、どんな雰囲気にしたいのかを伝えます。反対に、自分たちがしたくないことなども併せて伝えておくと、よりわかりやすいでしょう。
以上を踏まえて、進行表を見ながら結婚式の流れや演出を確認します。具体的な進行や演出などが決まっていない場合は、司会者からアドバイスを受けることも可能なので、相談してみるといいでしょう。また、司会者が紹介することになる主賓をはじめ、スピーチや余興をする人の名前と肩書きについては、間違いがないように読み方をしっかり伝えます。
また、ふたりのプロフィールは司会者から紹介してもらうことになるので、ふたりの情報(それぞれの生年月日や出身地、家族構成、学生時代の思い出、ふたりのなれそめなど)も伝えます。こちらは司会者から事前にアンケート用紙を渡されることも多いようです。司会者はふたりの思いの代弁者ともいえるので、できるだけ詳しく伝えるのがお勧め。また、結婚式では触れて欲しくない情報があれば、それもしっかり確認するといいでしょう。
【結婚式の司会】もっと教えてQ&A
結婚式の司会者を選ぶときのさまざまな疑問について、プロの司会者として活躍する竹本志帆さんにお答えいただきました。
【結婚式の司会】に関する質問1
司会者を選ぶときは
何を重視すればいいの?
その司会者の声や雰囲気が好きかどうか。自分たちの結婚式の雰囲気に合っているかどうかが大切です。ですから、選ぶときには動画などでぜひ声や雰囲気を確認してみてください。その会場での経験を気にされる方もいらっしゃいますが、スタッフとの連携など現場の進め方はどの会場でもあまり変わらないので、プロの結婚式司会者であればその会場での経験はそれほど重要ではありません。
【結婚式の司会】に関する質問2
芸能人や局アナに司会をお願いできる?
芸能人やアナウンサーに司会をお願いしたい場合は、所属事務所に問い合わせればいいでしょう。料金と日程が合えば、引き受けてくれる可能性はあります。ただ、結婚式の司会に慣れていない人に頼む場合、進行に支障が出るなどアクシデントにつながる可能性もあり、その点はよく確認することをお勧めします。なお、テレビ局に勤めている社員アナウンサーの場合は、友人や知り合いなどでない限り、頼むのは難しいかもしれません。
【結婚式の司会】に関する質問3
依頼した司会者が合わないと感じたら?
会場や会場提携の司会者の場合は、まずは会場側に相談を。どこが合わないのか説明し、他の司会者に替えてもらえるかどうか確認しましょう。外部の司会者の場合は、所属事務所に連絡をしてみましょう。ただ、外部の司会者の場合は決定前に動画や音声を確認できる場合も多いので、不安な点は事前に問い合わせるなどし、じっくり検討したうえで選びたいものです。
【結婚式の司会】に関する質問4
司会者にお礼を渡した方がいいの?
いまは会場でもスタッフへの心付けはお断りしている所がほとんどだと思います。司会者についても、会場経由で頼んだ場合でも、外部の司会者でも、お心付けは一切不要です。
From 編集部
自分たちの結婚式の雰囲気に合った人を選ぼう
結婚式の司会者は披露宴の雰囲気を左右します。雰囲気に合わない司会者を選んでしまうと、それまでこだわって準備したことが水の泡……なんてことにもなりかねません。ですから、司会者は適当に選ぶのではなく、しっかりと人選するのがお勧め。会場に頼む場合も、自分たちの希望をしっかり伝え、適任者を推薦してもらうようにしましょう。
竹本志帆 ブライダル司会者
人気ゲストハウスや5つ星ホテルの専属司会者を経て独立。これまでに担当した新郎新婦は1300組以上。会場に属さない立場でありながら、指名のみで週末のスケジュールが埋まる人気MC。自身の経験をふんだんに盛り込んだブライダルMC養成講座や全国のフリーMCを対象としたセミナーの開催など、『選ばれる司会者』の育成にも力を注ぐ。
ココラブワークス
https://cocoloveworks.com
構成・文/粂 美奈子 イラスト/ユリコフ・カワヒロ D/ロンディーネ 監修/竹本志帆
※掲載されている情報は2020年5月時点のものです
※記事内のコメントは2021年3月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー107人が回答したアンケートによります
※記事内のデータは「ゼクシィトレンド調査2022(全国推計値)」によるものです
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