#進化形白無垢 #パステル……etc. 最新和装トレンドSNAP
いつまでも変わらない魅力を放つ花嫁和装。普遍的な美しさの中にも、“今”ならではの旬な着こなしが。そこで今回は、ドレス感覚で着られるパステルの打ち掛けや色掛け下を合わせた白無垢など、4つの人気傾向を踏まえた卒花の最新実例をご紹介!
1.自然体で着こなすパステル打ち掛け
好きな世界観に合うナチュラルスタイル
【@____sykx86さんの場合】
結婚式のお色直しはカラードレスだっだけれど、どうしても和装が着たいと思い、前撮りをすることに。ナチュラルな雰囲気が好きだったので、和装もいかにも「和」という感じよりも、自分たちらしさを大切にした。
ほんのり淡い水色に白の花とグリーンが描かれた打ち掛けは、とてもさわやかな印象。ヘアはふんわりとしたまとめ髪で、全体のコーディネートも、さりげない感じがふたりにピッタリ。
トーンを抑えた和傘やドライフラワーの装飾が和装の色調と調和していて、写真一枚がラスティックな世界観で統一されているのが印象的!
【着用したシチュエーション】
前撮り
【印象に残った周囲の反応】
彼は初めての袴だったので、撮影自体を満喫。写真を見せた友人からは、「自分の部屋に飾りたいくらいおしゃれ!」と言われたそう。一番うれしかったのは祖父母が和装を着たことをとても喜んでくれたこと。
パステル色打ち掛けの着こなしPOINT
淡い色合いで、「和」を強調しすぎない色打ち掛けはナチュラル志向の花嫁さんから支持されています。グリーンとも相性がいいので、緑を多用した装飾のスタジオやパーティ会場にも違和感なくなじみます。
また、ゆるふわヘアや編み下ろし、トレンドのスワッグなどを合わせて、ドレスと変わらないコーディネートを楽しむ花嫁さんも多いようです。
2.落ち着いた色が基調の古典柄打ち掛け
新日本髪を合わせ、はんなり匂いたつ伝統美
【@bride.hk.jpnさんの場合】
着付けの師範の資格を持つほどの着物好きで、「神前式では白無垢綿帽子、披露宴では色打ち掛けに地毛で新日本髪にする」と、結婚前から決めていたそう。
披露宴のビジュアルテーマを「はんなり和モダン」として、伝統や格式を重んじながらも、古さを感じさせず、パキッとしすぎない優しい「和」をイメージ。
テーマに基づいて選んだ色打ち掛けは、薄ピンクの地色に白と赤を基調とした華やかな刺繍が入ったもの。ふき(袖口や裾の部分)がクリーム色であるのが珍しく、全体が優しいトーンでまとまっているのもお気に入り。
一番の思い入れは3年ほど髪を伸ばして実現した地毛の日本髪。組みひもリボンと玉かんざしの髪飾り、自分でDIYしたゴールドのチュールで、かわいい和モダンを演出。
【着用したシーン】
披露宴入場シーン
【印象に残った周囲の反応】
披露宴では日本舞踊も披露し、和装姿の全身を見たゲストから、「現代の日本人形のようだったわ」という声が上がったそう。
緑いっぱいの庭園に咲いた花のような、可憐な表情
【@maa_wedding0526さんの場合】
もともとは、お色直しにカラードレスを着る予定だったけれど、会場の見事な日本庭園や、ぬれ縁の雰囲気がとても素敵で、徐々に「色打ち掛けが着たい!」と思うようになっていったそう。
王道の赤い色打ち掛けへの憧れもありながら、15着以上は試着して、最終的には母の「これが一番似合う」が決め手に。
柔らかいベージュやゴールドのようなベースに描かれた菊などの小さめの和花柄が、袖口や裾からのぞく八掛けの淡いパープルも相まって、とても優しい印象。庭園の緑やぬれ縁の中で可憐に咲く花のよう!
【着用したシーン】
披露宴のお色直し、前撮り
【印象に残った周囲の反応】
特にうれしかったのは、和装姿を見た中学時代の恩師から、「お色直しで和装見たのは初めてだった」と感激しながら言われたこと。「和装にしてよかったと思えた瞬間でした!」
ゴールドベースにカラフルな花模様が舞う、明るく軽やかな装い
【@wk1103wdさんの場合】
赤い王道の色打ち掛けも試してみたけれど、あまりしっくりこなかったので、それ以外の打ち掛けを探したそう。信頼するコーディネーターさんが買い付けたという一着にひと目ぼれしてセレクト。
優しいゴールドをベースに、伝統的な古典柄がブルーや赤、オレンジなどのカラフルな色調でまとめられて、明るくかわいらしい印象。肌映りも良く、幸せそうな笑顔にピッタリ。
高めの位置にまとめたヘアをふんわりさせて、コロコロとした玉かんざしを挿しているのがポイント。
【着用したシーン】
前撮り
【印象に残った周囲の反応】
いつもはあまりカラフルな柄の洋服を着ることはないので、普段と違う印象が「新鮮!」と好評だったそう。
落ち着いた古典柄打ち掛けの着こなしPOINT
古典的な色打ち掛けといえば、赤が定番だけれど、和装ならではの良さは大切にしつつ、肌なじみや自分にしっくり似合うという観点も大切にしている花嫁さんたちがセレクト。
柄も鶴や御所車など存在感たっぷりのものよりも、菊などの小さめの花や亀甲文などの幾何学模様で主張しすぎずさりげなく華やかさを演出。
ヘアにはつまみ細工や玉かんざしなど、今注目されている伝統的な和小物を合わせている。
3.色掛け下を合わせる進化した白無垢姿
グリーンに映える紅白の艶やかさ
【yuriさんの場合】
一生に一度は白無垢が着てみたいと、和装で前撮り。屋外の撮影だったので、写真映えを考えて、赤い掛け下に決めたそう。実際の写真も木々のグリーンの中に赤が映えて大満足。白無垢も肌の色と相性のいい生成りにして、しっくりまとめた。
合わせたヘアは、何年後かに写真を見返しても古さを感じさせないように、トレンドにこだわらず、シンプルなまとめ髪にした。
【着用したシチュエーション】
前撮り
【印象に残った周囲の反応】
出来上がった写真を父母や祖母に見せたところ、とても好評。「やっぱり和装は喜んでもらえるんだ、着てよかった」と実感。何年先に見返しても素敵と思える写真に仕上がったのもうれしかった。
どこまでも優しく、ふんわりとした白無垢姿
【@soragram0426さんの場合】
どうしても和装の写真を残しておきたいと思い、前撮りに選んだのが大好きなナチュラル感を演出できるスタジオ。もともとは色打ち掛けを考えていたけれど、理想だったやわらかい雰囲気に近づけるためにフォトグラファーにイメージ画像を見せたところ、純白の白無垢をすすめられたそう。
掛け下や小物も淡いライトグリーンを選んで、ヘアも低めの位置にゆるくまとめ、明るくふんわりとした、理想の世界観を形にできた。
【着用したシーン】
前撮り
【印象に残った周囲の反応】
家族はもちろん、インスタグラムに掲載したら友人たちから大好評だったそう。
色掛け下を合わせた白無垢姿の着こなしPOINT
白無垢といえば、掛け下も含めて真っ白で統一されたスタイルが伝統的だけれど、最近とても増えているのが色掛け下。
花嫁ならではの白無垢も着たいけれど、華やかな振り袖も素敵……という願いを同時に叶えつつ、単調になりがちな白無垢を自分らしくアレンジした着こなしにできる。
yuriさんのように正統派に、soragram0426さんのようにナチュラルにというように、どんな色とも好相性の白ならではのオールマイティーなコーディネートが楽しめる。
4.アンティークのようなレトロな引き振り袖
和装ならではの色遊びにうっとり! 京都の街並みと一体に
【@__yu.bride915さんの場合】
どうしても新緑が映える京都の街並みの中で和装が着たいという思いと、彼の紋付き姿を目に焼き付けたいという思いで、和装前撮りを行った。
生成り×赤の定番の配色の中に、ゴールドやオレンジ、抹茶色などが使われた美しい色合いにほれぼれ。はこせこなどラベンダーの小物を合わせて、和装ならではの色使いを楽しんだ。
京都の風情とレトロで鮮やかな和装姿が調和。タイムトリップしたように、撮影自体も素敵な思い出に。
【着用したシーン】
前撮り
【印象に残った周囲の反応】
母に写真を見せたところ「きれいだね」と、とても喜ばれたそう。「大切に育ててくれた母からの言葉はとても特別なものでした」
キリリとしたグレーの総絞りを、梅模様の帯と半襟で花嫁らしく
【@y__wedding__mさんの場合】
おしゃれな和装姿にこだわって、小物一つ一つまで自分でセレクト。とても珍しいグレー一色の絞りの引き振り袖に合わせて、帯締めや帯揚げも同色に。
統一された色の中で梅模様の帯と、顔回りを彩る朱色の半襟がいっそう映えて、ハッとするほど艶やかさが際立つ着こなしになった。
【着用したシチュエーション】
前撮り
【印象に残った周囲の反応】
母が撮影に同行し、後日オリジナルのアルバムを作って、プレゼントしてくれたそう。
レトロな引き振り袖の着こなしPOINT
以前は引き振り袖といえば、黒の伝統的なものが一般的だったけれど、最近はバリエーションが充実。
大正ロマンや昭和レトロといったキーワードを彷彿とさせる、はんなりとした引き振り袖は、アンティークなものが好まれる昨今、おしゃれ花嫁の支持を得ている。なんといっても帯や小物との組み合わせの妙を、打ち掛けよりもしっかりとアピールできるのも魅力。
また、色打ち掛けよりも軽く、すっきりとしたスタイルなので、レストランなどのこぢんまりとした会場とも相性がいい。
和装はしっかりと和でまとめつつ、ヘッドドレスやブーケはドライフラワーにするなど、少し外した感じが今っぽい。
▼【神前式】の基礎知識はこちらをチェック
From 編集部
花嫁らしさへの憧れと、自分の「好き」を上手に表現
伝統的な日本の花嫁衣裳である和装への憧れはベースにありつつ、トレンドや自分の好きな世界観、似合うという観点を上手に取り入れた実例をご紹介しました。花嫁和装と一口に言ってもバリエーションはさまざまで、着こなしも多彩! ぜひ皆さんも自分らしさを大切に、理想の和装姿を形にしてくださいね。
構成・文/小松七恵
※掲載されている情報は2019年9月時点のものです
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