とりあえず、で終わらせない。「親族紹介」をきちんとやってみませんか?
挙式の前に両家の親族が顔を合わせ、新郎新婦との間柄や名前を紹介し合う「親族紹介」。せっかく親族が顔を合わせる貴重な機会なのに、紹介し合うだけで終わってしまうのはもったいない! これからのお付き合いに繋がる、特別な時間にするための先輩花嫁のアイデアをご紹介します。
親族紹介って?
式前に両家が顔を合わせて紹介し合う、家族・親族だけの特別な時間
親族紹介とは、式が始まる前に、両家の家族・親族が一同に集まり、父もしくは母が代表者として、新郎新婦との血縁が濃い順に間柄と名前を相手方親族に紹介すること。お互い「これからよろしくお願いします」の気持ちを伝える、顔合わせの時間のこと。ふたりの結婚により、それぞれの家族はもちろん、親族とのお付き合いもスタート。多くの会場ではもともとこの時間が取られている。
[写真]アヤパンマンさんの親族紹介の様子
【実例】式前にきちんと家族・親族との時間を。
あさみさんカップルの場合
<家族だけの式>を行い、想いを伝え関係をより深めた
式前に家族・親族ときちんと想いを交わしたい。そう願って、親族紹介の発展形として、人前式の前に家族紹介も兼ねた“家族式”を執り行ったカップルを発見。どんな時間になったのでしょうか。
あさみさん、まさひろさんカップル
ともにフォトグラファーとして、出張撮影サービスを経営。レトロモダンなカフェレストランでの、「人と人とが繋がり合う」をテーマにしたウエディングを実施
家族との関係をより深めたかった
結婚式の目的の1つとして家族との関係をより深めることがあったというふたり。結婚式・披露宴の短い間、そして他のゲストが大勢いる中では、確実にその目的を達成することはできないと考えていたところ、プランナーさんから提案を受けたのが<家族式>。そうして、式前に家族だけの時間を取ることに。
家族式は式当日の朝、会場に出発する前に前泊したホテルのスペースで。ふたりと新郎父・おば、新婦父・母の計6人で実施した。
親・親族へメッセージ、出身地の地酒を酌み交わし区切りの時を
式では新郎は父とおばにメッセージを送り、新婦も父・母に手紙を読み上げた。その後用意しておいた、ふたりの生まれた土地の地酒を注ぎ合い、酌み交わしを。緊張していたみんなの気持ちがふっと緩んで、笑顔に包まれた。
家族式を行って……
身内だけで静かでゆったりとした空間が生まれ、厳かに家族式を行うことができました。伝えたいことを包み隠さずしっかりと伝えることができて、本当によかったです(あさみさん)
家族・親族紹介を「きちんと」することで、かげがえのない時間が過ごせるのはすてきなこと。でも上で紹介したふたりのような形式で行うのはちょっとむずかしい……と感じる人もいるかも。そこで、少しの工夫で「きちんと」感が出せるアイデアを、先輩花嫁に教えてもらいました。
きちんとアイデア1
<ふたりが立ち会う>
ふたりがいることで縁の始まりをより実感できる場に
新郎新婦がお支度やリハーサル中に行われることが多い親族紹介。だけど、お支度を終えたふたりが場に立ち会い、場合によっては新郎新婦自ら家族や親族を紹介することで和やかな雰囲気になる。「このふたりの結婚で親族が増える」とみんな実感!
[写真1枚目]mamiさん[写真2枚目]しーずーさん
私たちも立ち会いました
親族だけだと、初対面なので緊張すると思い、リラックスできるように私たちも同席。私たちも親族の前に出たことで、挙式への緊張が少しほぐれました(まーとるさん)
ホテル挙式で、親族紹介用にすてきなお部屋を用意してもらいました。進行は親ではなく新郎新婦が担当。少し緊張したけど、その後の挙式は逆にリラックスできました(クロネコJOYさん)
きちんとアイデア2
<自己紹介、ひと言スピーチ付きで>
人柄が感じられ、関係性や個性もより伝わる
新郎新婦の親が代表となって、それぞれの親族を紹介することが多いが、自己紹介形式にして新郎・新婦との思い出やお祝いの言葉をひと言添えると、ぐっと親しみやすくなる。親から紹介する場合でも、間柄と名前以外に同じようにひと言付け加えると親族同士の話のきっかけに。
[写真1枚目]のんさん[写真2枚目]路子さんの親族紹介の様子
私たちも一言加えました
挙式後、新郎新婦と親族が挙式場で向かい合わせに並び、1人ずつ自己紹介。90代の祖母や小さなめいっ子もいてにぎやかで、笑顔溢れる楽しい紹介の場となりました(のんさん)
両家の親族につながりを感じてほしいと、披露宴の食事中にテーブルごとに代表者を立て、ひと言スピーチとともに同じ卓のゲストを紹介してもらいました。おかげで、新郎の祖母と新婦の叔母、新郎の伯父と新婦の祖母などの組み合わせで会話ができていたのがよかった(路子さん)
両家ともとても人数が多かったため、分かりやすいよう自己紹介スタイルで行ってもらいました。私も彼も親のきょうだいが多く、それが共通点となって話が盛り上がりました(natsu0708さん)
きちんとアイデア3
<紹介後に歓談タイムを設ける>
交流する時間があることで、より打ち解けられる
親族紹介の後の定番プログラムといえば、親族の写真撮影。その撮影前後などに歓談タイムも設けると、自然な流れで話をしやすくなる。挙式、披露宴中以外にも交流する時間が増えるほどお互いの親族の距離が縮まっていく。
[写真]笑里さんの親族紹介も兼ねた式前ランチ会の様子
私たちも歓談タイムを設けました
親族紹介の後に親族みんなで写真撮影。話をする時間にもなり、私たちも挙式前に親族にごあいさつができてよかったです(佳奈さん)
顔合わせは両家の親だけで行い、きょうだいや親戚が集まれる機会がなかったので、私の母が主催となって挙式前に親族紹介を兼ねたランチ会を。新郎新婦は式の用意があったので、あいさつだけでしたがいい交流時間になりました(笑里さん)
きちんとアイデア4
<親族紹介シートや家系図、席次表を用意する>
緊張の場でもきちんと紹介でき、話が広がるきっかけに
晴れの席で紹介する方も、紹介される方も緊張しがちな親族紹介。間違えず、ちゃんと紹介できるようにと、親族紹介の一覧シートを作ったり、席次表を用意しておいたというカップルも。ファミリーツリーや家系図を見ながら話せることで、紹介後の話のきっかけもつくりやすい。
[写真]R.Kさんの親族紹介の様子
私たちも用意しました
カンペ代わりの親族一覧シートをプランナーさんが用意してくれたので、新郎新婦で記入。せっかく集まる機会なので、お互いきちんと紹介したいと思い、場を設けました(R.Kさん)
控室での親族同士のあいさつの際、口頭だけの紹介でなく、お互いの顔と名前が分かった方がいいと思い、間柄と名前が書かれた席次表を渡しておきました(綾子さん)
親族のみの披露宴だったため、新郎が簡単に親族を紹介し、席次表にも関係性を記載。その後は親族同士自由に交流し、ゆっくり話せてよかったと言われました(Leoさん)
From 編集部
家族・親族同士がきちんと会うことでこれからに繋がる結婚式になる
自分にも彼にも今まで見守ってくれた大事な家族や親族がいて、大事な人たちを紹介し合うことで、より深い関係を築くことができる。結婚式であまり出番がない親族にとっても、しっかり紹介されて相手の親族と交流できるのはとてもうれしいこと。“きちんと親族紹介”で、これからのお付き合いをもっと豊かにしていこう。
取材・文/竹本紗梨 あさみさん&まさひろさんカップル分取材協力/二谷真知子(カラーズ) 構成/松隈草子(編集部)
※記事内のコメントは2017年11月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー84人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2017年12月時点のものです
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