色打ち掛けの人気カラー別SNAP~相場や髪型も解説~
古風でかわいい色打ち掛けは、式当日でも前撮りでも「一度は着てみたい!」と思う花嫁さんが多いはず!ここでは、基礎知識から和装・色打掛に似合うヘア、おしゃれな先輩花嫁たちの実例まで、色打ち掛けの最新事情をたっぷりとご紹介。挙式、お色直し、前撮りと、シーンに合わせて映える色&柄を選んで♪
色打ち掛け(いろうちかけ)とは?
打ち掛けとは、掛け下と呼ばれる着物に帯を締め、その上から羽織る裾が長い着物のこと。オール「白」で統一した白無垢(しろむく)に対して、色が付いた鮮やかなものが「色打ち掛け」と呼ばれています。現在では、白無垢とほぼ同様に格式高い正礼装とされ、挙式でも人気。華やかな色や柄が写真映えすることから、前撮りや後撮りでもよく着られます。
また、お引きずり、本振り袖とも呼ばれる引き振り袖は、裾の長い着物に帯を締めて着るため、後ろ姿で帯が見えないのが色打ち掛けや白無垢、見えるのが引き振り袖となります。
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色打ち掛けの費用(相場)
色打ち掛けにかけた費用は平均すると28.8万円。最も多いのは30万~35万円未満で19.5%。次は20万~25万円未満が14.3%。以降は50万円以上が12.6%、25万~30万円未満が11.6%、10万~15万円未満が10.0%と続きます。
色打ち掛けってレンタル?購入?
ゼクシィ結婚トレンド調査2023によると、色打ち掛けを着た花嫁さんの約91%がレンタルで手配しており、購入している人はごくわずか。どこで手配したかは、挙式・披露宴を行った会場が提携している衣裳店が57.7%と最も多く、次いで会場内の衣裳室が33.8%、外部の衣裳店は6%となっています。ちなみに、インターネットを使ってレンタルや購入をする人はかなり少ないようです。
色打ち掛けの髪型&かぶり物
◆髪型
【日本髪】
文金高島田などのかつらをかぶる日本髪と呼ばれるスタイルは、どの和装にもマッチ。最近はかつらに代わって自分の髪で結い上げる“地毛結い”の新日本髪を希望する花嫁も増えています。
【洋髪】
和にこだわらず、ドレスと同様のヘアアレンジで着こなす人も多数。和装に洋髪を合わせる場合は、ある程度ヘアにボリュームを持たせた方が、全身のバランスがより美しく。
◆かぶり物
【角隠し】
かつら(日本髪)を包むように飾る帯状の白い布のこと。花嫁衣裳でしか身に着ける機会はないけれど、シーンや衣裳のタイプを問わずに着けられます。
【綿帽子】
一般的には白無垢にのみ着用でき、日本髪の中で最も格式が高いとされています。純白のほか、縁が赤いものや透け感のあるオーガンジー素材などもあります。
似合う「和装ヘア」を診断してみよう!
色打ち掛けの髪型実例
色打掛の素敵な髪型実例を少しだけご紹介!
【写真1枚目】
全体を少しゆるめに結うことで、日本髪の基本を押さえながら洗練された印象に。伝統を重んじつつ古典的すぎない日本髪が新鮮!
【写真2枚目】
後ろ姿に動きはあるけれど、トップのつるんとタイトヘアの印象が強く大人っぽい仕上がりに。王道のコチョウランも相性ばっちり。
【写真3枚目】
洋髪×ドライフラワーの組み合わせ。可愛らしくなりがちなところを、白とゴールドの色使いに絞ったことで甘すぎない印象に。
続いては、編集部が見つけた今一番おしゃれな色打ち掛けの着こなしを、人気のカラー別にご紹介。明るく華やかな暖色、甘さを抑えた寒色、大人花嫁に人気の優雅な黒やニュアンスカラー……。先輩花嫁さんのSNAPを参考に、自分にぴったりの着こなしを見つけてくださいね!
人気カラー別SNAP1[赤]
赤×色とりどりの花文様で王道の華やぎを
華やかさや存在感は抜群!種類も多く人気も高い王道のカラーといえば赤。顔映りが良く、幅広い年齢層の支持を集めています。あんなさんが前撮りに選んだのは赤地にあでやかな花々が咲き誇る色打ち掛け。裾に向かって赤から紫に移り行くグラデーションが、街中でのロケにもスタジオの白バックにも映えて印象的。
赤×日本古来の古典柄を今っぽくアレンジ
「色打ち掛けを着るなら赤!」と思っていたという田口恵実さんは、花々と鶴が舞う吉祥文様の赤打ち掛けをセレクト。ヘアはゆるめのシニヨンアップにし、髪飾りやブーケにドライフラワーを取り入れることで伝統美と今っぽさを巧みにミックス。また、伝統的な古典柄は、和の風情たっぷりの街中でロケフォトを楽しみたい花嫁にもぴったりです。
人気カラー別SNAP2[黄・ゴールド]
笑顔がよりキュートに見えるイエロー
明るく爽やかなイエローは、甘過ぎず程よくキュートに見せたい花嫁に人気。aiさんが選んだのは、はっきりしたレモンイエローに赤やピンクの花が咲く可憐な一着。ボタンなどの大ぶりの花文様と着物の色をリンクさせた髪飾りが目を引き、シンプルなスタジオでの写真映えもGood!
上品さとリュクス感を併せ持つゴールド
つややかなゴールドの地に手縫い総刺しゅうで四季の花々や松竹梅が施され、背中には大きなリボンを思わせる熨斗(のし)文様が。野口縁理佳さんがお色直しに選んだようなゴールドの色打ち掛けは、品良くゴージャスな着こなしを目指す花嫁におすすめです。高貴なコチョウランをたっぷりあしらったシニヨンヘアも、リュクス感の決め手に。
人気カラー別SNAP3[白地]
白地×パステルでスイート&モダンな花嫁に
白地に彩りを添えた華やかな打ち掛けが「白地打ち掛け」。ベースが白だと柄がくっきり映えると人気を呼んでいます。中でもyunyanさんのように、パステルトーンの洋花があしらわれた打ち掛けにピンクの花柄掛け下を合わせれば、今っぽくて可憐!レトロキュートなトーク帽やゴールドのバックティアラ、スモーキーなブーケで、今どきの和モダン花嫁が完成。
肌なじみが良いピンクがかったアイボリー
光の角度で色みが変化する、光沢のあるアイボリー地の打ち掛けは、しっとりとして落ち着きがあり肌なじみも抜群。中田真央さんが前撮りを行ったのは桜のシーズンだったので、桜などの小花があしらわれた文様もぴったりだったそう。SNSでひと目ぼれしたというしめ縄風ブーケも、着物の色みとマッチしていておしゃれ感がアップ。
人気カラー別SNAP4[水色・紺]
水色×オレンジのフォトジェニックな色遊び
パーソナルカラーがブルベ夏だったこともあり、淡い水色がしっくり来たとMAIさん。水色の地に、丸みのあるオレンジや黄色の花文様をあしらった一着は、あえて反対色を使うことで洗練された雰囲気に。清らかで涼しげな青系の打ち掛けは、甘さを抑えられるのはもちろん、和婚でサムシングブルーを取り入れたい花嫁にも◎
シンプルな柄が映えるシックな紺色
つややかで深みのある紺色は、青より格好良く、黒より柔らかく見えると人気が上がっています。NATSUKIさんがお色直しに選んだ色打ち掛けは、白いボタンの花がシックな紺地に引き立ち、山吹色のふきも絶妙なアクセントに。コットンフラワーのブーケをさりげなく持ち、ショートヘアで着こなすことで、一段と自分らしい装いが完成。
人気カラー別SNAP5[緑]
人とかぶりたくない花嫁に人気のグリーン
すがすがしくてフレッシュ!珍しさもあるグリーンの打ち掛けは、気取らず飾り過ぎず、自分らしさを表現したい花嫁さんたちの間で注目の的に。なのまるさんは、深さの中に鮮やかさも感じられる緑に大ぶりで丸みのある花々をあしらった一着をチョイス。パーソナルカラーがイエベ秋で緑が映えやすく、人とかぶりにくいところも気に入ったそう。
人気カラー別SNAP6[黒]
黒地と金のコントラストがエレガント
圧巻の存在感で魅了できるきりっとした黒打ち掛けは、大人花嫁にも人気。白鶴が飛び交い、黒・白・金のコントラストが絶妙な一着でお色直しをした森 愛実さんは、ヘアにも純白のコチョウランをオン。袴に光沢感のある優雅な黒紋服で決めた彼とのコーディネートもばっちり!
人気カラー別SNAP7[ピンク・紫]
スイートなピンクで柔らかくフェミニンに
刺しゅうで施した花々の立体感が際立つピンクの打ち掛けと、着物から抜け出たような花の髪飾りや愛らしいボールブーケが好バランスな@love_wawachanさん。かわいさ満点で好感度も高いピンクはスイート派の大本命。まとうだけで、ハッピーオーラ全開の大和なでしこに♪
繊細さと透明感をアピールできる薄紫色
紫の中でも、少女のようなはかなさと大人のフェミニンさが同居する表情豊かな薄紫=ラベンダー色は、カラードレスはもちろん、和装でも人気上昇中。ラベンダーから白へのグラデーションが美しいR.Mさんの打ち掛けは、抜け感のある柄の配置もおしゃれ。絶妙な色合いから放たれる繊細な美しさにうっとり。
人気カラー別SNAP8[ニュアンスカラー]
2023年の注目株!落ち着きのあるグレーッシュカラー
2023年はカラードレスで人気のグレーッシュなニュアンスが、色打ち掛けでもブームになる予感!ドレスと同様に、都会的でこなれ見えすると注目を集めています。光の当たり具合で表情が変わるニュアンスたっぷりの打ち掛けを、ゆるふわの玉ねぎヘアで大人かわいく着こなした瑛理さん。打ち掛けの色を拾った和洋ミックスのヘアアクセも今っぽさのポイントに。
柿色やうぐいす色が優美なベージュカラーと好相性
中辻香帆さんがお色直しに選んだのは、ベージュの地に暖色の花や草木をちりばめたアースカラーの色打ち掛け。和の風情をかき立てる柿色やうぐいす色が差し色となり、大人の柔らかさを演出。着物とトーンを揃えたドライフラワーの髪飾りやブーケも、洗練度アップに一役。
人気カラー別SNAP9[ミックスカラー]
見たことない!が叶う色彩感あふれる総柄
地色と色鮮やかな文様が美しく融合した写真映えする総柄=ミックスカラーは、前撮りやフォトウエディングでの人気を受けて大躍進!ロケフォトでもシンプルなスタジオでも華やかに決まるので、2023年も目が離せません。木村 瞳さんは、色とりどりの花が唐織で施された絢爛(けんらん)豪華な色打ち掛けにひと目ぼれ。一生に一度しか着ることができない色打ち掛けだからこそ、上質なものを選んだそう。
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From 編集部
色や柄、コーデにもこだわればもっと写真映え♪
はんなりかわいく華やかな色打ち掛けが着られるのは、花嫁の特権!ドレス以上に着慣れないだけに「顔に映える色や柄は?」「写真映えするヘアや小物は?」など、実際に試着をしてコーディネートも楽しみながら、自分にぴったりの着こなしを見つけてくださいね。
構成・文/大平美和 イラスト/naco D/ロンディーネ
※記事内のデータは、「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」(全国推計値)によるものです
※掲載されている情報は2023年1月時点のものです
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