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母衣裳SNAP「決め方に気遣いがありました」

最上級の格式がある黒留め袖から明るい色合いの軽やかなワンピースまで、ぐっとバリエーションが増えてきた今どきの母衣裳。ここでは、さまざまなスタイルでドレスアップできる今だからこその選び方や決定までのエピソードを先輩花嫁に聞かせてもらい、お母さんの衣裳SNAPとともに大公開。いつ、誰が、どうやって決めたのかなど、参考になるヒントがいっぱいです!

母衣裳の選び方には2つの「気遣い」があった!

いらすとはいります

先輩花嫁たちから編集部に寄せられた多数の母衣裳SNAP。一枚一枚をじっくり検証したところ、多くのお母さんが選んでいた黒留袖も、リラックス派に人気だった洋装も、選ぶときの決め手は同じ!
母の衣裳を選ぶその理由には、「会場やテーマに合わせること」と「相手の親やゲストに合わせること」、大きく分けて2つの“気遣い”があることが分かりました。

それでは実際に、どんな気遣いをしてどんなところがよかったか、6組の成功実例をご紹介します。

気遣いPART1
「会場やテーマ」に合わせる

ヨーロッパのガーデンウエディングをテーマにした華やかなブルー

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挙式のスタイルは、信州の大自然に囲まれたワイナリーでのガーデンウエディング。彼の母とも相談し、会場や式のテーマに合うように共に洋装で、と決定した。

「“ヨーロッパのガーデンウエディング”がテーマだったので、母には明るい色を着てほしかったんです。ヨーロッパでは、マザー・オブ・ザ・ブライド(新婦の母)の装いはとても注目され、ドレスショップにも母の衣裳コーナーがあるほどです。また、母世代でも華やかな色を身に着けるのですが、日本には年配向けのドレスにあまり華やかな色がなかったため、私がブルーのアンサンブルを選び、ヨーロッパで購入しました」

お母さんの鮮やかなブルーの衣裳は、開放感のある自然や芝生のグリーンにも映え、なんともフォトジェニック。ブライズメイドのドレスやアッシャーのタイもブルーで揃えていたので、場は一段と華やかに。

●きよさん母DATA
衣裳決定のタイミング 約1週間前
決定者 新婦
手配先 イギリスで購入
値段 約3万円

初夏の軽井沢挙式に映えるよう爽やかなワンピースに

イラスト入ります
衣裳

「母から黒留め袖は着たくないと聞いていたので、彼の母にさりげなく伝えたところ、同じ考えだったんです。顔合わせの際に改めて確認し、両家で洋装にと決まりました」

新緑の時季のリゾート地であることや、かしこまり過ぎないようにと考えてお母さんが選んだのは、華やかで程よくカジュアルなイエローの膝丈ワンピース。

「会場の雰囲気にも合うように、母から写メールをもらって私もチェック! 花嫁姿も一生に一度ですが、花嫁の母も一度きり。できるだけ母らしくかわいい雰囲気にしてもらいました」

また、ふんわりとしたショールにオレンジの花のコーデも、お母さんのこだわりだったそう。

「私のカラードレスと同じ色のコサージュを選んで着けてくれたのはうれしかったです」

花嫁の友人ともたくさん写真を撮りたいと張り切っていたというお母さん。

「動きやすさも気に入っていたよう。食事もしっかり楽しめたし、着物じゃなくてよかったと言っていました!」

●kotonさん母DATA
衣裳決定のタイミング 挙式1カ月前
決定者 母自身
手配先 百貨店のオンラインショップで購入
金額 約5万円

洗練されたベビーピンクのドレスが洋館風の邸宅にマッチ

イメージ
イメージ

洋館風の一軒家を貸し切りにしてプライベート感あふれるウエディングを叶えたアンナさん。
リュクスなドレスを素敵に着こなされたお母さんご本人から、お話を伺いました。

「緑豊かなガーデンテラスを臨むアットホームな会場でしたので、ゲストの皆さまとも堅苦しくなく打ち解けられるように、親近感が持てて動きやすい洋装にしました」

上質感のある素材やデザイン、母親としての品格を意識して選んだというドレスは、肌を優しく包むレースが上品な、ほんのりピンクのロングドレス。

「ウエディングドレス(白)に近い色は避けながら、花嫁の母として娘の挙式を華やかにお祝いしてあげたかったので、きれいな色を選びました。娘もママらしいと色! と、言ってくれました」

ベールダウンの際は、バックから差し込む自然光とドレスの淡いピンクが優しく溶けあい、幻想的な雰囲気に。神聖なシーンに温かみが加わりより感動的だったと、参列者からも褒められたそう。

「衣裳が黒や紺だったら、もっと堅苦しい印象になっていたと思うので、淡い色を選んで正解でした」

●新婦母ナオミさんDATA
衣裳決定のタイミング 約3カ月前
決定者 母自身
手配先 M&V for mother
金額 約10万円(小物含む)

気遣いPART2
「相手の親やゲスト」に合わせる

相手の親とも相談し、ゲストへの配慮を優先して黒留め袖に

イラスト
母

当初は自前の留め袖にするか貸衣裳、また、会場がリゾート風のホテルだったこともあり洋装にするかも迷っていたそう。

「母は友人や祖父母に相談したり、雑誌などでも調べていたようですが、周囲からのアドバイスもあり、新郎側の親族にも他のゲストにも受け入れられやすいようにと配慮した結果、黒留め袖に決めました。彼の母とも事前に相談して、柄がかぶらないようにと、同じ衣裳店でレンタルしました」

会場やゲストの顔ぶれを選ばない王道の黒留袖。その分、柄は顔立ちや体形に映え、お祝いの場に合うように、明るめの花文様をセレクト。

「ヘアスタイルはアップにし、黒留め袖の柄が映えるよう、髪飾りは着けませんでした。レンタルの衣裳の中でも黒留め袖は種類が多く、母好みのかわいらしい柄が選べたよう。どんな方にも抵抗のない黒留め袖にしてよかったと満足してくれました」

●松岡はる菜さん母DATA
衣裳決定のタイミング 挙式4カ月前
決定者 母自身
手配先 結婚式会場の提携衣裳店にてレンタル
値段 約6万円

両家の“格”が揃うよう、黒留め袖を選択

イラスト

まずは新郎新婦が互いの両親に衣裳の希望をヒアリング。

「親の年齢が近いこともあってか、父はモーニング、母は着物と、両家の意向は同じでした。それを互いに伝え、衣裳選びを進めました」

正礼装で両家の格(ドレスコード)を揃えることで、並んだときの統一感も抜群。また、母同士が似た柄にならないようにと、新婦がそれぞれの母の衣裳選びに同行したそう。

「ふたりで費用を負担したかったこともあり、私が立ち会って一緒に選びました。母同士が気を遣わないように、どんな柄にしたかは互いに伝えずに好きなものを選んでもらいました。趣味も異なるので同じ雰囲気にはならなかったです」

衣裳店ではスタッフにも相談し、お母さんの年代に合う柄ゆきを教えてもらったという。

「母と行ったのは、私が引き振り袖を手配した、着物をメインに扱う衣裳店。スタッフが着物に詳しく、色味の落ち着いたものを薦めてくれました。一見、地味にも感じましたが、あらためて当日の写真を見ると、落ち着きや気品があってちょうどよかったです」

親族ではなく“花嫁の母”なので、季節の花だけでなく、鶴や花車などのおめでたい文様が入っているとよいとのアドバイスもあって選んだ黒留め袖。新郎側の親族からも好評だったよう。

●YNさん母DATA
衣裳決定のタイミング 3カ月前
決定者 母と新婦、ふたりで
手配先 外部の貸衣裳店にてレンタル
金額 約6万円

祖母の体調も考慮して、ゲスト全員に平服でとお願いを

イラスト

「彼の親族は遠方から来られるため、少しでもゆっくりしていただけるよう、着付け不要にしたかったんです。病気の祖母を呼びたかったこともあり、会場を決める前から新郎新婦以外は平服にしようと考えていました」

平服でという要望は、挙式日程を打診する際に、すでに両家親族全員に伝えていたそう。
「いとこの結婚式のドレスコードが平服だったので、彼の親や親族へ写真をメールし、このような雰囲気を目指していますとお願いしました」

悩むようなら、男性は普通のスーツや制服で、女性は学校の参観日や職場の歓送迎会程度のおしゃれ着でと添えたため、両家全員がスマートカジュアルで揃い、夏の神前式で花嫁行列を行っても、リラックスして楽しんでもらえたよう。

「彼の母はグレーのアンサンブルスーツでした。『他でも着回しが利くし、暑くなかった! 準備もゆっくりできた』と大変喜んでくださいました」

●ひーさん母DATA
・衣裳決定のタイミング 挙式1週間前
・決定者 母自身
・手配先 ショッピングモールのフォーマルショップで購入
・値段 約3万円

From 編集部

目を引く母衣裳にはちょっとした理由がありました!

お父さんよりも選択肢が多く、場に華を添えられるお母さんの衣裳。気遣いがあることでゲストからの印象がアップし、母も式もますます素敵に見えるもの! と、今回のSNAPを見ていて納得。「会場やテーマ」に合わせて選べば、場の雰囲気に一体感が生まれ、「相手やゲスト」に配慮して両家の格を揃えると、新たな一つの家族としてより統一感が増すようです。親の相談にも乗りながら、楽しく選びましょう。

取材・文/大平美和 イラスト/moko. 構成/真坂千稔(編集部) 取材協力:M&V for mother(web:www.mama-bridal.jp/)
※掲載されている情報は2017年3月時点のものです
※記事内のコメントは2017年1月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー106人が回答したアンケートによるものです

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