友人への二次会司会のお願い「よろしくね」で終わってない?
二次会の司会進行を友人や同僚にお願いする人も多いはず。でも「仲良しだし、頼んでおけば何とかやってくれるよね」と相手の厚意に甘え過ぎるのは考えもの。そこで今回は「司会を依頼されて戸惑ったりモヤッとしたこと」について調査をし、実際に頼まれた側の本音を探ってみました。司会者は二次会を一緒に盛り上げてくれる大切なパートナー。気持ちよく協力してもらえるよう、プラスαの心遣いを一緒に考えましょう。
まじ!? 3割強の人が「司会を頼まれて戸惑った or モヤッ」
日頃から仲良くしている相手だけに、多くが快く引き受けてはいるものの、それでも3割以上の人たちが「モヤッ」を経験しているとはちょっとショック。まずはどんなシチュエーションでみんなが戸惑ったりモヤッとしたのか、実際の証言を元に探ってみましょう。
「え!? 二次会まであと1ヵ月? 会場も決まっていない?」
<司会経験者の“モヤ”>
「頼まれたのはいいけれど、なかなか会場が決まらず参加人数もあやふやなまま。連絡してもレスがなく、途中で不安に」(27歳女性/千葉県)
頼まれる側も仕事などさまざまな用事を抱えていて忙しいもの。心の準備もあるので最低2カ月前までには声を掛けて。安心して引き受けてもらうために、早めに会場やゲストの顔触れなど二次会の大枠を決めておくことも大切です。
<これで完璧! 依頼の仕方>
・依頼は最低でも2カ月前までに
・できれば会場や人数・顔触れなどの詳細を固めてから頼む
・最初に「お願いする範囲」をきちんと伝える
私はこう依頼しました!
声を掛けたのは二次会の3カ月前です。幹事兼任でお願いしたので、会場の下見がてら2カ月前に打ち合わせを。「こういう内容にしたい」という具体的なリクエストもその時点で行いました(笹の葉さん)
司会者は進行役とBGM担当のダブル体制。1人が出産直後ということもあり、二次会9カ月前に依頼をして体調が落ち着いた2カ月前に打ち合わせを。細かいことはすべてこちらで決め、司会に徹してもらいました(みらさん)
「メールだけのやりとりって、ちょっぴり不安かも」
<司会経験者の“モヤ”>
「依頼から打ち合わせまでメールのみ。忙しいのは分かるけど、直接会えないまま当日を迎えて不安でした。引き受けたからにはこちらもちゃんと務めを果たしたいので」(37歳女性/群馬県)
最初の依頼はメールやLINEでも構わないけど、打ち合わせはできる限り会って行いましょう。大切なのは信頼関係を築くこと。直接言葉を交わすことで行き違いが防げるし、疑問や不安もその場で解消できるはずです。
<これで完璧! 依頼の仕方>
・可能なら、打ち合わせは直接会って行うとお互い安心
・一度会っておけば、その後の連絡はメールでもOK!
・新郎側と新婦側、双方の司会者の顔合わせを
私はこう依頼しました!
司会者とは2カ月前に直接会って打ち合わせを。タイムテーブルやゲーム内容などはこちらで決め、ゲームで使うパワーポイントもその日までに準備。台本も渡しておいたので、安心して臨んでもらえたと思います(みらさん)
男女1名ずつの友人に司会兼幹事を依頼。まずLINEでグループを作成し、3カ月前に顔合わせを兼ねた飲み会を。直接会ってお願いすることで誠意が伝わると思うし、打ち合わせも入念にできました(絢花さん)
「当日の流れ、前もって教えて~!」
<司会経験者の“モヤ”>
「全体の流れに沿って細かく指示してくれると助かる。どんな場面で何を言ってほしいとか、『基本的にはくだけた感じで。でもここだけは真面目に』とか」(27歳男性/岩手県)
全体の流れが分からないままでは相手も不安。幹事だけではなく司会者にも事前に資料を渡しておきましょう。余裕があれば一緒にリハーサルできると理想的。また雰囲気をつかんでもらうため、打ち合わせは会場で行ってもOK。
<これで完璧! 依頼の仕方>
・全体の流れとタイムテーブルが分かる資料を渡しておく
・「必ず言ってほしいこと」「NGワード」などがあれば資料に記載
・できれば台本を用意し、一度リハーサルしておくと安心
私はこう依頼しました!
先に全体を見てくれる幹事との打ち合わせを済ませ、その後、司会をお願いする友人に二次会の流れが分かる資料や会場の写真を渡して説明。その後の細かいやりとりは幹事と司会者にお任せしました(りんさん)
丸投げしてしまっては司会者も大変だと思うので、1カ月前までにこちらで台本を作り、大まかな時間などを記入して渡しました。さらに事前に台本の読み合わせをすることで、当日の進行もスムーズに(絢花さん)
「KAIHI、払わなきゃいけないの?」
<司会経験者の“モヤ”>
「受付で会費を求められたけど、新郎新婦は気付いているのかな? バタバタしていてお礼の言葉もなかったし、ただ気が回らなかっただけだと信じたいです……」(31歳女性/宮城県)
当日の責任も重大な上、事前の打ち合わせや準備もあるし、司会の仕事は想像以上に大変。相手の労をねぎらい感謝を示す意味でも、会費はもらわないのがベターです。その分の予算は最初から別に計上しておきましょう。
<これで完璧! 依頼の仕方>
・司会者から会費を徴収せずに済むよう予算を立てる
・あいまいにせず、会費が不要な旨を本人に伝えておく
・うっかり徴収しないよう、受付担当に伝えておく
私はこう依頼しました!
司会者を含め、新郎・新婦側それぞれ2人ずつの会費は経費から捻出しました。打ち合わせの際の飲食代ももちろん私たちの負担です。厚意で引き受けてもらっているのに負担させるわけにはいかないので(S.Iさん)
「そういえば『ありがとう』って聞いていない!?」
<司会経験者の“モヤ”>
「ふたりのためならと精いっぱい頑張ったつもりだったのに、何のお礼もなかった。期待していたわけじゃないけれど、ちょっぴり肩透かしをくらった感じ」(36歳男性/北海道)
お世話になった人には相応のお礼をするのが社会人のマナーです。披露宴から出席してもらうなら引出物をグレードアップしても。後日新居へ招待して手料理を振る舞うのもいいアイデア。もちろん「ありがとう」のひと言もお忘れなく。
<これで完璧! 依頼の仕方>
・その日のうちに「ありがとう」の言葉を必ず伝える
・お世話になった内容に見合うお礼(ギフトなど)を用意
・食事会など、日を改めてお礼の機会を設ける
私はこう依頼しました!
司会や幹事を引き受けてくれた友人には感謝の気持ちでいっぱい。私自身頼まれた経験があるので、大変さもよく分かります。後日打ち上げを兼ねた食事会を開き、お世話になった人たちを招待しました(鍵谷麻希さん)
友人4人に幹事を頼み、その中の1人には司会もお願いしました。二次会の最後に、ゲストの前で幹事へ改めて感謝を伝え、「今日はありがとう」の言葉とともに用意したお礼の品をプレゼント(c.sさん)
From 編集部
「ふたりのために頑張るから♪」と言ってもらえるように
相手をモヤッとさせないためのポイント、イメージできましたか? もちろん戸惑わせない気遣いに加えて「なぜ、あなたにお願いするのか」という理由を伝えることも大事。例えば「盛り上げ上手だし、私のことを一番分かっているから、お願いするならあなたしかいない」と言われると、悪い気がする人はいませんよね。相手に「頼られて嬉しい。頑張らなきゃ♪」と思ってもらえるように、司会者との信頼関係をきちんと築き、すてきな二次会を迎えてくださいね。
取材・文/南 慈子 イラスト/てぶくろ星人 構成/小森理恵(編集部)
※掲載されている情報は2016年8月時点のものです
※記事内のデータおよびコメントは2016年6月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー102人が回答したアンケートおよび、2016年6月に実施したマクロミル会員103人へのアンケート調査によるものです
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