お洒落花嫁たちの“こなれピンク”どう作ったの? 6Rules
“赤と白、情熱と純真を混ぜ合わせたピンクは、いちばん女らしい色” -Kate Spade-
ああ、ピンク。ほのかに甘くて、ほのかに大人っぽい、まさに花嫁の心境とも似たロマンスの色。しかし大人ウエディングに取り入れるにはちょっとしたコツがあるように感じる。今回はピンク好きと言って間違いない先輩花嫁の実例を基に「やぼピンク → 絶妙ピンク」となるコツを取材。さあ一緒にTHINK PINK!
Rule01/NOT鮮やか・原色NGで洗練させる
編集部M:幼くもなりがちなピンクですが、洗練させて見せるためにどんな工夫をしましたか?
先輩花嫁MISA DESIGNさん(以下Mさん):若干くすんだ“ニュアンスピンク”を軸にコーディネートしました。ワントーン暗めくらいが、ピンクの祝福感は残しつつ、派手さを消せると思います。
編集部M:他におしゃれピンクに見えるテクニックがあれば教えてください。
Mさん:合わせる素材の色みも大切な要素です。難しいのは原色や、同じ暖色仲間のオレンジ・赤・黄色。また、水色などの反対色を合わせる場合はグラデーションにすると馴染みやすくなり、同系色ではくすんだ色みを合わせることで統一感がでます。文字の色もPOPな印象にならないように白・黒・ゴールドなどを選びます。
編集部M:文字も大事な要素ですね。
Mさん:はい。色だけでなくフォントも丸文字ではなく、ムードな筆記体にするなど、大人っぽさを意識するとぐっとこなれた仕上がりになります。
写真・取材協力/@misa_design_さん
Rule02/粋な濃いめピンクなら甘すぎ回避
編集部M:シリンダーのお水をピンクにするとドラマチックかつ抜け感も演出できて、スタイリッシュに見えますね。
先輩花嫁eripyon0924さん(以下Eさん):ありがとうございます。もともとピンクは大好きな色でお色直しのドレスもピンクではありますが、甘すぎるイメージにはしたくなかったので、会場装飾ではあえて差し色にとどめることを意識しました。
編集部M:テーブルクロスやメニュー表のダークカラーが新鮮ですね。装花の濃いめのピンクも目立つ!
Eさん:装花はすべて“濃いめピンク”に統一したので、クロスなどの落ち着いた色と相性がよく大人可愛くまとまったと思います。
写真・取材協力/@eripyon0924さん
Rule03/新郎衣裳とのコーデも大切。柔らかピンクに寄り添うカラーに
編集部M:ダスティーピンクのドレスに彼のモスグリーンのタキシード、お似合いですね!
先輩花嫁えりかさん:はい、挙式ではふんわりしたドレスを着ていたこともあり、お色直しではスッキリしたシルエットで甘すぎない、けど優しさのある“大人ピンク”を選びました。ドレスに合わせてテーマはアンティーク。彼のタキシードもモスグリーンを選んで、つながりを出しました。
編集部M:ドレスの印象を壊さない新郎衣裳、大事ですね!
えりかさん:演出小物もアンティーク調の甘すぎないピンクにして、ゲストからもドレスと会場の雰囲気全体が合っていると好評でした。
写真・取材協力/えりかさん
Rule04/トーン違いのピンクMIXで“ピンクぼけ”しない
編集部M:ピンクのケーキ、可愛いですね!
先輩花嫁もえさん:ピンタレストでヒントをもらって、後はマカロンも大好きなので! 最初のサンプルではピンク一色でしたが、のっぺりしてチープな印象に見えて、マーブル模様にしてもらいました。
編集部M:あめ細工も効いてますね。
もえさん:ケーキトッパーやお花の装飾も考えましたが、可愛くなりすぎたので、あめ細工に変更しました。クリアな色みとシャープな形で、モダンな雰囲気になったと思います。
編集部M:結婚式は「ピンク&グレー」がテーマカラーとのことですが、会場装花はどんなことにこだわりましたか?
もえさん:グレーに合うシャビーピンクを強く希望しました。ニュアンスカラーは言葉では伝えにくいので、色みの資料をたくさん用意して、どんな色なのか明確に伝わるようにしました。
高砂席ではお花以外にもチュールなど異なる素材のピンクもミックスしたことでシャビー感を出せたと思います。
写真・取材協力/もえさん
Rule05/抜け感は「白」で、こなれ感は「ドライ素材」で作る
編集部M:ドレスもピンクですが、どこを見てもピンクが多用されていますね。
先輩花嫁S.maiさん(以下Sさん):一番好きな色がピンクなので、ピンク尽くしになりました。
編集部M:高砂席の装花、ふたりの後ろに抜けがあってスッキリ見えますね。
Sさん:いかに可愛すぎないピンクスタイルにするかを考えて、白や余白で抜けを作ったらまとまりが出ました。ドライフラワーを生かしたいと思っていたので、繊細さを邪魔しないように、合わせるものを極力シンプルにしたことも良かったです。
編集部M:確かにドレスもシンプル。
Sさん:ピンクというだけで女の子らしさが強いので、シンプルなチュールのAラインドレスに、装飾も一切付いてないものを探してもらいました。パニエも無しで、ナチュラルにドレスを着こなすイメージです。ベースのサテン地をパキッとしたピンクにし、重なるチュールは少しくすんだピンクで動きが出るように。サッシュベルトもピンクは、トーンを変えてピンクベージュ。シンプルなドレスのアクセントになるようにしました。
写真・取材協力/@_mai_wedding_さん
Rule06/あえてアシンメトリーに飾ると大人っぽい仕上がりに
編集部M:フォトジェニックなフラワーアーチがキャッチーですね!
先輩花嫁Mayさん(以下Mさん):屋外挙式だったので日光と芝生のグリーンに映えるように、フレッシュなローズピンクをふんだんに飾りました。ただ、大人っぽくしたかったので、大きさの違うバラで強弱をつけたり、ピンクの色でもグラデーションになるよう濃淡をつけて主張あるピンクを目指しました。
編集部M:メイン卓の装花も大人っぽいですよね。ここにも工夫があるのですか?
Mさん:はい。全体的にラウンド型に作ると可愛い印象になると思い、あえてアシンメトリーに飾ってもらいました。グリーンと花のバランスが取れ、キャンドルも引き立つのでおしゃれに大人っぽく仕上がったと思います。会場の邸宅の雰囲気になじむよう、ブーケもくすみピンクでまとめています。
写真・取材協力/Mayさん
From 編集部
“こなれピンク”とは、好きな要素を自在にMIXしたピンク
取材したどの花嫁たちも日頃から「好きな色はピンク」とのこと。ピンクの可愛らしいという王道のイメージにプラスしてくすみや、ビンテージ、強さなどさまざまな要素を織り交ぜて、自分なりのピンクに昇華させていたのが印象的でした。好きな色をあきらめず、魅力的に見せる工夫を凝らすことが、大満足のカラーコーディネートを制すると感じます。
取材・文/真坂千稔(編集部)
※掲載されている情報は2018年9月現在のものです
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