1日2会場見学「ブライダルフェアのはしご」 回り方&見比べ方ポイント
1日に複数の会場のブライダルフェアに参加することは、短期間で会場を比較検討できて効率的ですが、「1日2軒は大変そう……」と心配な人もいれば、むしろ「3軒でも行けるのでは」と思う人もいるのでは。今回はブライダルフェアを1日に2会場はしごした経験のある卒花たちに、そのメリットやデメリット、気を付けておくべきことを聞きました。ブライダルフェアのスケジューリングに役立ててください。
1日に2会場のブライダルフェアに行く
メリット・デメリット
【メリット編】効率は抜群!当日成約特典の可能性もアップ
1日に複数会場を回るメリットは、効率が抜群にいいことに加え、卒花たちが口を揃える最大のメリットが、記憶が鮮明なうちにそれぞれの会場を比較できることです。会場の雰囲気や対応を比べやすいのはもちろん、金額やサービスの説明も、複数会場の話を続けて聞くことで理解が深まります。「2会場で試食したので味も比べやすかった」という声も寄せられました。
当日成約特典のチャンスを得やすいのも大きなメリット。見比べた結果、その日のうちにどちらかの会場に決めて成約し、割引やサービスの追加などの特典を得たという卒花も多く見られました。
はしご見学のメリットは?
【メモしなくても記憶に頼れる】
記憶が新しいので比較がしやすいところが非常におすすめです。特にメモが苦手な方にはおすすめです。(ととこさん)
【見積りや料理が比べやすい】
複数軒の会場を1日で回り、見積書の説明をしていただくと、慣れのおかげか、頭の中で整理しやすいため比較しやすいように感じました。また、試食会付きのブライダルフェアの場合は、料理のクオリティーや食材のグレードを比較しやすかったです。(nanaさん)
【間隔が空くと印象を忘れがち】
とにかく効率を重要視するにはもってこいです!あと、日にちがたつと、1軒目の会場の雰囲気、料理、スタッフの対応など忘れてしまい、後から比較することが難しいです。(さちさん)
【契約に慎重になれる】
夫との予定を合わせやすい上、次の予約があるため、1軒目の会場で営業につられて勢いで契約しないで済みます。(ぷーさん)
【当日中に返事がしやすい】
見学した結果、1軒目に見た会場に決めてその日のうちに返事ができ、当日成約で割引してもらえました。(gamiさん)
【デメリット編】1軒当たり2~3時間かかるので一日がかりを覚悟して
「仕事より疲れる」「情報量が多すぎ」「頭がパンクしそうになる」と卒花たちが口を揃えるのがブライダルフェアのはしご。
ブライダルフェアは、1軒当たり2~3時間かかることが多い上、広い会場だと見て回るだけでも大変。担当者から説明を聞いたり、自分たちの要望を伝えたり、見積りの依頼をする際も、抜け漏れがないようにと気を張り詰めてしまう人も多いはず。加えて、当日成約特典などの提案とともに契約を勧められた際に、その場で成約するか、断るか、判断を持ち帰るかなどを決めなければなりません。
これを1日に2会場行うと、本当に頭も気持ちも体もヘトヘトに。2会場はしごはメリットも大きいのですが、疲労も大きいということは覚悟しておいてください。「1日に3会場回りたい」という方もいるでしょうが、現実的にかなり厳しいスケジュールになるので、遠方での会場探しなど、よほどの事情がない限り、避けておくことをおすすめします。
はしご見学のデメリットは?
【予定より時間がかかりがち】
会場や担当者にもよりますが、所要時間が1~2時間と書かれていても、たいていはその倍程度の時間がかかるため、複数の会場を回ると非常に疲れます。(はんなさん)
【会場内を見て回るのも体力勝負】
とにかく疲れます!会場から会場まで歩くのはもちろん、会場内の施設やチャペルを見せてもらうだけでかなり歩きます。床がじゅうたんになっている所もあり、じゅうたんの上を歩き回った時はぐったりでした。(さちさん)
【頭をフル回転させるので疲れる】
ブライダルフェアの間中、ずっと頭フル回転で、お金のことやメリット・デメリットを考えて過ごしていたから、疲れました。冷静に考えられるように、配分を工夫する必要があると思います。(かなさん)
【2軒の話を整理するのも大変】
2軒目は本当に疲れます。歩き回るから体力も使いますし、1軒目で聞かれた内容をまた話すから気疲れもします。2軒目で、1軒目で質問しそびれたことに気付いて反省することもあり、情報を整理するのが大変。(よよゆゆさん)
【当日割引に気持ちが焦る】
2軒回るととても疲れました。できれば、家に持ち帰って時間をかけて検討したかったけど、会場も当日成約の割引などを持ち出してくるので焦りました。(チェリーさん)
1日2会場訪問する場合の
スケジューリングのポイント
午前に1カ所、休憩時間を空けてから午後に1カ所
2会場をはしごする時は、どのようなスケジュールを組むのがベストなのでしょう。ポイントは2軒の間隔を空けること。1軒目の見学が想定より長引くことはよくあることで、2軒目に遅刻しそうになったり、ランチや休憩の時間があまりとれなかった、と振り返る卒花も。2軒ともに試食会を入れるつもりなら、間隔を空けておかないと、2軒目ではおなかがすいていなくて、せっかくの試食が進まなかった、という声も寄せられました。
時間を選ぶことができるなら、1軒目は9~10時など朝イチの時間帯を予約し、2軒目は15~16時に入れるのがおすすめとの意見が多数寄せられました。さらに、本命度の高い会場を2軒目にしておくと、その場で成約ができるので効率も抜群です。
スケジューリングの失敗談&コツ
【2軒目の到着がギリギリに!】
1軒目で質問をしすぎたのもあり、思ったより時間がかかってしまい、2軒目への到着がギリギリになってしまいました。(ぷーさん)
【次の予定を伝えておくといい】
1軒目で時間が押す可能性もあるので、近い会場で組んだ方がいいかも。あと1軒目では「次の予定がある」と言って、終わりの時間を最初に伝えておいた方がいいです。(香菜子さん)
【2軒目の試食時間が早すぎた】
1軒目を10時、2軒目を14時で予約していました。どちらも試食があり、1軒目でおなかいっぱいになったので2軒目の食事の味の評価が難しかったです。(なーすんさん)
【開始時間は十分に空けて】
しっかり見学するためにも、1軒目と2軒目の開始時間を6時間ほど空けておいた方がよいです。試食もするなら、このくらい空けておくと、1軒目はお昼ご飯、2軒目で夕ご飯になるので、おなかいっぱいで味がよくわからなかったとなることも避けられます。(舞さん)
【本命は最後に見学して正解】
2軒の会場見学のうち、ふたりの間で第1候補だった会場は最後に見学。その会場は見学後、即決で契約しないと当日成約特典が得られない所だったので、1軒目にしなくて良かったです。(ykriiinさん)
1日2会場訪問する場合の
見比べポイント
卒花たちに聞いた見比べポイントは「料理」「挙式会場」「見積り」
ブライダルフェアをはしごした卒花たちは、どんな点を重視して見比べていたのでしょうか。まずは「料理」。1日に2軒で試食することで、見た目はもちろん、味の印象の違いがわかりやすいのが良かったそう。
「挙式会場」は、写真だけではわからなかった雰囲気が体感でき、また、チャペルに入った時の第一印象が、2軒連続で見ることで比較しやすかったようです。
なるべく同じ条件で揃えた「見積り」で費用やサービスを比較することを重視した花嫁も多数。はしごすれば、1軒目の記憶が新しいうちに、2軒目でも同条件での見積りを依頼することができたり、1軒目の見積りや、その時得た知識を基に、2軒目を検討できるのがメリット。
他にも、立地や周辺環境、会場の接客も多くの卒花が重視していたポイントです。
見比べるべきはココ!
【料理を食べ比べて良かった】
1軒目で十分おいしいと思っていた料理だったが、2軒目でも試食をさせてもらった際、おいしくて衝撃を受けた。特に料理はおもてなしとしてこだわりたかったので、同日に食べ比べることができたのはとても良かったです。(AYUMIさん)
【挙式会場の第一印象で比較】
チャペルに入る瞬間のファーストインプレッションで比較できることが良かったです。(晴香さん)
【費用は同じ質問をして比較】
費用はかなり重視して成約特典や見積り内容も両者で同じ質問をして比較しました。(ぱるかさん)
【アクセスの比較がしやすい】
見学した2会場とも最寄りが同じ駅だったため、アクセスの比較がしやすかったです。(MINOさん)
【プランナーの応対をチェック】
同じ流れであっても、プランナーのスキル差がわかりやすく感じられたので、続けて見学して良かったです。(ひさん)
卒花の1日に2会場回った体験談
試食会で味を比較。ゲスト数変更で見学は長時間に――かえるさんの場合
お料理がおいしい和の会場で、家族だけの結婚式をイメージしていたというかえるさん。ブライダルフェアのはしごをした日は、朝9時から見学をスタートさせました。1軒目は和の庭園が素敵な専門式場。ゲスト数に応じた披露宴会場が複数あるところが高ポイントな上、スタッフの連携が取れていて、試食でも、お料理が美しく、おもてなしがしっかりしている印象を受けました。
2軒目は14時から、和の空間の美しさが有名なホテルのフェアに参加。最初に結婚式への希望の聞き取りがあった後、挙式会場と披露宴会場を見学しました。心をつかまれたのが、珍しい和室の披露宴会場です。さらにその後の試食会で食べたお料理のおいしかったこと!ここで結婚式をしたいと思ったかえるさん、見積りを見せてもらいながら、この素敵な会場に、家族だけでなく友達もお招きしたい、ゲスト数を予定より多くしたい……という気持ちが膨らんできました。
そこでもう一度、披露宴会場を見に行き、人数を変更した場合の見積りや、料理をグレードアップした場合の見積りなどを取り直しました。結果、長時間の打ち合わせとなりましたが、2軒目のこの会場に決定!
どんな結婚式になった?
会場をしっかり見て、試食をした上で検討したいという想いがありました。結婚式では料理をゲストに喜んでいただけて本当に良かったです。高砂席での写真撮影の際、どのゲストからも食事について「これがおいしかった」「味付けがおいしい」「新郎新婦は食べる時間がないかもしれないけれど、これだけはせめて食べた方がいいよ」など色々な感想をいただけました!(かえるさん)
1軒目と2軒目の間隔がわずか3時間!――Yさんの場合
見たかった会場2軒がたまたま同日にフェア開催。しかも、2軒は近い距離にあったとはいえ、1軒目は11時、2軒目は14時からと慌ただしいスケジュールになったYさん。
まずは1軒目、会場内の見学でイギリスから移築した本格的な教会と美しいステンドグラスを見た瞬間に「絶対にここで挙式をしたい」と思ったYさん。さらに、2つの披露宴会場を貸し切りにして、小さい方の会場でデザートビュッフェができるとの提案にも惹かれました。
ここでのフェアはハーフコースの試食付き。この試食と見積り作成に想定より時間がかかり、2軒目の予約時間が刻々と迫ります。案内をしてくれた担当者に、この後別会場にも行くと伝えたところ、嫌な顔や無理な勧誘はなく「いろいろと回ってしっかりと検討してください」と言ってもらえたのが嬉しく、ふたりの心に残りました。
休む間もなく2軒目に移動したふたり、1軒目の担当者が気にかけてくれたこともあって、開始にギリギリ間に合いました。こちらの会場は高層階。チャペルからの眺望が素晴らしく、雰囲気は良かったものの、1軒目の本格派チャペルの印象が忘れられなかったYさん。見学後、比較用の見積りも作ってもらいましたが、結局1軒目の会場にすることにしました。
どんな結婚式になった?
成約後、打ち合わせで会場へ行く回数が多く、衣裳の試着も2カ月ほどかかってしまいましたが「何においても、せかされることなく、しっかりと悩んで一番いいと思ったものに決めてほしい」というプランナーさんの想いもあり、満足度の高い内容が実現でき、ありがたかったです。結婚式では、実際にブライダルフェアで提案されたデザートビュッフェを別会場で行い、ゲストからも特別感があったと言われ、大好評でした!(Yさん)
From 編集部
大変だけどはしごする価値はあり!
1日2軒の見学は、確かに大変ですが、なるべく短期間に複数の会場を比べたいなら、頑張ってみる価値はあり。同日に回る2軒を、午前と午後、ちょうどいい時間に割り振るためにも、早め早めに予約をしておくのがおすすめです。彼とのスケジュール調整やブライダルフェアの予約には、ゼクシィアプリの機能もぜひ活用してみて。効率よく会場見学をして、運命の会場に出合ってくださいね。
構成・文/河内千春 イラスト/二階堂ちはる
※記事内のコメントは2024年4月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー31人が回答したアンケートおよび、2年以内に結婚式を挙げた女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2024年6月時点のものです
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