【卒花実例】ゲストの印象に残る 季節感のあるウエディング[秋冬編]
日本には四季があり、それぞれの季節にはイベントや行事があります。装飾やお花、料理、演出、季節はあらゆるものに取り入れることができるため、結婚式のテーマやさまざまなアイテムを検討する上でも、考慮したいポイントに。そこで今回は結婚式に“季節感”を上手に取り入れた卒花実例をご紹介。「春」「夏」編に続いて「秋」「冬」編をお届けします!
【秋】の結婚式実例
10月挙式 shihoさんの場合
最初から季節感を意識したわけではなく、パンパスグラスをメイン席の装飾に取り入れたことがきっかけとなって結果的に秋らしい雰囲気に。メイクやブーケ、演出まで、色のトーンを抑えることで、さらに季節感で統一できた。
【季節感を出すために工夫したポイント】
パンパスグラスを中心に、ブーケやブートニアにもドライフラワーを取り入れ、テーブルラウンドでも、ドライフラワーを使ったハーバリウム作りを。全て季節感にこだわったわけではなく、自分たちの好きなものを取り入れたが、色みを抑えることで秋らしさが演出できた。
【季節感を取り入れて良かったポイント】
季節感を意識することで、統一感のある印象的な結婚式に。パンパスグラスは、ふたりにとって大切な思い出のアイテムになり、今もふたりの新居を彩っているそう。
10月挙式 まーみんさんの場合
長く書店員をしているまーみんさんにとって、秋といえば「読書の秋」。結婚式のテーマは「本を愛する人」という意味のある『ビブリアの森』をテーマに、本を装飾や演出に取り入れた。また、見た目の秋らしさにも配慮して、バラの花を中心に細部まで秋の色合いで彩った。
【季節感を出すために工夫したポイント】
洋書の装飾だけでなく、漫画を使ったリングピローを愛息が運んだり、子どもゲストに向けて絵本コーナーを用意するなど、結婚式全体に「本」を取り入れて本好きのふたりらしい式に。また、洋書とも相性のいい、秋の花の赤いバラを装花やデザートのモチーフにし、紅茶染めをしてリメイクしたボレロを羽織るなど、全体に秋らしい色合いを取り入れたのもこだわり。
【季節感を取り入れて良かったポイントは?】
パッと見て「秋らしさ」が伝わるようにしたこともあり、ゲストにも外の季節と共に「秋の結婚式だったなー」と記憶に残ったのではないかとまーみんさん。また、旬の花や食材は比較的リーズナブルなため、予算面でも準備がしやすかったそう。
11月挙式 佐藤さんの場合
ふたりとも紅葉のシーズンが好きなこと、新郎の実家が『栗林(りつりん)のくり』という高松の銘菓を作っていたことから、お菓子の名前にちなみ紅葉の「栗林公園」で挙式。景色とも相性のいい特製の和菓子や、秋らしい色合いの装花を合わせて、「和の秋」を演出した。
【季節感を出すために工夫したポイント】
主役は栗など秋の味覚をたっぷり取り入れた新郎お手製の和菓子。披露宴前には抹茶と共におもてなしし、庭園の紅葉と共に秋を存分に味わってもらった。披露宴では一つ一つ箸で取り分けてゲストに振る舞う、日本古来の「婚菓の儀」も。竹と共にアレンジした紫の秋らしい装花アレンジに合わせてドレスもセレクト。
【季節感を取り入れて良かったポイント】
日本庭園の紅葉とこの地域、この季節ならではの味覚を振る舞ったことで、遠方ゲストにもとても喜んでもらえたそう。桜の季節も良かったが、紅葉は比較的長めなので、日取り的にも余裕を持って決められたのが良かった。
秋らしい季節感を取り入れるポイント
【“食の秋”でおもてなし】
秋は収穫の時期でもあり、食材も豊富だから、定番だけれど食で季節感を出すにはもってこい。ただ食材として取り入れるだけでなく、まーみんさんのように、バラの形など造形にこだわって、目でも楽しめるようにするとより印象的。
【秋らしい色彩は装花からメイクまで】
紅葉のシーズンでもある秋は、トレンドのドライフラワーやパンパスグラス、くすみカラーを取り入れた装飾ともマッチ。その色彩をメイクにも取り入れる人が多く、温かみのある表情を演出できる。
【冬】の結婚式実例
12月挙式 MOEさんの場合
もともと10月に挙式を予定していたが、台風で中止となり、苦渋の決断で12月に。時期を変更したことで、よりゲストに冬ならではの良さを感じて、楽しんでほしいという思いが強くなり、もともとのテーマである「アンティークウエディング」にクリスマスの要素をプラス。センスフルな季節感を存分に発揮した。
【季節感を出すために工夫したポイント】
クリスマスらしいゴールドをテーマカラーにし、中でもメイン席には造花をゴールドに染めた装飾とドライフラワーを施して、アンティーク風の独特の世界観を描き出した。また、ケーキのトッパーやギフトバッグ、ウエルカムミラーなどにはアイコニックなトナカイの角をマークし、おしゃれに季節感とテーマ性を際立たせた。
【季節感を取り入れて良かったポイント】
特に造花をゴールドに染めたアイデアは12月だからこそ湧いたアイデア。また、ゲストやSNSで好評だったドレスにニットを合わせたコーディネートも、このシーズンならではの発想。季節感は、珍しさや自分たちならではのスタイルを表現するのに大切な要素となったそう。
1月挙式 Nao(nao.wedding_)さんの場合
会場となったホテルの四季折々の魅力を感じさせる雰囲気が好きで、自分たちでも季節感を取り入れたいと思った。テーマ自体を「雪の中のナイトウエディング」とし、ライティングや映像にもこだわって幻想的な冬を表現。
【季節感を出すために工夫したポイント】
装花はグリーンなどは一切入れず、花もシンボルツリーも白一色に絞ったことで、冬を表現。さらに、木漏れ日、星空などライティングもシーンによって変えることで幻想的な雰囲気がアップ。スクリーンに映し出された「雪の花」をイメージしたロゴが、テーマ性をさらに印象付けた。
【季節感を取り入れて良かったポイント】
ウエディングテーマやカラーについて明確となり、装花やアイテムはもちろん、音響照明の打ち合わせまでとてもスムーズに進行。統一感のある空間に、ゲストからは「ゴージャス!」と絶賛されたそう。
冬らしい季節感を取り入れるポイント
【クリスマス感をMAXにアピール】
12月は街全体がクリスマスムードに包まれるシーズン。会場全体でもクリスマス装飾がされているので、自分たちの式にもクリスマスの要素をリンクさせた相乗効果を期待。この時期ならではのどこかワクワクしたムードを演出できる。
【おもてなしも装飾も温かさを全面に】
寒い時期だからこそ、温かい食事や飲物、装飾などがゲストにとっては、とても印象的に。MOEさんのようにニットを合わせるなど、目で温かみを演出するのもすてき。
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From 編集部
季節感を取り入れるメリットはたくさんある!
これまでの実例から、季節感を結婚式に取り入れることでさまざまなメリットがあることがわかりました。例えば、次の3つが挙げられます。
【1】その時季ならではの天候、空気、世の中の雰囲気にフィットしたおもてなしができるので、ゲストの快適につながる。
【2】ふたりならではのこだわりと結び付けることで、オリジナル感やテーマ性をしっかり表現できるから、準備がスムーズでゲストの印象に残りやすい。
【3】その時季ならではのアイテムを使うことで、必要なものを集めやすく、予算的にも比較的リーズナブルになる。
もし、結婚式のテーマに迷っているなら、ぜひ季節感という視点も取り入れてみてはいかがでしょう?
構成・文/小松七恵 D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2020年2月時点のものです
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