予算を抑えるための<料理、装花、ギフト、印刷物、演出>の選び方
「少ない資金の範囲で式を挙げたい」「予算オーバーになりそうで、困っているけれど、質は落としたくない」。そんな花嫁たちのためのコスト削減策を、先輩花嫁に聞いてみました。第2弾は料理・飲物・ケーキ、装花、ギフト、印刷物、演出編。お金を効果的に使うコツが詰まっているので、役立てて。
料理・ケーキ・飲物のコスト削減策
1品ランクアップ、イミテーションケーキ、飲物の実数精算……
写真1枚目/500円の追加でメインディッシュを豪華に(さやかさん)
写真2枚目/マジパンのケーキトップを会場に頼むと、2万円はかかると聞き、ハンドメイド専門サイトでアクリル板のケーキトップを3000円弱で購入。低コストでオリジナル感を演出した(ゆかりさん)
写真3枚目/イミテーションのケーキは見栄えのわりにコスパがいい!(リエさん)
料理(1人平均1万5500円☆)はゲストへのおもてなしとなるため、費用も質もあまり落とせません。ベーシックなコースでも、1品だけランクアップして、追加料金を最小限にするなど、少ない予算でも豪華にできる方法を取りましょう。
料理のボリュームが十分だったら、無理してデザートビュッフェ(1人平均1413円★)まで頼む必要はないし、料理のデザートが充実していたら、ウエディングケーキ(1人平均1129円★)は入刀する部分だけ生クリームになったイミテーションにしても。
飲物代(1人平均4000円☆)に乾杯に使うシャンパンやスパークリングワインが含まれていなかったら、コース内のカクテルやビールで乾杯する手もあります。
私たちはこれでコストダウン!
[肉料理だけランクアップ]
コース全体をランクアップすると1人追加2000円でした。私たちはメインディッシュだけ、ゴージャスなフォアグラ付きの牛頬肉にランクアップして、差額を500円に抑えました。(さやかさん)
[飲む人が少ない飲物は実数計算に]
ワインはオプションで、赤と白両方飲み放題だと1人800円の追加に。ワインを飲みそうな人は限られていたので、オプションは頼まず、当日出た数分精算することに。これで2万円ほど節約できました。(ゆーかさん)
[ウエディングケーキは1段に]
イチゴなどのフルーツをふんだんに使ったケーキや装飾が凝ったケーキ、2段、3段重ねのケーキは高かったので、シンプルな1段のケーキにしました。これで5万円は違いましたよ。(ぽんずさん)
[ケーキをイミテーションに]
デザートビュッフェも頼んだし、コースの最後に地域性を反映した可愛いプチデザートも用意したので、ケーキのお裾分けは不要。入刀とファーストバイトをするだけで十分と考え、イミテーションにしました。かかったのはファーストバイト用ケーキ代だけで1000円!(リエさん)
装花・装飾のコスト削減策
花材お任せ、小物でボリュームアップ、グリーン多用……
写真1枚目/生花を使わず、造花の装花に(紗希さん)
写真2枚目/メイン卓の両端はキャンドルにしてコストダウン(S.Oさん)
写真3枚目/装花のランクを下げても、手作りの小物でボリュームアップできる(うえみささん)
装花(平均17万1000円☆)は、旬のリーズナブルな花やグリーン、実物を多用してもらうと、費用を抑えられます。最近は、装花にお金をかけず、手持ちのフォトフレームやキャンドルなどを持ち込んで一緒に飾ってもらう花嫁さんも。
メイン卓が大きい場合、使う花材も増えて高くなるので、テーブルを小さくしてもらっても。
ケーキカットに使うナイフはリボンだけでも十分素敵です。
テーブルクロスやナプキンにこだわると、追加料金が発生することも多いので、白一色などシンプルな色に。
私たちはこれでコストダウン!
[花材をお任せにして1卓5000円ダウン]
ゲスト卓の装花は1卓1万5000円~。花材を指定すると5000円程度上がる可能性があるということだったので、花材はお任せし、イメージと色み、使いたい花器だけリクエストしました。(かずさん)
[装花にキャンドルをプラス]
お花で華やかにすることも考えましたが、かなり大きいメイン卓の端から端まで飾るなど、お花をたっぷり使うと30万円増となったので、メイン卓の両端とゲスト卓に1つ400円のキャンドルを置いてもらいました。私好みの雰囲気になって良かったです。(S.Oさん)、
[ケーキ装花はグリーンだけに]
ケーキを花で飾ると1万円以上。ケーキのイチゴを生かすためにも、装飾はシンプルな方が良いと考え、グリーンのみにした。おかげでイチゴも映え、大成功でした。(まおさん)
[装花をすべて造花に]
花にこだわりがなかったし、生花にすると1卓8000円追加になったので、プラン内の造花に。100均で購入してDIYしたテーブルナンバーとLEDキャンドル、会場側が用意してくれたフルーツなどの小物もコーディネートしてもらったら、可愛くて個性的な装飾になりました。(紗希さん)
ギフトのコスト削減策
ネット注文、引出物の宅配、プチギフト省略……
写真1枚目/プチギフトをメーカー希望小売価格の40%オフでゲット(はるかさん)
写真2枚目/コストを下げるため、焼菓子を大袋で購入。自分で個別包装にして自作のタグをつけ、おしゃれなプチギフトに(もいもいさん)
写真3枚目/輸入して費用を抑えたカンガルーのソルト&ペッパー(リエさん)
メインの引出物は1人平均5400円(☆)、引菓子は1300円(☆)、プチギフトは264円(☆)、引出物を入れる紙袋は平均348円(★)。同じ品物でも手配するところによって金額が違うことがあり、割引があるネットショップを利用する人も増えています。その場合、会場の持ち込み料を払ってもお得かどうか判断を。引出物の持ち込み料は1人当たり平均460円(★)で、70人分だと3万円以上になります。
引出物をゲスト宅に直接宅配してもらうサービスを利用すると、持ち込み料も紙袋代も不要に。品物代が一定金額以上なら宅配料金が無料になることも。
プチギフトは「送賓はゲストにしっかりお礼を伝える場」と考え、思い切って省く手も。1つ300円でも50人なら1万5000円!
私たちはこれでコストダウン!
[ギフト系はすべてネット注文]
引出物は会場での販売価格の12~23%オフ、縁起物は25%オフ、プチギフトは40%オフで購入。持ち込み料(私の会場は引出物が300円、引菓子と縁起物が各100円)がかかっても、お得でした。(はるかさん)
[国内標準価格の半額で個人輸入]
ふたりに縁があるオーストラリアに関連するものを引出物に。見つけたカンガルーのソルト&ペッパーは現地からの輸入が難しく、アメリカとカナダから輸入。関税込み1セット2000円で、日本での販売価格の半分くらいで済みました。(リエさん)
[宅配で持込料や紙袋代も無料に]
引出物の宅配をしているショップで、引出物と引菓子を手配。品物自体も20%オフになった上、各宅への配送料も無料。会場でゲストに渡したらかかる持ち込み料と紙袋代(両方で1000円くらい)もかからず、一石三鳥でした。(くまさん)
ペーパーアイテム(印刷物)のコスト削減策
専門ショップ発注、DIY、席次表なし……
写真1枚目/自分でデザインしてネットプリントで印刷したプロフィールブックは一部100円!(S.Oさん)
写真2枚目/席次表と席札のセットが310円。「ネットのサイトを利用したら、会場の3分の1で済みました」(小西若奈さん)
写真3枚目/手作りした席札(yukiさん)
ペーパーアイテムの1部単価の平均は招待状392円(☆)、席次表390円(☆)、席札176円(☆)、プロフィールパンフレット310円(☆)。これらを全部会場に頼むと1000円を超えてしまうので、手間はかかりますが、手作りする人もいます。
仕上がりを重視するなら、デザインと入力は自分たちで行い、印刷だけ専門店に頼むといいでしょう。
席次表とプロフィール表、メニュー表を1冊にまとめる、招待状の宛名書きを自筆または自宅のプリンターで印刷するのも、コスト削減策に。
席次表を思い切って省き、受付でテーブル番号を書いたカードを渡して済ませた人も。
私たちはこれでコストダウン!
[オリジナルの席次表も会場の半額以下]
席次表とメニュー表、プロフィールを1冊にまとめた冊子のデザインから印刷まで外部ショップに依頼。会場の見積りは7万円でしたが、3万円までコストダウンできました。(3i-oさん)
[手作りの席札1つ82円]
紙とリボンを買ってきて、オリジナルの席札を作りました。紙代は1人当たり12円、リボンが70円。会場で頼むと200円したので、半額以下でできました。(yukiさん)
[名刺の席札、厚紙の席次表]
招待状はカードや封筒などがセットになったキットで作り、自分たちでデザインして、家のプリンターで印刷。席札は100均の名刺に印刷し、席次表は表も裏も白い厚紙に両面印刷でコストダウンしました。(ちゃーやんさん)
[宛名書きも芳名帳もDIY]
プロに頼むと1通200~300円する招待状の毛筆の宛名書きは、自分たちで。受付でゲストに記帳してもらう芳名帳は、ネットの無料フォーマットを使ったので、コピー用紙代だけで済みました。(京都のライムさん)
演出のコスト削減策
映像DIY、演出小物の自己手配、使用後に再販……
写真1枚目/ファーストバイトに使った巨大スプーンを後日転売(いぶきさん)
写真2枚目/風船を膨らますためのボンベもネット購入して撮影グッズに(小西若奈さん)
写真3枚目/兄弟制作のプロフィールビデオを上映(makoさん)
キャンドルサービス(平均3万9461円★)など、華やかな演出も良いですが、演出には、各卓で写真を撮って回るフォトラウンドなど少ない予算でもできるものがたくさん。
オープニングビデオ、プロフィールビデオなどの映像演出はプロに頼むと1本5万~6万円してしまいますが、手作りならソフト代と焼くためのディスク代で済みます。ただし、ペーパーアイテム以上に手作りのハードルが高いので、パソコンが苦手な人には不向き。その場合はお値頃な金額で引き受けてくれる外部ショップの検討を。
私たちはこれでコストダウン!
[プロフィールビデオは兄弟制作]
会場にビデオ制作を頼むと1本5万~6万円。私は兄弟に頼んだので、かかった費用は兄弟がお祝いとして出してくれた編集ソフト代3000円のみ。密に連絡がとれる関係の兄弟に頼んだおかげで、満足のいく仕上がりに!(makoさん)
[ビッグスプーンは実質コスト4000円弱]
ファーストバイトに使う長さ120cmのスプーンをホームセンターで購入し、リボンを付けて使用。1万5000円したのですが、フリマサイトで売却したため、4000円弱の出費ですみました。6万円するキャンドルサービスは諦めましたが、これで盛り上がって大成功!(いぶきさん)
[撮影グッズを持ち込み]
会場の風船は高いうえ、好みの色が選べなかったため、風船も小物類も、100均やネットで購入。風船を膨らませるヘリウムガスは7000円とちょっと高かったけれど、式後もパーティや誕生会などさまざまなシーンで使えると思って購入しました。(小西若奈さん)
[バブルシャワーは鉄砲式に]
会場にシャボン玉が噴出してくるマシーンを頼むと3万5000円くらいしたので、1つ700円のシャボン玉鉄砲を5つ購入。ゲストに吹いてもらったのですが、結構ボリュームが出て、華やかな演出になりました。(たんぽぽさん)
From 編集部
無理も無駄もないお金のかけ方を見つけて
予算を抑えるための方法の中には、簡単にできるものもあれば、会場にある中から選ぶのと違って手間や時間がかかるものも。だから、結婚準備にかけられる時間も考えて、自分たちにできることを見つけて。「譲れること」と「譲れないこと」を分け、譲れるアイテムのコストを抑えるのが、無駄のない上手なお金のかけ方。
取材・文/渡邊博美
※掲載されている情報は2018年12月時点のものです
※記事内のデータの☆印は「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」(全国推計値)、★印は「花嫁1000人委員会調査2018」、コメントは2018年10月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー88人と、2年以内に結婚式を挙げた花嫁103人が回答したマクロミル調査によるものです
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