結婚式の「持ち込み料」とは?なぜかかる?アイテムごとの相場
結婚式の衣裳やギフト、皆さんはどうしますか?例えば「好みのドレスが会場以外のショップにしか置いていない」「ネットで見つけた引出物の方がお得かも!?」なんてこともありますよね。そんな場合、会場の許可があれば持ち込むことが可能なんです。そこで気になるのは「持ち込み料」。今回は現場をよく知るウエディングナビゲーター・清水 恩(めぐみ)さんのアドバイスの下、持ち込み料について詳しく解説します。
結婚式の衣裳やギフト、皆さんはどうしますか?例えば「好みのドレスが会場以外のショップにしか置いていない」「ネットで見つけた引出物の方がお得かも!?」なんてこともありますよね。そんな場合、会場の許可があれば持ち込むことが可能なんです。そこで気になるのは「持ち込み料」。今回は現場をよく知るウエディングナビゲーター・清水 恩(めぐみ)さんのアドバイスの下、持ち込み料について詳しく解説します。
清水 恩さん
ウエディングナビゲーター
専門式場やプロデュース会社でウエディングプロデュースの経験を積み、2004年より「プリーマ ウェディング」を主宰。フリーウエディングプランナーの先駆けとして活動を始め、プロの意見や知識を必要とする新郎新婦にフレキシブルな仕組みでサポートを提供し続けている。結婚式の専門家として、『All About』のオフィシャル・ガイドなどメディアでの執筆や監修も多数。
「持ち込み料」とは、会場以外のショップで購入・レンタルしたり、自作のアイテムを持ち込んだりする際に手数料として発生する費用のことで、持ち込みの可否や条件、料金などは会場によって異なります。
なお、持ち込み料や持ち込みの可否については、契約書や料金表に記載がないケースもあるので、後から「こんなはずじゃなかった!」と悔やまないためにも、検討したいアイテムがある場合は、必ず契約前に確認しておきましょう。(清水さん)
持ち込み料は、会場側の人件費と保管料だと考えましょう。例えば預かった衣裳はただ掛けておくだけではなく、しわが寄ったり汚れたりしないよう大切に保管する必要があります。ギフトは誰にどれを渡すのか、間違えないようにセッティングしなければなりませんし、上映用のムービーもきちんと再生できるかどうか事前のチェックが欠かせません。会場側にしてみれば、用意したアイテムが持ち込まれたものであったとしても、ベストな状態で管理する責任があるのです。
また、ほとんどの会場には衣裳・お花・美容・撮影など、それぞれに提携している業者があり、そこからは手数料が入ってくる仕組みになっています。ウエディングに必要なサービスの一部も提携業者から入る手数料で賄われますが、外部から持ち込むとその作業分がマイナスになってしまいます。新郎新婦に負担してもらう「持ち込み料」は、そこに充てていると考えてください。(清水さん)
持ち込みが可能なアイテムに関しては、会場側の手間などを考慮した上で「持ち込み料」が設定されているケースが多いようです。代表的なアイテム別に詳細を見てみましょう。
【持ち込み難易度★★】
■新婦衣裳の相場/1着3万~7万円
■新郎衣裳の相場/1着2万~3万円
持ち込まれたドレスはただハンガーにかけるだけでなく、汚れや破損がないかどうかチェックするなど細心の注意を払って管理します。デリケートな素材が使われているだけに取り扱いにも慎重を期さなくてはなりません。
白無垢や色打掛などの和装は、しわが寄らないよう広げて平らな状態で保管するのが一般的です。それなりのスペースが必要ということもあり、持ち込み料もハイグレードな和装になると1着10万円など、ドレスの相場より高めに設定されているケースがあります。
【持ち込み難易度★】
■費用は発生しないことが多い
ネックレスなどのアクセサリーは元々自分で手配する人が多く、持ち込み料を取らない会場がほとんど。グローブやベール、シューズなどの小物も同様です。ただし高価なものや持ち込み点数によっては費用が発生するケースも考えられるので、契約前に条件の確認もお忘れなく。
【持ち込み難易度★★】
■相場/1個3000~5000円
ブーケの持ち込みの可否については会場によって異なります。「当日持ち込むのになぜお金がかかるの?」と思う人がいるかもしれませんが、実はただ預かって終わりというわけではないのです。中にはお花の水あげが不十分で傷みやすくなっているケースもあり、そういう場合のケアは会場側が行います。式を迎えるまでの間、温度や湿度を適正に保つ必要があることも知っておきましょう。
【持ち込み難易度★★】
■相場/1個300~500円
外部から持ち込まれた引出物や引菓子については、会場スタッフが引出物袋に入れる作業が発生します。また、引出物の宅配サービスを利用する際には持ち込み料がかからないのが普通ですが、オンラインではなくカードタイプのものはセッティングの必要があるので費用が発生することが。迷ったら会場に確認しましょう。
【持ち込み難易度★】
■費用は発生しないことが多い
新郎新婦が直接ゲストに手渡すプチギフトは、持ち込み料がかからないケースがほとんどです。ただし引出物袋に入れたり卓上にあらかじめ置いておくなど、会場の作業が発生する場合には、まれに料金が発生することがあります。
【持ち込み難易度★★】
■持ち込み料は不要でも、別の費用が発生
オープニングで上映したりプロフィール紹介に使う演出用のムービーには、持ち込み料がかからないケースがほとんどですが、機材を動かすオペレーターの料金は別途必要です。また、ムービーにBGMを組み込む際には著作権(複製権)が発生し、申請料金が必要になるので気を付けて。
【持ち込み難易度★】
■費用は発生しないことが多い
DIYする人が多く、持ち込みの代表格でもあるペーパーアイテム。大半の会場では持ち込み料を取りませんが、全くノータッチというわけではない様子。席札を卓上に並べたり、プランナーが誤字をチェックしてくれたりする作業は、あくまでも会場側のサービスとして行っています。
ドレスショップや、ギフト・ペーパーアイテムなどを取り扱っている会社の中には、会場に支払う持ち込み料をふたりに代わって負担してくれるところがあります。せっかく外部でお得&素敵なアイテムを見つけても、持ち込み料がネックになってどうしようかと悩んでいる人は、ホームページなどで「費用負担サービス」を掲げている会社・ショップを探してみてはいかがでしょう。(清水さん)
□引菓子・プチギフト以外の飲食物
披露宴では、料理・飲物・ケーキなどその場で飲食するものは、食品衛生上の理由で原則持ち込みができません。食中毒が起こった際に原因が分からなくなるのを避けるためでもあります。例えば「家族が作ったお米を料理に使ってほしい」「生まれた年のワインを振る舞いたい」など、どうしても持ち込みにこだわりたい理由がある場合は事前に相談を。
夫が趣味で育てているオリーブを、デザート&おつまみビュッフェに取り入れたかったのですが、会場で手配した食材以外は使えないと言われて断念…。(佑香さん)
演出で、ぶどうジュースやチョコレートの食べ比べ・飲み比べをしたいと思っていましたが、衛生面の問題で持ち込みNGでした。(ちえさん)
□会場契約以外の“プロフェッショナル”
撮影スタッフ(フォトグラファーやビデオグラファー)、司会者、ヘアメイク、フローリストなどは、基本的に持ち込みNGという会場が大半です。結婚式は会場ごとのルールがあり、提携しているプロフェッショナルがチームを組んで進めますが、会場や流れをよく把握していない外部スタッフが入ると進行が妨げられたり、クオリティーが保てないことがあるからです。
どうしても「この人に!」と強い希望がある場合は、交渉次第で叶えられる場合があるのでまずはプランナーに相談しましょう。その際、持ち込む際の条件を確認し、信頼できる相手なのかどうかを見極めることも大切です。
ヘアメイクへのこだわりが強く、自分で探した方にお願いしたかったのですが、持ち込みの場合は客室でヘアメイクを行わなくてはいけませんでした。当日泊まる予定のスイートルームを前日も取る必要が出てきたため、費用の面で諦めることに。(ゆりかさん)
写真も動画も「自分の結婚式ではこの人に撮影を頼みたい」と心に決めていた人がいましたが、会場の規約で持ち込み禁止と言われてがっかり。動画についてはプロの撮影自体を断念しました。(ももさん)
まずは持ち込めるものと持ち込めないもの、持ち込む場合はいくらかかるのか?無料で持ち込めるアイテムは何なのか?という点を、契約前にしっかり確認しましょう。こちらから切り出さないと教えてもらえないこともあるので、具体的なアイテム名を出して尋ねるのがポイントです。
また、中には「基本は持ち込みNGだけど、こんな内容なら例外としてOK」というケースや、逆に「OKだと聞いていたのに細かい条件が付いていた」という場合もあります。どうしてもこだわりたいものがある人は、最初から諦めず、契約前に確認してみましょう。(清水さん)
ここからは卒花さんからの体験談をご紹介。持ち込みニーズが高かったアイテムと、「持ち込んで良かった!」と感じたアイテムを見てみましょう。
「費用がかかっても持ち込みたかった」という主なアイテムは、衣裳(32%)、ブーケ(29%)、引出物(17%)など。衣裳小物やペーパーアイテム、プチギフトについても4割近くが持ち込みを選択していました。
憧れブランドのウエディングドレスにひと目ぼれ!会場の提携外だったので持ち込み料がかかりましたが満足しています。ちなみにシューズの持ち込みは無料だったので、絶対履きたかったブランドのものを2足チョイスしました。(KASUMIさん)
結婚式後も記念に残しておけるよう造花のブーケを希望。会場で頼めるのは生花のみだったので、ドレスに合わせて造花ブーケを2個持ち込みました。(ちゃんさん)
引出物は外部手配の方がお得だったので。席に置いてもらうと持ち込み料が1個当たり500円かかりましたが、手渡しなら料金不要とのことだったので、プチギフトと一緒に渡しました。(めぐみさん)
ドレスは「好きな一着が外部ショップにあったから」という人と「持ち込み料を払ってもお得だったから」という人に二分されます。手作りアイテムや衣裳小物はコスト面で持ち込みのメリットを感じる人が多いようです。
母が作ったドレスを着るのが夢でした。プランナーさんに相談したところ、元々プレゼントで付いていた「25万円分のドレス代」からカバーしてもらえることに。思い入れのあるドレスで式に臨めて良かったです。(みなみさん)
プロフィールムービーとオープニングムービーを持ち込んで良かったです。自作する方がコストを抑えられ、オリジナリティーを出すことができました。ただし上映、機材延長料として2万円必要でした。(千晶さん)
生花の髪飾り、アクセサリー、グローブ、シューズなどの衣裳小物を持ち込みに。費用はかかりませんでした。自分で探した方がお得だった上、思い出を手元にずっと残しておけるのも嬉しいところ。(ちえさん)
「なぜ持ち込み料を払わなきゃいけないの?」と疑問に思った人も、理由を知れば納得!こだわりや節約など、さまざまな理由で持ち込みを検討する人は多いと思いますが、持ち込み料のことを正しく理解し、気持ちよく式当日を迎えてくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/moko.
※記事内のコメントは、2025年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー79人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2026年2月時点のものです