とびきり素敵でちょっぴりお得★装花アイデア集
いろんな場所をゴージャスに飾り付けると費用がかさみがちな装花。そこで今回は少ないお花でも、特別お金をかけたりしなくても、華やか&素敵に仕上がる装花のアイデアを、フラワーデザイナー落 大造さんに教えてもらいました。
[アイデア1]
大きめの花やグリーンを使ってボリュームを出す
[落さんadvice]
<大きな花でボリュームアップ>
同じ予算でボリュームを出したいなら、小さな花よりも一輪が大きな花を使った方が華やかに仕上がります。代表的な花材はユリ。他にもガーベラやダリア、夏ならヒマワリなどもオススメ。ちなみに全てを大きな花でアレンジするのではなく、ポイントとして取り入れるだけでもグッと華やかに仕上がります。大事なのは全体のバランスです。
<小さな花は茎や葉も一緒にアレンジ>
小さな花の代表はスズランなどの草花系。近くで見るととてもかわいらしい花ですが、離れて見ると見栄えがしないことがあるので、メインの花材として用いる場合は茎や葉っぱなどもまるごと一緒にアレンジすることでボリュームを感じさせることができます。
卒花の「ボリュームUP」装花アイデア
ボリューム感を出しました!
[1枚目の写真/misonoさん]
ポイントに大きなガーベラを使用
好きなイエローやオレンジをメインに、明るく親しみやすいイメージで仕上げてもらった卓上装花。カスミソウやグリーンなどナチュラルな雰囲気に、ガーベラでアクセントを付けました。
[2枚目の写真/YUKAさん]
大きな葉っぱが生きるアレンジに
メインのお花は大好きなスズラン。時季外れだったので、無理を言って造花を用意してもらいました。スズランの良さを前面に引き出すようなアレンジがお気に入りです。
[アイデア2]
リーズナブルな旬の花を取り入れる
[落さんadvice]
<入手しやすい旬の花なら同じ予算でたくさん使える>
「旬の花」は市場に多く出回っていて供給が安定しているので、比較的リーズナブルな価格で入手できます。そういう理由で、同じ予算内で花の本数を増やすことが可能になるのです。例えば4月の終わりから5月にかけて出回るシャクヤクなどは旬のお花の代表ですね。一つ気を付けておきたいのが、生花市場では季節を先取りするので、春の花のイメージがあるチューリップが、実は冬に流通しているというケースもあるということ。どんな花が使えるのか、フローリストさんに確認しておくと安心です。
卒花の「旬の花」装花アイデア
旬の花を使いました!
[1枚目の写真/ちーさん]
夏の花の代名詞・ヒマワリを使って
夏の花・ヒマワリがテーマの結婚式。テーブル装飾もヒマワリと大好きなカスミソウを指定しましたが、旬の花なのでコストも抑えられて正解でした。
[2枚目の写真/未来さん]
クリスマスをイメージさせるデザイン&色使い
結婚式がちょうどクリスマスシーズンだったので赤×緑をベースにアレンジ。キャンドルやツリーのオーナメントなど、季節的に入手しやすい小物もうまく使って、華やかさとボリュームを出してもらいました。
[アイデア3]
器を上手に使ってデザインする
[落さんadvice]
<花器ではないものを代わりに使ってみる>
花材に合った器を上手に使い、デザインを工夫することで、少ない花でもおしゃれで素敵に見せることができます。例えば木箱を積み上げた間から花が顔をのぞかせるアレンジや、小さめのペーパーバッグに入れた花束を人数分テーブルに飾り、そのままギフトとして持ち帰ってもらうアイデアも。草花系の花なら透明なガラスの器に生けましょう。茎や葉っぱなど全体が見えるアレンジにすると、ボリューム感が出ます。
卒花の「器を工夫した」装花アイデア
器を工夫しました!
[写真/asaさん]
切り株や鳥かごを使ってナチュラルに
「ナチュラルクリスマス」がテーマ。切り株や鳥かご、キャンドルなどの小物を使い、花の分量を抑えて予算内に収めました。グリーンや松ぼっくりなどでナチュラルな雰囲気を出し、花やキャンドルの赤を差し色にして、クリスマスっぽい雰囲気に。
[アイデア4]
空間や面を使い、ボリューム感を出す
[落さんadvice]
<つるしたり、花びらを散らして華やかに>
会場は限られてきますが、お花やグリーンを上からつるすなど「空間」を有効活用することでボリューム感が生まれます。天井が高い会場では空間がすかすかした感じにならないよう、装花に高さを出すのが華やかに仕上げるコツ。また、花びらを散らしたりしてテーブルの「面を埋める」アレンジも。この場合、生花はすぐにしぼんでしまうので造花を使うのがポイントです。
卒花の「空間・面を使った」装花アイデア
空間・面を活用しました!
[1枚目の写真/たえたそさん]
樹木を用いた空間活用アイデア
窓の外に広がるお庭との一体感を出すため、樹木でアクセントを。さらに予算内に収まるよう、お花畑をイメージした小ぶりな花や、ふたりがDIYした小物を周囲に飾ってもらいました。
[2枚目の写真/Mさん]
花びらを散らして卓上を華やかに
ホテルカラーであるマゼンタピンクを取り入れ、黒×ピンクの組み合わせでラグジュアリー感を出した卓上装花。下に花びらを散らしたので、実際に使った本数よりも華やかな雰囲気が出せたと思います。
From 編集部
フローリストを信頼し、ある程度お任せすることも大事
迷ったときにはイメージと予算を伝えてプロに相談を。自分が好きなテイストのフローリスト(お花屋さん)なら、相手を信頼してお任せすることで、きっと望みを叶えてくれるはずです。会場に頼む場合も同様。希望がきちんと伝わるようイメージ画像を用意し、打ち合わせに臨みましょう。
落 大造 フラワーデザイナー
大手フラワーショップに8年間務めた後、独立。現在は自ら経営する店舗「こあん(co-an)」でブライダルフラワーやアニバーサリーなどのお花を手掛け、その繊細なセンスと個性的なアイデアで多くのファンを魅了している。『ゼクシィ』をはじめ、雑誌などのメディアでも活躍中。
構成・文/南 慈子 イラスト/湯浅 望
※掲載されている情報は2019年8月時点のものです
※記事内のコメントは2019年6月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー101人が回答したアンケートによるものです
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