[インスタ花嫁発] マネしたい! 最新ヘアSNAP<和装ver.>
純和風から今どき洋風テイストまで、和の花嫁姿を完成させるポイントは、何と言ってもヘアスタイル! 「でも和装は難しい……」と悩む花嫁のために、先輩たちのステキな実例をインスタグラムから探してきました。ヘアメイクから着付けまでこなす和婚のスペシャリスト・荒谷絵美(emily)さんが、アレンジ術やおしゃれ見えするポイントを解説してくれます。
スタイル1【洋髪×フラワー】
花あしらいで華やかに美人度を格上げ
ラフなまとめ髪×たっぷり小花で演出する“こなれ感”
「あまり見かけない花の飾り方」をいろいろ探した結果、小花を片側にたっぷりあしらうことに。掛け下の色に合わせて、パープルとホワイトの小花を選びました。その他の準備は、ヘアカラーの赤みをなくし、ハイライトを入れたくらい。あえて言うなら「ヘッドフラワー以外は、プロの方々にお任せしたこと」が最大のこだわりかな。
花嫁:Kimmyさん @kimmy_wedding
髪の長さ:ボブ
ヘアメイク:Gendai @gen_dai
取材協力(和装):THE DRESS ROOM / 京都撮り
ルーズなまとめ髪が「おしゃれな和」へ昇華した秘密は、顔周りを潔く見せたこと。小花の色も濃淡をMIXすることで、立体感とメリハリを出しています。お色直し後も髪型はそのままに、ヘッドパーツを変えるだけで、ここまで多彩な表情を楽しんでいるなんて驚き!(和婚スペシャリスト・荒谷絵美(emily)さん)
日本髪風のボリュームで、洋髪と角隠しの両方を満喫
地毛結いの洋髪で「花飾りと角隠しの両方を叶えたい!」と、ちょっぴり無茶なリクエストを。ふんだんにあしらった花飾りは手作りのアートフラワーで、着物の柄や小物の色と同じピンクをメインに、差し色でゴールドをプラス。角隠しのときは髪飾りをかんざしに変え、純和風に演出しました。
花嫁:ひかりさん @hkr111wd
髪の長さ:ロング
ヘアメイク、取材協力:荒谷絵美(emily)
「洋髪×角隠し」というスタイルは珍しいのですが、ふっくら仕上げた前髪や襟足のボリュームによって日本髪風のアレンジを実現。花をたくさん使うときは量感のバランスが大切です。正面から見たときに、耳元から襟足へチラ見えする位置にあしらうと彼女のように上品なイメージに。
スタイル2【洋髪×かんざし】
髪飾りで作る“今っぽ”大和なでしこ
はんなりかわいい、ふんわりヘアとパステルの調和
5月の結婚式なので、爽やかな新緑をイメージして、グリーン・ゴールド・ベージュの髪飾りをランダムに配置。色打ち掛けはアンティーク調の色みに合わせ、くすみ系のタッセルや実ものをあしらい、ノスタルジックな雰囲気に。どちらも大満足の完成度で、前撮りのために東京から名古屋まで足を運んで本当によかった!
花嫁:k.e._05さん @k.e._05
髪の長さ:ロング
ヘアメイク:伊藤サヤカ @sayaka.ito_studio8
取材協力:STUDIO8(スタジオエイト)
ふっくら丸みを帯びた波ウエーブが柔らかなオーラを放っていますね。日本髪をベースに、毛束をルーズに崩し、今っぽさと個性を両立しています。玉かんざしの色みやフォルム、ちりめんの質感もポップでステキ。一方、色打ち掛けでは、ヘッドアクセを襟足に集約することで大人っぽい表情を演出。
シンプルヘアに揺れるかんざしがキュートな姫スタイル
大ぶりの髪飾りとアンティークの着物だけで存在感があったので、髪型はシンプルに、少しレトロにまとめました。憧れだった「揺れるかんざし」は実際に身に着けると、耳元で鈴の音が響き、動くたびに幸せな気持ちに! それを見て、新郎祖母が「めんけぇなぁ」とニコニコ褒めてくれたことも思い出。
花嫁:tomomiさん @tomomiiiiiii_1028
髪の長さ: ロング
ヘアメイク:mayumi(Luce) @wedding_luce
つやと毛流れで作る「面」を生かした正統派のヘアアレンジで、花嫁姿をフレッシュに彩っています。着物に合わせたレトロ調のヘッドパーツも印象的ですね。フェイスラインに添うように下げたつまみかんざしは華やかであると同時に、縦のラインを強調するので小顔効果も期待大!
スタイル3【新日本髪】
レトロ感がとびきり新鮮でかわいい!
フラワー&かんざしを組み合わせ、初々しさと愛らしさを演出
かつて母が結納でまとった着物を受け継ぎ、ヘアメイクさんの実例で見た「新日本髪」のイメージでお任せを。生花では私の顔とバランスが合わなかったので、サイズ感のいいアートフラワーに本物のグリーンを添えてもらいました。一つの生花を入れることで、他も生き生きと見えるアイデアに感動!
花嫁:黒木陽子さん @reposer house
髪の長さ:セミロング
ヘアメイク:水上しのぶ @celestehairmake
取材協力:Celeste Hair & Makeup
美しいつやを生かした、フレッシュ感あふれる新日本髪。ふっくら丸いまげを高い位置でまとめたことで、若々しい印象を引き出しています。ラナンキュラスやリキュウソウなど、たっぷりの花の中に蒔絵(まきえ)細工のかんざしを組み合わせ、バランスを整えた感覚もGood!
これぞ新日本髪マジック! ヘッドアクセだけでヘアチェンジ
挙式と披露宴の間にヘアチェンジができなかったので、ヘッドアクセだけで雰囲気を変えるように工夫。挙式は正統派、披露宴はスタイリッシュがテーマです。こだわりは伝統を重んじつつ古典的すぎないこと。前髪や両サイドの張り加減まで、顔の形に似合うフォルムをとことん研究しました。
花嫁:すももさん @yuki_ii_iii_ido
髪の長さ:ロング
ヘアメイク:明治記念館美容室(マリールイズ) @meiji_kinenkan_official
全体を少しゆるめに結うことで、日本髪の基本を押さえながら洗練された印象に。「一人一人の顔立ちに合わせ、シルエットやサイズを細かく調整できる」という、新日本髪の魅力を生かしていますね! 伝統的な挙式から一転、披露宴ではチュールと水引など、和洋を絶妙にMIXしたことも成功の鍵。
スタイル4【和装ボブ】
ファッションの延長みたいな遊び心を
艶めく毛流れで魅了する、日本のクールビューティ
ボブヘアが好きなので、結婚式のために伸ばすことなく、和装に似合うスタイルを相談。内巻きやウエーブと悩みましたが、トレンドの外ハネを大きめに作りレトロ感を出してもらいました。ヘッドアクセは「かっこいい、凛々しい、クール」をキーワードに、飾り襟や胸元小物のゴールドとリンクさせて。
花嫁:natchamaさん @natchama
髪の長さ:ショートボブ
ヘアメイク:CUCURU @cucuru_bridal
美しい黒髪の外ハネボブが着物の雰囲気とマッチして、レトロでありながらスタイリッシュ。異素材と和洋をブレンドしたヘッドアクセも、シンプルなアレンジだからこそ引き立っています。「黒髪×黒の総絞りの掛け下」という、ともすると暗い印象になってしまうコーデを、リップと襟元に差した一筋の赤で、凛と仕上げた感性もお見事!
軽やかな毛先の動きでニュアンスのある質感に
ヘアも着物もお任せでしたが、提案されたのは、ズバリ「ボブ×和装をかわいく見せるスタイル」。サイドからバックにかけて、くせ毛っぽい、ゆるめのカールで動きを出し、顔周りをすっきり見せたことがポイントです。程よく外したヘアアレンジのおかげで、今っぽく、気軽に、和装を楽しめました!
花嫁:sakiさん @s.wed.59
髪の長さ:ショートボブ
取材協力(和装):THE DRESS ROOM / 京都撮り
明るいカラーリングのショートボブに、無造作な動きを加えて、いっそう軽やかなニュアンスを表現。たっぷりのペッパーベリーとお花の組み合わせもかわいらしく、厚めの前髪とも好相性。王道の紅白コーデですが、さまざまなトーンの赤を重ねたところにおしゃれな遊び心を感じます。
From 編集部
「和装だから」と気負わず、自分に似合う今どきスタイルを見つけて
「古風になっちゃう?」と心配な和装ヘアだけど、最近の和婚ブームに伴って、ヘアの選択肢もグッと広がっています。そう、和装ヘアだってアレンジは自在。トレンドを取り入れるのも印象的だし、昔ながらのスタイルに回帰するのも逆に新鮮。先輩たちのアイデアをお手本に、思い思いの花嫁姿を叶えてください。
荒谷絵美 emily 和婚スペシャリスト
@araya_cherrytree
自宅での着付けや祝言など、日本ならではの挙式スタイルが残る北陸エリアを拠点に活動。美容師としての経験を経て独立し、日本髪の結い上げをはじめ、着付け、和装時の立ち居振る舞いまで、丁寧に花嫁に伝えながら伝統の継承を目指している。
「ヘアだけ、衣裳だけでなく、花嫁さまの個性はもちろん、会場の雰囲気やゲストの顔触れも考慮した“和のトータルコーディネート”を提案したいですね」(荒谷さん)
Shop list
THE DRESS ROOM Minami-aoyama
TEL 03-6450-5672
http://the-dressroom.jp
STUDIO8(スタジオエイト)
TEL 052-962-2282
https://www.st-8.jp
Celeste Hair & Makeup
http://mizukamishinobu.com/
構成・文/宮部真理子 イラスト/南 夏希
※掲載されている情報は2018年5月時点のものです
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