[婚礼料理のチェックポイント]ブライダルフェア・試食会で質問すべき3項目
ゲストが心待ちにしている婚礼料理。でも招待するゲストの中には、さまざまな事情で食事に不安を抱えている人がいるかもしれません。本人からは直接言い出しづらいことだけに、ふたりの配慮が求められるところ。今回はウエディングナビゲーター・清水 恩(めぐみ)さんのアドバイスの下、ブライダルフェアや試食会で会場に質問しておくと良いことを解説します。
ゲストが心待ちにしている婚礼料理。でも招待するゲストの中には、さまざまな事情で食事に不安を抱えている人がいるかもしれません。本人からは直接言い出しづらいことだけに、ふたりの配慮が求められるところ。今回はウエディングナビゲーター・清水 恩(めぐみ)さんのアドバイスの下、ブライダルフェアや試食会で会場に質問しておくと良いことを解説します。
清水 恩さん
ウエディングナビゲーター
専門式場やプロデュース会社でウエディングプロデュースの経験を積み、2004年より「プリーマ ウェディング」を主宰。フリーウエディングプランナーの先駆けとして活動を始め、プロの意見や知識を必要とする新郎新婦にフレキシブルな仕組みでサポートを提供し続けている。結婚式の専門家として、『All About』のオフィシャル・ガイドなどメディアでの執筆や監修も多数。
年を取るにつれて、握力の低下や手の震えで、ナイフやフォークが使いづらくなる人が。中にはかみ砕いたり飲み込んだりする動作が難しいという人もいます。慣れたお箸なら何とか使いこなせたりするので、「お箸を用意してもらえるかどうか」、ブライダルフェアの際に確認してみましょう。
また、柔らかいお肉でも、自分で切り分けるのが難しいケースも。高齢者や体が不自由なゲストを招待することが決まっている場合は、「あらかじめお肉をカットした状態で出してもらえるのか」、聞いておくと安心です。
目の不自由なゲストを招待します。ナイフとフォークを使うのが難しいので、お箸を用意していただけますか?(ちえさん)
<嬉しかった>
●手が不自由なのですが、乾杯用のグラスにストローを付けてもらっていて感激。安心して乾杯に参加できました。(54歳/男性)
●歯の治療中で堅いものや大きなものを食べるのに苦労している母。母の分だけ料理が一口サイズにカットしてあり、さりげない配慮を感じました。(36歳/女性)
<ちょっとがっかり…>
◆手が震えて料理や飲物をこぼしがちなので、食べやすい工夫があるとよかったかな。薬を飲む際のお水もスタッフの人に直接お願いしました。(59歳/女性)
どんなにおいしい料理や食材でも、ある人にとっては体調不良を引き起こす原因となることがあります。代表的な症状は食物アレルギーによるアナフィラキシーショック。場合によっては命に関わるので、軽くみてはいけません。
ウエディングナビゲーターの清水さんによると、「アレルギーの有無を確認するのは、どの会場も当たり前。プランナーさんの方から尋ねてくれるはずです」とのこと。招待状などに記入欄を設けておけば抜け漏れがなくて安心ですが、思いがけない食材に反応が出る場合もあるので、フェアや試食会に参加した際には、「小麦粉がNGのゲストがいます」など、今知り得る情報の範囲で、できるだけ具体的に確認しておきましょう。
他にも妊婦さんが避けたい生ものや、糖尿病、高血圧、腎臓病など、味付けに配慮が必要な人も。宗教や思想・主義によって口にできない食材がある人もいます。全ての会場が対応可能なわけではないので、フェアや試食会に参加する機会があれば、「どこまでできて何ができないのか」、遠慮せずに聞くことも大切です。
甲殻類(こうかくるい)アレルギーの人がいます。どんなメニューに差し替えが可能ですか?(まなつさん)
<嬉しかった>
●エビアレルギーのある子どものため、該当する食材を他のおいしい料理に差し替えて、出してくれました。(37歳/女性)
●妊娠中の妻のため、生ものを火の通った料理に差し替えてくれたことに気配りを感じました。(29歳/男性)
赤ちゃん連れのゲストがいる場合は、念のために「どうすればいいのか」をフェア時に確認しておきましょう。離乳食やミルクは持参という会場が多いようですが、理由はまだ小さくてアレルギーがあるかどうかも分からない時期だからです。調理場でうっかりNG食材と混じったりすると危ないですし、食中毒の危険もあるので、未開封の瓶詰めベビーフードを持ってくるようにすすめられると思います。
ゲストに食事の持参を案内する際のために、フェアでは子ども用の料理・飲物を用意してもらえる目安(4歳以上の就園児など)も尋ねておくと安心です。(清水さん)
「ほとんどの会場では、ドリンクのコースがランク別に複数用意されていて、こちらから尋ねる前に案内してくれるのが普通です」とウエディングナビゲーターの清水さん。実物の確認が難しい場合は、「こういうドリンクは含まれていますか(もしくは用意してもらえますか?)」と具体名を出して尋ねるのが一番とのこと。
例えばお酒が苦手な人や、運転担当でアルコールNGという人もいるはずですが、飲めないからといってウーロン茶やコーラ、ジュースの数種類の中からしか選べないのは寂しいし、気分も上がりませんよね。フェアや試食会では、「見た目がおしゃれなノンアルコールドリンクには、どんなものがありますか?」と、ピンポイントで確認してもOKです。
お酒が飲めない人や妊娠中の方が出席予定です。乾杯時にノンアルコールドリンクを注いでもらえますか?(しいさん)
<嬉しかった>
●妊娠中でしたがまだ安定期前。ノンアルだけでなく一緒にお酒も運ばれ、選んでいるふりができるよう配慮してくれたので、周りに妊娠を知られることなく過ごせました。(32歳/女性)
●式当日はドライバー役。乾杯時にノンアルコールのスパークリングワインが用意されていて嬉しかったです。(53歳/男性)
見た目が華やかで飲みやすいこともあり、アルコール・ノンアルコールともカクテルは大人気。ただし「カクテルを用意してもらえますか?」は、100%叶えられるとは限りません。カクテルの種類によっては作るのにある程度の技量が必要で、会場によっては難しい場合があるからです。また、数種類用意しようと思うと、その分のリキュール代もかかるので、そのあたりも踏まえて聞いてみてください。(清水さん)
フェアや試食会で聞いておきたいことは他にもいろいろ。特別配慮が必要なゲストだけでなく、誰もが気持ちよく食事できると嬉しいものです。好みに応じた料理の提供や、スタッフによる温かいサービスが心に残っている人も。ぜひご参考に。
<嬉しかった>
●料理を運んできてくれるタイミングが絶妙。飲物も減ってきたらすぐに気付き、声をかけてもらえました。(43歳/女性)
●温かいごはんやお吸い物が出てきました。当たり前だけど、「温かいものを温かいうちに」という気遣いが嬉しかった。(50歳/男性)
●苦手な料理を事前に伝えておいたら、別のものを用意してもらえて感激!(39歳/女性)
●食事の最後は会場を移動してのデザートブッフェ。ずっと座りっ放しだったので気分転換できて良かった。(48歳/男性)
高齢者や持病のある人、子ども連れや妊娠中の人まで、さまざまなゲストが集まる結婚式。みんなが楽しみにしている婚礼料理だからこそ、一人一人の事情に応じたこまやかな気配りが求められます。会場を決めた後では叶わないことがあるかもしれないので、リサーチ段階のブライダルフェアや試食会の場で、しっかりチェックしてくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/南 夏希 D/ロンディーネ
※記事内のコメントは、2026年4月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー45人が回答したアンケートおよび、過去2年以内に披露宴に出席した経験のある20代~70代の男女221人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2026年6月時点のものです