盲点!「自然光たっぷり」花嫁が会場選びで気にすべきこと
突然ですが、会場見学のときに自然光って気にしてますか? なんとなく「自然光たっぷりの会場で!」と思っている花嫁さん。「光がたっぷり入る」「景色がいい」だけで会場を決めると、意外な落とし穴にはまることも。先輩花嫁の体験談とプロのアドバイスから、「自然光を生かした会場選び」のコツをつかんで。
アドバイザーはこの2人
フォトグラファー 清水知成さん
結婚式の撮影歴24年、訪ねた会場約200軒、撮ったカップル2100組以上。「ふたりとゲストの歴史を撮る」をモットーに、どんな状況でも撮り損なわない。光に敏感なフォトグラファーが、あまたの式を撮った経験からアドバイス。
ウエディングプランナー 荒井さやかさん
結婚式の脚本家となって個々の希望を叶えるとともに、セミナー講師、コンサルタントとして日本各地を飛び回る。自然光を生かした式のプロデュースにもたけたプランナーとしてアドバイス。
「写真の仕上がりイメージ」をチェック!
先輩花嫁がはまった落とし穴
[逆光で写りが暗い写真ばかりに]
自然光がたくさん入るビーチリゾートの会場でしたが、外の天気が良過ぎて、メイン卓が逆光に。フラッシュをたかないと顔が暗くなり、ちょっと残念な写りの写真も多くなってしまいました。(ふみさん)
[新郎新婦がシルエット]
高層階の2方向がガラス張りになった眺望抜群の披露宴会場にしたら、メイン卓が窓側の角にあり、ゲストが撮ってくれた私たちの写真がシルエット画像のように。プロの写真は大丈夫だったけど、そこが残念でした。(亜須さん)
・祭壇の奥の状態やメイン卓の位置を重視
「写真にこだわるなら、チャペルは祭壇の奥が窓になっていない所、披露宴会場はメイン卓が窓側にない所がおすすめです。
ゲストとの撮影に使うフォトブースを逆光にならない場所に設置してもらうのも、きれいな写真を残すための対策になります。」(清水さん)
・会場見学時に光の入り方を目で見て確認
「会場見学のときに、事前に『光が入った状態の会場を見たい』と伝えて、見学の日時を決めるとベター。時間が合わなかったり、その日が雨や曇りで分からなかったりしたら、今まで撮った写真を見せてもらって、確認をしましょう。
『自然光が映え、写真もきれいに撮れるベストな時間帯はいつですか?』とストレートに聞いてみるのも◎」(荒井さん)
【check】写真を重視するなら
・祭壇の後ろやメイン卓の場所が窓際になっていないか確認
・フォトブースの場所は逆光にならないか確認
・同じ時期の資料写真を見せてもらう
・逆光にならないベストな時間帯をストレートに聞く!
【+1アドバイス】
写真で失敗した花嫁の中には「時間帯を変えればよかったかな?」という人もいるので、気になったら国立天文台のサイトの『各地のこよみ』などで挙式希望日の日没の時間や日の高さを調べてみよう。
また、新郎新婦の顔を明るく照らす「フェイスライト」(女優ライトともいう)をメイン卓の装花の後ろに置けるかどうか聞いてみるのも手。ネットなどで探して外部でレンタルするという方法もあるので、見学時に持ち込み可能か確認してみて。
「カーテンが閉めっぱなし」にならないかチェック!
先輩花嫁がはまった落とし穴
[披露宴の後半は自然光なし!]
自然光が入るときれいな会場だったのに、映像演出のために暗くしてからはカーテンを閉めっ放しで、光が入らず(泣)。(8さん)
[カーテン閉めっぱなしで開放感はゼロ]
ガーデンに面していて、窓もある会場だったのですが、カーテンが掛かっていて、光はシャンデリアだけ。自然光が入る会場ならではの開放感はありませんでした。植物がなく、外の景色もきれいではない冬だったからかな?(鳥山智穂さん)
・カーテンを開けている時間は意外と少ない
「乾杯までカーテンを閉めておき、会食スタートでオープン。その後、映像演出でまた閉めて、以降閉めたままの会場もよくあります。
ケーキカットなど写真を撮るゲストが多い演出はカーテンを閉めた状態でした方がよいけれど、閉めている時間が長いと悲しいですよね。会場見学時にどんな演出でカーテンの開け閉めをするのか聞いてみるのも◯」(清水さん)
・自然光を長く取り入れたい希望をはっきり伝える
「ガーデン挙式やウエルカムパーティ、デザートビュッフェを会場に面したガーデンで行う場合、それらの準備や撤去の関係で、あえて長時間カーテンを閉めていることも。
自然光を長い時間取り入れたかったら、『ビデオ上映などカーテンを絶対閉めないとできない演出以外、開けておきたい』と希望を伝え、それが可能かどうか会場に相談してみましょう。」(荒井さん)
【check】自然光を長く取り入れたいなら
・カーテンを開け閉めするタイミングを確認
・「長い時間自然光を取り入れたい」と直接会場に希望を伝え、相談する
「直射日光がゲストに当たり過ぎないか」チェック!
先輩花嫁がはまった落とし穴
[日差しが強くて暑い!]
式当日は晴天で絶好の結婚式日和だったのですが、日差しが強過ぎて、室内にいても暑い! 屋外に出ることも多かったので、タキシードの新郎は汗びっしょりでした。(ひとさん)
[ゲストがまぶしそうだった]
太陽の光が上からたくさん差し込むチャペルにしたところ、当日雲一つない晴天。そのため、新婦の参列者側に太陽光が強く当たってしまい、式中少しまぶしかったそう。(みーちゃんさん)
・会場と時間帯選びで軽減できる
「窓側の人が『まぶしい』『頭が焼ける』と言っているのをよく耳にします。
ひさしが付いている会場の場合、太陽が高い時間帯の方が、直射日光が少なくてよいのですが、西日が入る会場だと、夕暮れ前は斜めに直射日光が入り、まぶしさを感じる人が増えます。
心地よさも重視するなら、会場の造りや向き、日の高さも確認して会場や時間帯を決めましょう。」(清水さん)
・ブラインドの高さ調節も自由自在な会場がベター
「ブラインドタイプの会場だと、日の高さに合わせて、ブラインドの高さが調節できます。ブラインドの高さ調整や『まぶしい席だけカーテンを閉めてもらえるか』見学時に聞いておくと万全です。」(荒井さん)
【check】ゲストの居心地を重視するなら
・ゲストへの直射日光をさえぎるものがあるか確認
・式当日の時間帯や季節による太陽の向きを質問する
・ブラインドの高さ調節が当日でも可能か聞く
From 編集部
せっかく会場見学に行くのだから、「自然光」も一緒にチェック!
今回のアンケートによって、会場見学のときに「自然光」がどんなふうに当日に影響するのか考えて選んでいる人はごく少数ということが判明。後悔しないためにも、会場見学のタイミングで、一緒にチェックしてみませんか?
自然光降り注ぐナチュラルな結婚式をしたい!と思っていても、「写真」「開放感」「心地よさ」などの優先順位は個々に違うはず。何を優先するか一度立ち止まってよく考えて、この記事を参考にチェックしてみてくださいね!
取材・文/渡邊博美 監修/清水知成、荒井さやか(Coco style WEDDING) イラスト/タテノカズヒロ 構成/小森理恵(編集部)
※記事内のコメントは2018年2月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー62人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2018年3月時点のものです
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