脱ナチュラル!秋のブーケは潔く「大ぶり×NOグリーン」がトレンド
花嫁姿を今っぽくおしゃれに仕上げるのに欠かせない小物といえば、ブーケ抜きには語れません。昨今は大胆なアレンジがトレンドとなってきていて、その存在感がより増しているからこそ、こだわりたいアイテムです。そこで今回は、秋婚シーズンに合わせたいトレンドブーケをご紹介!ぜひオーダーする際の参考にしてくださいね。
プロが解説! この秋のブーケのトレンドは?
「季節関係なく最近は、コチョウラン、バラ、カラー、ダリア、アンスリュームなど 1 輪でも存在感のある大ぶりなお花を使ったダイナミックなブーケがトレンドです。以前は葉物をたっぷりあしらったナチュラルなタイプが人気だったのに対して、グリーンをほぼ使わないアレンジが最旬。
また、秋らしいブーケといえば、色みで表現するのが主流。定番はオレンジ・ブラウン・ワインレッドですが、今期は紅葉した葉や赤い実物(野バラの実)などに合わせて、アプリコット・コーラルピンクなどが人気です。ちなみに、秋の花材はダリアにコチョウラン、ダリアとカラーといった組み合わせが多く見られます。」
答えてくれたのは……
日比谷花壇 フラワークリエーションルーム エグゼクティブデザイナー 富永彩花さん
[秋ブーケのトレンドまとめ]
Point1.大ぶりのお花を使う
Point2.グリーンをほぼ使わない
Point3.秋色カラーでまとめる
【オレンジ&ピンク】
Case1.葉や枝まで色づいた紅葉のようなオレンジが描く躍動感
@yurie_wedding_さんの秋ブーケ
結婚式全体のテーマカラーが秋の色だったので、ブーケもそのままのカラーでフローリストさんにオーダー。アプリコットカラーのアンスリュームを中心にバラなど大きなお花の周囲に紅葉した葉や枝ものをプラスすることで、秋らしさもアップ。横長のアレンジで細身のドレスとのバランスもGOOD!
私のブーケへのこだわり
装花との統一感を持たせることや季節感も重視し、海外ウエディングのような横長のシルエットを描くデザインをイメージ。センスがドンピシャのフローリストさんにお願いできて大満足です
[bouquet DATA]
・挙式月/10月
・使用シーン/披露宴2着目、二次会
・オーダーポイント・花材/生花でオーダー。アンスリュームをマストで季節の花をリクエスト
・手配方法/インスタグラムで見つけたフローリストに装花を含めて依頼
・費用/約4万円
Case2.秋の色合いに旬のコスモスが深みを添えて
Kasumi (@min___wd9212)さんの秋ブーケ
ピンク、オレンジ、バーガンディといったくすんだ色あいを描くアレンジに、旬の花であるチョコレートコスモスも入れて、秋らしいオーダーに。オンシジウムやチョコレートコスモスをぴょんぴょんとあしらい、動きのある華やかな仕上がりになった。
私のブーケへのこだわり
パキっとしたボルドーのメイクに合わせて、ブーケの色みにも統一感を出しました。クラッチブーケにして、横に広がりを持たせ、ぴょんぴょんと動きも出してもらったのもこだわりです。また、もともとお花が好きだったので、シンビジウムや蘭など、使いたい花材をあしらっていただけたのも嬉しかったです
[bouquet DATA]
・挙式月/9月
・使用シーン/挙式、披露宴1着目
・オーダーポイント・花材/チョコレートコスモス、シンビジウム、オンシジウムを指定したほか、コチョウラン、サンキライ、バラなどもプラス
・手配方法/持ち込み不可のため、会場提携のフローリストに依頼
・費用/プラン内
Case3. アプリコットと深みのあるレッド、濃淡が華やかさを表現
YUIさんの秋ブーケ
アプリコットのアンスリウムを軸に、オレンジやピンクの暖色系の明るい花だけでなく、紫などのシックなカラーもミックスしたことで、めりはりの利いた印象的な色合いとボリューム感に。深みのある色をプラスしたことで、秋っぽさがグッとアップした。
私のブーケへのこだわり
思い描いたイメージを季節にかかわらず形にしてもらえるので、アーティフィシャルフラワーに。生花に劣らないくらい色鮮やかで、ボリューム感やリボンあしらいまで全てお気に入り。ブーケをベースに会場の装花の雰囲気も統一させました
[bouquet DATA]
・挙式月/11月
・使用シーン/披露宴2着目
・オーダーポイント・花材/アーティフィシャルフラワーでオーダー。アンスリウムのみ指定
・手配方法/インスタグラムで見つけたレンタルブーケショップに依頼
・費用/1万円
Case4. 燃えるようなオレンジに彼のルーツと紅葉をイメージ
kana___viさんの秋ブーケ
彼の母国のプエルトリコの南国らしさと日本の秋の紅葉、その2つの要素を取り入れつつ、うまくマッチするように意識。オレンジや赤と色数を絞って、シックでありながらインパクトのある色みで、まとまりのある雰囲気に仕上げた。
私のブーケへのこだわり
全ての装飾に統一感が出るように、ブーケのイメージを固める前にメインやゲスト卓から入りました。彼がプエルトリコの出身なので南国をイメージした植物を使いつつ、色みで秋らしさが出せるように何度もフローリストさんと相談。ドライフラワーを使用せず生花でまとめたのもこだわりです
[bouquet DATA]
・挙式月/10月
・使用シーン/挙式、披露宴1着目
・オーダーポイント・花材/ドライフラワーを使わずできるだけ生花でとお伝え。アンスリウム・ヘリコニア・ヤシの葉・オーガスタ
・手配方法/プランナーに提案されたフローリストに依頼
・費用/お色直し用と2個で6万円
Case5.ほんのりくすみピンクが花嫁姿に優しいニュアンスを添える
@ake_shun_wdさんの秋ブーケ
ビジューや刺しゅうの美しいドレスを最大限引き立たせるために、存在感がありつつも、シンプルなブーケに。ロマンチックだけれど、甘くなりすぎないように、くすみピンクという絶妙な色みのバラにこだわった。秋らしさはメインの花に旬の草花であるユーカリをプラスして表現。
私のブーケへのこだわり
ドレスが白から白へのお色直しだったので、ブーケも含めて全く違う印象になるよう意識しました。ドレスの刺しゅうやビジューの装飾美が生きるように、ブーケはシンプルにバラのシングルブーケに。ロマンチックにしたいけれど甘くなりすぎないように、くすんだカラーにし、バラの種類にもこだわりました
[bouquet DATA]
・挙式月/10月
・使用シーン/披露宴2着目
・オーダーポイント・花材/バラ(デザート、ジュエルヴァーズ)、ユーカリ、全て生花でオーダー
・手配方法/会場内にある提携ショップでオーダー
・費用/4万円
【ホワイトvsダークトーン】
Case6. ホワイトとパープル、どちらの魅力も引き立つコントラスト
Reikoさんの秋ブーケ
挙式で着用する1着目のウエディングドレスは、ホワイトオンリーのブーケを合わせる人も多いけれど、白い花をベースにしつつあえてパープル系のダークカラーの入ったブーケを合わせることで秋らしさを演出。
私のブーケへのこだわり
ウエディングドレスが王道寄りのAラインだったので、ブーケで少しエッジを利かせたいと思っていました。ホワイトとパープル系のダークカラーのコントラストが珍しい色合いで、ラウンドではなく横に広がるデザインもとてもお気に入りです
[bouquet DATA]
・挙式月/9月
・使用シーン/挙式、ウエルカムパーティ、披露宴1着目
・オーダーポイント・花材/アーティフィシャルフラワーでオーダー。花材はバンダ、スイートピー、クレマチス、ユーカリポポラスベリー、バラ、バイモユリ
・手配方法/インスタグラムで見つけた
ブーケショップ『@by_your_side____』にオーダー
・費用/1万6000円
Case7. しっとりとした余韻を生む、流れるようなオンシジウム
@_aobride1101さんの秋ブーケ
アクセサリーやシューズなど、ドレスに合わせた小物も含めて黒で統一感を出したかったのでチョコレートコスモスで全体のコーディネートにリンク。流れるようなオンシジウムの赤や、ベロア素材の黒いリボンでも秋っぽさを表現できた。
私のブーケへのこだわり
ドレスに合わせて決めたブライダルシューズの色にリンクさせてオーダー。特にこのブーケは、花材・リボン・シューズ・アクセサリー・ネイルの統一感を出せるように意識しました。2着目の横に広がるブーケとの変化を意識して、1つめのブーケは、縦に流れるような形をリクエストしました
[bouquet DATA]
・挙式月/10月
・使用シーン/挙式、披露宴1着目
・オーダーポイント・花材/コチョウラン、チョコレートコスモス、オンシジウム
・手配方法/会場専属のフローリスト
・費用/ヒミツ
Case8. 白い花の気品に、赤く色づく葉が添える季節の息吹
@mak__wdさんの秋ブーケ
シンプルなウエディングドレスの邪魔をしないように、ベースはアンスリウムとコチョウランの真っ白な花をセレクト。無造作な感じにあしらった枝や濃いめの赤い葉をプラスすることで、落ち着いた雰囲気に仕上げ、それがグッと秋らしい要素に。
私のブーケへのこだわり
お色直しのブーケはカラフルなタイプにしたので、最初のブーケは、挙式会場の雰囲気に合う白いブーケにしました。無造作な枝のあしらい方でラフな感じもありながら、コチョウランが上品な雰囲気も醸し出し、まさに大満足なブーケです
[bouquet DATA]
・挙式月/9月
・使用シーン/挙式、披露宴1着目
・オーダーポイント・花材/コチョウラン、アンスリウム
・手配方法/会場の提携店
・費用/4万円台
Case9. ダークトーンのシャープな葉が、キリリとした存在感を醸す
さえさんの秋ブーケ
アンスリウムやコチョウランといった白のキレイめなお花をメインに、ダークトーンのパープルや枝、秋のイメージのあるパンパスグラスが辛口なポイントになった、アーティフィシャルフラワーのブーケ。
私のブーケへのこだわり
ショートヘアとのバランスも意識して、キレイめな印象にかっこよさも欲しかったので、ダークカラーのパープルやゴールドの枝といったアレンジがドンピシャでした!
[bouquet DATA]
・挙式月/10月
・使用シーン/挙式、披露宴1着目
・オーダーポイント・花材/全てアーティフィシャルフラワー。コチョウラン、アンスリウム、カラー、タニワタリ、ラグラス、ウィロー
・手配方法/インスタグラムで見つけたレンタルブーケショップのキャンペーンに応募
・費用/無料
【レッド&パープル】
Case10. 多種多様な花をボルドーでまとめた、静かな華やかさ
@wd.rm28さんの秋ブーケ
披露宴会場の装飾もブラウン×ボルドーを中心に秋らしく装飾。そこに合わせてブーケもボルドーのワントーンに統一。一方多種多様な花材を合わせたり、垂れ下がったような花もスパイスになって、リズミカルな印象に。
私のブーケへのこだわり
前からウエディングドレスには真っ赤なブーケと決めていました。ボルドーの微妙な色みや、クラッチブーケに少し垂れ下がった花を入れるといったデザインなど、細かいところまでフローリストさんに説明。長めにした素材違いのリボンもとてもお気に入りです
[bouquet DATA]
・挙式月/10月
・使用シーン/挙式、披露宴1着目
・オーダーポイント・花材/ダリア・オンシジウム・アンスリウム・カラー・チョコレートコスモス・レースフラワー(ダウカスボルドー)
・手配方法/会場のフローリスト
・費用/4万円台
Case11. 茎までボルドーに染まったカラーのワントーンブーケ
maiさんの秋ブーケ
花びらだけでなく、茎までボルドーに染まる雰囲気のあるカラーをバサッとひとまとめにしたブーケは、すっきりとしていて凛とした潔い佇まい。1種類の花だけにすることで、この花の魅力を最大限に引き出した。
私のブーケのこだわり
せっかくの秋婚だったので、季節を感じられるように装花をテラコッタカラーで統一しました。それに対してメイン席に立った際にしっかり映えるよう、ブーケはボルドーのカラーに。ホワイトのブーケよりも雰囲気がぐっと出ているようで、気に入っています
[bouquet DATA]
・挙式月/9月
・使用シーン/挙式、披露宴1着目
・オーダーポイント・花材/生花のカラー
・手配方法/会場のフローリスト
・費用/3万円
【くすみカラーミックス】
Case12. ふわふわとした質感と絶妙なカラーが描くアンティーク感
d_wedding1003さんの秋ブーケ
パンパスグラスやスモークツリーのふわふわ感と、全てドライフラワーにしたことで表現されたピンクやブラウンなどのくすんだような絶妙なカラーが、秋らしい温かみを醸し出すブーケ。くすみピンクのドレスにも合うアンティークな雰囲気が魅力。
私のブーケへのこだわり
淡いピンクのドレスと一体感のある、アンティークでおしゃれでボリュームがあるタイプが理想。お花の種類から色みまで指定し、とことんこだわりました
[bouquet DATA]
・挙式月/10月
・使用シーン/披露宴2着目
・オーダーポイント・花材/ドライフラワーのパンパスグラス、キングプロテア、スモークツリー
・手配方法/会場のフローリスト
・費用/5万円
Case13. 軽井沢の秋になじむ旬の草花をさりげなくアレンジ
@ake_shun_wdさんの秋ブーケ
オレンジやボルドーといった王道の秋カラーとは一味違うパープルがメインのアレンジ。リンドウをはじめ秋が時期の草花を取り入れて、さりげなく季節感を演出し、会場である軽井沢の秋の景色に調和するブーケに。
私のブーケへのこだわり
結婚式のテーマカラーであるパープルをメインにしました。私らしいとみんながイメージする自分の好きな花材を入れて、色みや雰囲気は王道の「秋らしさ」から少し外したのがポイントです。前撮りで使用した南国風のブーケがとても気に入っていたので、同じような花材を使用しつつ、軽井沢の秋にしっかりなじむように旬の草花もアレンジしました
[bouquet DATA]
・挙式月/10月
・使用シーン/披露宴1着目
・オーダーポイント・花材/バンダ、カラー、ユーカリ、アンスリ厶、ビバーナムティヌス、リンドウ全て生花でオーダー
・手配方法/会場内にある提供ショップでオーダー
・費用/4万円
Case14. ブルーグレーのドレスを引き立てる多彩なくすみミックス
kana___viさんの秋ブーケ
ブルーグレーのドレスやブラウンのタキシード、そして背景の装飾と調和する絶妙なくすみカラーのブーケが、秋のシーズンにもマッチ。オレンジやパープルなどの補色カラーがやさしいコントラストを描き、まるでドレスの刺繍にリンクしたような一体感。
私のブーケへのこだわり
ブーケ単体ではなく、空間やドレスとのバランスを何より大切にしました。また、ふたり並んだときの全体のスタイリングのバランスを考えて、オーダーしました
[bouquet DATA]
・挙式月/10月
・使用シーン/披露宴2着目
・オーダーポイント・花材/アジサイなど生花でオーダー
・手配方法/プランナーに提案されたフローリストに依頼
・費用/1つめのブーケと合わせて2個で6万円
From 編集部
花嫁姿に季節感を添えるブーケ
結婚式において季節感を出すには、装花、そしてブーケなどのお花で取り入れるのが有効。季節感があると、その時季の空気感にしっくり合った心地よい印象をゲストに与えます。ドレス、小物、ヘア、装花……。ブーケはそれらに統一感をもたらすために、繋いでくれるアイテム。そこに季節感を上手に取り入れてみませんか?
Shop list
日比谷花壇
URL:https://www.hk-wedding.jp/creationroom/florist/tominaga-ayaka/
構成・文/小松ななえ
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格は2022年4月時点のものです
- 挙式半年前
- 挙式3ヶ月前
- ブーケ
- アイテム検討期
- 花嫁実例
- トレンド
- クラッチブーケ