残せる&アレンジできる“アーティフィシャルフラワー”ブーケの作り方
今、花嫁の間で密かな人気を集めるアーティフィシャルフラワーのブーケ。生花と違って、季節や時季に左右されずに好きな花材を選べる。前撮りに、式に、はたまたハネムーンにもなど何度もそのままの状態で使えて、その上式後は好きなアイテムにアレンジも可能! そんなうれしいがいっぱいのアーティフィシャルフラワーブーケの作り方とアレンジ方法を、プロが伝授。あなたもきっと作ってみたくなる簡単さ、かわいさです!
照井窓日さん
独自のセンスで仕立てるオリジナルアーティフィシャルフラワーブーケは、おしゃれでかわいいと感度の高い花嫁たちから人気を集める
インスタグラムアカウント:@madoka_amazingme
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【プロが伝授】アーティフィシャルフラワーの花材を選ぶときのコツ5
お花は……
●単色ではなく、<色がグラデーションになっている花びらのもの>を。ブーケ全体に深みが生まれてスタイリッシュに
●<花びらが多い花>を選ぶことで、ボリュームが出てより華やかに
実ものは……
●ブルーベリー、オリーブなどの<ダークカラーの実もの>を加えると、全体に奥行きが出てよりリアル感がアップ
グリーンは……
●<長さのあるユーカリやオリーブなど>がおすすめ。ブーケに高さや動きが生まれて◎
●起毛や厚みがあるなど<葉自体にボリュームがあるグリーン>を選ぶことでふっくら立体的なシルエットに
必要な道具はこの5つ
●アーティフィシャルフラワー用ニッパー
●ワイヤーが切れるハサミ
●グルーガン
●フローラルテープ(花用テープ)
作り方&アレンジ1
大人かわいい<クラッチブーケ>
→ <BOXフラワー>にして家族にもおすそ分け
メインとなる花材を中心にして、小さめのグリーンや小花、実ものでまとめた丸みのあるブーケ。格式のある会場にもマッチし、ボリュームドレスとの相性も◎。
式後は……
オアシス(花の吸水スポンジ)を詰めたボックスに茎を短く切ったお花を敷き詰めてBOXフラワーに。小さめのボックスを3つ用意して、両家親におすそ分けしても喜ばれそう。
【作り方】
[1]すべての花材を<大きなお花+小花+実ものの3本1セット>にする
[2]セットにしたものを1セットずつ交差させながらまとめて一つにしていく
[3]一つにまとまったら周りをグリーンで囲んで、完成!
仕上げは……
手で持つ位置の茎にフローラルテープを巻いてしっかり固定。テープを隠すように好みのリボンをグルーガンで留めたら完成
【使用花材】
シャクヤク、ラムズイヤー、ラビットイヤー、ユーカリ、ベリーピック、エリンジウム(アザミ)、スノードロップ、ラベンダー、クリスマスローズ、チューリップ、クリステルローズ、ボタン
材料費約1万円(east side tokyo)
【先生からのアドバイス】
バラバラした印象にならず上手くまとめるためには、メインとなる大きめのお花(ここではピンクのシャクヤク)を決め、それを中心に組み立てましょう。全体を丸いシルエットでまとめつつも、上や横にはみ出すもの(ぴょんと飛び出るグリーンや小花)を加えることで、ナチュラルでおしゃれな印象に仕上がりますよ
作り方&アレンジ2
グリーンでまとめた<ナチュラルブーケ>
→ <キャンドルリース>にしてインテリアのポイントに
最近人気のビッグサイズのナチュラルブーケは、ボリュームのあるグリーンを中心にまとめることで大きなシルエットを簡単に作ることが可能。イキイキとしたグリーンが醸し出すボタニカルな雰囲気が、ナチュラル系の会場やシンプルドレスにぴったり。
式後は……
短く切ったお花やグリーン、実ものを既製品のリースにグルーガンでくっつけるだけ。たっぷりのグリーンを使って<キャンドルリース>に。インテリアの癒やしアイテムになってくれそう
**
【作り方】
[1]メインのお花(ここではバラ)を中心にして、その周りをグリーンで放射線状に囲って丸いブーケを作っていく
[2]適宜動きのあるグリーン(ここではユーカリ、オリーブなど)をまぜてバランスを調整する
[3]希望くらいの大きさになったら、上から見て奥行きがあるように見えるよう、グリーンを数本上や横に引っ張ってランダムに飛び出させる。全体のバランスを見て、完成!
仕上げは……
手で持つ位置の茎にフローラルテープを巻いてしっかり固定。テープを隠すように好みのリボンをグルーガンで留めたら完成
【使用花材】
ボックスウッドベリースプレー、ユーカリ、ユーカリスプレー、ローズマリー、ベリーピック、ユーカリベリースプレー、パトリニアベリー、ブリーズエリンジウム、エリンジウム(アザミ)、ラベンダー、サッカレンテン、クリステルローズ、ローズ
材料費約2万円(east side tokyo)
【先生からのアドバイス】
いくらナチュラルなブーケといっても、グリーンだけで作ろうとすると色にメリハリが出ないので、白いお花を加えてグリーン×ホワイトの配色を意識するとまとまりのあるブーケに。
また、グリーンとお花のつなぎとしてオリーブなどの実ものやモミなどの枝ものをまぜると、アクセントになり全体がまとまります
作り方&アレンジ3
作り方簡単<アームブーケ>
→ <フラワーフレーム>にアレンジしてお部屋のアクセントに
茎の長さをそのまま生かして作るアームブーケは、少ない花材でも見栄えのする、初めての人でも作りやすいデザイン。直線的なイメージになるので、ハンサム系大人花嫁や動きの少ない前撮り用ブーケにもぴったり。
式後は……
フレームに短く切った花材をグルーガンでくっつけてインテリアとして。そのままスワッグ風に壁飾りにしてもおしゃれ。
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【作り方】
[1]メインとなる縦長のシルエットの花材を、全体の軸となるよう選ぶ
[2]軸となる花材を基準に、一段ずつ下げていくイメージで順番にその他の花材を左右交互に重ねていく
[3]茎が重なった部分が隠れるように、少し大きめの花材(おすすめは同じくらい量感を出した小花)を置き、持ち手近くにボリュームを出したら、完成!
仕上げは……
手で持つ位置の茎にフローラルテープを巻いてしっかり固定。テープを隠すように好みのリボンをグルーガンで留めたら完成
【使用花材】
【使用花材】
ベリースプレー、キングプロテア、グローブシスルスプレー、ライラック、デルフィニウム
材料費約7000円(east side tokyo)
【先生からのアドバイス】
長さのあるブーケを作る時には、手で持たずテーブルの上で花材を重ねるように作っていきましょう。そうすることで、バランスよく仕上がります。またボリュームをつけたい場合は、周りにグリーンをプラスしても
先輩花嫁の“アーティフィシャルフラワーブーケ”レポート
残せる花、アーティフィシャルフラワーブーケ。そんなブーケを選んだ先輩花嫁さんに、聞いてみました。選んだ理由は? ブーケはどう残した?
海外挙式でも好みのブーケを
[理由は?]
海外挙式の長旅にも耐えられる丈夫さと、そのまま残しておける、飾っていつでも思い出に浸れる点に惹かれました。「いつか子どもに見せながら、式の話をしてあげられるのかなぁ……」と想像できるのも、すごくすてきなことだと思います。
[どう残した?]
今はシンプルに部屋に飾っています。式の写真といっしょに飾って眺めたり、時には手にとって全身鏡に映ってみたりもしています(笑)(晴香さん)
好みの花材で作るブーケを地元でのパーティでも
[理由は?]
長距離移動が難しくなってしまった祖父母に感謝の気持ちを伝えたいと準備した、地元でのウエディングパーティのためにアーティフィシャルフラワーを選びました。
[どう残した?]
ブーケは式後、花が大好きな祖父母に。今も祖父母の部屋に、そのままの状態でパーティの写真とともに飾ってくれています。ブーケを残せたことは、その日そのものを残せたような気持ちです(美菜子さん)
[写真1枚目、2枚目、4枚目]撮影/久保真人(kuppography)
From 編集部
残せる花だからこそ、式後もずっと寄り添ってくれる
式が終わっても結婚の証としてそのまま、もしくはアレンジして手元に残せるのは、アーティフィシャルフラワーブーケだからこそ。ふと見るたびに、いつでも当日を思い出して新鮮な気持ちになれる。そんなブーケやアレンジアイテムをぜひ自分で作ってみてくださいね。
Shop list
east side tokyo
TEL:03-5833-6541
http://eastsidetokyo.jp/
撮影/保田敬介 制作・監修/照井窓日 取材・文/滝 紀子 構成/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2017年12月時点のものです
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