【親と一緒に会場見学】親が見るとこ&私が見るとこ完璧チェックリスト
ゼクシィのアンケートによると、親を伴って会場を見学した人の割合は2割足らず。まだまだ少数派ですが、体験者からは「一緒に行って良かった」との声が多く寄せられました。ふたりが気付かないところに目を向けたり、会場に対して言い出しにくいことや聞きづらいことをズバッと切り出してくれたりと、親の存在が頼もしいことは間違いないようです。今回はふたりと親の視点の違いを、チェックリスト形式で見てみましょう。
挙式会場・披露宴会場・アクセスで見るべきこと
好みや雰囲気に目がいきがちな会場だけど、親から見ると「大切なゲストを招待するにふさわしい格式が備わっているか」という点が気になるもの。例えばふたりが思い描いたイメージ通りかどうかを確認するかたわらで、親は内装や調度品を吟味するという具合に、異なる視点で臨めば全方向からチェック完了! 会場までのアクセスも、若いふたりと年配ゲストの気持ちが分かる親とでは、きっと感じるポイントが違うはず。
◆ふたりはここをチェック
□最寄り駅から会場までの道のりや立地は希望通り?
□建物の外観や造りは写真で見た通り? イメージに合っている?
□チャペルや神殿などの挙式会場は、希望するイメージに近い?
□チャペルや神殿などの挙式会場は、ゲスト全員着席して収容できそう?
□披露宴会場の雰囲気は、希望するイメージに近い?
□披露宴会場への入退場はどこから行う?
花嫁voice
親戚を多く招待する予定だったので、見学がてら、みんなが来やすい方法や会場までのアクセスなども一緒に相談できて良かったと思います。(村上祐子さん)
私たちと比べると結婚式への出席回数が断然多いので、今までゲストとして参加してみて良かった点などを聞きながら、一緒に会場見学を行いました。(川野千尋さん)
◆親の目でここをチェック
□駅から会場まで徒歩で歩いてみた感想は? 疲れたり迷ったりしない?
□会場があるのはどんなエリア? 気にかかる場所などはない?
□建物の外観や造り・雰囲気に品格が感じられる?
□披露宴会場の雰囲気や調度品に品格が感じられる?
□披露宴会場の窓から望む景色はどう?
□披露宴会場の規模や広さはゲスト数に見合っている?
親voice
大事なのはお祝いに駆け付けてくださる方に喜んでいただける会場であるかどうか。「華美過ぎずカジュアル過ぎず」が親としての希望でした。(神奈川県/56歳女性)
遠くの親戚も出席する予定。会場近くのホテルを早めに確保するため、まずは交通の便をしっかりチェックしました。(三重県/57歳女性)
今どきの会場事情を知ってもらうチャンス
例えばゲストハウスやレストランなど、親の時代にはあまり一般的でなかったタイプの会場にも積極的に誘ってみて。「遠方ゲストがいるから絶対ホテル」「昔ながらの○○式場なら間違いなし」など固定観念を持つ親もいるので、まずはさまざまな会場があることを知ってもらい、そこでどんなおもてなしや演出ができるのかを伝えよう。見学へ行く前に画像などを見せてレクチャーし、イメージしておいてもらうとスムーズ。
アイテムや演出について確認すべきこと
試食付きのブライダルフェアでは、気になる婚礼料理を実際に味わいながら確認できる絶好の機会。おもてなしの要になるアイテムなので、親の意見もぜひ取り入れて。他にも装花や衣裳、引出物なども一緒にチェックしておくと安心。演出はトレンドも大事だけど、親世代にとってはなじみがなく、やや抵抗感があるものも中にはあるかも。率直な意見を聞いてみよう。
◆ふたりはここをチェック
□会場や提携ショップのドレスは、好みのラインアップがそろっている?
□料理の味やボリュームは? 友人たちに満足してもらえそう?
□ドリンクの品ぞろえは充実している? ゲストに喜ばれそう?
□飲めない人のために、おしゃれなノンアルコールドリンクを用意してもらえる?
□ウエディングケーキはどんなものが選べる? フルオーダーも可能?
□会場で用意しているペーパーアイテムはどんな感じ?
□会場装花はどんな感じ? トレンドを取り入れた好みのアレンジ?
□写真やアルバムはどんな仕上がり? サンプルは見せてもらえる?
□挙式・披露宴で、今人気のトレンド演出にはどのようなものがある?
花嫁voice
試食会には両家の親と参加。料理の味やコース内容を確かめてもらい、率直な感想を聞くことができたので、幅広い年代のゲストに喜ばれる料理を選ぶことができました。(asaさん)
ブライダルフェアには彼の親と一緒に参加しました。親の目線で料理のボリュームや引出物をチェックしてもらい、みんなが納得できるものをチョイス!(なつみさん)
◆親の目でここをチェック
□ドレスや和装の品ぞろえ・クオリティーは、親から見て納得できるレベル?
□親族衣裳(モーニングや留め袖)の品ぞろえや金額は納得できるレベル?
□料理のメニューや食材は、幅広い層のゲストに受け入れてもらえそう?
□料理や飲物は料金と見合う内容のもの?
□料理や飲物をサーブしてくれるスタッフの対応はどう?
□どんな引出物や引菓子がそろっている? 親世代から見て満足いくレベル?
□招待状のデザインやクオリティーは? 品格が感じられるもの?
□会場装花はどんな感じ? 予算内でどこまで豪華にアレンジしてもらえる?
□最近の演出はどんなものが人気? 親世代のゲストにも受け入れてもらえる?
親voice
料理は写真だけではなく試食して選べたので安心でした。さらに価格とのバランスが取れているか、包んでいただくご祝儀に見合ったものであるかどうかという点も大切です。(静岡県/67歳男性)
娘の衣裳だけでなく親の衣裳も気になるところ。どのようなものがいくらくらいするのか、会場で借りたい親戚もいると思ったので、見学時に確認しました。(鳥取県/65歳女性)
設備や施設について見るべきこと
建物全体の雰囲気や、挙式・披露宴会場にばかり目がいきがちだけど、実はゲストの居心地の良さに直結するのが設備や施設の充実度。さまざまな年代が必要としていることがよく分かる親の力を借りて、隅々までチェック!
◆ふたりはここをチェック
□エントランスの雰囲気はどう? 特別感や非日常感が味わえそう?
□ガーデンやプールなど、絵になる撮影スポットはある?
□トイレの場所はどこ? 個室の数やメイクブースはどんな感じ?
□ブライズルームの雰囲気や広さはどんな感じ?
□ウエルカムスペースはどこ? 自由に飾り付けできる?
□ウエイティングルームの雰囲気や広さはどんな感じ?
花嫁voice
親世代の目線でバリアフリー設備や料理などを見てくれました。自分では気付けなかった部分のアドバイスがもらえて良かったです。(川野千尋さん)
◆親の目でここをチェック
□ロビーの雰囲気や調度品に品格が感じられる?
□エントランスやトイレなど、ゲストが使う場所のバリアフリー設備は整っている?
□エレベーターはある? 高齢者が館内をスムーズに移動できる?
□親族控室の広さは十分? 両家で部屋やスペースを分けられる?
□荷物を預けるクロークやロッカーはどこにある? 数は十分?
□更衣室はどこにある? 広さは十分?
□授乳室はある? ない場合、代わりに使える場所はある?
親voice
清潔で広いトイレは必須。このような目立たない場所にこそ、会場の姿勢が表れると思っています。(静岡県/60歳男性)
親戚に車椅子で出席してくれる方がいるため、バリアフリー設備をしっかり確認しました。若い人はなかなか気付かないと思うけど、親世代にとってはかなり気になるところです。(三重県/57歳女性)
プランや費用など、その場で相談すべきこと
会場を一通り見学したらプランナーさんを交えて具体的な相談を。特に見学を初めて間もない頃は、何を聞けばいいのかすら分からないことが。そんなときの強い味方が親! あるときは盾となり、あるときは切り込み隊長となってふたりを全面サポートしてくれるはず。
◆ふたりはここをチェック
□希望する季節や日時に空きはある?
□ふたりの希望にぴったりのプランはある?
□ふたりの希望に応じた見積りを出してもらえる?
□衣裳やギフト、手作りアイテムの持ち込みはできる? 料金は?
□プランナーさんの印象は? 安心してお任せできそう?
□プランナーさんが途中で交代する可能性はある?
□当日までの打ち合わせスケジュールはどんな感じ?
□忙しい場合、メールや電話での打ち合わせは可能?
花嫁voice
打ち合わせをしながら、招待する親族の顔触れや人数の目安など、親に聞かないと分からないことをその場で確認できて良かった。(asaさん)
ふたりだけだと素敵な装飾に目がいったり、会場側の提案をそのまま受け止めてしまいがちですが、親が一緒だと予算を考えながらアドバイスしてくれるので、しっかりセーブできました。(川野千尋さん)
◆親の目でここをチェック
□結婚式は1日何組まで対応可能? 希望日にすでに入っている予約はある?
□ふたりが希望する日の「お日柄」は?
□仮予約の仕組みやキャンセルポリシーは?
□見積りは適正? 分かりづらい項目や金額はない?
□セールストークに違和感はない? ふたりに決断を急がせていない?
□プランナーさんは信頼できる? ふたりとの相性は良さそう?
□会場スタッフ全体の印象は? ゲストをお任せできそう?
親voice
見積りを見るのは私の役目。不要なものが含まれていないか、逆に必要なものが抜けていないか、じっくりチェックしました。(東京都/52歳女性)
プランに含まれているものを確認しました。ふたりよりも抜け漏れなく見られると思ったので。また、こちらの要望に応じた見積りをきちんと出してくれる会場だと安心できます。(大阪府/60歳女性)
見学前に「用意できる結婚資金」を親と共有!
見学時に見積りを出してもらう場合は、そこが親への初めての相談の場にならないよう、前もって「式までに用意できる金額」を親と共有しておくことが大切。現在のふたりの貯蓄額や式までにどのくらい貯められそうか、援助はいくら受けられるのかなど、事前に確認しておくことで建設的な相談ができそう。
最後に……「会場見学に親を誘うこと」自体が親孝行!
「ふたりの結婚式だからふたりで決めなさい」と口では言っていても、誘ってもらえるとやっぱり嬉しいのが親心。実際に親たちからは「娘と一緒にドレスを選ぶのが楽しかった」「娘の幸せそうな姿を会場探しの段階から共有できて良かった」という声が続々。見学が大きな目的ではあるけれど、それ以上に「誘ってみる」ということ自体が、すでに立派な親孝行なんですね。
From 編集部
気になるポイントを、手分けして見ると効率的!
ふたりと親が気になるポイントには、微妙な差があることを分かっていただけましたか? 両方の目線でチェックすることで、あらゆる顔触れのゲストに満足してもらえる会場選びができそうです。また親世代にはあまりなじみのないブライダルフェアに参加する際には、どんなイベントで通常の会場見学とはどこが違うのかを事前にレクチャーしておくと、親も心構えができてスムーズです。
構成・文/南 慈子 イラスト/田中麻里子
※掲載されている情報は2019年12月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2019年11月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー85人が回答したアンケートおよび、過去2年間に結婚式を行った娘を持つ親103人が回答したマクロミル調査によるものです
「ブライダルフェア予約のマナー」
予約したフェアは無断でキャンセルしないようにしましょう。都合がつかなくなった場合は、ネットや電話で必ず連絡を入れましょう
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