#秋婚 #冬婚 旬のお花で作る“大人ブーケ”のヒント
秋冬婚の皆さん！ ドレス姿をより華やかにおしゃれに彩りたいなら、秋冬のお花を使ったブーケはいかが？ しっとり落ち着いた秋色の葉や実、冬景色をドラマチックに彩るボルドー……。ブーケに季節を感じられるお花を取り入れるだけで、記憶にも写真にも一段と素敵に残せるんです。ウエディングで活躍するお花のプロへの取材と、先輩花嫁のSNAPをヒントに、あなたのブーケを想像して。
ブーケを素敵に彩る！ 秋冬お花図鑑見本帳
[フレッシュフラワー] 秋冬に馴染みの良い色が主流
秋を感じさせる「色み」でセレクト。秋咲きのバラなど、大ぶりで丸みのあるものは王道の華やかさが。シンビジウムのように少し毒っ気のあるもの入れると、より大人っぽい雰囲気に。
キク系は和のイメージがあるものの、サイズも色も豊富で持ちもよいため使いやすい。また、アストランチアはボルドーの色合いが実に美しく、ケイトウはモフモフした質感が冬っぽい！
フローリストに質問！
手で引き裂いたような切りっぱなしの麻など、艶のない天然素材の布ものを茎に巻き付けて持つくらいが好バランス。リボン結びにして持ちたいときは、サテンではなく、グログランなどのマットな素材が◎。
1、バラ（ジュリア）／通年
2、バラ（プリンス）／通年
3、ケイトウ／8月-11月
4、ケイトウ／8月-11月
5、シンビジウム／9月-4月
6、マム（ファイヤーボール）／通年
7、シンフォリカルポス（紅小町）／10‐12月
8、秋色アジサイ／通年
9、マム（サバ）／通年
10、アストランチア／通年
[リーフ] ほかの季節にはない、キャメル混じりの葉と実もの
葉の色に、キャメル色や茶色みがあると秋冬らしさがグッと高まる。また葉の質感は、薄くひらひらしたタイプより「肉厚」でつや感がある方が、こっくりした色合いのお花とも相性が良い。注目のネイティブフラワーの中でも小ぶりで使いやすいと人気のリューカデンドロンは、秋の終わりにより多くの種類が出回る。
フローリストに質問！
小さな松かさのような実がついてるヤシャは、枝ごと使うと秋冬らしいアクセントに。細長いグリーンは、高さや動きを出したいときにおすすめ。
1、イワナンテン／10月-12月
2、ヤシャ／10月-12月
3、バイレヤナ／通年
4、バーゼリア／通年
5、マグノリア／通年
6、リューカデンドロン（ケープスパイス）／9月-12月
7、トウガラシ／8月-12月
8、リューカデンドロン（プルモーサス）／10月-12月
9、グレビリア（アイバンホー）／通年
10、キリ／11月-1月
[ドライ] 冬空のようなクリーンな色みが魅力
脱色したオフホワイトのシダ（ゼンマイ）から、ほんのり着色した生花にはないニュアンスカラー、種を乾燥させた状態と、ドライフラワーの種類やバリエーションは実に豊富に。また、ユーカリ一つとっても、乾いたときの色の出方が違ったりするので、グリーンも種類を混ぜることで表情がますます豊かになる。
フローリストに質問！
ドライを使う際は極力ドライでまとめ、みずみずしいものとはあまり一緒にしない方が質感が生きます。コアラファンのようにワサッとしているタイプは、かたまりでもラインでも使い方次第で動きが出る上、他ともなじみやすいので中和役として使いやすい！
1、ルナリア／8月-11月
2、フィリカ／通年
3、リューカデンドロン（コニカム）／8月-12月
4、ケイトウ／8月-11月
5、ユーカリ（ロブスター）／9月-5月
6、秋色アジサイ／通年
7、ユーカリ／9月-5月
8、ゼンマイ／通年
9、コアラファン／通年
＃秋婚 #冬婚 花嫁におすすめ
「秋冬のお花」×「トレンド」ブーケ2種
ちょっとの癖でビターに味付け。大人上品な今っぽボルドーブーケ
こっくりした赤み（秋咲きのバラ）とブラウン（シンビジウム）で表現した「秋色」での統一感が印象的。摘んできてラフにまとめたようなワイルドブーケを秋冬らしくしっとり上品に見せるなら、大ぶりを主役に、花を3～4種類ミックスするとより自然。
シンビジウムなどのちょっと癖のある花を混ぜれば今っぽさのアクセントに。また、丸みのある花を多めにすると、大人かわいいビッグスカートにもマッチ！
[花材]
バラ（ロワイヤル）、バラ、ユーカリ（マルバ）、シンビジューム、グレビリア（アイバンホー）、ヘデラベリー、リューカデンドロン（ケープスパイス）、シンフォリカルポス（紅小町）、アストランチア
ブーケ3万7800円（ブートニア込み）／maison malta
触れてみたくなる！ ふわモコ花材のトールブーケ
ブーケの自由度がどんどん高くなってきて人気に火がつき、ここ数年SNSでも注目を集めているのがドライフラワーのブーケ。ふわふわやモコモコの質感、アンティークカラーにシャビーな風合いと、ドライブーケそのものが秋冬らしくて表情も豊か。
中でもエッジーな花嫁たちが選んでいるのが、プロテアやバンクシアなどのネイティブフラワーを使った縦長シルエットのトールブーケ。すっと伸びるキジの羽根も秋冬に映えるBohoスタイルのひと味に。
[花材]
パンパスグラス、ユーカリ（ロブスター）、ゼンマイ、バンクシア、グレビリア（バイレヤナ）、グレビリア（アイバンホー）、リューカデンドロン（コニカム）、羽根（キジ）
ブーケ3万7800円（ブートニア込み）／maison malta
＃秋婚 #冬婚 花嫁のおしゃれブーケSNAP3
ドレス姿にクールな美しさを添える名脇役
挙式用のホワイトブーケは、冬の澄んだ空気をイメージしてオーダー。グリーンはあえて少なめにし、白のアンスリウムを大胆に利かすことで、スタイリッシュなドレスにマッチするクリーンなブーケが完成。また、披露宴用のブーケは、ボルドーのチューリップを主役に、ナイトウエディングらしく深みのある色合いを意識。スレンダードレスに合う、流れるようなフォルムのリングブーケがハイセンス。
DATA
先輩花嫁：manaさん
挙式月：1月
挙式用花材／アンスリウム、ルナリア他
披露宴用花材／チューリップ、スケルトンリーフ他
くすみピンクやボルドーで秋冬らしさを表現
挙式用ブーケでは秋冬っぽさを意識して、くすみピンクやボルドー、ベージュのお花を入れてほしいとオーダーしたSachikaさん。披露宴用には身長が低く童顔ながらも、大人かっこいい雰囲気を出すために、毒々しさがあり、また秋らしいボタニカルなイメージを希望したところが、より自分らしいアクセントに。
持ちたいブーケのイメージが明確にあったため、手に入らない花材は奮発して海外から取り寄せるというこだわりにも脱帽。
DATA
先輩花嫁：Sachikaさん
挙式月：11月
挙式用／アンスリウム (白)、プロテア (二オベ)、パンパスグラス、シンビジウム (ベージュ)、バラ (カフェラテ)など
披露宴用／アンスリウム(赤)、ドラセナ(赤)など
旬のダリアで秋から冬への移り変わりを演出
挙式は白、披露宴はボルドーと、２色のダリアが主役。冬景色を思わせるオールホワイトのブーケは、ダリアを囲むカスミソウの、雪のようなふわふわ感が印象的。お色直しで持ったボルドーのブーケは、シックなモノトーンのバイカラードレスをリュクスに味付け。新郎のベストの色みともリンクしていて秋冬らしさをおしゃれにアピール！
DATA
先輩花嫁：中村由季さん
挙式月：11月
挙式用／白のダリア、カスミソウ
披露宴用／ボルドーのダリア（シルクフラワー）
From 編集部
季節のお花をブーケに＝その時、最も輝くお花を持つ、ということ！
結婚式の時季に旬を迎えるお花なら、その時、手に入る中でも特に美しく咲いた状態で使えるし、空気感や景色とも呼応し合ってしっくり。ブーケに「季節感」を取り入れるだけで、おしゃれ見えも叶うので、花図鑑もヒントにあなたの幸せ香るブーケを見つけて。
布山 瞳さん メゾン マルタ
東京都世田谷区の森の中にある、花とグリーンのアトリエ。色彩の調和、季節感を大切に、花や草木本来の美しさを映し出したブーケ作りで人気を集める。
代表／布山瞳さんプロフィール
大学では広告を学び、ファッションショーの開催、舞台美術に取り組む。テレビ業界で装飾のキャリアをスタートした後、「パ・ド・ドゥ」田島由紀子氏に師事。チーフデザイナーとして、海外有名ブランドのショップディスプレー、ファッションショーに加え、ウェディングフラワーに携わる。2010年に独立し「malta 」を設立。2017年、羽根木にショップ兼アトリエを開店。ファッション誌、ウェディング誌、カタログなどで幅広く活躍中。
https://www.instagram.com/maisonmalta/
取材・文／大平美和 撮影／上原朋也 協力／malta 構成／真坂千稔（本誌）
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