“今好き&長く愛せる” どっちも叶える「婚約指輪の選び方」
彼からの愛の証しとして贈られる婚約指輪。高価なものだし、ずっと長く愛用したいと誰しも考えるはず。ただ、実際はなかなかうまくはいかないようで……。そこで30年後も愛せる婚約指輪を手に入れるためには、どのような視点で選んだらよいのか、母世代の意見も参考に考えてみました。お勧めのリングカタログもあるので、どうぞご参考に!
年を重ねると婚約指輪が似合わなくなる!?
さまざまなショップを回り、いくつも試着して選んだお気に入りの婚約指輪。おばあちゃんになるまでずっと愛用するぞ!と思っている人は多いことでしょう。ですが、50~60代の女性に聞いたところ、婚約指輪を日常的に愛用しているという人は実はほんのわずか。全く身に着けていないという人は約6割にも上ります。
年を重ねるとなぜ婚約指輪を身に着けなくなってしまうのか、その理由は大きく2つあります。1つは指輪のデザインに関係があります。若いときと30年後では好みが変わったり、当時のデザインが古くさく見えたりして、身に着けなくなるというケース。
もう一つは肉体に関係があります。若いときと比べると年を重ねた手は張りがなくなったり、肉がついたりします。そうした手には若いときに似合っていた華奢なリングが似合わないような感じがして、次第に身に着けなくなってしまうのです。
母世代が婚約指輪を着けない理由
30年以上前にもらった婚約指輪。デザインが古くさくなってしまい、今のファッションに合わなくなってしまったので、身に着けられなくなりました。(さくらんぼさん・58歳)
婚約指輪は普段使いするには向いていないので、身に着けていません。特別なときには他の気に入った指輪をしています。(ぽぽさん・60歳)
いまの私にはデザインが可愛過ぎてしまい、さすがに着けられない。子どもに譲りました。(ピーノさん・57歳)
30年後も愛用できる婚約指輪ってどんなもの?
では、30年後も愛用できる婚約指輪を選ぶためにはどうしたらいいのでしょう? デザインについては、古くさくなるのを避けるために流行に左右されにくいシンプルなデザインや、いつの時代にも愛される定番デザインを選ぶのがお勧めです。
また、年齢を重ねた手にも似合うリングということを考えると、華奢過ぎずにある程度のボリュームがあるものがお勧めでしょう。
ただ、“30年後”をあまりにも意識し過ぎて、なんだかピンとこないリングを選ぶのも、もったいないハナシ。今の好みも大切に、30年後も愛用できる婚約指輪を手に入れたいものです。
母世代が勧める婚約指輪って?
質が高く、はやり廃りのないデザインが、ずっと長く身に着けられると思います。(のんさん・51歳)
普段から身に着けられるデザインを選んだほうがいいかも。特別な時に着けられると思っていましたが、特別な時って実はそれほどないのよね。(はなさん・54歳)
シンプルなものが長く使えるんじゃないかな。その方がリメイクもしやすいと思うし。(キャストさん・58歳)
次に、“いま好き”と“30年後も愛用”、どっちも叶える婚約指輪選びのコツを「シンプルなソリティアリング」「メレダイヤモンド付きのリング」「エタニティリング」のタイプ別にお教えします。
30年後も愛用できる【ソリティアリング】とは?
ソリティアリングを選ぶ際のヒント
ダイヤモンドが1粒だけあしらわれたソリティアリングは婚約指輪の定番。シンプルなデザインで、30年後も現役で活躍している可能性は大! 日常的に身に着けたいと考えるのなら、爪が低かったり、地金でダイヤモンドをぐるりとくるんで留めるベゼルセッティングがお勧めです。
また、年を重ねた手との相性を考えると、アームの幅は華奢過ぎるものは避けた方が無難といえますが、重ね着けでボリュームをプラスすればカバーできます。細幅のリングを選ぶのなら、重ね着けしやすいストレートラインにするのも一つの方法といえそう。また、ウエーブやV字は手指をほっそりと見せてくれる効果もあるので、年を重ねた手にも似合うはず。
【お勧めソリティアリング1】美しさが色あせない均整のとれたデザイン
均整の取れたどこから見ても美しいソリティアリング。正面から見たフォルムはシンプルだけれど、サイドから見るとメレダイヤモンドがさりげなく顔をのぞかせ、ひそやかに愛らしさを添えてくれます。このメレダイヤモンドは、センターダイヤモンドをより輝かせ、存在感をアップさせるのにも一役買っています。爪も低めで、日常使いにも差し支えありません。
22万1100円~*(Pt950、ダイヤモンド0.20ct~)<マチルダ>/ラザール ダイヤモンド ブティック
【お勧めソリティアリング2】女性らしいフォルムとラインで幅広い年代に
インフィニティー(無限大)マークをイメージしたアームは緩やかなカーブを描き、身に着けると手指をほっそりと美しく見せてくれる効果が。ふっくらと柔らかいフォルムも女性らしさを添えています。サイドから見ると2本のアームの台座が交差し、1つの石座になっています。これはふたりの出会いを祝福し、新しい人生が始まることを表現したもの。石座も高過ぎず、日常使いにも適しています。
25万3000円(Pt950、ダイヤモンド0.2ct)<2020 Year Model>/4℃ BRIDAL
30年後も愛用できる【メレダイヤモンド付きリング】とは?
メレダイヤモンド付きリングを選ぶ際のヒント
メレダイヤモンド付きの婚約指輪はメレダイヤモンドのあしらい方によってさまざまに雰囲気が変わります。はやり廃りもあるので、あまり個性的なものよりは、シンプルな定番デザインを選ぶのがお勧めです。例えば、センターダイヤモンドの両サイドにメレダイヤモンドを1~数粒あしらったデザインは、定番と言えるでしょう。
愛らしいデザインのものもありますが、ハートのモチーフやピンクダイヤモンドなどが目立つようにあしらわれていると、年齢を重ねたときに似合わなくなる可能性も。そのようなモチーフがあしらわれている指輪を選ぶときには、全体の雰囲気がすっきりとしていて少し大人っぽいものを選ぶようにするといいでしょう。
【お勧めメレダイヤ付きリング1】手指を美しく見せるエレガントな佇まい
センターダイヤモンドの両サイドに2粒ずつメレダイヤモンドを配し、エレガントな印象。ダイヤモンドが寄り添っているように見えるデザインは、ふたりで常に影響を与えながら、輝く人生を送ってほしいとの願いがこめられています。シャープなV字ラインは手指を長くほっそりと見せる効果があり、年齢を重ねてからも美しく身に着けられるはず。
26万7300円~*(Pt950、ダイヤモンド0.2ct~)/I-PRIMO(アイプリモ)
【お勧めメレダイヤ付きリング2】着ける人を輝かせてくれる華やかリング
アームに整然と並べられたメレダイヤモンドが華やかな雰囲気。程よいボリューム感もあり、幅広い年代に好まれる定番デザインといえるでしょう。純度を99%にまで高めた高品質のプラチナを使用し、透明感のある白い輝きも魅力です。センターダイヤモンドとメレダイヤモンドがしっかり留められていて引っ掛かりにくいので、日常的にも活躍するはず。
34万1000円(4℃ピュアプラチナ、ダイヤモンド0.2ct)/4℃ BRIDAL
30年後も愛用できる【エタニティリング】とは?
エタニティリングを選ぶ際のヒント
ダイヤモンドをアームに整然と並べたエタニティリングは、婚約指輪としても結婚指輪としても利用できるオールマイティなリング。婚約指輪としては、ダイヤモンドの存在感が際立つ爪留めタイプがお勧めです。華やかなエタニティリングはボリューム感もあり、年を重ねた手にもお似合いでしょう。
エタニティリングは重ね着けもしやすいので、ボリュームが少なめのタイプでもさまざまにアレンジして楽しむことができるはず。なお、エタニティリングにはダイヤモンドを全周にあしらうフルエタニティと半周あしらうハーフエタニティがありますが、日常的な使いやすさとサイズ直しのしやすさなどを考えるとハーフエタニティがお勧めです。
【お勧めエタニティリング1】愛らしさを内に秘めたハーフエタニティ
連なるダイヤモンドがアームで燦然(さんぜん)と輝くハーフエタニティ。爪留めなのでダイヤモンドの存在感があるのが魅力です。リングの内側を見ると、寄り添う2つのハートのモチーフが。愛らしいモチーフがふたりだけに分かる秘密の場所にあしらわれているのがなんともロマンチック。モチーフが隠れているので、年を重ねても違和感なく身に着けられます。
30万2500円(Pt950、ダイヤモンド0.64ct)/I-PRIMO(アイプリモ)
【お勧めエタニティリング2】不変の美しさを誇る贅沢でゴージャスなリング
高品質のダイヤモンドをふんだんにあしらい、なんともゴージャスな雰囲気。アームがクロス状に伸びてダイヤモンドを留める爪になっているという個性的なデザインで、サイドビューも美しい。ダイヤモンド一つ一つは爪でしっかり留まっているので、日常的に身に着ける場合も安心です。婚約指輪とともに年を重ねていく楽しみを十分に味わえる贅沢なハーフエタニティリングです。
63万8000円(Pt950、ダイヤモンド1.0ct)<トレリス>/ラザール ダイヤモンド ブティック
将来のサイズ直しも視野に入れて
50~60代の女性が婚約指輪を身に着けていない理由として上げられていたものの中には、「太ってサイズが合わなくなった」「関節が太くなって入らなくなった」というものも散見されました。
サイズが合わない問題は、サイズ直しで解決できます。サイズ直しは購入店で行うのがお勧め。ですから、購入する際はアフターサービスについて、内容や料金、適用期間などしっかり確認しましょう。
なお、アームに切れ目なくダイヤモンドがあしらわれていたり、装飾が施されているリングは、サイズ直しができない場合もあります。指輪を選ぶ際には、将来的なサイズ直しが可能かどうかも聞いておくといいでしょう。
From 編集部
今の“好き”という気持ちを大切に選んで
婚約指輪をずっと長く愛用するためには、選ぶときにそのための視点が必要。とはいえ、今の気持ちは大切にしたいもの。好き!と思える指輪の中から、長く愛用できる要素があるかどうか見極めるといいでしょう。
Shop list
I-PRIMO(アイプリモ) 銀座本店
TEL:03-3569-3560
4℃ BRIDAL
TEL:03-5719-3266
ラザール ダイヤモンド ブティック
無料TEL:0120-776-317
取材・文/粂 美奈子 イラスト/寺澤ゆりえ デザイン/ロンディーネ
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格(税込)は2019年12月時点のものです
※文中の略語は以下の意味です。Pt=プラチナ
※ダイヤモンドのカラット数(0.00ct)はセンターストーンの大きさを表したものです(エタニティリングは総カラット数となります)
※リングの価格はダイヤモンドの大きさ、指輪のサイズ、地金の相場によって変動することがあります。また、*印の価格は、ダイヤモンドのカラット数が異なる場合の参考価格です
※記事中のデータとコメントは2019年10月に50~60代の女性(30年以上前に婚約指輪をもらっている)104人を対象に行ったマクロミルのアンケートによるものです
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