プチ祝いや食事ごちの「結婚おめでとう」へのお礼、どうする?
「同僚が1人1000円ずつ出し合って、お祝いの品を買ってくれた」、「結婚式の話をしたら、“お祝いに”と1500円ランチをごちそうに」など、ちょっとしたお祝いに対する内祝いは悩むところ。やりすぎにも、足らなすぎにもならない、ちょうどいいあんばいをマナーデザイナーの岩下宣子先生が伝授! 「お返しはいらない」と言われたときの対策などもお見逃しなく。
結婚祝い1000円以上3000円未満は、3分の1返しから半返しで正解!
結婚式に招待することも内祝い
「品物を頂いたときも、食事をごちそうになったときも、金額が明確ならちゅうちょせずに3分の1返しから半返しの内祝いをしてください。内祝いには“お福分け”の意味が込められているので、喜ばれますよ」と岩下先生。
内祝いは、お菓子や入浴剤などの消え物、タオルハンカチなど手軽なものがお勧め。新居に招待し、手料理を振る舞うのもいい。ただしその場合は、招待された人の時間と交通費を費やしていることを忘れずに。
また結婚式に列席する人からプチ祝いを頂いた場合は、内祝いも引出物のグレードアップも不要。「結婚式に招くことも内祝いだからです」と岩下先生。列席しなかった人には、「先日はお祝いをありがとうございました。無事に結婚式を挙げられました」と、式後に報告とともに内祝いを渡すのがスマート。
感謝を伝えました♪
会社の同じ課の8人から、1人1000円相当のお祝いを頂きました。自分では買わないもの、消え物、半返しの500円を基準に商品選びをし、彼の祖国で有名なドリップコーヒーと、私の実家がある熊本のデコポンの缶詰めをセットにしました(えるさん)
同僚からは食品の詰め合わせ、友人たちからは衣類乾燥機などのお祝いを。式に列席してくれる人には、郵送で受け取った際にLINEでメッセージを送り、当日にあらためてお礼を伝えました。列席しなかった人には引菓子を渡して、式を無事に挙げたこともご報告(さやかさん)
会社の人たちからご祝儀を1人1000円ずついただきました。内祝いはあまり負担に思われないよう、ブランド菓子を2個ずつラッピング、手作りタグを付けて、お礼の言葉とともに渡しました(もいもいさん)
1000円未満のプチプチ祝いも、3分の1返しから半返しでOK!
過剰な内祝いは、デリカシーに欠けることも
お祝いが1000円未満となるとさらに悩むけれど、岩下先生はキッパリ名答。「感謝の言葉だけでも十分ですが、自分の気が済まないなら3分の1返しから半返しの内祝いをしてOK」
職場のグループからお祝いを頂いたときは、代表に菓子折りを渡して配ってもらってもいい。ただしグループに対して内祝いを過剰にしすぎると、後から結婚する人への負担になることも忘れずに。ちなみに会社から頂いたお祝いは、お礼の言葉だけでOK。内祝いは個人にするもの。
またグループ間で「内祝いはなし。みんなが結婚したときに祝う」というような暗黙のルールがあるなら、それに従って。グループで最初にお祝いをもらう立場だったら、ルール作りを提案しよう。
感謝を伝えました♪
友人2人からマグカップ・ランチョンマットセットを、7人グループから電気鍋を頂きました。内祝いは、新婚旅行で訪れたフランスのトリュフ塩。500円ほどですが、おいしくてお勧めなんです。会ったときに渡すと驚いて喜ばれました(くるみ9さん)
友人からお菓子を頂きましたが、結婚式に招いていたのでお礼の言葉だけ伝えました。彼女の結婚式のときには、同じようにちょっとしたお祝いをしたいと思います(えりぃさん)
番外編:みんなが同じように悩む内祝いのアレコレ
どんなケースでも、まずは感謝の言葉を伝えよう
電報や、結婚式に列席していない人が届けてくれたDVD映像などプライスレスな手作りアイテムへの内祝いに悩む人が続々。また「“お返しはいらない”と言われたけれどどうしよう……」と、式後も悩み続けている卒花さんも。岩下先生の回答でモヤモヤを解消して!
岩下先生に聞きました!
電報は3000円から5000円はかかるものなので、半返しを目安に内祝いをします。まずは感謝と喜びの言葉を届けましょう
値段ではなく、その気持ちに対して内祝いをしましょう。「皆さんにご用意したものですが」と引出物を贈るのも喜ばれますよ
お祝いを頂いた方から「お返しはいらない」と言われたら、その方の性格をよく考えてみましょう。本音と思ったらお礼の手紙のみ、本音かどうか分からないときは、内祝いを贈った方が安心です。新婚旅行のお土産などは相手の気持ちに負担を掛けることなく、喜ばれますよ。日頃の人間関係をよく見極めてくださいね
From 編集部
祝ってくれた気持ちに“お福分け”
たとえ少額であっても、内祝いは3分の1返しから半返しのマナーを当てはめて良いことが分かりました。相手が恐縮するようなら「お福分けです」と、ひと言添えるといいかもしれませんね。プチ祝いにも贈り手の祝う気持ちが込められているので、きちんと感謝の気持ちを伝えましょう。
岩下宣子 マナーデザイナー
現代礼法研究所代表。NPO法人マナー教育サポート協会理事長。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏に師事。企業や学校などでマナーの指導、研修、講演などを行う。著書も多数。
構成・文/千谷文子 イラスト/篠塚朋子
※掲載されている情報は2018年8月時点のものです
※記事内のコメントは、2018年6月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー102人が回答したアンケートによるものです
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