ふたりの新居、住むならどっち?【新築 vs 中古編】
ふたりの新居を探すとき、迷うポイントはたくさんあるけれど、その一つが「新築か中古か」という選択肢。「やっぱり新婚なら新しい方がいい!」「安くて物件数が豊富な中古がいい!」などさまざまな意見があるけれど、実際はどうなの? 新築・中古それぞれを選んだ先輩たちと、賃貸管理会社のプロに伺いました。
先輩カップルは新築・中古どちらを選んだ?
中古物件を選んだカップルが半数以上!
まずは、先輩たちが新築・中古のどちらを選んでいるのか、アンケートで聞きました。すると、賃貸・分譲を合わせた結果は「新築」が 44.6%、「中古」が55.4%と、中古物件を選んだ人が半数以上という結果に。
新築・中古それぞれを選んだ理由を聞いたところ、
新築は
「新婚生活はピカピカの新築でスタートしたかった」
など、新しいこと自体に価値を置くコメントがほとんど。
中古は
「同じくらいの広さなら中古の方が安かった」
「中古のほうが選べる物件数が多かった」
など主に実利を重視したさまざまな意見が集まりました。
「新築」を選んだ先輩の良かったこと・困ったこと
新しくて快適・来客に喜ばれる/割高・住んでみないとわからないことも
新築を選んだ先輩たちに「良かったこと」を聞くと、やはり「新しいから快適」という声がほとんどでした。
【新築・持ち家・一戸建て】家の間取りも広さもすべて「自分たち仕様」の家にできるところ。生活動線やスイッチの配置、壁紙に至るまで決めることがたくさんあって大変だけれど、その分世界に一つだけの自分たちの家が出来上がったときは感動するし、これからも大切にしようと思えます。(NSさん)
【新築・賃貸・集合住宅】新婚の時期は特に来客が多かったので、きれいな家に招待することができてとてもよかったし、友人も居心地が良いと言ってなんども何度も来てくれました。(KTさん)
一方、困ったことを聞くと、こんな声も。
【新築・賃貸・集合住宅】新築だからなのか、周囲の同じような中古物件と比べて家賃も初期費用も高めでした。(YKさん)
【新築・賃貸・集合住宅】周囲の騒音の程度など、住んでからでないと分からず、不動産会社に聞いても情報がありませんでした。(TKさん)
プロに聞いた「新築」を選ぶメリット&デメリット
新築のメリット・デメリットについて、賃貸管理会社の伊部さんに聞きました。
「新築のメリットは、何よりも最先端の住宅設備が備わっていること。住宅設備はどんどん進化し続けているので、今の新築物件の設備は、築5年の物件とはまるで違います」
一方、デメリットとしては、しいて言えばアレルギーの心配があるケースも。
「新築は新建材が多く使用されており、化学物質が空気中に揮発しやすい傾向があります。体質によってはシックハウス症候群などを引き起こしてしまう人も。新品の家具でも同様のことがあるので、新築の家に限ったことではありませんが、その方が可能性は高まるので、体質的に気になる人はよく考えたほうがいいかもしれません」
「中古」を選んだ先輩の良かったこと・困ったこと
割安・築古でもリフォーム済み/設備が古い・入居後のリフォームは大変
中古を選んだ先輩たちに「良かったこと」を聞くと、「新築と比べてお得だった」「古くてもリフォーム済みで快適だった」という声がほとんどでした。
【中古・賃貸・集合住宅】中古といっても築20年も過ぎていたからか、住宅設備・内装ともフルリフォームが入っていて、部屋の中は新築と変わりありませんでした。(misonoさん)
【中古・賃貸・集合住宅】築4年でしたが、前に住んでいた方がとてもきれいに住んでいたのと、共用部分もきれい。住んでいる人のマナーも良く、快適です。(STさん)
一方、困ったことを聞くと、こんな声も。
【中古・賃貸・集合住宅】内装はきれいにリフォームされていますが、お風呂やキッチン、トイレなど水まわりの設備が古く、テンションが下がります。(ENさん)
【中古・持ち家・一戸建て】結婚式が終わったらリフォームしようと思って中古を購入したけれど、一度引っ越しを終えてみると、リフォーム中の仮住まいのために引っ越そうという気にはなかなかなれません。引っ越し代も往復で2回かかるし。(YMさん)
プロに聞いた「中古」を選ぶメリット&デメリット
中古のメリット・デメリットについて、賃貸管理会社の伊部さんに聞きました。
「中古のメリットは、近隣にどんな人が住んでいるのかがすでに分かっていること。部屋探しのとき、不動産会社に『騒音トラブルはないですか?』などと聞いてみると、教えてもらえます。新築の集合住宅の場合は、皆さんほぼ同時期に入居するので、こういったことは分かりません」
デメリットは、やはり古いこと。
「特にキッチンやバスなどの水まわり設備は、数年で古くなります。リフォームが入っていればラッキーですが、設備・内装を交換するかどうかは、前に住んでいた人の使用状況にもよるので、一概に何年で交換とは決まっていません」
ただし「分譲」の中古住宅の場合は
「中古物件をお手頃な価格で購入して、自分の好きなようにリフォームすることも可能です。希望の間取りや設備を採用して、まるで注文住宅のように思い通りの住まいが手に入ることもあります」
専門家に聞いた「住まい選びの選択肢を広げる」コツ
築年数だけで判断しないことが大事!
物件の新しさをチェックするとき、大切なことは「築年数だけで判断しないこと」と伊部さん。
特に中古の場合、「例えば同じ築5年の物件でも、前にどんな人がどんなふうに住んでいたかによって、状況は全然違います。きれい好きな人が住んでいた部屋は、そうでない人が住んでいた築浅の部屋よりもきれいなことも」と伊部さん。
「また、きれいに住んでいた部屋はそのまま貸しに出されることが多いですが、あまりにひどい状況だった場合、今度は全面リフォーム済みになっていることもあります。だから、年数だけで判断せず、興味を持ったら現地を案内してもらうことが大切です」
From 編集部
データだけで判断せず、現地を見てみよう
部屋のきれいさもそうですが、住人のマナーの良し悪し、共用部の清掃状況など、現地に行ってみて初めてわかることも多いもの。築年数などのデータだけで判断せず、物件検索の条件を広げてみて、物件を見る目を養って、自分たちにぴったりな物件を探しましょう。
伊部 尚子
株式会社ハウスメイトマネジメント
ソリューション事業本部 課長
独立系の賃貸管理会社ハウスメイトマネジメントに勤務。仲介・管理の現場で働くこと20年超のキャリアで、賃貸住宅に住まう皆さんのお悩みを解決し、快適な暮らしをお手伝い。金融機関・業界団体・大家さんの会等での講演多数。大家さん・入居者さん・不動産会社の3方良しを目指して、今日も現場で働いています。
取材・文/前川ミチコ イラスト/IKULA
※記事内のデータならびにコメントは2019年8月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー94人が回答したアンケートおよび、既婚男女206人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2019年10月現在のものです
- 新婚生活
- 新婚生活始めたて
- 頑張りたい