【理由あり席次】ゲストが本音でジャッジ!「これってOK? NG?」
ゲストが気持ちよく当日を過ごせるような席次にしたいものですが、組み合わせや人間関係、立場などに配慮が必要なため、とても悩ましいですよね。そこで、先輩花嫁が「悩んだ」という声の多かった席次問題について、世代や性別の違うゲスト110人に「OK」か「NG」かジャッジしてもらいました。リアルな声と先輩花嫁の対策を参考に、ポイントをしっかり押さえましょう。
「同じグループの人の席がバラバラなのはOK?」
例えば、幼稚園から小学校の幼なじみグループ、職場の同僚など、できれば1つのテーブルは同じ属性のグループでまとめたいところ。実際に8割のゲストが、同じグループの仲間がバラバラになるのはNGと答えています。
「同じグループで感想を言い合いながら参加したいので、バラバラなのは困る。」(女性/41歳)
といったように、結婚式はゲストにとっても仲間と会える再会の場でもあるため、できるだけ会話がしたいというのもうなずけます。
しかし一方で、基本はNGだけど、下記のようなケースならOKという声も多数。
「同じグループの仲間がバラバラになっても2人か3人仲間がいれば良い」(女性/54歳)
「仲の良い友達もしくは、しゃべれる知り合いが、最低1人は同じ席にしてほしい」(女性/23歳)
先輩花嫁はこうした!
高校の同級生の人数が他のグループより多く、テーブルを分けるか悩みました。1万円の追加料金を払い、大きなテーブルにして、1テーブルに座ってもらいました。(りんごさん)
どこのグループにも属さない友人が2人いました。アウェー感のないように、友人席は、円卓よりも境界線のあいまいな長テーブルを選択し、隣には顔見知りの友人に座ってもらいました。(いくちゃんさん)
6人テーブルだったため、8人の友人グループが分かれてしまった。2人だけ別のグループと一緒の席にしましたが、その2人に申し訳なかったかなと悩みました。一緒になる別のグループの友人に、2人に声掛けてあげてねと伝えました。当日は仲良くなってくれたようでほっとしました。(kotonさん)
結論! まとめるのが難しい場合は、同グループの人が数人同席できればOK
ちなみに、
●「テーブルの人数が多くて窮屈」OK 38.2% NG 61.8%
というふうにゲストが答えているため、無理に同じテーブルに詰め込み過ぎるのも避けたいところ。テーブルの最適人数に配慮しながら、最低でも同じグループの人が2名以上になるように席を割り当てるのがよさそうです。
また、相席になる場合は事前に席の情報を伝えて、当日違うグループ同士がコミュニケーションしやすいように配慮するのもポイントです。
1人参加のゲストはどこの席がベスト?
共通の友人や知人がおらず、それでもふたりのために1人で参加してくれるゲストがいた場合、それを覚悟しているとはいえ、やはり初対面の人ばかりの席は緊張し、なかなかくつろげないものですよね。
「事前にそういう席になると言われていれば問題ない」(女性/33歳)
「同じ卓の人が初対面の人ばかりなら全然OK」(男性/49歳)
「知らない人でも年齢層が同じならよい」(女性/54歳)
NGが80%と多いものの、基本は1人で参加しているので、初対面の人ばかりになることは仕方ないことです。しかし、いかに緊張せず、寂しい思いをせず、参加してもらえるか気遣いは必要。先輩花嫁も、さまざまな形で配慮しているようです。
先輩花嫁はこうした!
1人参加の友人同士を事前に会わせて、顔見知りになってもらいました。結果2人はとても仲良くなって、二次会まで一緒に来てくれました!(かのまりさん)
1人で参加するゲストには、共通の話題で盛り上がれるような人を隣席に配置し、それぞれのゲストへ、お互いの人となりや盛り上がりそうな話題など、あらかじめ情報を伝えておきました。(ひかりさん)
結論! 同世代や話題の合いそうな人を隣に。事前情報も伝えて
年齢層が近い、共通の話題がありそうな人、また社交的な人を隣席にしたり、席次そのものを工夫すると共に、事前に安心できるように同席の人の情報を伝えておくことも大切。また、1つのグループの中に1人よりは、複数のグループがいる席に1人の方がアウェー感が抑えられお勧めです。
気まずい関係のゲスト同士は相席OK?
自分にとっては大切な存在でも、ゲスト同士の関係が不仲ということもあります。今回のアンケートで、この席次が最も「NG」の多いものとなりました。下記のようなコメントはあるものの、条件付きならOKというコメントも少なかったのが現状です。
「結婚式は新郎新婦および家族を立ててあげるべきだと思うので、大抵は我慢できる」(男性/31歳)
「苦手な人物だと新郎新婦が知らない場合は致し方ないと思う」(女性/50歳)
ゲストの人間関係全てを把握することは難しいので、現時点でふたりが把握している場合については、できるだけ席を離す工夫をしましょう。
先輩花嫁はこうした!
職場での人間関係があまりうまくいっていない時期だったので、関係が悪い人同士が、隣になったり、座ったときに目の前にならないように、同じテーブル内での配置を工夫しました。(Meguさん)
姉と祖母・伯母の仲があまり良くなく、姉の義父・義妹も来るので配席を迷いました。自分で判断するのも心配なので、姉に相談して親族席は分け、細かい指定をしてもらいました。(匿名希望さん)
結論! まずは会場に相談。不仲のゲストはできるだけ離して
不仲な当人同士はもちろんですが、下記の結果にもあるように、不仲の関係を知っている場合は同じ席のゲストも気まずい思いをしており、「NG」と答えた人はなんと88%超え。
●同じ卓に自分以外のゲスト同士で、仲が悪かったり気まずい関係の人が配置されている OK 11.8% NG 88.2%
テーブルを離せるならそれに越したことはないですが、それによって他のグループや席次にも影響して、どうしても難しいという場合は、同じ席でも座る位置によって互いの存在を気にせず済む絶妙な位置関係もあるので、会場に相談してみるのも一つの手です。
上座下座は絶対守るべき?
「一般常識として上座、下座は守ってほしいが、演出や、動線の関係で変更になるのであれば事前に説明があればOKです」(女性/30歳)
「上司の1人と同じ席でしたが、同じチームで仕事していたので、そういう分け方なのかなと思い、特に違和感は感じませんでした」(男性/27歳)
他の【理由あり席次】に対し、比較的「OK」が多かった年功序列問題。とはいっても「年功序列は常識」という声が特に年配ゲストから多く挙がっており、事前になぜこのような席次になったか説明があると、納得してもらえそうです。
先輩花嫁はこうした!
同期の招待が少なかったので、上司と同じテーブルにせざるをえなかった。事前にその旨を伝え、納得して参列してもらいました。(こっこさん)
1つの卓に座らせる職場の上司について、「上座」であることと「高砂の見やすさ」のどちらを優先すればいいのか迷った。(会場の構造上、少し高砂が見にくい場所だったので、かえって失礼になってしまうのではないか……と悩んだ)。プランナーに相談したところ、「上司」という立場を重視し、上座下座の方を優先した。(ゆんさん)
結論! 基本は上座下座に合わせて年功序列で
気にしない人よりも、気にする人に合わせて、できるだけ年功序列をベースに上座下座をしっかり意識した席次がお勧め。ただ職場なら同じプロジェクトチーム、学生時代の先生なら同級生の席に、など一緒のテーブルにする理由が客観的にみても明確な場合は、本人たちはもちろん、他のゲストも納得してくれそうです。
ちなみに、
●新郎新婦の家族の卓は下座が一般的だが、メイン席の近くに配置されている OK 48.2% NG 51.8%
と、家族の席が上座寄りにある場合も半数近くのゲストがOKと言っています。ただ、これもあくまで異例なので、しっかりとふたりから、そのように席次を決めた理由を伝える気遣いが必要です。
From 編集部
ゲストの視点で、配慮をプラスして
考慮すべきことが多い席次を誰もが納得するように決めるのはとても困難なようですが、ゲストが不快な思いをせず過ごしてもらえるかどうか、ゲストの立場に立った視点を持つことが大切です。全員にとってベストな席次が難しいときは、事前に声を掛けておくなど配慮があれば、ゲストにもきっと気持ちが伝わることでしょう。
構成・文/小松七恵 イラスト/泰間敬視
※掲載されている情報は2017年4月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは2017年2月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー103人が回答したアンケートおよび20~69歳の男女110人が回答したマクロミルアンケートによるものです
- 挙式・披露宴
- 式イメージ収集期
- 常識・マナー
- ゲスト
- もてなし
- 細やかな気遣い