好感度UP!親あいさつ&婚約食事会(顔合わせ)で使える男のセリフ集
結婚式準備の中では、男性がイニシアチブを取らなければならない場面がいくつかあります。とくに結婚の親あいさつと婚約食事会は、そのセリフにみんなの意識が集中! 今回は、マナーデザイナーの岩下宣子さんのアドバイスを基に、どんなふうに話したら好感度がアップするのかをレクチャー。NG例も紹介するので、ぜひ参考にして。
結婚の親あいさつ
相手の親に結婚のあいさつをするのは、プロポーズと同じくらい緊張する場面といえます。誠実な態度で臨めば、少しくらい敬語がおかしくなっても、そこはご愛嬌(あいきょう)。でも、やはりバシッと決めて好感度をアップさせたいもの。以下に、OK例とNG例をご紹介します。
<好感セリフ例> 具体的なビジョンがあれば親も安心
「本日は羊子さんと結婚させていただきたく、ごあいさつに伺いました。
羊子さんのおおらかさと芯の強さに引かれ、ぜひこれからの人生を一緒に歩みたいと考えました。
ふたりで協力し、幸せな家庭を築きたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。」
最初に結婚のあいさつに来たことをしっかり告げましょう。なぜ彼女と結婚したいと思ったのか、彼女の好きなところなどを具体的に挙げて話すと親は喜ぶはず。最後に、どんな家庭を築きたいのか、こちらも具体的に伝えると、親を安心させられそう。
<NGセリフ例> 勢いだけでは親もモヤモヤ
「お父さん、お母さん! ふたりで結婚を決めました。
ウサ子を僕にください! 必ず幸せにしてみます!」
相手の親の呼び方は、「●●さんのお父さん、お母さん」が無難。また、「●●さんをください」はありがちですが、女性を物のように扱っている印象があるので、使わない方がいいでしょう。具体的なビジョンを伝えず、ただ「結婚したい!」では、親も納得しづらいもの。さらに、彼女のことをニックネームや呼び捨てにするのもNG。緊張するとついいつもの呼び方で呼んでしまいそうになるので、気を付けて。
先輩花ムコの好感あいさつ
○○さんと結婚させていただけないでしょうか。出会ってまだ日は浅いですが、お互いのことを知っていくうちに、ふたりで幸せな家庭を築いていきたいと思うようになりました。どうぞよろしくお願いいたします。(裕行さん)
〇〇さんはいつも笑顔で僕を支えてくれていて、これからもずっと一緒に人生を歩んでいきたいと思っています。〇〇さんとの結婚をお許しください。お願いいたします。(野口さん)
○○さんと結婚したいと考えています。ご両親のような明るく楽しい家庭をふたりで築きたいと思います。今後ともよろしくお願いします。(Sさん)
〇〇さんと一緒に暮らすようになって、支えたいな、幸せにしたいなと感じました。お二人が大切にされてきた〇〇さんを、これからは私が大切にしていきますので、結婚させてください。(Kさん)
「親あいさつ」で注意したい、敬語やマナーをさらにチェック!
かしこまり過ぎる必要はないけれど、最低限の敬語くらいは使えないと、親あいさつで恥ずかしい思いをするかも。彼女の親に「この人なら娘を任せられる」と安心してもらえるよう、敬語やその他話し方のマナーなど、しっかり確認しておこう。
婚約食事会のあいさつ
ふたりが主催する婚約食事会では、冒頭の開会の辞と最後の閉会の辞を男性が担うケースが多いようです。両家が初めて顔を合わせる場でもあるので、やや堅苦しくはなりますが、しっかりとあいさつを述べたいもの。以下に、開会の辞と閉会の辞、それぞれのOK例とNG例を紹介します。
開会の辞<好感セリフ例>会の趣旨をしっかり述べよう
「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。
私たちの婚約にあたり、ゾウ家とカバ家が親しくなれる機会を設けたいと、この食事会を開催いたしました。
どうぞリラックスなさって、食事と会話を楽しんでください。」
食事会の趣旨をしっかり話すことが大切。また、最初はみんなが緊張しているので、和やかな雰囲気になるように前向きなセリフで誘導しましょう。男性のあいさつの後、女性がひと言述べても。また、続いて乾杯へと移りますが、乾杯の発声は自身の親などにバトンタッチしてもいいでしょう。
開会の辞<NGセリフ例>最初からグダグダはダメ
「どうも~。えっと、今日はコアラ家とパンダ家の親睦の会ということで……。
堅苦しいことは抜きでいいですよね。
早速乾杯といきますか。」
堅苦しくしたくないという気持ちはわかりますが、最初のあいさつをくだけた口調で行うと、どうにも締まらない雰囲気に。両家が初めて顔を合わせる場なのだから、ある程度かしこまったあいさつは必要。セリフの語尾をきちんとするだけでも、だいぶ印象は変わってくるので気を付けるといいでしょせん。
先輩花ムコの好感あいさつ
本日はお集まりいただきありがとうございます。婚姻届の提出は●月頃を予定しており、両家親睦のためにこの食事会を開催させていただきました。おいしいお料理を用意しているので、お楽しみいただけたらと存じます。(鈴木伸彰さん)
本日はお忙しい中、ありがとうございます。顔合わせということで、このような場を設けさせていただきました。食事をしながら、いろいろ話せたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(M.Oさん)
本日はお忙しい中、私たちのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。改めて婚約のご報告をしたく、このような食事会を開かせていただきました。ランチということで、あまり緊張せずにリラックスして、両家の親睦を深め合いながら、おいしいお食事を楽しんでいただけたらと思います。(住吉健司さん)
閉会の辞<好感セリフ例>今後の支援をお願いして締めくくり
「本日はどうもありがとうございました。
今日の食事会で両家の距離が縮まったような気がします。
これから私たちは結婚式を経て、共に歩む新しい未来へと踏み出します。
まだ未熟なふたりですので、至らぬ点も多々あると思いますが、どうか温かく見守っていただけますとありがたいです。」
最後は食事会の感想を述べ、みんなと気持ちを共有し合って。改めて親への感謝の気持ちを伝えてもいいでしょう。さらに、今後の抱負や支援をお願いする言葉があると、明るい気持ちで締めくくれるはず。
閉会の辞<NGセリフ例>くだけ過ぎるのはNG。節度ある態度で
「いや~、すごい楽しかったです。
また、こんな会ができるといいっすね。
じゃあ、今日はこれてお開きってことで。
(お店のスタッフへ)
すみませ~ん、お勘定おねがいしま~す。」
食事会の締めくくりは少々くだけた雰囲気になってもいいけれど、あまりにもラフ過ぎるのは乱暴な印象にもなってしまうので避けたいもの。せめて今後の抱負くらいは述べたいところ。また、会計については、食事が全て終了し、飲物の追加などもなくなったところで、さりげなく退出し、支払っておくようにします。費用分担についても、事前にふたりで話し合っておくこと。ちなみに、両家折半が一般的です。
先輩花ムコの好感あいさつ
本日は本当にありがとうございました。○○さんの小さい頃のお話も聞けて楽しかったです。これからもどうぞよろしくお願いします。(植木さん)
本日は本当にありがとうございました。とても有意義な時間を過ごすことができました。これを機に両家共に仲良くしていきましょう。(ゆうさん)
本日はありがとうございました。今後、結婚式に向けての準備がいろいろとありますので、ご協力よろしくお願いします。(しんのすけさん)
From 編集部
しっかり準備をして、精いっぱい気持ちを伝えよう
何かと緊張する結婚の親あいさつと婚約食事会。大切なのは誠意を持って、気持ちを伝えること。誠意とはしっかり準備することにもつながります。当日、失敗してしまうのは仕方ありませんが、準備不足や認識違いで相手に不快感を与えるのは絶対に避けたいもの。心の余裕を持って臨むことが、好感度アップへの近道になります。
監修/岩下宣子 マナーデザイナー/現代礼法研究所代表
全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流小笠原清信氏の下でマナーを学ぶ。マナーデザイナー
として、マナーの指導や研修、講演、執筆活動を行う。
構成・文/粂 美奈子 イラスト/てぶくろ星人
※記事内のコメントは2018年4月に実施した「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー99人のアンケート結果によるものです。
※掲載されている情報は2018年6月時点のものです
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