我をつらぬく妻たちvol.08 ~得意な方がやる! 掃除も縫い物も夫が担当~
結婚して妻になったら、家はピカピカに掃除して、ご飯は毎日きちんと作って、見た目だって美しくいなきゃいけないのかなぁ……? いえいえ! 結婚したからといってそんなに無理しなくていい~んですっ! この連載では毎回、我をつらぬきながらも幸せな夫婦生活を送っている先輩花嫁たちをご紹介。リアルな声を参考に、無理しすぎず自分らしさ全開な妻で、結婚生活を楽しもう。
子どもたちと一緒に毎晩寝落ちしちゃうんですが、家事全般を手際よくこなしてくれる夫のおかげで、朝起きると食器洗いと部屋の片付けが終わってるんです(感動)☆ 仕事も大好きですが、今は可愛すぎる娘&息子をめでるのがとにかく幸せ♪
Profile
U子さん
結婚8年目。現在は広告関係で活躍するフォトグラファー。夫とは、女友達から「一流企業勤めで、超いい人いるから絶対会って!」とゴリ押しでおすすめされたことがきっかけで出会い、交際へ。すぐに一緒に暮らし始め、それまで付き合ってきた人にはなかった家事能力に感動したことで結婚に至る。現在は4歳の娘と1歳半の息子と4人家族。
得意な方がやればいい? 掃除も縫い物も夫にお任せしちゃう妻の実態とは
今回は、日々好きな仕事と子育てを楽しみながら、家事は夫にお任せ気味という我をつらぬく妻にお話をお聞きします。一体どんな夫婦生活を送っているんでしょうか?
こんにちは! ゼクシィ編集部のTです。今日はお時間いただきありがとうございます! U子さんご夫婦は、彼の方が家事上手とのことですが、普段はどんな感じで家事をされてるんですか?
私ももちろんできるだけ家事をしてますが、夫は私と違って本当に何でもできちゃうんですよ。しかも早い!
私は家事まで手が回らず、子どもたちを寝かし付けながら一緒に寝落ち……。ってことが結構あるんですが、朝起きると部屋の片付けも終わっていて、食器も洗ってあって。夫すごい!って感動してます。
なんですかそれ!? 神がかってますね……(笑)。 お子さんが生まれる前からそうだったんですか?
そうですね。彼は元々一人暮らしをしていたので、家事は普通にできるレベルだったんですが、結婚して子どもができて、どんどん進化しているという感じです。その進化スピードがヤバいレベル……!
日々進化を遂げているなんて、すごい! U子さんの方から彼にこれやってねってお願いしてやってもらってるんですか?
【子どもが保育園で使うバッグも父の手作り】 既製品でいいじゃん!と言う母に対し、一晩でちゃちゃっと完成させてしまう父。キルトを自分で買いに行って、母&子どもが寝た後にミシンで縫っていたそう。
いや、やってって言わなくてもやっているというか、もう気付くと終わってるっていうスピード感なんです。
夫婦なので、家事は夫もやって当たり前という気持ちもあるんですが、やってくれていることが多すぎて、今は感謝と感動でいっぱいですし「ほんっとにありがたい!本当ありがとう!」と心から伝えてます。
家事力がすごすぎますね……。ちゃんと感謝の気持ちを伝えているU子さんも素敵☆
何だか完璧すぎる感じもするんですが、逆にここは不満ってところもあったりします?
うーん特にないんですが、強いて言えば、なぜか料理だけは出来るのにやらないところ! やろうと思えば能力が高いから私よりできるはずなのに、やらないと決めているのが謎なんですよね。
それ以外は家全体を広い視点で見て、変にこだわらず、とにかく効率的に早くこなしてしまうので、すごいなぁと思っています。
こだわりすぎずにパパッと終わらせるって、家事をする上では大事なことですもんね。そのマルチタスク力を見習いたい……。
ちなみに基本的な、ふたりの家事分担はどうしてるんですか?
完全な分担はしていなくて、できる方がやるというゆるい感じですが、料理は主に私担当です。
彼は食に全くと言っていいほど興味がないので、粉にお湯入れるのさえ微妙。娘に「カップスープが薄い」って言われるくらい……。私もそんなにきちんと作ってるわけではないですが、出来たてを食べるってとこだけにはこだわってますね。基本、食材を火にかけて、市販の素をあえるだけっていう簡単料理ですけど(笑)。
突然、妻が長期入院でピンチ?!
実は昨年、私が急に1カ月半ほど入院することになって、夫が突然シングルファーザー状態になっちゃったんですよ……。
わー! それはさすがに彼もテンパりそう……。
夫の負担は半端なかったと思います。
フルタイムで勤務しながら、子どもの送り迎え、ご飯、お風呂、寝かしつけ、それに私のお見舞い。休日は子どもを動物園や水族館に連れて行って……と、全タスクをこなしていて、本当に感動したし、すごく頼りになりました!
おかげで娘は、数日でママがいない事に慣れちゃって、それはそれで早すぎて微妙な気分になりましたけど……。
す、すごい!
ピンチをきっかけに、家事力がさらにレベルアップしてますね。
元々しっかりしている夫でしたけど、この時は本当にすごい!って思いました。
私の母も「あんたがいない方が、家中が片付いててちゃんとしてたよ!」「もう仕事の方を頑張ってもっと稼ぎなさい!」って言われたくらい(笑)。
おかげで入院中は、パソコン仕事がはかどりました。夫は家事と育児を頑張ってるから、私は仕事頑張ろうかなって! 家のことを安心して任せられたのは本当にありがたかったですね。
なかなかそこまで任せられることって難しいと思いますが……ふたりが常に元気でいられるとも限らないし、今後夫婦どちらかに何があるか分からないって考えると、ふたりとも家事ができるようにしておくって大事ですね。
世間一般でいう、ラブラブ感にとらわれすぎない
家事も育児も積極的にやってくれる優しい夫という印象ですが、U子さん夫婦の仲良しの秘訣(ひけつ)とは? ふたりのコミュニケーションについて聞いてみました。
実はうち、夫婦であんまり会話しないんですよ(笑)。
え?!そうなんですか? 何だか意外~!
出会ってすぐの初デートから会話が弾まなくて、だいぶ無言でしたね。ちょっとしゃべって、その後シーーンって(笑)。付き合いたての時も、毎日のようにSkypeしてたんですが、特に会話せずにつないでるだけとかよくありました。
でも、それがなんか不思議と居心地悪くないんです。お互いそんなにしゃべる方ではないので、たくさん会話するのが正解というわけじゃないのかなって思いますよ。
いわゆる世間一般のセオリーだと、コミュニケーションをきちんと取って、愛情表現も日々しましょうね!ってなりがちですが……。
確かにふたりのキャラを無視して、そこにとらわれすぎるのも良くないのかも。
会話しない夫婦はダメ!ってこともないんじゃないですかね? うち、会話はほぼメッセンジャーですもん。それくらいがちょうどいい関係なんです。
ちなみにこの前、ふたりで結構長めの会話してたら、娘がびっくりしてました。「しゃべらないでっ!うるさいー!」って言われちゃいましたから(笑)。
パパとママの会話が弾んでると子どもがびっくりするってなかなかないですよ!(笑)。
そうですよね(笑)。でも今はお互いそれで成り立ってるので、もしどちらかが不満になった時は変えればいいかなと。
お互いのスケジュール把握はGoogleカレンダー上で十分。夫は私のスケジュールをチェックして、この日は朝撮影で早いから、自分がお迎えだなって言わなくても分かってくれるので、あえて確認する必要がないんです。新婚当初からそんな感じなので、夫婦間で問題なければこれが正解なのかなと思ってます。
言葉より何をしてくれたかが大切。夫の本音は「行動」に現れる!
「会話が少ない夫婦」
そこだけ切り取ると、ドライな夫婦なのかな?って思っちゃいますが、おふたりの関係を聞いてるとそんなこともないですよね。
そうですね。よくあるラブラブな雰囲気では決してないとは思いますが、本当に毎日感動するレベルで家事をやってくれているので、感謝と同時に、夫が大好きなんです。
おぉ~今でも大好きって言えるって素敵☆ 彼の方からも言われたりするんですか?
いや、夫は本当にリップサービスのようなことは、全く言わないです!
妻のことを、口先だけでもいいからちょっとでも褒めるって簡単にできるし、コスパがいい行動だと思うんですね。でも、夫はそういうことを絶対言わない(笑)。
それはそういう性格の人だって分かってるし、でも数年に1回くらいかな~?なんか嬉しいこと言うんですよ。たまにの方が私も心に響くし、まぁいっかって思ってます。
確かにちょっと口先で褒めるとか、言うだけだから簡単ですもんね。
日々家事を完璧にこなす方が何十倍も大変!!
でも彼はそれをやってくれているんで。発した言葉ではなく、実際にしてくれた「行動」を見るってことの大事さに気付きました。
そうですよね、言葉にこだわる女性って多いけど、逆に言うと口ではどんなことでも言えるんだから、行動を見るって大事ですね。
かけてくれた時間とか労力とか、夫の本音は「行動」に現れる!
そう! だから世間一般でいう、超仲良し♪ラブラブな夫婦って雰囲気ではないけど、私は行動で見せてくれる夫が大好きなんです。
「実はずっと私の片思いなのでは……?」と日々心配しつつ、気を引き締めてます(笑)。こんなに幸せな妻はそうそういないんじゃないかな!
何かうらやましい~!!
From 編集部
幸せな夫婦生活って人それぞれ! 自分たちの幸せの形ってどんなだろう?
口下手だけど家事や育児に積極的な優しい夫と、そんな夫が大好きな妻。コミュニケーションをたくさん取って、愛情表現を毎日するのが正解と語られがちですが、今回のおふたりを見ていると、それって世間一般のセオリーなだけかも?!と思いました。
これをきっかけに、本当に自分たち夫婦が幸せな関係や距離感ってどんなだっけ?と、ぜひあらためて考えてみてくださいね。
構成・文/滝 紀子 イラスト/黒猫まな子
※掲載されている情報は2018年2月時点のものです
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