同じ見た目で、なぜ違う? アイテムのお値段、「差がある」理由
料理や写真、ドレスといったウエディングアイテムを探す中で、「同じように見えるのに、なぜこんなに料金が異なるの?」と不思議に思ったことはありませんか? そんな「差が分かりにくいアイテム」のお値段の秘密を会場担当者にズバッと聞いてみました!
【婚礼料理】
Q.同じ牛肉料理なのに差があるのはなぜ?
A.かかる調理時間と手の込み具合が違うから
「同じ品種や部位の肉を使っていても、より手が込んでいて、時間のかかる調理方法のメニューの方がお値段も高めです。例えばストレートに焼いて仕上げるステーキと比べた場合、ローストビーフやパイ包み焼きの方が、手間暇がかかっている分、料金も上がるというわけです」
【当日写真】
Q.同じ収録枚数のアルバムなのに差があるのはなぜ?
A.使用する機材の差のほか、
編集内容によって手間暇が変わるから
「撮影時間やカット数が同じで、アルバムの収録枚数にもあまり差がない場合、『アルバムの写真を事前に選ぶことが可能な商品かどうか』がポイントになります。フォトグラファーに任せず、自分たちで収録したい写真をセレクトするタイプの方がお値段も高めです。
その他、使用機材やカメラ台数の違い、データがセットになった商品かどうか、指名するフォトグラファーのランク(会場のフォトスポットを把握しているか、笑顔の引き出し方に優れているか)なども料金の決め手になります」
「ビデオ撮影」の料金差の理由はこれ!
挙式~披露宴といった同じ撮影時間の場合、「使用機材」や「撮影内容」で金額差が生まれるよう。撮影内容については、ゲストへのインタビューが入っていたり、動画撮影スタッフが二手に分かれて表舞台と裏舞台(控室など)を撮ってくれるタイプだと料金も上がる。
【ドレス】
Q.シルエットが同じなのに差があるのはなぜ?
A.素材やブランドのほか、
刺しゅうやレースなどのディテールが異なるから
「例えば同じショップや衣裳室で、似たようなデザインやシルエット(生地のボリューム感が同じ)のドレスをレンタルする場合、ブランドや素材が料金の決め手になります。
素材でいうと化繊よりシルクを使ったドレスの方が高め。刺しゅうなど細かいディテールもポイントです。パールやスパンコールを手作業で付けたもの、『リバーレース』と呼ばれるフランス製のレースがあしらってあるドレスは、特に貴重でお値段も高めです」
「白無垢」の料金差の理由はこれ!
和装は日頃着慣れないだけに、見極めが難しいもの。そんな中、分かりやすいチェックの仕方は「刺しゅう」にあるのだとか。本物の刺しゅうが施されているものと、プリントされたものがあり、前者の方がお値段もアップ。
【衣裳小物(ベール)】
Q.デザインが一緒なのに差があるのはなぜ?
A.ブランドや生地のほか、
手作業の繊細さが異なるから
「ベールもドレス同様、ブランドや生地の質感によってお値段に差が出ます。また手作業の刺しゅうや特別なレースが施されたものは料金もアップ傾向に。ベールの素材としてはチュールが多いのですが、こちらも国産品より欧米のインポートものの方が高めですね」
今回、取材にご協力いただいたのは……
京王プラザホテル
チーフウエディングコーディネーター 篠原千絵子さん
開業以来、3万6000組以上のウエディングを手掛ける都心のホテル。常に新しいことを取り入れつつ、カップルのさまざまなニーズに幅広く応えている。
From 編集部
判断基準を知れば、納得して選ぶことができる
ウエディングアイテムは「高い方が良くて、安いからNG」というわけではありません。予算が許せばこだわってもいいし、気にならない部分は抑えたって大丈夫。まずはどんなところで料金が決まるのか、基礎知識として押さえておきましょう。そうすることで納得のいく選択ができるはず!
構成・文/南 慈子 イラスト/itabamoe
取材協力/京王プラザホテル
無料TEL 0120-881-885(ウエディング)
受付時間9:00~19:00(無休)
※掲載されている情報は2017年10月時点のものです
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