[キリスト教式・神前式・人前式]の基本が分かる! 挙式スタイルガイド
皆さんはどんなスタイルでふたりの結婚を誓いたいですか? ちなみに、日本のカップルに多く選ばれている挙式は「キリスト教式」「神前式」「人前式」の3つのスタイル。見た目やイメージから入ってももちろん構わないけど、せっかくならそれぞれの内容や進行をじっくり学ぶことで、ふたりらしい誓い方が見つかることも。ぜひチェックしてみてください。
キリスト教式(実施率49.2%)
一番人気の王道挙式スタイル
「キリスト教式」とは?
最も多くのカップルが選んでいるのが、司式者である牧師(カトリックの場合は神父)の祝福を受けながら、厳かに愛を誓う「キリスト教式」。パイプオルガンの響きや賛美歌に包まれながらのセレモニーは感動的で、限りなくロマンチック。ホテルや専門式場、ゲストハウスなど、ほとんどの会場にキリスト教式を行うためのチャペルが備わっている。
[こんな人にオススメ!]
1.キリスト教式の誓いの言葉を胸に刻みたい
2.ウエディングドレスを着て誓いたい
3.バージンロードを父親と歩きたい
4.ステンドグラスやパイプオルガンなどに憧れがある
<キリスト教式の流れはこんな感じ!>
列席者入場(先に着席して新郎新婦を待つ)
↓
新郎入場(先に入場して祭壇前の右側に待機)
↓
新婦入場(父親、いない場合は他の家族と一緒に)
↓
全員で賛美歌斉唱
↓
司式者による聖書の朗読・祈祷(きとう)
↓
結婚の誓い(司式者の問い掛けにふたりが答える)
↓
結婚指輪の交換
↓
誓いのキス
↓
結婚成立の宣言(司式者が告げる)
↓
結婚証明書へのサイン(新郎新婦が行う)
↓
新郎新婦退場
↓
式後の祝福(フラワーシャワーなど)
神前式(実施率16.6%)
伝統的な日本の挙式スタイル
「神前式」とは?
古式ゆかしき「神前式」は、夫婦円満の神様・天照大神(あまてらすおおみかみ)をはじめ、さまざまな神様の前でふたりの結婚を報告する厳かな日本の挙式スタイル。主に家族や近しい親戚が参列して行い、両家の絆を深める場にもなっている。ホテルや専門式場の神殿の他、神社で挙げる人も多い。
【こんな人にオススメ】
1.白無垢を着て式を挙げたい
2.庭参進や雅楽の調べなど、日本の伝統に興味がある
3.祖父母など年配者にもなじみのあるスタイルで誓いたい
4.両家の絆をしっかりと結びたい
<神前式の流れはこんな感じ!>
参進の儀(さんしんのぎ/主に神社で行う花嫁行列)
↓
入場(神殿に向かい右側が新郎、左側に新婦が座る)
↓
修祓(しゅうばつ/起立して神職から清めのおはらいを受ける)
↓
祝詞奏上(のりとそうじょう/神職による神様への結婚報告と祈祷)
↓
誓杯の儀(せいはいのぎ/新郎新婦が交互にお神酒をいただく。三三九度の杯とも言う)
↓
神楽奉納(かぐらほうのう/神楽に合わせて巫女が舞を奉納する)
↓
誓詞奏上(せいしそうじょう/新郎新婦が神前で誓いの言葉を読み上げる)
↓
玉串奉奠(たまぐしほうてん/新郎新婦→両家の代表の順で、神前に玉串を捧げる)
↓
親族杯の儀(しんぞくはいのぎ/両家の親族がお神酒をいただく)
↓
斎主あいさつ(さいしゅあいさつ/神職による結婚の儀の終了宣言)
↓
全員退場
人前式(実施率32.2%)
ゲストの前で誓う自由なスタイル
「人前式」とは?
家族や集まってくれたゲストの前で結婚を誓い、承認してもらう「人前式」。ウエディングドレスは着たいけど、宗教色を出したくないという人にもオススメ。基本的にはフリースタイルでふたりの好きなように進行できるが、多くの会場で大体の挙式時間が決められているため、いくつかあるひな型の中から進行内容を選び、ふたりらしいアレンジを加える方法も。
【こんな人にオススメ】
1.家族やお世話になった人の前で結婚を誓いたい
2.宗教色を出したくない
3.ふたりらしい言葉や演出を取り入れたい
4.ゲスト一人一人に「参加する喜び」を味わってほしい
<人前式の流れはこんな感じ!>
※人前式の進行はふたりの自由に組み立てOK。ただし他の挙式スタイルと同様、30分程度でまとめて。
列席者入場
↓
新郎新婦入場(ふたりで一緒に入場するケースが多い)
↓
開式宣言(司会者が人前式のスタートを宣言)
↓
結婚誓約書の朗読(ふたりの言葉で結婚を誓う)
↓
結婚指輪の交換
↓
結婚誓約書へのサイン(新郎側・新婦側のゲスト代表が「証人」として署名)
↓
結婚成立の宣言(新郎新婦が結婚誓約書を掲げ、司会者が宣言を行う)
↓
列席者の承認(拍手やベルを鳴らしたりしながら、ゲストがふたりの結婚を承認)
↓
閉式の言葉(司会者が人前式の閉式を告げる)
↓
式後の祝福(フラワーシャワーなど)
※上記の流れの中に「ブーケ・ブートニアの儀式」や「リングリレー」などの演出を取り入れてもすてき。前者は入場時、後者は指輪交換の前に行うケースが多いよう。
From 編集部
それぞれの特徴を理解した上で選択を!
披露宴でのおもてなしばかりについ目がいきがちだけど、結婚式では誓いを交わす「挙式」も大事なイベント。それぞれの違いを理解した上で、ふたりのイメージに合った挙式スタイルを選んでくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/田中麻里子
※掲載されている情報は2018年8月時点のものです
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」(全国推計値)によるものです
- 挙式
- 挙式・披露宴
- 式イメージ収集期
- 憧れ・夢
- 教会式
- 人前式
- 神前式