シンプルでもゲスト想いなウエディングの作り方
結婚式を「シンプル」にしたいと思っている花嫁さん。実は「シンプルウエディング」のポイントは、メリハリを付けることなんです。ゲストの心にも残る「シンプルウエディングの作り方教えます。
「シンプルウエディング」、ただ削ればいいと思ってない?
先輩花嫁が結婚式で「シンプル」にしていたことは会場装飾、装花、新郎新婦のスタイリング、プログラムなど。
でも、ただ削るだけでは華やかさに欠けてしまったり、定番ばかりのありきたりな式になってしまう危険性も。
ステキな「シンプルウエディング」を叶えた先輩花嫁の結婚式にはシンプルでありながらも、ゲストにおもてなしや感謝の気持ちがきちんと伝わるこだわりポイントがあったんです。
先輩花嫁が大切にした3つのポイントを実例でご紹介します。
<1>【会場の雰囲気やロケーション】で印象付ける
日常を感じさせないトワイライトタイムのパーティ
普段からシンプルなものが好きなので、ドレスや装花はすっきりとしたデザインに。塀に囲まれた貸し切りの会場は、道路や他の建物が視界に入らず、非日常を感じさせる空間。夜の雰囲気がステキだったので、夕方からのパーティにしてゲストに会場を堪能してもらいました。ライトアップされたガーデンでのデザートビュッフェが特に好評で、会場がおしゃれだったとゲストに喜んでもらえました。(美喜さん)
11月にチューリップを飾って春の雰囲気を先取り
ゲストにゆっくり楽しんでもらいたくて、重たい雰囲気になる祝辞や自分たち都合になりそうなファーストバイトやお色直し、花嫁の手紙は行いませんでした。その代わり、私からプランナーさんに「クリスマスドリーム」という品種のチューリップを使いたいとお願いしました。結婚式は11月だったので、季節を先取りした装花が印象的だったと好評でした。持ち帰って家に飾った写真を送ってきてくれた人もいました。(ひかりさん)
港が一望できる景色を生かした演出と装花
ふたりとも派手なことが好きではなく、披露宴の演出は少なめにして、歓談の時間を多くしました。県外のゲストが多く日帰りの人もいたので、長崎港を一望できる会場に。各卓の装花は背の低いスタイルにしてもらい、景色がよく見えるように配慮しました。(渚さん)
<2>【ゲストとの語らいの時間】を楽しむ
余興の代わりにくじ引きでプレゼントを
リラックスして過ごしてもらいたいと思い、主賓あいさつと乾杯の発声以外はゲストが行う演出はナシ。代わりに席次表にシールを貼り、くじ引きでプレゼントを渡すギフトセッションを行いました。ギフトはおいしい紅茶やシューケアセットなど、誰もが喜ぶ物を用意。ギフトを渡す際にゲストと話ができ、楽しい時間に。余裕がある進行にしたので、ゲスト全員と写真撮影ができ、自分たちも料理を食べる時間が取れました。(dannyさん)
お色直しはせずにユニホーム姿&プラカードで再登場
着替えの間にゲストを待たせてしまうのが嫌で、新婦のお色直しは思い切って省略。いったんふたりで退場したあと、私はプラカードを持ち、新郎は野球のユニホームで再入場しました。ビールサーブをしながら各卓を周り、一人一人と時間を気にせず話ができました。あらかじめ「お色直ししない分ゆっくり楽しんでね!」とゲストに伝えておいたので期待させることもなく、「インパクトのある演出で楽しめた」と感想をもらいました。(ひかりさん)
テーブルラウンドの時間を多く取ってゲストの元へ
「当たり前のことをきちんとやる」ことを大事にしたいと思い、食事をゆっくり楽しめるようなプログラムに。余興や演出を減らした分、テーブルラウンドの時間を多く取り、ゲストの元にふたりで出向いて直接感謝の気持ちを伝えました。ゲストの近くに行くことで、緊張せずいつもの感じで話すことができました。(ゆんさん)
<3>【ゲスト一人一人への配慮】を重視する
地元食材を堪能できる特別メニューを用意
沖縄でのリゾートウエディングで、ゲストは親族と親友のみ。自然体で楽しめるように、余興や映像演出はせずに歓談の時間を多くしました。1泊2日で帰らなければいけないゲストがいたので、せめてその土地の味を楽しんでもらいたいと思い、料理は地元ブランド牛や近海の魚を使った特別メニューにグレードアップ。「沖縄以外では食べられないようなメニューがあってよかった」と好評でした。(セナさん)
一人一人のニーズに合わせて料理を工夫
ドレスや装花はシンプルにしましたが、料理はゲスト全員に楽しんでほしいと思い、それぞれに合わせた配慮をしました。妊娠中の人にはノンカフェイン、ノンアルコールのドリンクを、かんきつアレルギーの人には別のデザートを用意してもらい、高齢のゲストには肉料理を切り分けて箸で食べられるようにしてもらいました。どのゲストにも「自分のために配慮してくれてうれしかった」と言ってもらえました。(ゆんさん)
友人、親族、男女別に合わせて細かく贈り分け
派手なことが苦手な上年齢的なこともあり、結婚式はなるべくシンプルにと考えました。引出物は後でアルバムとして利用できる形のカタログ式ギフトに。カタログは、新郎友人には20~30代男性向け、新婦友人には女性向け、親族には少し値段の高いオールマイティーな物をセレクト。「欲しい物が多くて選ぶのに迷った」と喜んでもらえました。(まいこさん)
From 編集部
ゲストが喜ぶポイントを押さえた「シンプルウエディング」を
結婚式は、ゲストに感謝を伝える場。インパクトのある演出や見事な装花、高級なドレスを用意しなくても、ふたりの気持ちがゲストにちゃんと伝わるのが本当の「シンプルウエディング」。ゲストが本当に喜んでくれることを考えて準備すれば、シンプルだけど思い出に残るステキな結婚式になるはず。先輩たちの実例をヒントに、ふたりの「シンプルウエディング」を実現しよう!
取材・文/稲垣幸子 構成/小田真穂(編集部)
※掲載されている情報は2017年5月時点のものです
※記事内のコメントは、2017年3月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー105人が回答したアンケートによるものです
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