ゲストテーブルを「装花+アイテム」でもっとふたりテイストに
ふたりの目指す結婚式のテーマや世界観をゲストに伝えるために、大切な役割を果たす装花。でも、こだわるべきは花の色や種類だけじゃないんです。自由な発想で“アイテムをプラス”した飾り方をすることで、ふたりらしさはもちろん、おしゃれ度もアップ!
肩の力が抜けてほっとくつろげる「ナチュラル」テイスト
ガラス小瓶や切り株など自然を感じるアイテムをプラスして
太陽の光や風が似合うかれんな小花を集めて、カジュアルな小口瓶に無造作に挿すことで、今さっき摘んできたようなさりげない“ナチュラルさ”を演出できる。そこに麻布、切り株、木皮などの自然素材やアースカラーのアイテムを足せば、森や野原、ガーデンにいるような雰囲気がさらにアップ。
<おしゃれポイント>
1:プラスするアイテムは自然素材、アースカラーにこだわって
2:花は口のすぼまった素朴な小瓶にざっくり挿す
3:野原や庭に咲いているような小花を使う
切り株の上に「小花×多肉」が今旬
[写真]<切り株>の花台は、上に載せるアイテムをひとまとめにしてナチュラルに見せる効果が。カジュアルな<ガラスの小瓶>に小花をざっくり挿し、個性的な多肉植物を添えると、新鮮でおしゃれ。
〔花材:ゴールデンスティック、マトリカリア、ヤマゴボウ、セダム、レースフラワー、ブプレリューム、多肉植物〕(協力/florist yotsuba)
ランダムに飾って自然な森の雰囲気を
[写真]<切り株>に載せた<ガラスチューブ花器>や<透明ガラス瓶>に1輪ずつ花を挿し、<木製の鳥オブジェ>や<シラカバ皮で巻いたキャンドル>を飾り、「花が咲く森」のイメージに。
〔花材:ラナンキュラス、レースフラワー、モス玉〕(協力/florist yotsuba)
アースカラーの小物を効かせて
[写真]<麻ひもを巻いた茶色の小瓶>や<麻布を貼った小瓶>に小花を無造作に挿して並べて。花台の<古洋書>も、クラフト紙のペーパーアイテムや木綿のテーブルランナーと合わせ、アースカラーで統一。
〔花材:クリスマスローズ、ミモザ、マトリカリア〕(協力/Studioセター)
【プロが教えるナチュラルの叶え方】
フラワーショップflorist yotsubaさんと、Studioセターのフローリスト五十嵐規高さん、おふたりのプロに聞いてみました(以下同)。
切り株は上にアイテムを載せ過ぎずに年輪を見せると、抜け感が出ておしゃれに見えます。小花は吸水スポンジなどを使わず、小口瓶に花の向きや茎の曲がり具合もそのまま生かしてラフに飾るのが、ナチュラルに見せるポイント。
独特の世界観を伝えられる「ヴィンテージ」スタイル
カゴや黒板、キャンドルなどクラシック感のあるアイテムをプラスして
時を経るごとに風合いを増すスチールのカゴや、レトロな雰囲気の文字を描いたチョークボード、大きなキャンドルをテーブルの主役に。落ち着いた色みの花をアイテムと混然一体となるように組み合わせて飾れば、大人花嫁も憧れるヴィンテージ感あふれる雰囲気に。
<おしゃれポイント>
1:どこか懐かしさを感じるヴィンテージ感のある小物を選ぶ
2:質感の違う花を落ち着いた色味で揃えるとまとまりやすい
3:ドライフラワーや木の実を使ってさらに雰囲気を
お目立ちアイテムが小粋なスパイスに
[写真]クラシカルな文字を描いた<チョークボード>に、エイジングして味が出た<鉄かごの花器>入りガラス器、<木製イニシャルモチーフ><松ぼっくり>でヴィンテージ感を演出。花の優美さが引き立つ。
〔花材:アジサイ、ブルーレースフラワー、ブルースター、デルフィニウム、ユーカリ、トルコキキョウ〕(協力/florist yotsuba)
アンティークの風合いで白小花を輝かせて
[写真]アンティーク風のこっくりとしたブラウンの<ワイヤーの鳥かご>に入れた<キャンドル>を卓の中央に。<シルバーの写真立て>や純白の花を周囲に添えれば、輝きも十分。
〔花材:カスミ草、アジサイ、カーネーション〕(協力/Studioセター)
時の流れを感じるアイテム使いで
[写真]ガラス器に<ドライの実物>を敷き詰め<LEDキャンドル>をオン。深い赤~紫の花を飾れば、ヴィンテージの赤ワインを連想させる世界観に。<クロス>も濃いニュアンスカラーで。
〔花材:アストランチア、アジサイ、ユーカリ、アセビ、トルコキキョウ、バラ、スプレーバラ、アスパラ〕(協力/florist yotsuba)
【プロが教えるヴィンテージの叶え方】
ゴールドやシルバー、ネイビーなど、花で表現しにくい色のアイテムを選ぶのもおすすめ。最初に主役のアイテムを選ぶことで、どういう色や質感の花が似合うか、イメージが湧きやすくなります。テーブルに置くアイテムの数を増やし過ぎず、ゲストに一番伝えたい世界観にふさわしいものだけを絞り込みましょう。
清涼感ときらめきが魅力「クールシック」テイスト
ガラスの花器やミラー、生け水など爽やかさのあるアイテムをプラスして
清涼感あふれるクールシックなテーブルコーデは、夏、海辺、リゾートの雰囲気を表現したいウエディングにぴったり。向こう側が透けてみえるガラス器や水は卓上に置いても圧迫感がなく、装花に太陽光やライトの光を集め、ウエディングにふさわしいきらめきを添えてくれる。
<おしゃれポイント>
1:光を反射する、取り込める花器やアイテムをプラスする
2:飾る花に対して大き目のガラス器を選ぶ
3:視線が上だけに集まらないよう下部も華やかに
たっぷり水を入れたガラス器を主役に
[写真]アイテムとして<水>を用いた、涼やかコーデ。<円柱型ガラス器>にたっぷり水を入れ、<フローティングキャンドル>を載せポイントに。水中には細長い葉を入れ、器周りは緑に黄色を効かせたリース装花で彩って。
〔花材:ゴールデンスティック、マトリカリア、ヒペリカム、利休草、ビバーナムスノーボール、カラー、ミスカンサス〕(協力/florist yotsuba)
高低差のあると器とミラーで爽やかさを強調
[写真]<高低のあるガラス器>に白と黄緑の花をラフに投げ入れることで、風が通り抜けるような空気感を演出。丸い<ミラー>の上に並べれば、花が映り込んで爽やかさや明るさも倍増。
〔花材:トルコキキョウ、スカビオサ、宿根スイートピー、利休草〕(協力/Studioセター)
ガラス器で南国小物にさらなる清涼感を
[写真]紫の<キャンドル>やラン、<ヒトデ><砂><麻布><貝がら>で南国リゾートをイメージ。大きな<ボウルガラス>に入れることで、透明感や抜け感が出てリュクス感アップ。
〔花材:モカラ(紫)、デンファレ(白)、モンステラ〕(協力/florist yotsuba)
【プロが教えるクールシックの叶え方】
ガラス器の透明感で、中に入れる花やアイテムがいつもとは違う表情に。たっぷりの水、色付きのゼリー、ビー玉などを入れれば幻想的。フルーツなどを入れてもすてきです。花の量を多く見せたり、光を受けて輝きを増す効果のあるミラーも上手に活用して。
From 編集部
「アイテム」をプラスすればもっと自由に「ふたりテイスト」を伝えられる!
お花だけでもすてきだけれど、アイテムを加えることで、ふたりらしさやおしゃれ度がさらにアップ。結婚式のテーマや世界観も、さらにゲストに伝わりやすいものになるんです。またアイテムをプラスした装花は、花材の量が少なめでも見栄えよく仕上がることも。どんなアイテムでどんな雰囲気に、どのくらいの予算がイメージか、まずは会場のフローリストに相談を。「装花」にどんな「アイテム」をプラスすればもっと「ふたりテイスト」になるか、自由な発想で考えてみて。
取材・文/笠原恭子 取材協力/florist yotsuba(TEL:0561-61-1187 インスタグラムアカウント:@floristyotsuba)、Studioセター(TEL:078-222-2526 五十嵐規高インスタグラムアカウント:@noritaka_igarashi) 構成/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2017年1月時点のものです
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