ロマンチックが止まらない＊キャンドル最新演出テクニック５

緑に囲まれたブルワリーレストランで夕暮れ時にパーティをしたというMayu.Mさん。日没のタイミングで、サックス奏者の演奏とともにキャンドルを灯すという演出を行ったのだそう。

「キャンドルの温かな明かりは、人の心をほぐす効果があると思っていて、私自身も大好きでした。挙式・披露宴では、ゲストの皆さまに、自然を感じながらゆったりとした時間を過ごしてほしいと思い、タイムテーブルを春の夕暮れ時を一緒に味わい、皆で夜を迎えられる16:00～20:00に設定。日没という自然自体を演出にし、そこにキャンドルを取り入れました。
キャンドルが灯ると、明るい時間帯とは一転してムードのある雰囲気に。ゆらゆらとしたキャンドルの明かりがとてもロマンチックで、デザートや食後のコーヒーと歓談をゆったりと楽しんでいただけました」
Mayu.Mさん（@uyamiuni）

ナイトウエディングで、幻想的な大人の雰囲気を演出するために、キャンドルを取り入れたというK＆Kさん。
チャペルから退場の際に、チャペル前にセットしたキャンドルを一斉に点火するという演出で、ゲストを感嘆させました。

「結婚式のテーマを『Paris Candle Night Wedding』にしたので、パティオや高砂席、ゲスト卓、ウエルカムスペースなどにもキャンドルをセット。
お色直し入場ではキャンドルサービスを行いました。キャンドルサービスは定番の演出ですが、ゲストに近くで直接ごあいさつできるのでやって良かったと思います。
キャンドルは幻想的な雰囲気を演出でき、大人なウエディングにぴったりの空間になりました。人とは違う結婚式を挙げたい方におすすめです！」
K＆Kさん（@kk.1126wedding）

挙式はハワイで行ったというRioさん。日本で行ったパーティでは、太陽の光あふれるハワイ挙式とは雰囲気をがらりと変えたいと思い、ナイトウエディングにしたのだといいます。
会場をさまざまな種類のキャンドルで彩り、スタイリッシュでありながら温かみのあるパーティを演出しました。

「ゲストの方からは、特に高砂席に置いたツリーにつるしたハンギングキャンドルの評判が良く、その前で写真撮影をされる方が多くいらっしゃいました。装花の色とキャンドルの光を混ぜることで、落ち着きがありつつも、より華やかで立体感のある会場装飾になったと思います。
また、写真にも、キャンドルのおかげで温かみのある空気が映りました」
Rioさん（@mame_bridal）

会場のガーデンを装飾したランタンを、ご自身で手作りしたという石井さん。おしゃれなガーデン装飾はゲストにとても喜ばれ、たくさんの写真を撮ってもらえたのだそう。

「ナイトウエディングだったので、星をテーマにし、紺色とオレンジ色をコンセプトカラーにしていました。キャンドルはコンセプトカラーのオレンジ色を表現するためや、星空を表現するために、使用しました。
LEDキャンドルを紙ちょうちんに入れて手作りしたガーデン装飾は、特にこだわったものです。ゲストの方も皆さま喜んでくださり、『あまりにおしゃれだから、会場のもともとの装飾かと思った』と言われたほどでした」
石井美希さん（@iimiiki）

沖縄で行った挙式は朝～昼の時間帯だったので、都内で行ったアフターパーティは雰囲気を変えるために夕方～夜の時間帯にしたというMasamiさん。ロマンチックなナイトウエディングの雰囲気をつくれる会場を選んだのだそう。


「夜であることを最大限に生かせるのが、キャンドルと電飾でした。カジュアルでありつつも、ロマンチックなナイトウエディングの雰囲気をどうつくるか、工夫を重ねました。
一番効果的に使ったのは、退場後のサプライズ演出です。新郎新婦の退場後、いったんテラスに続くカーテンを閉め、お見送りまでの間に素早くキャンドルロードをテラスに作ってもらい、準備が整うと同時にカーテンを開けてもらいました。新郎新婦がキャンドルロードの一番先で待機し、ゲストがその道の中を歩いて私たちのところまで来られるようにしました」
Masamiさん（@my.wedding.record）

ロマンチックな演出ができるキャンドルの力って、とても偉大ですよね。上で紹介した花嫁さんたちの素敵な演出や装飾以外にも、もっといろんなことができるはず！
キャンドルメーカーのペガサスキャンドル株式会社の方に、ウエディングとキャンドルの由来や、ウエディングの際の演出のバリエーションについて、教えてもらいました！

Q.1　ウエディングではどうしてキャンドルを使うの？

A.「欧米では古くから『キャンドルの数だけ幸せになれる』という言い伝えがあります。そしてキャンドルの明かりに満ちた空間は、未来が幸せであふれたものになるという証し。温かな明かりが、新郎新婦おふたりの道を照らしてくれるのです。
　またキャンドルは自分の身を溶かしながら周りを照らすその姿から、“無償の愛”の象徴とされています。これから互いを支え合っていくおふたりにぴったりのアイテムなのです」

Q.2　定番演出のキャンドルサービスにはどんな意味があるの？

A.「キャンドルサービスは“新郎新婦によるメインキャンドルへの点火”と“ゲストへのキャンドルサービス”という2つの演出があります。
まず、メインキャンドルへの点火は、ふたりで温かい家庭を築いていくと誓い、新家庭の誕生を祝い、明るい未来を願うという意味があります。
次にゲストへのキャンドルサービスは、幸せを運んでくれるキャンドルの明かりを、『皆さまに幸福が訪れますように』と願いを込めながらゲスト卓に灯し、感謝の気持ちを伝える演出です」

Q.3　キャンドルを使ったウエディングの魅力って何？

A.「やはり“なま火”の持つ魅力だと思います。
　優しく温かで、しかも煌めき動くキャンドルの明かりを、会場の照明の強弱と合わせて演出することで、明かりに動きが生まれ、荘厳で神秘的な空間を作ることができるのです。
　またキャンドルの明かりには、人の心をリラックスさせる効果があることが証明されており、その効果で会場が和み会話も弾みます」

Q.4　その他、どんな演出があるの？

家族との演出なら……挙式でのユニティセレモニー

「ユニティとは“一つになる”という意味で、別々の人生を歩んできた新郎新婦が一つになり、新しい家庭が誕生したことを祝福するセレモニー。
それぞれの家庭の灯火を譲り受け、今日の自分たちがあるのは親御さんのおかげで、これから新しい人生をふたりで協力しながら歩んでいくということを確認するものです。
まず、ご両家のお母さまがサイドキャンドルに点火し、そのサイドキャンドルで新郎新婦が中央にあるメインキャンドルに一緒に点火。その後、サイドキャンドルを”元へは戻らない”という誓いの気持ちを込めて吹き消します」

ゲストとの演出なら……披露宴でのキャンドルリレー、キャンドルビュッフェ

「新郎新婦からゲストへ、そしてゲストからゲストへ、幸せの明かりをつないでいく、キャンドルの明かりの数だけ幸せが訪れ、灯りを吹き消すことで願いが叶うという言い伝えにちなんだセレモニーがキャンドルリレー。
近年は、ウエルカムコーナーにいろいろな種類のリレー用キャンドルをディスプレーし、ゲストに好きなキャンドルを選んでもらい、キャンドルリレーに使用するという“キャンドルビュッフェ”という新しい形も登場しています。最後にはプチギフトとしてお持ち帰りいただくものです。
ウエルカムコーナーが、たくさんの可愛いキャンドルでフォトスポットにもなるのでおすすめです」

構成・文／千田あすか　取材協力／ペガサスキャンドル株式会社
※掲載されている情報は2018年11月時点のものです

• アイテム検討期
• 花嫁実例
• 温かい
• 挙式演出
• ウエルカム演出
• 宴中の余興・盛り上げ演出
• エンディング演出