「色合わせを楽しむショープレートアイデア」スタイリスト判治ミホのwedding story book 76
スタイリスト的な視点からフォトジェニックなウエディングを提案してきた判治ミホが、ふたりらしいウエディングをつくるための簡単アイデアとヒントをご紹介。
料理が運ばれる前にテーブルにセットされた飾り皿のことをショープレートと呼びます。ゲストが席に着いてまず目に入るショープレートを可愛くデザインしてテーマ性を演出。これから始まるパーティへの期待も高まります。
お皿の色合わせで
テーマカラーを作る
会場で用意してもらえるショープレートは限られているので、先にどんなショープレートがあるかを確認してから、全体のテーマカラーを決めるという方法もあるかもしれません。
お皿自体でテーマカラーが作れれば、あとはイメージに合うペーパーアイテムなどを添えて、さらにテーマ感アップ。
ペーパーアイテムの色合わせで作る
カラーコーデ
会場で用意してもらえるプレートの中にイメージに合うものがなければ、できるだけシンプルなものをセレクトして、ペーパーアイテムでテーマ感を出していくのが簡単でお勧めの方法。
miho’s check
ショープレートにセットするペーパーアイテムとしては、メニュー表、席札、サンキューカードなどがメジャーなところかなと思います。今回は7枚のカードを1セットとして用意。メニューの書かれているものもあればゲストへのメッセージが書いてあるものもあり、中にはロゴマークやイラストなどのものがあってもいいかもしれません。3枚がグリーン系、3枚がピンク系でトーンや質感の違う紙を使い、1枚はゴールドのラメペーパーを入れてアクセントにしました。それぞれの紙のサイズや形はバラバラにしても楽しく、リボンが結んであるものがあったりしても表情がついてよいと思います。
クロスやナプキン使いで
カラーリングする
テーブルクロスやナプキンの色はたくさんあるカラーバリエから選べることが多いので、クロスの色合わせで楽しむのも。
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今回はテーブルクロスをピンク系の柄物、お皿とナプキンをグリーン系で構成。一番上に添えるナプキンフラワーにピンクのリボンを飾って。テーブルクロスとリボンのピンクでお皿などのグリーンを挟むことで奥行きのある色合わせになります。
プラスアルファのアイテムで
ニュアンスを足しつつテーマカラーに
羽根などの特徴的なアイテムを入れることで、ショープレートに表情がつき、ワンランク上のコーディネートに。ナプキンの畳み方にも一工夫して。
miho’s check
リボンのように畳んだナプキンにオーストリッチの羽根を挿して。ここでは服飾材料店で購入したラインストーンのバックルを使っていますが、ナプキンリングのようなもので代用可能。ない場合は、リボンを一周巻き付けるなど、中央部分をまとめて留めることができるものであればなんでもOK。羽根はオーストリッチとピーコックの2種類を使っています。
手芸材料として色づけされたいろいろなフェザーが売っているので、テーマカラーに合ったものを探しやすいです。
色数豊富で手に入りやすい
リボンを使ったカラーコーデ
フラワーアレンジなどに利用されるリボンはすごくたくさんの種類があります。微妙な色合いのものや素材もいろいろなので、イメージに合ったものを探しやすい。2~3種類のリボンを組み合わせてテーマ感を出そう。
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ジャガード織り風の柄の入ったエレガントなピンクのリボン、少し光沢のあるオーガンジーのグリーンのリボン、細幅のゴールドラメリボン、の3種類を使っています。こんなふうに色だけでなく、素材や質感の違うものを合わせるとこなれ感が出て素敵。カラーリングと合わせて、テーマに合いそうなデザインを考えて。
判治ミホ スタイリスト
ウエディング雑誌、広告などで活躍するスタイリスト。パーティプロデュース、ドレス、小物などのデザイン、コーディネートを展開する花嫁のためのセレクトショップ「プティラブーシュカ」を主宰。
http://www.loveshka.com
ドレスやアクセサリーなどのデザインはもちろん、ウエディング小物の制作や、コラージュ、ブックデザインなども得意とする。本アプリでは、撮影ディレクション、スタイリングを担当。
その色使いや小物使いには独特の世界観がある一方で、花嫁が自身の結婚式に取り入れやすい内容を常に意識してアイデアを提案している。
著書:『賢い乙女のハッピーウエディング』(宝島社)
構成・文・スタイリング/判治ミホ 撮影/角田明子 小物協力/ease、utuwa
※掲載されている情報は2017年10月時点のものです
- 演出・アイテム
- 結婚準備全体
- 大人っぽい
- ガーリー
- ふたりらしい
- 格式高い
- アットホーム感
- ピンク