ゼクシィ夜の★相談室[12]Hがあんまり好きじゃない……
実は、夫婦の約4割がセックスレスといわれる日本。新婚でラブラブの時期は、特に困ってないから「私たちはまだ大丈夫!」と予防策を取らない人が多いけれど、困ってからでは時すでに遅し! そこでこの連載では、夫婦の夜のお悩みを「ラブライフアドバイザーOLIVIA先生」が丁寧に解決していきます。今のうちに対応策を知っておけば、これからふたりはずーっとラブラブな夜の生活が過ごせるはず♪
今回のお悩みは??
Hがあんまり好きじゃないんです……。
昔からHに対して積極的な方ではなく、求められればしていたという感じで、自分自身Hがそんなに好きではありません。今は大体月1、2回くらい、彼の方から来れば渋々するという感じなので。彼から来なくなったら、セックスレスになっちゃうんだろうなぁと漠然と考えちゃいます。きっとHが好きだったらもっとしたいって思う気がするんですけど、しなくても別にいいやと思ってるのって変ですかね? (さくさん/会社員・26歳・結婚1年目)
相談者Profile
元々同じ会社の上司と部下だったふたり。アウトドアスポーツという共通の趣味を通して仲を深め、5年の付き合いを経て結婚へ。休みの日はサイクリングやジョギング、平日も会社帰りに一緒にジムに行って汗を流すなど仲良し。
教えて! OLIVIA先生!
SEXは絶対にしなきゃだめ!というものではないけれど、ふたりのコミュニケーションレベルによっては改善の必要あり。
POINT.1 他の誰かと比べて悩むのはNO
夫婦といってもいろいろな人がいて、夫婦の在り方自体も多様化していく中で、「SEXがない夫婦は絶対にだめ」ということはないんです。
だから、どこかの夫婦と比べて悩むのは× 簡単に言ってしまえば、お互いが納得していて、SEXがなくても問題がないなら、それで全然構わないと思います。
ただ必ず押さえたいポイントが2つ、
【1】日常のスキンシップがあるかどうか?
【2】ふたりの間でそのことについて話し合っているかどうか?
この2つをクリアしていること。どちらか一方でも欠けている場合は少し改善が必要だと思います。
コミュニケーションを面倒くさがって、話し合うことなしにSEXをしない夫婦になってしまうと、どちらかは本当はしたいのに我慢していたり、急にしたくなったときに言えない関係になってしまいます。
人の体、特に女性は、30代後半から40代を迎え閉経に差し掛かる頃、性欲に変化が訪れることも多いので、今はしたくなくても変化が訪れるかもしれないということをまずは知っておいて。
POINT.2 月1回の見直しでアップデートが大事
ご相談者さんのようなパターンに限らず、したくない時期って多かれ少なかれあると思うんです。仕事がすごく忙しいとか、精神的につらいとき等、人によって違いますが、そんなときに無理してしなくても、長い夫婦生活の仲で「今は少しお休みしようか。」と言うのはありだと思っています。SEXのことばかり考えるより、いったんそのことは置いておいて、趣味や仕事に没頭する時間だって必要ですしね。
ただ、そこで大事になるのが、月に1回くらい、このコミュニケーションの取り方でいいかどうかをふたりで見直すこと。
実は1カ月って、セックスレスのボーダーラインでもあり、ここを放っておくと、そのままずっとセックスレスになりやすいから、ずっとしなくても平気になってしまうギリギリの期間なんです。そうならないためには、1カ月に1回程度コミュニケーションを取って、まだお休みでOK? そろそろする?と、ふたりでSEXについて向き合って話せる時間を持って。
POINT.3 1日1触れ合いでグレーゾーンをつくっておこう
SEXはなくてもスキンシップは必須だと思います。スキンシップを長年していないと、さわられること自体の慣れがなくなり、相手に触れられるのも嫌な感覚に陥ることも……。そんな状態になる前に、今、触れ合うことへのハードルを下げておいて。
別にいちゃいちゃする必要はなく、「1日1触れ合い」でOK。いってらっしゃいのときに髪を直してあげる、軽くハグやキス、帰宅後にハンドマッサージをしてあげたり、ねだってみたり、一緒にお風呂に入って髪を洗ってあげたり、出掛けるときには手をつないだり、腕を組んだりetc.そんなことでいいので、毎日どこかしら触れること。
スキンシップを日常的にすることで、お互いが触られ慣れるので、ふたりの中でグレーゾーンを作れるんです。白でも黒でもないから、したくないときはしなくてよいし、やっぱりHしたいなというときには、スキンシップの延長上でSEXになだれ込める。そんなどっちにも転べる状態をつくっておくことをおすすめします。
From 編集部
セックスレスのOK⇔NGの分かれ目
夫婦だからといって必ずしもセックスフルである必要はないけれど、SEXがなかったとしても、日常の触れ合いと、ふたりの意思疎通ができているかどうかが大きな分かれ目。ここさえ押さえておき、もし再開したくなったときにも「やっぱりしよっか」と明るく言い合える仲でいることが、今後も続く夫婦生活をストレスなく過ごせるヒケツかなと思います。
OLIVIA ラブライフアドバイザー/夫婦コミュニケーションアドバイザー/アロマセラピスト
「世の中をご機嫌な女性でいっぱいにする」をテーマに、2007年からラブライフアドバイザーとして全国各地で講座やイベントを開講。TV、ラジオ、書籍、雑誌、WEBメディアなど多数出演し、男女・夫婦のラブライフに関わる情報を日々発信中。近年では台湾・マカオなどのアジアにも進出し、活動の拠点を広げている。
構成・文/滝 紀子 イラスト/mio.matsumoto
※掲載されている情報は2017年4月時点のものです
※データ出典:日本家族計画協会「男女の生活と意識に関する調査」2014
相模ゴム工業株式会社「ニッポンのセックス 」2013
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