日ペンの花嫁美子ちゃんが解決！ 第3話「文字が雑」

前回までのお悩み【1位】文字同士のバランスが悪い【2位】まっすぐに書けない、に続き今回は【3位】文字が雑、を解決！ クセ字に悩む花嫁からは「せっかちなので早く書こうとすると雑になります」「流れるように存在感のない雑な文字で悩んでいます」などの声が聞かれました。

●前回までのお話はこちらの記事をチェック↓
【日ペンの花嫁美子ちゃんが解決！ 第1話「文字バランスのお悩み」】
【日ペンの花嫁美子ちゃんが解決！ 第2話「まっすぐに書けない」】

登場人物

私、ボールペン習字のイメージキャラ・日ペンの美子ちゃん（永遠の17歳）。文字のお悩みは私にお任せ☆　今日、従姉妹のお姉ちゃんが婚姻届を提出するの。おめでたいけど……その字で婚姻届に署名するつもり？

美子ちゃんの従姉妹です。このたび、国際結婚のダーリンと結婚することになり、幸せいっぱい☆　今日は晴れて婚姻届を提出する……つもりが、文字が雑すぎて署名を見られるのが恥ずかしい（汗）。美子ちゃん、なんとかして！

文字を丁寧に書くには、漢字とカタカナの美文字ルールをマスターするのが近道。漢字とカタカナで共通のルール「うちこみ」と「トン」について、下で実践してみましょう！

実践その1→ 漢字とカタカナは「うちこみ」を意識して書く

（1）漢字とカタカナの
【縦画には、強く「うちこみ」を入れる】

（２）漢字とカタカナの
【左払いにも強く「うちこみ」を入れる】

（３）【横画には軽い「トン」を入れる】

↑Point
「うちこみ」とは斜め45度で力強く入れる、文字の書き出しのこと。一方「トン」とは、力を入れない書き出しのこと。
ちなみに、横画やひらがな、右払いの場合は「うちこみ」を入れません。横画の場合は「うちこみ」を入れる代わりに、軽い「トン」を入れるだけで文字が整います

美子ちゃんアドバイス

カタカナは漢字から派生した文字だから漢字と書き方が似てるけど、ひらがなは漢字とは起源が異なるの。ひろがなは、平安時代に女性が生み出した文字。だからひらがなを書くときは「うちこみ」などの力強さを入れず、柔らかく書くほうがキレイに見えるのよ

実践その2→【文字の隙間】をあけて書く

（１）【画間は伸び伸びとあけて】書く。
急ぐと画間（=文字の隙間）が狭くなるので注意

（２）一文字の中で画間が連なる場合、
【隙間の大きさを均一に揃えて】書く

↑Point
たとえば「田」という字なら、四隅の隙間（口の部分）の大きさをすべて均一にあけること。ほかにも「三」という字なら、横画の線同士の隙間を均一にあけて

美子ちゃんアドバイス

急いで書くと画間が狭くなりがちだから、余裕を持って書きたいところ。でも「そんな時間をかけてられない！」ってときは、せめて最後の一画だけ丁寧に書くこと。たとえば「三」だったら、3本目の線だけ1秒数えてゆっくり引く……ぐらいの目安で。最後の一画が丁寧だと、文字がサマになるわよ！

Profile

日ペンの美子ちゃん 日本ペン習字研究会
イメージキャラクター

70年代をほうふつとさせるノスタルジックな画風に、強烈な懐かしさを覚える日ペンの美子ちゃん。漫画家・服部昇大先生が描く現在の6代目美子ちゃんは、時事ネタを取り入れたパロディ調マンガで人気を博し、毎週更新されるツイッターは驚異の3万7000フォロワー超え！ https://twitter.com/nippen_mikochan
日ペンのペン習字通信講座は、これまでに100万人を超える受講生を誇る。

作・画／服部昇大　構成・文／村上亜耶　D／上田ゆき　監修／日本ペン習字研究会
※掲載されている情報は2018年11月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2018年5月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー81人が回答したアンケートによるものです

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